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幕間 女子修道院編
ブサ猫VS悪ガキども
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さて、この修道院が抱える問題はともかく、昼食を済ませて後片付けを終わらせたら、ようやく一休みできる時間になる。
基礎体力のない令嬢たちはだいたい午睡に充てているが、ジゼルはダイエットも兼ねて周辺をのんびり散歩するのを日課にしている。
「うーん……ビバ、ぼっち!」
修道院の表門から続く緩やかな坂を上りながら、グッと伸びをする。
公爵令嬢だった頃はどこかに出かけるとなれば、護衛だのなんだのゾロゾロ連れて行かねばならないし、自邸の庭を散策するだけでも侍女の誰かがついてくるという、非常に窮屈な暮らしだった。
転生してからずっとそんな感じだったので慣れてはいたが、こうして様々なしがらみから解き放たれた場所にいると、自分を偽る必要がなくてとても心が安らぐ。
一人の時間って本当に大事だとつくづく思う。
……大阪のオバチャンとは、いつでもどこでもありのままの自分じゃないのか、という異論は受け付けない。
何も考えず好き勝手やっているように見えるが、ジゼルなりに周りに気を遣っているのだ。ちょっとは。
「ふぅ、ふぅ……アカン、ちょい休憩……」
散歩開始から十分足らずで音を上げ、額の汗をぬぐって立ち止まって木にもたれかかる。これもまた日課と化している光景だ。
ぽっちゃりブサ猫は、足腰もメンタルも貧弱だった。
こんなのだから痩せないんだろうなぁと自省しつつ、目の前の景色に視線を投じる。
高い柵と用水路も兼ねた水堀を挟んでだだっ広い放牧地が広がり、ヒツジがメェメェ鳴きながら草をはんでいる。
(はぁ……ヒツジはこれくらいの距離で見るんがちょうどええわ……)
前世でも遠足やら家族旅行やらでどこぞの牧場に言って、ヒツジを間近で見て触れ合う機会は幾度かあったが、奴らの虚無のまなざしとエサを強奪して去っていく盗人猛々しさにより、好感度は地を這いつくばっている。
修道院で飼っているヤギも同じ仲間ではあるが、自給自足生活に欠かせない大事な存在であり、普段世話をしている分愛着があるしなついてくれているので、まだ可愛いと思える。
そんなつまらないことを考えながら、しばらく牧歌的な風景を堪能していると、小ぶりな釣り竿とバケツを携えた少年たちが通りかかった。
修道院で時々勉強を見てあげている子供たちで、全員顔見知りではあるが……
「あ、ジゼルだ! 相変わらずデブっちぃなぁ!」
「またおんなじところでヘバってんのかよ、ダッセェだなぁ!」
「そんなんだからデブ卒業できねぇんだよ、デブジゼル!」
「ええい、デブデブやかましわジャリガキども! ちょい休憩しとるだけや!」
この通り、年上だろうが教師役だろうが構わず、タメ口憎まれ口を叩く悪ガキどもだ。
授業中もじっとしてないし騒ぎまくる問題児ばかりだし、よそ者への“洗礼”も容赦なく下してくる残酷な無邪気さも持っているので、箱入りお嬢様たちには黒い悪魔と同様に嫌われている。
ただ、ジゼルからすれば嫌いなタイプではない。
子供の考える“洗礼”など、語彙力のない悪口の他はカエルやバッタを仕掛けてきたり、泥団子をぶつけてきたりと遊び感覚で生ぬるいし、口は悪いが感情と言動が一致している素直な性格だから、大人げなくやり返しつつ一緒にどろんこになって遊べば、すぐに打ち解けられた。
洗濯は大変だったが、時が過ぎればいい思い出である。
