23 / 266
契り 2 ※
しおりを挟む
「海神。力を抜いて。・・・ごめん。少し、辛いかもしれない・・・・。」
霞がかった意識の中、そんな声が聞こえた気がした。
蒼は、今まで彼が触れたことのなかった私の後ろの場所へ指をあてた。
なにか塗りつけているのか、ねっとりとした感覚が彼の温かな指と共に、ゆっくりと深く、私の中に入ってくる。
「っっ・・・・!!」
今まで感じたことのないゾクリとした快感に、私は一瞬で絶頂にさらわれた。
跳ねる私の身体を、蒼が抱きしめる。
「苦しい?大丈夫・・・・ゆっくりするから。辛かったら、言って。」
そう言って、蒼は指を少しずつ動かし始めた。
媚薬のせいなのか、違和感よりも喜びと快感に満たされて、私はまた自分の息が高くなっていくのを感じた。
「ここ・・・・。」
「!!」
蒼がある一点を指で刺激したとたん、電気が走り抜けたような強烈な刺激に襲われ、私は意識を失いそうな快感に、息をつめた。
「海神。」
甘く名前を呼ばれ、私は官能の熱にうかされるまま、すがる様に蒼を強く抱きしめた。
蒼の指が増やされ、私の中へ再びゆっくりと差し込まれていく。
快感に身体を震わせ、のけぞる私を抱きしめ、蒼は再びねっとりと濡れた指を探る様に動かし始めた。
今度はあまり時間をかけないうちに、もう一本指が増やされる。
蒼は私の反応を確かめるように、長くしなやかな指を動かし続けた。
彼の指が敏感な場所にあたる度、強烈な快感に身体が跳ねるのを抑えられない。
私は激しく乱れながら、何度も何度も彼の名を口にした。
もう、自分が何者なのか、何をしているのかなんて、どうでもよかった。
「君のここ・・・・・すごく熱い。たまらないよ・・・・・本当はすぐに、君を僕で満たしてしまいたい・・・・・。」
蒼の言葉に、私の鼓動は感じたことがないほど高鳴った。
身体が疼いて疼いて、蒼に貫いて欲しくて気が狂いそうだ。
「蒼・・・・。」
私は思わず、手探りで蒼の高まりに手を伸ばした。
幼さの残る美しい顔に似合わず、蒼の熱の塊は手に取っただけではっきりとわかるくらい、驚くほど大きく、堅く熱く脈を打っていた。
私は目隠し越しに感じる、硬く熱を帯びた蒼の高まりに、何度も口づけを落とし、ためらいがちに舌を這わせた。
「・・・・っ!?」
私の中から、長い指がゆっくりと引き抜かれ、同時に蒼に押し倒される。
蒼が息ができなくなるほど強く、きつく抱きしめてくる。
その腕にこめられた力の分だけ、蒼から求められている気がして、私は溺れそうな幸福を感じながら、彼の首筋に顔をうずめた。
「海神・・・・・限界だ。抱くよ。」
私は、荒く短い呼吸をしながら、目隠しの向こうの蒼にうなずいた。
「力・・・抜いて。」
熱く硬くなった蒼の熱の塊が、私の後ろへとあてがわれる。
蒼が私の上に身体を沈めてきた。
太く熱い塊が、私を押し広げながら徐々に入ってくる。
蒼が切なく息を吐いた。
蒼の顔が見たい。
彼は一体どんな表情で私を抱いているのだろう・・・・。
そんなことが頭の片隅をよぎる。
押し広げられ、蒼でいっぱいに埋め尽されながら、私は彼とひとつに繋がっていく途方もない高揚感で気持ちが高ぶり、涙をあふれさせ彼の背に爪を立てた。
蒼の艶やかな白銀の髪が、サラリと私の頬にかかるのを感じる。
荒く息をつきながら、蒼が再び体重を乗せてきた。
小さく息を吐き、ゆっくりと腰を動かす。
「大丈夫?少し、動く。」
私は、全身がゾクリと痺れるような深い快感に言葉をつまらせた。
蒼の動きを感じるたび、どうしようもないほど嬉しくて、涙がこぼれる。
「海神・・・・。」
しばらく浅くゆっくりと腰を動かしていた蒼だったが、私の名を呼ぶと、再びずっしりと深く、長く、身体を乗せてきた。
「・・・・っ!」
「・・・・っ!」
二つの漏れるような吐息が甘く重なった。
全てが深く繋がった幸福感で、私と蒼は身体を震わせお互いを強く抱きしめた。
蒼を最後まで受け入れた圧迫感と、溺れてしまいそうな幸福感から涙が溢れて止まらない。
その時、私の頬を何かが濡らした。
私は手探りで蒼の顔に手を当て、頬に触れた。
私を濡らしているのは蒼の涙だった。
「海神。ボクはきっと・・・・最初から間違っている。ボクは、君を愛しているんだ。」
私は息をするのが苦しいほどの快感にのまれそうになりながら、蒼の涙を指で拭った。
「よかった・・・・・。・・・愛してしまったのは、私だけだと・・・・思っていたんだ。」
私は、目隠しを外し、蒼の瞳をまっすぐ見つめた。
涙に濡れ、苦し気な表情を浮かべる蒼は、今まで見たどんなものよりも美しかった。
私は蒼の頭を抱き寄せ、初めて、自ら彼の唇に口づけた・・・・・。
霞がかった意識の中、そんな声が聞こえた気がした。
蒼は、今まで彼が触れたことのなかった私の後ろの場所へ指をあてた。
なにか塗りつけているのか、ねっとりとした感覚が彼の温かな指と共に、ゆっくりと深く、私の中に入ってくる。
「っっ・・・・!!」
今まで感じたことのないゾクリとした快感に、私は一瞬で絶頂にさらわれた。
跳ねる私の身体を、蒼が抱きしめる。
「苦しい?大丈夫・・・・ゆっくりするから。辛かったら、言って。」
そう言って、蒼は指を少しずつ動かし始めた。
