57 / 217
第四部 思春期編
貧民街の再開発
しおりを挟む
「――負けて落ち込むウサギさんの肩をポンッと叩いて、カメさんは言いました。『いっぱい運動したらお腹減りましたねぇ。一緒にお昼ご飯を食べましょう。ここ、美味しそうな草が一杯生えてますよ』。そう言って、カメさんはウサギさんの横に座って、ムシャムシャと草を食べ始めました。
初めは食欲のなかったウサギさんでしたが、美味しそうに草を食べるカメさんを見ているとお腹が空いてきて、一緒に草をムシャムシャ食べました。
『美味しいね、カメさん』『美味しいですね、ウサギさん』『カメさん、のろまだって馬鹿にしてごめんね』『こちらこそ、ごめんなさい。負けたくなくて起こさなかったんです』。
草を食べながらたくさんお話をして、お腹いっぱいになる頃には、二人はとっても仲良しになりましたとさ。めでたし、めでたし!」
『おしまい』という文字と、夕焼けをバックに爆睡するカメを背負って歩くウサギが描かれている最後の板が現れると、子供たちの間から始まりよりも大きな拍手が沸き起こる。
その中で「子供たちのために自らお芝居をされるジゼル様、尊い……次回の会合ではメインの話題として取り上げなければ……」などと、悶えながらブツブツつぶやくロゼッタがいたが、なんだか触れてはいけないような気がしてスルーすることにした。
奇行に走るロゼッタは脇に置き、ひとまず好感触だったことに安心しつつ、芝居がかった動作で一礼する。
「ご清聴ありがとうございましたーってな。どやった? 面白かった?」
「うん! おもしろかったー!」
「かてそうにないカメさんがかっちゃって、びっくりした!」
「ウサギさん、さいしょはイヤなやつだなっておもったけど、ちゃんとあやまれてえらかったとおもう!」
「ケンカしたときはハラハラしたけど、さいごはなかよしになって、よかった!」
「……おいしそうにごはんたべてるのみたら、おなかへったー……」
「ホントだ! おなかペコペコ!」
「全然ブレへんな、ジブンら!?」
いい感じの締めに入っていたのに、食欲魔人たちのお腹の虫がグーグー鳴り出したので、一気に空気が弛緩する。恐るべし、成長期。
だが、ちょうどお昼時分なのでこうなることは折り込み済みだ。
「……まあええわ。そろそろお昼ができる頃やし、みんな手ぇ洗ってき!」
「やったー!」
「ごはんだー!」
腹ペコちびっ子たちはシートの上から我先にと飛び出し、井戸水を汲み上げるポンプの前で待ち構える先生の前に並んで、ジャブジャブと手を洗う。
孤児院の子だけでなく近所の子供たちも一緒だ。
キャンプだとかオリエンテーリングだとかのように、楽しい時間とセットで美味しい時間も共有することで、もっと仲良くなれるはず。いわゆる“同じ釜の飯を食った仲間”というヤツだ。
もちろん普段は遊びに来る外の子に食事は出ないし、ジゼルたちが来る時だけに限られるが、その特別感もいい思い出になればいいと思う。
絵板芝居中に所用を済ませた母と合流し、ワイワイガヤガヤとピクニック風の食事を終え、家に帰る子もいればまだ残って遊ぶ子もいる、いつもよりにぎやかな孤児院の庭先を尻目に、食堂で顔を突き合わせる数人の大人がいた。
去年のガーデンパーティー以来、ジゼルと縁を持った商人たちだ。
貧民救済に理解のある者たちを募り、孤児を含めた子供たちの就職斡旋や、グリード地区の再開発のための意見交換などをするため、時々こうして集まってもらっている。
今回は孤児院の補修のために彼らから援助をもらおうと、ジゼルが絵板芝居をしている間に、施設内を院長先生と母に案内してもらっていたのだ。
昼食後にバトンタッチして、ロゼッタと共に子供たちの相手をしてくれている。
「丁寧に補修されてはいますが、随分老朽化が進んでいますね。早急に手を打った方がいいでしょう」
