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初デートは先行き不安?
波乱の予兆
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目的地に着いた、という感じではない。
そっと窓の外を窺うと、まだ郊外へ抜ける道の途中のようで、非常線のような縄に囲まれたひと騒動あったらしい現場には野次馬が群がり、王都警備隊の軍服を着た男たちが彼らを捌いている様子が見えた。
「……ホワイトリー嬢はここで待っていろ」
同じ光景を見たカーライル様が表情を引き締め、馬車を降りていく。
同僚らしい軍人らと一言二言交わして戻ってきた彼は、「乱闘騒ぎがあったらしい」と教えてくれた。
露天商と客との値段交渉が白熱した結果、客側が自分の言い値で買えないことにキレて暴れたそうだ。
見ての通り騒ぎ自体はすぐに収まったらしいのだが、現場検証のために別ルートを通るように言われたとのこと。
下町ならそれくらいのことよくある話で、こんな大事にもならなず周囲の人間だけで解決してしまうが、貴族街ではちょっとの事件でも大げさに扱われるのだろうか。
それから馬車は進路を変更して再出発したが――行く先々で何かしらの事件が起きていて、まったくといっていいほど先に進めない。先ほどのような乱闘騒ぎもあれば、一方通行の道を逆走している馬車もあったし、その混乱に乗じたボヤや窃盗などの二次被害が発生しており、なかなかにカオスな状態だ。
祝日は特別な市や催し物が行われているので、お祭り気分が行きすぎて騒動が起きるのは仕方のないこととはいえ、さすがに乱発しすぎじゃなかろうか?
「一体どうなってるんでしょう……?」
「俺にも分からないが、巻き込まれてはホワイトリー嬢が危ないし、今日は出直した方がいいかもしれないな」
ため息交じりにカーライル様がつぶやくと、またもや馬車は減速して停車する。
さすがにカーライル様もうんざりといった様子ではあるが、念のため外を確認しようと戸を開けた瞬間、
「あ、やっぱり隊長のだった!」
戸の向こう側にいた王都警備隊の軍人が、カーライル様の姿を見つけるなり駆け寄ってきた。カーライル様を隊長と呼ぶからには彼の直属の部下なのだろうが、外見的には十五、六の少年のようにしか見えない。
軍の入隊可能年齢が十八なのでそれ以上なのは確かだが……それはともかく、部下と思しき青年の登場にカーライル様は瞬時に小隊長の顔になって問いかける。
「ニコル、何があった」
「ご存知かもしれませんが、貴族街で同時多発的な事件が起きております。速やかな鎮圧のため、王都警備隊全小隊に出動命令――非番休暇に関わらずすべての隊員を招集せよとのことですから、恐れ入りますが今日の予定はキャンセルということでお願いします」
ニコルという隊員が慇懃に頭を下げてそう言うと、カーライル様は後頭部を掻きながら短く「分かった」とだけ言って一旦彼を下がらせ、居ずまいを正しながら私に向き直る。
「……聞いての通り、俺も現場に駆り出されることになった。あなたを楽しませるどころか、屋敷に送ってやることもできず申し訳ないが、その……これだけ贈らせてくれ」
内ポケットから細長いベルベットの小箱を取り出し、蓋を開けて私の前に差し出す。
そこに収められていたのは、金のチェーンに雫型にカットされた小指の爪ほどの水色の宝石がついたネックレスだった。
瞳の色のアクセサリーやドレスを贈るのは愛情の証――とっくに告白されているとはいえ、こういう目に見える形でそれを示されるとさらに実感が湧くというか、言葉とはまた別の喜びが胸の内に広がる。
「あ、ありがとうございます……」
「喜んでもらえてよかった。せっかくだから、この場でつけてみてくれ」
「え。でも人をお待たせしてるんじゃ――」
「デートを邪魔されたんだ。少しくらい待たせても罰は当たらない」
しれっとそう言って、カーライル様は私の横に移動すると、ネックレスを箱から出して首にかけようとする。
「あの、自分で留めますから……」
ネックレスをつけてもらう時は後ろからが通常だが、向かい合う形でつけようとしているので、どうしても抱かれるような体勢になる。
嫌ではないがそんなことされたら心臓が持たないし、やんわりと制止をかけたのだが、「すぐに済む」と言って私の首に腕を回してネックレスをかけ、留め具に手をかける。
ギリギリ密着はしていないが、体温が感じられるほどには近く、ほのかに石けんとも香水ともつかないいい香りもして、心臓はバクバクするし頭はクラクラする。
イケメンは体臭までイケメンなのか、とくだらないことを考えつつ、余計な視覚情報を入れないようギュッと目をつぶること十数秒。あっという間に留め具ははまったらしく、すぐに体は離れていった。
「まだちゃんと返事をもらってないのに、こんなことを言うのはなんだが……あなたが俺のものになったようで気分がいいな」
「へあっ……!?」
お、俺のものって……ちょっと、言い方に気をつけてくださいよ!