じっとしていないのでまともな授業はできないものの、ゲームやクイズなどレクリエーション形式で学びを提供するだけで進んで授業に参加してくれるし、おとなしい子たちを引っ張ってくれるので、ある意味ではやりやすい子たちだ。
とはいえ、デブデブ連呼されて黙ってはいられない。
客観的事実なので反論できないのが悲しいが、口は災いの元だとお説教の一つでもしなくては。
「あんなぁ、言葉を覚えたてのちびっ子やないんやから、ええ加減言葉遣いには気ぃつけや。特に人が傷つくような悪口は言うたらアカンで。アンタらかて、アホ面とかハゲとか言われたないやろ」
「はあ? そんなん気にしねぇし」
「言われたらやり返すし」
絶賛生え変わり中で前歯がない子や、丸刈り坊主頭にされている子を指しつつ諭すが、その程度でおとなしくなるほど悪ガキどもはヤワではない。
仕方がないので攻撃の矛先を変えることにする。
「ふーん。ほんなら、ペティおねえちゃんに訊いてみよっかなぁ……女の子にデブデブ連呼する男の子ってどう思うって」
お小言を並べられてもツンケンした態度を崩さなかったが、ここいらで一番の美少女の名を上げられると、少年たちはビクリと肩を震わせる。
ペティは国内でも有名な織物工場の一人娘で、少年たちよりいくつか年上だ。
彼らの間では憧れのマドンナのような存在であり、彼女の前では悪ガキどももよい子の仮面を被ってしおらしくなる。つまりは、弁慶の泣き所だ。
「そういえば前にあの子言うとったなぁ、人の悪口言うような男の子は大嫌いやって。このままやったら軽蔑されるんとちゃうかなぁ……」
「べ、別にペティにどう思われてもどーでもいいし!」
「そ、そうそう! ペティみたいなブス、好きでもなんでもねーし!」
年頃の少年にありがちな恥ずかしがり屋のツンデレ反応に、微笑ましい気持ちになりつつも、失言を逆手に取ることも忘れない。
「ほな、アンタらがブスって言うとったでっていうのも、追加しとこか。あーあ、可哀想に。この分やと、ペティおねえちゃんに口きいてもらわれへんようになるなぁ」
「ヒキョーだぞ!」
「キベンだ、キベン!」
「ふはは、卑怯も詭弁もどんな綴りかも分かってへんようなガキンチョに言われても、痛くもかゆくもないわ。これぞ口は禍の元、身から出た錆っちゅーヤツや。ええ勉強になったなぁ」
「ぐぬう……!」
悔しそうに歯噛みする少年たちに、意地悪く笑いながらふんぞり返るジゼル。
大人げない対応だが、これくらいしないと奴らの心には刺さらないのだから仕方がない。デブと言われた恨みつらみなんてこれっぽっちもない……というのは半分嘘だが、お灸をすえるのはこれくらいにして、そろそろ助け舟を出してやることにした。
「……あ、そうや。ペティはこうも言うとったわ。悪いことしても素直に謝れる男の子って、潔くてめっちゃカッコええって。超好みやって」
ペティとはただの顔見知りなので好みのタイプなど知らないし、告げ口する気など初めからないが、憧れのおねえさんに嫌われたくないし、むしろ好みに近づきたいと思う少年たちが取るべき行動は一つしかない。
「ご、ごめん……」
「デブなんて言って悪かったよ……どっからどう見てもデブだけど」
「なんや一言多いけど、今回は聞かんかったことにしたるわ。ペティにもなんも言わへんから安心しぃ」
渋々という擬音が聞こえてきそうな取ってつけたような謝罪に、やっぱり憎まれ口が付随してくるが、悪ガキたちの最大限の譲歩を尊重することにした。
(まあ、この程度で言うこと聞くほどええ子やないし、またやらかすやろうけどな……)
告げ口を阻止出来てほっとする少年たちを前に、次はどうやって叱るべきか頭を悩ませつつも、お説教モードを解除して通常運転に戻る。
「ところで、その恰好やし向こうの沢で釣りしとったんやろ。なんかええの釣れたか?」
「うん。大漁だぞ!」
「ほらこれ!」
少年の一人が獲物をバケツを掲げて見せると、そこには浅く水を張った中にザリガニが十匹くらい蠢いていた。他の子が持つバケツには、魚やサワガニが入っている。
ペットを飼う習慣なんかないから、みんな食材になるのだろう。
日本ではあまりなじみがないが、海外と同じくエントールでもザリガニはよく食べられている。
泥抜きをしたり寄生虫を駆除したりと手間はかかるが、見た目に違わずエビに近い風味でなかなか美味しい。特にハイマン家ではビスク風スープが好まれていた。
「へー、立派なザリガニさんやねぇ」
ザリガニは縁日で釣って飼ったことがあるので、扱いは慣れている。もちろん前世だが。
ひょいと摘まみ上げると、威嚇でシャーッとハサミを振り上げてくるが、攻撃範囲外なのでミナミコアリクイレベルでただただ可愛いだけだ。
「……ジゼルって、なんもビビらねぇからつまんねー」
「ふっ、褒め言葉として受け取っとくわ」
唇を尖らせる少年にドヤ顔を返し、ついでにザリガニもバケツに返す。
「さて、ボチボチ休憩時間も終わるし、ウチはそろそろ戻るわ。アンタらも寄り道せんと帰りや。お母ちゃんの手伝いも、ちゃんとするんやで」
「うっせぇ!」
「またな、ジゼル」
お小言にアッカンベーを返す悪ガキどもと、手を振って別れる。
帰ったら洗濯物を取り込んで夕飯の支度だ。
家電がない世界では、家事だけで一日が終わってしまう。修道院では頭数がいるからまだ楽だが、何もかも一人でしなければならない普通の主婦の苦労は計り知れないし、そこに育児も加われば過労死してしまいそうだ。
(家事代行サービスとかあったら便利やろうなぁ……子育てが終わった主婦の隙間バイト的な……それとも保育園とか学童みたいなモンのほうがええやろか……)
叶いもしないビジネスプランをぼんやり練りながら、登ってきた坂道を下った。
基礎体力のない令嬢たちはだいたい午睡に充てているが、ジゼルはダイエットも兼ねて周辺をのんびり散歩するのを日課にしている。
「うーん……ビバ、ぼっち!」
修道院の表門から続く緩やかな坂を上りながら、グッと伸びをする。
公爵令嬢だった頃はどこかに出かけるとなれば、護衛だのなんだのゾロゾロ連れて行かねばならないし、自邸の庭を散策するだけでも侍女の誰かがついてくるという、非常に窮屈な暮らしだった。
転生してからずっとそんな感じだったので慣れてはいたが、こうして様々なしがらみから解き放たれた場所にいると、自分を偽る必要がなくてとても心が安らぐ。
一人の時間って本当に大事だとつくづく思う。
……大阪のオバチャンとは、いつでもどこでもありのままの自分じゃないのか、という異論は受け付けない。
何も考えず好き勝手やっているように見えるが、ジゼルなりに周りに気を遣っているのだ。ちょっとは。
「ふぅ、ふぅ……アカン、ちょい休憩……」
散歩開始から十分足らずで音を上げ、額の汗をぬぐって立ち止まって木にもたれかかる。これもまた日課と化している光景だ。
ぽっちゃりブサ猫は、足腰もメンタルも貧弱だった。
こんなのだから痩せないんだろうなぁと自省しつつ、目の前の景色に視線を投じる。
高い柵と用水路も兼ねた水堀を挟んでだだっ広い放牧地が広がり、ヒツジがメェメェ鳴きながら草をはんでいる。
(はぁ……ヒツジはこれくらいの距離で見るんがちょうどええわ……)
前世でも遠足やら家族旅行やらでどこぞの牧場に言って、ヒツジを間近で見て触れ合う機会は幾度かあったが、奴らの虚無のまなざしとエサを強奪して去っていく盗人猛々しさにより、好感度は地を這いつくばっている。
修道院で飼っているヤギも同じ仲間ではあるが、自給自足生活に欠かせない大事な存在であり、普段世話をしている分愛着があるしなついてくれているので、まだ可愛いと思える。
そんなつまらないことを考えながら、しばらく牧歌的な風景を堪能していると、小ぶりな釣り竿とバケツを携えた少年たちが通りかかった。
修道院で時々勉強を見てあげている子供たちで、全員顔見知りではあるが……
「あ、ジゼルだ! 相変わらずデブっちぃなぁ!」
「またおんなじところでヘバってんのかよ、ダッセェだなぁ!」
「そんなんだからデブ卒業できねぇんだよ、デブジゼル!」
「ええい、デブデブやかましわジャリガキども! ちょい休憩しとるだけや!」
この通り、年上だろうが教師役だろうが構わず、タメ口憎まれ口を叩く悪ガキどもだ。
授業中もじっとしてないし騒ぎまくる問題児ばかりだし、よそ者への“洗礼”も容赦なく下してくる残酷な無邪気さも持っているので、箱入りお嬢様たちには黒い悪魔と同様に嫌われている。
ただ、ジゼルからすれば嫌いなタイプではない。
子供の考える“洗礼”など、語彙力のない悪口の他はカエルやバッタを仕掛けてきたり、泥団子をぶつけてきたりと遊び感覚で生ぬるいし、口は悪いが感情と言動が一致している素直な性格だから、大人げなくやり返しつつ一緒にどろんこになって遊べば、すぐに打ち解けられた。
洗濯は大変だったが、時が過ぎればいい思い出である。
じっとしていないのでまともな授業はできないものの、ゲームやクイズなどレクリエーション形式で学びを提供するだけで進んで授業に参加してくれるし、おとなしい子たちを引っ張ってくれるので、ある意味ではやりやすい子たちだ。
とはいえ、デブデブ連呼されて黙ってはいられない。
客観的事実なので反論できないのが悲しいが、口は災いの元だとお説教の一つでもしなくては。
「あんなぁ、言葉を覚えたてのちびっ子やないんやから、ええ加減言葉遣いには気ぃつけや。特に人が傷つくような悪口は言うたらアカンで。アンタらかて、アホ面とかハゲとか言われたないやろ」
「はあ? そんなん気にしねぇし」
「言われたらやり返すし」
絶賛生え変わり中で前歯がない子や、丸刈り坊主頭にされている子を指しつつ諭すが、その程度でおとなしくなるほど悪ガキどもはヤワではない。
仕方がないので攻撃の矛先を変えることにする。
「ふーん。ほんなら、ペティおねえちゃんに訊いてみよっかなぁ……女の子にデブデブ連呼する男の子ってどう思うって」
お小言を並べられてもツンケンした態度を崩さなかったが、ここいらで一番の美少女の名を上げられると、少年たちはビクリと肩を震わせる。
ペティは国内でも有名な織物工場の一人娘で、少年たちよりいくつか年上だ。
彼らの間では憧れのマドンナのような存在であり、彼女の前では悪ガキどももよい子の仮面を被ってしおらしくなる。つまりは、弁慶の泣き所だ。
「そういえば前にあの子言うとったなぁ、人の悪口言うような男の子は大嫌いやって。このままやったら軽蔑されるんとちゃうかなぁ……」
「べ、別にペティにどう思われてもどーでもいいし!」
「そ、そうそう! ペティみたいなブス、好きでもなんでもねーし!」
年頃の少年にありがちな恥ずかしがり屋のツンデレ反応に、微笑ましい気持ちになりつつも、失言を逆手に取ることも忘れない。
「ほな、アンタらがブスって言うとったでっていうのも、追加しとこか。あーあ、可哀想に。この分やと、ペティおねえちゃんに口きいてもらわれへんようになるなぁ」
「ヒキョーだぞ!」
「キベンだ、キベン!」