「王都は積雪が他よりマシだったので、去年の冬の大雪を乗り切れたんでしょうけど、同じことがあれば大変なことになりますね」
「補修するより、いっそ建て替えた方が安く上がるのでは?」
実際にこの地区の現状を目の当たりにしてきた彼らは、孤児院の再建に関しても前向きに検討してくれている。
元より慈善活動に精力的というのもあるが、資金に関しては結構余裕があることも大きい。自身の資産だけでなく、この計画が持ち上がってから何度か街頭募金を行い、思いのほか多数の市民から援助がもらえたのだ。
ジゼルが赤い羽根募金の真似をして、カラフルな色に染めた鶏の羽根を紐で結んだだけの簡易なアクセサリーを募金してくれた人にプレゼントしたら、オマケ欲しさに人が集まってお金を落としていってくれた。
オモチャ同然の代物だが、アクセサリーに縁のない庶民には珍しく映ったのだろう。箱に小銭を一枚二枚入れるだけでいいというのも手伝って、予想以上の人出になった。
製作者はグリード地区の主婦たちで、羽根は肉屋で出た廃棄物をもらい、紐は古着を細く裂いて編んだもので、人件費はともかく原価は正味ゼロ。
一人一人の募金額は微々たるもので、海老で鯛を釣る、なんていうほどうまい話ではないが、集まれば結構な額になった。
とはいえ、問題は金だけではない。
「ですが、その間子供たちの住む場所がなくなります。取り壊しから始めるなら、住める程度にするまででも二、三か月はかかりますし……」
「それに、自分が住んでいた家を壊されるというのは、大人でもショックを受けることです。子供ではもっと傷つくかもしれませんねぇ……」
工事の前に仮設の母屋を庭に作り、しばらくはそこで生活してもらって、完成したら移り住んでもらうというのが一番妥当な案ではあるが……それでは費用が倍近くかかることになるし、慣れ親しんだ“我が家”が崩壊していくのを間近で見せるのは可哀想だ。
近頃は子供たちのご近所付き合いの輪も広がったので、友達の家に預かってもらうという線も考えたのだが、一日二日ならともかく何か月もとなると無理な相談だろう。
子供が一人増えるだけで家計や家事の負担が増え、その家族の生活を壊してしまいかねない。
孤児のエンゲル係数分をこちらが援助すれば解決するように思えるが、子供を預かる家だけ金を渡すとなると、地域内で「あの家だけずるい」と不満が出る可能性があるし、知り合いを疑いたくはないが、その金を目的以外で使う者も出るかもしれない。
金には魔力がある。特にあぶく銭は、善人を悪人に変えてしまう魔性の存在だ。
まあ、全員顔見知りのような狭い地域コミュニティで下手なことをすれば、あっという間に悪評が広がって、牢にぶち込まれるより悲惨な目に遭うこともしばしばあるが、そのリスク感覚を麻痺させ狂気に走らせるのが、金の魔力というもの。
その魔力に抗いつつ、時に取引を有利に運ぶため利用する商人たちは、よく心得ている。
食堂の中に沈黙が落ち、話し合いは袋小路に入ったかと思われたが、
「……うーん。せやったら、ひとまずは現状維持の補強だけして、建て直しの先に違う施設を手ぇ付けた方がええかもしれませんね。ほら、公民館とかよろしいんやないですか? 家具を持ち込めば仮住まいにも使えますし、なんかあった時に頼れる場所があるっていうだけでも、住民の人らも安心できますし」
ジゼルは考えすぎで寄った眉間のしわを指先で伸ばしつつ、行き詰った空気の中に一石を投じる。
再開発計画の一環として、空き地に公民館を造る案が出されている。もちろんジゼルの発案だ。
普段は地域住民の憩いの場に使いつつ、炊き出しやリサイクル品の譲渡会などの慈善活動の場として、職業斡旋や出張販売など外部と繋がる窓口として、非常時は家を失った住民らの避難場所としても使う予定の、汎用性の高い便利施設だ。