乙女ゲームならこれくらいの表現は当たり前とはいえ、三次元イケメン――しかもそれが異性としてかなり意識してる相手だと、心臓にかなりの大ダメージを食らうんです!
と、脳内でクレームを叩きつけつつも、実際は口をパクパクさせるだけで何も言えない私を見て小さく笑い、カーライル様は席を立った。
「さて、いい加減ニコルが殴り込みに来ないうちに出るか。この馬車で子爵邸まで送り届けさせるが、検問に引っかかってもホワイトリー嬢が戸を開ける必要はない。思ったより被害が出ているようだから、対応は馭者に任せて中にいろ」
王都警備隊が総動員されるほどの騒ぎが乱発している外の現実を思い出し、茹りそうだった頭が一気にクールダウンする。聞く限り一つ一つは大したことはなさそうだが、どんな些細なことでも積み重なれば厄介なものに変わるし、そもそもこんな事件が起きたなんてシナリオにはなかった。
ゲームと現実が別物という前提はあるにしろ、今後の展開が読めない以上軽はずみな行動は慎まなくてはいけないし……攻略対象ではないカーライル様の身に何も起きないという保証もない。
先ほどまでとは違う嫌な動悸を覚えつつ、神妙な顔で彼の言葉にうなずいた。
「は、はい……あの、カーライル様もどうかお気をつけて」
「……すべて片付いたら、改めてあなたの元へ伺う。告白の返事をもらいに」
カーライル様、それは死亡フラグです!
そう全力で突っ込みたい気持ちを無理矢理飲み込み、馬車を降りていくカーライル様を見送るしかなかった。
ほ、本当に大丈夫かな……?
そっと窓の外を窺うと、まだ郊外へ抜ける道の途中のようで、非常線のような縄に囲まれたひと騒動あったらしい現場には野次馬が群がり、王都警備隊の軍服を着た男たちが彼らを捌いている様子が見えた。
「……ホワイトリー嬢はここで待っていろ」
同じ光景を見たカーライル様が表情を引き締め、馬車を降りていく。
同僚らしい軍人らと一言二言交わして戻ってきた彼は、「乱闘騒ぎがあったらしい」と教えてくれた。
露天商と客との値段交渉が白熱した結果、客側が自分の言い値で買えないことにキレて暴れたそうだ。
見ての通り騒ぎ自体はすぐに収まったらしいのだが、現場検証のために別ルートを通るように言われたとのこと。
下町ならそれくらいのことよくある話で、こんな大事にもならなず周囲の人間だけで解決してしまうが、貴族街ではちょっとの事件でも大げさに扱われるのだろうか。
それから馬車は進路を変更して再出発したが――行く先々で何かしらの事件が起きていて、まったくといっていいほど先に進めない。先ほどのような乱闘騒ぎもあれば、一方通行の道を逆走している馬車もあったし、その混乱に乗じたボヤや窃盗などの二次被害が発生しており、なかなかにカオスな状態だ。
祝日は特別な市や催し物が行われているので、お祭り気分が行きすぎて騒動が起きるのは仕方のないこととはいえ、さすがに乱発しすぎじゃなかろうか?