「ふはは、卑怯も詭弁もどんな綴りかも分かってへんようなガキンチョに言われても、痛くもかゆくもないわ。これぞ口は禍の元、身から出た錆っちゅーヤツや。ええ勉強になったなぁ」
「ぐぬう……!」
悔しそうに歯噛みする少年たちに、意地悪く笑いながらふんぞり返るジゼル。
大人げない対応だが、これくらいしないと奴らの心には刺さらないのだから仕方がない。デブと言われた恨みつらみなんてこれっぽっちもない……というのは半分嘘だが、お灸をすえるのはこれくらいにして、そろそろ助け舟を出してやることにした。
「……あ、そうや。ペティはこうも言うとったわ。悪いことしても素直に謝れる男の子って、潔くてめっちゃカッコええって。超好みやって」
ペティとはただの顔見知りなので好みのタイプなど知らないし、告げ口する気など初めからないが、憧れのおねえさんに嫌われたくないし、むしろ好みに近づきたいと思う少年たちが取るべき行動は一つしかない。
「ご、ごめん……」
「デブなんて言って悪かったよ……どっからどう見てもデブだけど」
「なんや一言多いけど、今回は聞かんかったことにしたるわ。ペティにもなんも言わへんから安心しぃ」
渋々という擬音が聞こえてきそうな取ってつけたような謝罪に、やっぱり憎まれ口が付随してくるが、悪ガキたちの最大限の譲歩を尊重することにした。
(まあ、この程度で言うこと聞くほどええ子やないし、またやらかすやろうけどな……)
告げ口を阻止出来てほっとする少年たちを前に、次はどうやって叱るべきか頭を悩ませつつも、お説教モードを解除して通常運転に戻る。
「ところで、その恰好やし向こうの沢で釣りしとったんやろ。なんかええの釣れたか?」
「うん。大漁だぞ!」
「ほらこれ!」
少年の一人が獲物をバケツを掲げて見せると、そこには浅く水を張った中にザリガニが十匹くらい蠢いていた。他の子が持つバケツには、魚やサワガニが入っている。
ペットを飼う習慣なんかないから、みんな食材になるのだろう。
日本ではあまりなじみがないが、海外と同じくエントールでもザリガニはよく食べられている。
泥抜きをしたり寄生虫を駆除したりと手間はかかるが、見た目に違わずエビに近い風味でなかなか美味しい。特にハイマン家ではビスク風スープが好まれていた。
「へー、立派なザリガニさんやねぇ」
ザリガニは縁日で釣って飼ったことがあるので、扱いは慣れている。もちろん前世だが。
ひょいと摘まみ上げると、威嚇でシャーッとハサミを振り上げてくるが、攻撃範囲外なのでミナミコアリクイレベルでただただ可愛いだけだ。
「……ジゼルって、なんもビビらねぇからつまんねー」
「ふっ、褒め言葉として受け取っとくわ」
唇を尖らせる少年にドヤ顔を返し、ついでにザリガニもバケツに返す。
「さて、ボチボチ休憩時間も終わるし、ウチはそろそろ戻るわ。アンタらも寄り道せんと帰りや。お母ちゃんの手伝いも、ちゃんとするんやで」
「うっせぇ!」
「またな、ジゼル」
お小言にアッカンベーを返す悪ガキどもと、手を振って別れる。
帰ったら洗濯物を取り込んで夕飯の支度だ。
家電がない世界では、家事だけで一日が終わってしまう。修道院では頭数がいるからまだ楽だが、何もかも一人でしなければならない普通の主婦の苦労は計り知れないし、そこに育児も加われば過労死してしまいそうだ。
(家事代行サービスとかあったら便利やろうなぁ……子育てが終わった主婦の隙間バイト的な……それとも保育園とか学童みたいなモンのほうがええやろか……)
叶いもしないビジネスプランをぼんやり練りながら、登ってきた坂道を下った。
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