媚薬のせいなのか、違和感よりも喜びと快感に満たされて、私はまた自分の息が高くなっていくのを感じた。
「ここ・・・・。」
「!!」
蒼がある一点を指で刺激したとたん、電気が走り抜けたような強烈な刺激に襲われ、私は意識を失いそうな快感に、息をつめた。
「海神。」
甘く名前を呼ばれ、私は官能の熱にうかされるまま、すがる様に蒼を強く抱きしめた。
蒼の指が増やされ、私の中へ再びゆっくりと差し込まれていく。
快感に身体を震わせ、のけぞる私を抱きしめ、蒼は再びねっとりと濡れた指を探る様に動かし始めた。
今度はあまり時間をかけないうちに、もう一本指が増やされる。
蒼は私の反応を確かめるように、長くしなやかな指を動かし続けた。
彼の指が敏感な場所にあたる度、強烈な快感に身体が跳ねるのを抑えられない。
私は激しく乱れながら、何度も何度も彼の名を口にした。
もう、自分が何者なのか、何をしているのかなんて、どうでもよかった。
「君のここ・・・・・すごく熱い。たまらないよ・・・・・本当はすぐに、君を僕で満たしてしまいたい・・・・・。」
蒼の言葉に、私の鼓動は感じたことがないほど高鳴った。
身体が疼いて疼いて、蒼に貫いて欲しくて気が狂いそうだ。
「蒼・・・・。」
私は思わず、手探りで蒼の高まりに手を伸ばした。
幼さの残る美しい顔に似合わず、蒼の熱の塊は手に取っただけではっきりとわかるくらい、驚くほど大きく、堅く熱く脈を打っていた。
私は目隠し越しに感じる、硬く熱を帯びた蒼の高まりに、何度も口づけを落とし、ためらいがちに舌を這わせた。
「・・・・っ!?」
私の中から、長い指がゆっくりと引き抜かれ、同時に蒼に押し倒される。
蒼が息ができなくなるほど強く、きつく抱きしめてくる。
その腕にこめられた力の分だけ、蒼から求められている気がして、私は溺れそうな幸福を感じながら、彼の首筋に顔をうずめた。
「海神・・・・・限界だ。抱くよ。」
私は、荒く短い呼吸をしながら、目隠しの向こうの蒼にうなずいた。
「力・・・抜いて。」
熱く硬くなった蒼の熱の塊が、私の後ろへとあてがわれる。
蒼が私の上に身体を沈めてきた。
太く熱い塊が、私を押し広げながら徐々に入ってくる。
蒼が切なく息を吐いた。
蒼の顔が見たい。
彼は一体どんな表情で私を抱いているのだろう・・・・。
そんなことが頭の片隅をよぎる。
押し広げられ、蒼でいっぱいに埋め尽されながら、私は彼とひとつに繋がっていく途方もない高揚感で気持ちが高ぶり、涙をあふれさせ彼の背に爪を立てた。
蒼の艶やかな白銀の髪が、サラリと私の頬にかかるのを感じる。
荒く息をつきながら、蒼が再び体重を乗せてきた。
小さく息を吐き、ゆっくりと腰を動かす。
「大丈夫?少し、動く。」
私は、全身がゾクリと痺れるような深い快感に言葉をつまらせた。
蒼の動きを感じるたび、どうしようもないほど嬉しくて、涙がこぼれる。
「海神・・・・。」
しばらく浅くゆっくりと腰を動かしていた蒼だったが、私の名を呼ぶと、再びずっしりと深く、長く、身体を乗せてきた。
「・・・・っ!」
「・・・・っ!」
二つの漏れるような吐息が甘く重なった。
全てが深く繋がった幸福感で、私と蒼は身体を震わせお互いを強く抱きしめた。
蒼を最後まで受け入れた圧迫感と、溺れてしまいそうな幸福感から涙が溢れて止まらない。
その時、私の頬を何かが濡らした。
私は手探りで蒼の顔に手を当て、頬に触れた。
私を濡らしているのは蒼の涙だった。
「海神。ボクはきっと・・・・最初から間違っている。ボクは、君を愛しているんだ。」
私は息をするのが苦しいほどの快感にのまれそうになりながら、蒼の涙を指で拭った。
「よかった・・・・・。・・・愛してしまったのは、私だけだと・・・・思っていたんだ。」
私は、目隠しを外し、蒼の瞳をまっすぐ見つめた。
涙に濡れ、苦し気な表情を浮かべる蒼は、今まで見たどんなものよりも美しかった。
私は蒼の頭を抱き寄せ、初めて、自ら彼の唇に口づけた・・・・・。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
平凡顔のΩですが、何かご用でしょうか。
無糸
BL
Ωなのに顔は平凡、しかも表情の変化が乏しい俺。
そんな俺に番などできるわけ無いとそうそう諦めていたのだが、なんと超絶美系でお優しい旦那様と結婚できる事になった。
でも愛しては貰えて無いようなので、俺はこの気持ちを心に閉じ込めて置こうと思います。
___________________
異世界オメガバース、受け視点では異世界感ほとんど出ません(多分)
わりかし感想お待ちしてます。誰が好きとか
現在体調不良により休止中 2021/9月20日
最新話更新 2022/12月27日
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
平凡な研究員の俺がイケメン所長に監禁されるまで
山田ハメ太郎
BL
仕事が遅くていつも所長に怒られてばかりの俺。
そんな俺が所長に監禁されるまでの話。
※研究職については無知です。寛容な心でお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる