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幕間 女子修道院編
こうして愉快な仲間たちが増えていく……
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みんなパンツ男を見ないようにか薄目しか開けておらず、こけないようにすり足で歩いているせいで、実にシュールな絵面だ。
「このおにいちゃんのお尻はズボンに収納したから、もう大丈夫やで」
「そ、そうですか……?」
「よかったぁ……」
着衣の乱れなく地面に座る姿に少女たちはほっとしたものの、変態認定した奴には近づきたくないのか、持ってきたものを置いてそそくさと距離を取る。
そのまなざしは汚物でも見るようにすさんでいて、青年たちがいたく傷ついているのが不憫だが……ほぼ自業自得なのでフォローしようがない。
少し遅れてシスターたちやって来て、「あらまあ、ギルとディンだわ」と二人の名を口にした。
「近所の人らなんですか?」
「ええ、そうよ。二人ともね、少し下にあるバスケス牧場で働いてるの。ほら、いつもバターやチーズをおすそ分けしてくれるところよ」
「あー、はいはい」
「どっちも昔からこの辺じゃ有名な悪ガキで、今も仕事をしょっちゅうサボってるダメ男だけどね。あ、もしかしなくてもだけど、可愛いお嬢様たちのオシャレな下着でも盗もうとして木に登って、ヘマして落ちたとかじゃないの?」
冗談めかした問いかけだが、思い切り図星のため二人とも大いに顔が引きつる。
しかし、ここで否定を述べたのは目撃者たるジゼルだった。
「いやいや、そんなんやありませんよ。さっきウチが洗濯物を取り込もうとした時に、ブワッって風が吹いてきてタオルが一枚飛ばされて、あそこの木に引っかかってもうたんです」
「え、そんな突風吹いてたかしら?」
「私はさっきまで外にいたけど、ずっと穏やかだったはずよ」
「ホンマ一瞬だけやったし、風向きが違うたから気づかんかったんやないですか?」
事実を突っ込まれても社交界で鍛えた面の皮の厚さでしれっと切り返し、自然かつ強引に話を続けるジゼル。
「ほんで、どないしたもんかなぁと思ってたところに、たまたまそこの二人が通りかかったんを見かけたから、無理にお願いして取ってもらおうとしたんですけど……いやホンマ、『取れたー! やったー!』って言った瞬間、枝がバキッといってもうて……ほんでああなりましてん。お二人さんは名誉の負傷ってヤツですわ」
立て板に水という形容そのものでペラペラと嘘を並べ立てて、大仰な身振り手振りも加えて下着ドロを正義のヒーローに仕立て上げる。
そんな与太話を聞かされているシスターのまなざしは、なんとも胡乱げで全然信用できないオーラがあふれ出ていた。
「えー、こいつらが? とても信じられないけど……」
「そんな可哀想なこと言わんとってくださいよ。ほら、あそこにタオル落ち取るでしょ。あの人らが取ってくれたんですよ。落ちてもうたけど」
「うーん、確かにあるけど……」
「ジゼルってしっかりしてるようで脇が甘いっていうか、妙に人が好いから、うまくごまかしてくれって頼まれたんじゃないの?」
「まさか。さすがに下着ドロみたいな変質者をかばうほど、ウチはお人好しやないですよ」
「そうよねぇ。でもねぇ……」
さすが年の功に加えて、人の業をよく知るシスターたちだ。
長年相談事やら懺悔やらを受けるうちに、人々の苦悩や暗黒面を幾度となく覗いてきただろう彼女たちには、彼らが善意で人助けするタイプではないと見抜いているし、ジゼルが即興で考えた嘘などまるっとお見通しなのだろう。
余計なことはしゃべるなと念を押すように、二人にチラチラと視線で圧をかけてたのが一番の敗因かもしれない。
前世を含めればシスターたちと人生経験レベルは同等とはいえ、やはり百戦錬磨の聖職者を騙し切れなかったようだ。
しかしここで、説得するために嘘を嘘で塗り固めるのは悪手だ。
語るに落ちるという格言通り、多弁は無能がすることである。
真実味を出すには「それ以上でもそれ以下でもないですけど何か?」とばかりに、堂々としているのがベストだ。さらに「やましいことなど何もないぞ」と証明するように、目をしっかり合わせることも忘れてはならない。
そうしてしばし無言の攻防ののち、シスターの一人が口を開いた。
「……本当なの、二人とも?」
「あー……うん」
「そこのやたら強引なねぇちゃんに頼まれて、仕方なく……」
ジゼルの向けてきた無言の圧を正しく理解したのか、二人の青年はうつむき加減のまま肯定した。
「……――そう」
それからさらにたっぷりの沈黙を挟んだあと、小さくうなずいた老女たちは青年たちにツカツカと歩み寄ると……大きく破顔して背中をバシバシ叩き出した。
「何よ! アンタたちもやればできるじゃない!」
「これでようやく悪ガキ卒業ね! いやぁ、めでたいことだわ!」
「いだい、いだい! 俺ら怪我人!」
「この怪力ババァが!」
「あははは! 次はお口が悪いのを直さなきゃね!」
青年がついた悪態に笑いながらひときわ大きく張り手を食らわすと、「暴力反対!」と喚くのを無視して「さて、あっちで手当てしましょうか」と腕をむんずと掴んで引っ張っていった。
(あれはシスターっちゅーより、肝っ玉母ちゃんやな……)
自分も似たり寄ったりな属性なのを棚に上げて心の中で突っ込みつつ、バレバレな嘘を黙認してくれた懐の広さに感謝した。
彼女たちも大きな悪ガキたちには手を焼きつつも更生を願っていたから、事を大きくして前途ある若者の未来を奪わないよう、ジゼルに合わせてくれたのだろう。
しかし、これでめでたしめでたしで終わらなかった。
青年たちを返した後こっそり呼び出されて、
「あの子たちを守るための方便とは言え、神の家であれほど嘘を並べるのは関心しないわね」
という切り出しで小一時間しっかりお説教を食らった上、しばらくの間他の子よりも多く雑用を言いつけられるはめになり、嘘をついたペナルティはきっちり払わされることになった。
まあ、クロをシロに変えた罪がその程度の罰で済んでよかったから、そこはあまり気にしていないのだが――問題は助けた青年たちである。
「姐さん! この間は危ねぇところを助けていただき、まことにあざーっした! これ、つまんねぇモンですけど詫びの品ッス! どうぞ収めてくださいッス!」
「あの時見つけてくれたのが姐さんじゃなかったら、俺らの人生マジ終了だったッス! このご恩は一生忘れないッス! これからは心入れ替えて真面目に働くんで、よろしくお願いしやッス!」
「姐さんのためならなんでもやるんで、遠慮なく頼ってくださいッス!」
「俺ら馬鹿ですけど、力だけはあるッスから!」
数日後。
詫びの品だという樽サイズのでかいチーズの塊を携えて修道院を訪ねてきた彼らは、ふてぶてしくやさぐれた不良から一転して、やたら暑苦しい体育会系……というかヤのつく職業の舎弟っぽく変身していた。
といっても、任侠映画のようなギラギラして尖っている感じではなく、大型犬みたいに無邪気そうでキラキラしていて微笑ましくはあるが……お馬鹿犬っぽいにおいがプンプンする。
やっぱりあの時頭を打っていたのか、それとも思い込みが激しいタイプなのか。
それにしてもこの変わり様は異常だ。
医者に診てもらった方がいいような気がするが、あの一件のおかげで改心したようなので結果オーライと思うべきか。
だが、大阪のオバチャンはその筋の人ではないので、姐さんはやめてほしい。肉体年齢だけなら彼らの方が上だし……まあ、中身は十分に年上なのだが、転生者あるあるなので言いっこなしだ。
「う、うん、さよか……まあ、空回りせん程度に頑張りや。でも、姐さんはちょっと……」
「いやいや、俺らみたいなのが姐さんのお名前を呼ぶなんて、おかごましいッス!」
「それを言うなら、“おこがましい”な」
「馬鹿でサーセン!」
「馬鹿でもアホでもなんでもええけど、とりあえずもうちょい声の出力抑えよか。ついでに姐さんやめい」
「無理ッス!」
「姐さんは姐さんッス!」
馬鹿に付ける薬はないというが、言い得て妙だった。
それから何度もこの議論は平行線をたどり、結局姐さん呼びは金輪際直ることはなかった。
こうしてお馬鹿な大型犬的舎弟を二匹従えることになったジゼルは、ブサ猫姐さんにジョブチャンジしたとか。
「するか、ボケ!」
はい、サーセン。
「このおにいちゃんのお尻はズボンに収納したから、もう大丈夫やで」
「そ、そうですか……?」
「よかったぁ……」
着衣の乱れなく地面に座る姿に少女たちはほっとしたものの、変態認定した奴には近づきたくないのか、持ってきたものを置いてそそくさと距離を取る。
そのまなざしは汚物でも見るようにすさんでいて、青年たちがいたく傷ついているのが不憫だが……ほぼ自業自得なのでフォローしようがない。
少し遅れてシスターたちやって来て、「あらまあ、ギルとディンだわ」と二人の名を口にした。
「近所の人らなんですか?」
「ええ、そうよ。二人ともね、少し下にあるバスケス牧場で働いてるの。ほら、いつもバターやチーズをおすそ分けしてくれるところよ」
「あー、はいはい」
「どっちも昔からこの辺じゃ有名な悪ガキで、今も仕事をしょっちゅうサボってるダメ男だけどね。あ、もしかしなくてもだけど、可愛いお嬢様たちのオシャレな下着でも盗もうとして木に登って、ヘマして落ちたとかじゃないの?」
冗談めかした問いかけだが、思い切り図星のため二人とも大いに顔が引きつる。
しかし、ここで否定を述べたのは目撃者たるジゼルだった。
「いやいや、そんなんやありませんよ。さっきウチが洗濯物を取り込もうとした時に、ブワッって風が吹いてきてタオルが一枚飛ばされて、あそこの木に引っかかってもうたんです」
「え、そんな突風吹いてたかしら?」
「私はさっきまで外にいたけど、ずっと穏やかだったはずよ」
「ホンマ一瞬だけやったし、風向きが違うたから気づかんかったんやないですか?」
事実を突っ込まれても社交界で鍛えた面の皮の厚さでしれっと切り返し、自然かつ強引に話を続けるジゼル。
「ほんで、どないしたもんかなぁと思ってたところに、たまたまそこの二人が通りかかったんを見かけたから、無理にお願いして取ってもらおうとしたんですけど……いやホンマ、『取れたー! やったー!』って言った瞬間、枝がバキッといってもうて……ほんでああなりましてん。お二人さんは名誉の負傷ってヤツですわ」
立て板に水という形容そのものでペラペラと嘘を並べ立てて、大仰な身振り手振りも加えて下着ドロを正義のヒーローに仕立て上げる。
そんな与太話を聞かされているシスターのまなざしは、なんとも胡乱げで全然信用できないオーラがあふれ出ていた。
「えー、こいつらが? とても信じられないけど……」
「そんな可哀想なこと言わんとってくださいよ。ほら、あそこにタオル落ち取るでしょ。あの人らが取ってくれたんですよ。落ちてもうたけど」
「うーん、確かにあるけど……」
「ジゼルってしっかりしてるようで脇が甘いっていうか、妙に人が好いから、うまくごまかしてくれって頼まれたんじゃないの?」
「まさか。さすがに下着ドロみたいな変質者をかばうほど、ウチはお人好しやないですよ」
「そうよねぇ。でもねぇ……」
さすが年の功に加えて、人の業をよく知るシスターたちだ。
長年相談事やら懺悔やらを受けるうちに、人々の苦悩や暗黒面を幾度となく覗いてきただろう彼女たちには、彼らが善意で人助けするタイプではないと見抜いているし、ジゼルが即興で考えた嘘などまるっとお見通しなのだろう。
余計なことはしゃべるなと念を押すように、二人にチラチラと視線で圧をかけてたのが一番の敗因かもしれない。
前世を含めればシスターたちと人生経験レベルは同等とはいえ、やはり百戦錬磨の聖職者を騙し切れなかったようだ。
しかしここで、説得するために嘘を嘘で塗り固めるのは悪手だ。
語るに落ちるという格言通り、多弁は無能がすることである。
真実味を出すには「それ以上でもそれ以下でもないですけど何か?」とばかりに、堂々としているのがベストだ。さらに「やましいことなど何もないぞ」と証明するように、目をしっかり合わせることも忘れてはならない。
そうしてしばし無言の攻防ののち、シスターの一人が口を開いた。
「……本当なの、二人とも?」
「あー……うん」
「そこのやたら強引なねぇちゃんに頼まれて、仕方なく……」
ジゼルの向けてきた無言の圧を正しく理解したのか、二人の青年はうつむき加減のまま肯定した。
「……――そう」
それからさらにたっぷりの沈黙を挟んだあと、小さくうなずいた老女たちは青年たちにツカツカと歩み寄ると……大きく破顔して背中をバシバシ叩き出した。
「何よ! アンタたちもやればできるじゃない!」
「これでようやく悪ガキ卒業ね! いやぁ、めでたいことだわ!」
「いだい、いだい! 俺ら怪我人!」
「この怪力ババァが!」
「あははは! 次はお口が悪いのを直さなきゃね!」
青年がついた悪態に笑いながらひときわ大きく張り手を食らわすと、「暴力反対!」と喚くのを無視して「さて、あっちで手当てしましょうか」と腕をむんずと掴んで引っ張っていった。
(あれはシスターっちゅーより、肝っ玉母ちゃんやな……)
自分も似たり寄ったりな属性なのを棚に上げて心の中で突っ込みつつ、バレバレな嘘を黙認してくれた懐の広さに感謝した。
彼女たちも大きな悪ガキたちには手を焼きつつも更生を願っていたから、事を大きくして前途ある若者の未来を奪わないよう、ジゼルに合わせてくれたのだろう。
しかし、これでめでたしめでたしで終わらなかった。
青年たちを返した後こっそり呼び出されて、
「あの子たちを守るための方便とは言え、神の家であれほど嘘を並べるのは関心しないわね」
という切り出しで小一時間しっかりお説教を食らった上、しばらくの間他の子よりも多く雑用を言いつけられるはめになり、嘘をついたペナルティはきっちり払わされることになった。
まあ、クロをシロに変えた罪がその程度の罰で済んでよかったから、そこはあまり気にしていないのだが――問題は助けた青年たちである。
「姐さん! この間は危ねぇところを助けていただき、まことにあざーっした! これ、つまんねぇモンですけど詫びの品ッス! どうぞ収めてくださいッス!」
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数日後。
詫びの品だという樽サイズのでかいチーズの塊を携えて修道院を訪ねてきた彼らは、ふてぶてしくやさぐれた不良から一転して、やたら暑苦しい体育会系……というかヤのつく職業の舎弟っぽく変身していた。
といっても、任侠映画のようなギラギラして尖っている感じではなく、大型犬みたいに無邪気そうでキラキラしていて微笑ましくはあるが……お馬鹿犬っぽいにおいがプンプンする。
やっぱりあの時頭を打っていたのか、それとも思い込みが激しいタイプなのか。
それにしてもこの変わり様は異常だ。
医者に診てもらった方がいいような気がするが、あの一件のおかげで改心したようなので結果オーライと思うべきか。
だが、大阪のオバチャンはその筋の人ではないので、姐さんはやめてほしい。肉体年齢だけなら彼らの方が上だし……まあ、中身は十分に年上なのだが、転生者あるあるなので言いっこなしだ。
「う、うん、さよか……まあ、空回りせん程度に頑張りや。でも、姐さんはちょっと……」
「いやいや、俺らみたいなのが姐さんのお名前を呼ぶなんて、おかごましいッス!」
「それを言うなら、“おこがましい”な」
「馬鹿でサーセン!」
「馬鹿でもアホでもなんでもええけど、とりあえずもうちょい声の出力抑えよか。ついでに姐さんやめい」
「無理ッス!」
「姐さんは姐さんッス!」
馬鹿に付ける薬はないというが、言い得て妙だった。
それから何度もこの議論は平行線をたどり、結局姐さん呼びは金輪際直ることはなかった。
こうしてお馬鹿な大型犬的舎弟を二匹従えることになったジゼルは、ブサ猫姐さんにジョブチャンジしたとか。
「するか、ボケ!」
はい、サーセン。
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