「一体どうなってるんでしょう……?」
「俺にも分からないが、巻き込まれてはホワイトリー嬢が危ないし、今日は出直した方がいいかもしれないな」
ため息交じりにカーライル様がつぶやくと、またもや馬車は減速して停車する。
さすがにカーライル様もうんざりといった様子ではあるが、念のため外を確認しようと戸を開けた瞬間、
「あ、やっぱり隊長のだった!」
戸の向こう側にいた王都警備隊の軍人が、カーライル様の姿を見つけるなり駆け寄ってきた。カーライル様を隊長と呼ぶからには彼の直属の部下なのだろうが、外見的には十五、六の少年のようにしか見えない。
軍の入隊可能年齢が十八なのでそれ以上なのは確かだが……それはともかく、部下と思しき青年の登場にカーライル様は瞬時に小隊長の顔になって問いかける。
「ニコル、何があった」
「ご存知かもしれませんが、貴族街で同時多発的な事件が起きております。速やかな鎮圧のため、王都警備隊全小隊に出動命令――非番休暇に関わらずすべての隊員を招集せよとのことですから、恐れ入りますが今日の予定はキャンセルということでお願いします」
ニコルという隊員が慇懃に頭を下げてそう言うと、カーライル様は後頭部を掻きながら短く「分かった」とだけ言って一旦彼を下がらせ、居ずまいを正しながら私に向き直る。
「……聞いての通り、俺も現場に駆り出されることになった。あなたを楽しませるどころか、屋敷に送ってやることもできず申し訳ないが、その……これだけ贈らせてくれ」
内ポケットから細長いベルベットの小箱を取り出し、蓋を開けて私の前に差し出す。
そこに収められていたのは、金のチェーンに雫型にカットされた小指の爪ほどの水色の宝石がついたネックレスだった。
瞳の色のアクセサリーやドレスを贈るのは愛情の証――とっくに告白されているとはいえ、こういう目に見える形でそれを示されるとさらに実感が湧くというか、言葉とはまた別の喜びが胸の内に広がる。
「あ、ありがとうございます……」
「喜んでもらえてよかった。せっかくだから、この場でつけてみてくれ」
「え。でも人をお待たせしてるんじゃ――」
「デートを邪魔されたんだ。少しくらい待たせても罰は当たらない」
しれっとそう言って、カーライル様は私の横に移動すると、ネックレスを箱から出して首にかけようとする。
「あの、自分で留めますから……」
ネックレスをつけてもらう時は後ろからが通常だが、向かい合う形でつけようとしているので、どうしても抱かれるような体勢になる。
嫌ではないがそんなことされたら心臓が持たないし、やんわりと制止をかけたのだが、「すぐに済む」と言って私の首に腕を回してネックレスをかけ、留め具に手をかける。
ギリギリ密着はしていないが、体温が感じられるほどには近く、ほのかに石けんとも香水ともつかないいい香りもして、心臓はバクバクするし頭はクラクラする。
イケメンは体臭までイケメンなのか、とくだらないことを考えつつ、余計な視覚情報を入れないようギュッと目をつぶること十数秒。あっという間に留め具ははまったらしく、すぐに体は離れていった。
「まだちゃんと返事をもらってないのに、こんなことを言うのはなんだが……あなたが俺のものになったようで気分がいいな」
「へあっ……!?」
お、俺のものって……ちょっと、言い方に気をつけてくださいよ!
乙女ゲームならこれくらいの表現は当たり前とはいえ、三次元イケメン――しかもそれが異性としてかなり意識してる相手だと、心臓にかなりの大ダメージを食らうんです!
と、脳内でクレームを叩きつけつつも、実際は口をパクパクさせるだけで何も言えない私を見て小さく笑い、カーライル様は席を立った。
「さて、いい加減ニコルが殴り込みに来ないうちに出るか。この馬車で子爵邸まで送り届けさせるが、検問に引っかかってもホワイトリー嬢が戸を開ける必要はない。思ったより被害が出ているようだから、対応は馭者に任せて中にいろ」
王都警備隊が総動員されるほどの騒ぎが乱発している外の現実を思い出し、茹りそうだった頭が一気にクールダウンする。聞く限り一つ一つは大したことはなさそうだが、どんな些細なことでも積み重なれば厄介なものに変わるし、そもそもこんな事件が起きたなんてシナリオにはなかった。
ゲームと現実が別物という前提はあるにしろ、今後の展開が読めない以上軽はずみな行動は慎まなくてはいけないし……攻略対象ではないカーライル様の身に何も起きないという保証もない。
先ほどまでとは違う嫌な動悸を覚えつつ、神妙な顔で彼の言葉にうなずいた。
「は、はい……あの、カーライル様もどうかお気をつけて」
「……すべて片付いたら、改めてあなたの元へ伺う。告白の返事をもらいに」
カーライル様、それは死亡フラグです!
そう全力で突っ込みたい気持ちを無理矢理飲み込み、馬車を降りていくカーライル様を見送るしかなかった。
ほ、本当に大丈夫かな……?
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