大きな災害にも耐えられるよう、他の建造物より頑丈に作らないといけないので金も時間もかかるが、大雪の件で人命を守る施設の必要性は人々に浸透したし、孤児院の建て直し時にそこを生活拠点として利用すれば、仮住まいを建てるコストを抑えられる。
出費そのものは結構痛いが、費用対効果は抜群だと言える。
公民館建設予定地に新しい孤児院を造ることも考えたが、現在よりも敷地面積が減ってしまうので断念した。孤児はジゼルが最初に来た頃から見ても減少傾向にあるとはいえ、いつ起こるか分からない災害や疫病に備え、身寄りを失った子供たちの受け皿は大きい方がいい。
……ということをざっくり話すと、おおむね賛同を得られた。
「なるほど。ひとつ新しく大きな建物ができれば、再開発のシンボルにもなりますね」
「外からの支援提供の場を確立することで、全体的に生活水準の向上にも繋がるでしょうな」
「となると、雨期の間に資材調達の手はずを整えねばなりませんね」
懸念がなくなれば、話がまとまるのも早い。
細かい打ち合わせは後日ゆっくり行うことにして、商人たちに寄る会議はお開きとなった。
初めは食欲のなかったウサギさんでしたが、美味しそうに草を食べるカメさんを見ているとお腹が空いてきて、一緒に草をムシャムシャ食べました。
『美味しいね、カメさん』『美味しいですね、ウサギさん』『カメさん、のろまだって馬鹿にしてごめんね』『こちらこそ、ごめんなさい。負けたくなくて起こさなかったんです』。
草を食べながらたくさんお話をして、お腹いっぱいになる頃には、二人はとっても仲良しになりましたとさ。めでたし、めでたし!」
『おしまい』という文字と、夕焼けをバックに爆睡するカメを背負って歩くウサギが描かれている最後の板が現れると、子供たちの間から始まりよりも大きな拍手が沸き起こる。
その中で「子供たちのために自らお芝居をされるジゼル様、尊い……次回の会合ではメインの話題として取り上げなければ……」などと、悶えながらブツブツつぶやくロゼッタがいたが、なんだか触れてはいけないような気がしてスルーすることにした。
奇行に走るロゼッタは脇に置き、ひとまず好感触だったことに安心しつつ、芝居がかった動作で一礼する。
「ご清聴ありがとうございましたーってな。どやった? 面白かった?」
「うん! おもしろかったー!」
「かてそうにないカメさんがかっちゃって、びっくりした!」
「ウサギさん、さいしょはイヤなやつだなっておもったけど、ちゃんとあやまれてえらかったとおもう!」
「ケンカしたときはハラハラしたけど、さいごはなかよしになって、よかった!」
「……おいしそうにごはんたべてるのみたら、おなかへったー……」
「ホントだ! おなかペコペコ!」
「全然ブレへんな、ジブンら!?」
いい感じの締めに入っていたのに、食欲魔人たちのお腹の虫がグーグー鳴り出したので、一気に空気が弛緩する。恐るべし、成長期。
だが、ちょうどお昼時分なのでこうなることは折り込み済みだ。
「……まあええわ。そろそろお昼ができる頃やし、みんな手ぇ洗ってき!」
「やったー!」
「ごはんだー!」
腹ペコちびっ子たちはシートの上から我先にと飛び出し、井戸水を汲み上げるポンプの前で待ち構える先生の前に並んで、ジャブジャブと手を洗う。
孤児院の子だけでなく近所の子供たちも一緒だ。
キャンプだとかオリエンテーリングだとかのように、楽しい時間とセットで美味しい時間も共有することで、もっと仲良くなれるはず。いわゆる“同じ釜の飯を食った仲間”というヤツだ。
もちろん普段は遊びに来る外の子に食事は出ないし、ジゼルたちが来る時だけに限られるが、その特別感もいい思い出になればいいと思う。
絵板芝居中に所用を済ませた母と合流し、ワイワイガヤガヤとピクニック風の食事を終え、家に帰る子もいればまだ残って遊ぶ子もいる、いつもよりにぎやかな孤児院の庭先を尻目に、食堂で顔を突き合わせる数人の大人がいた。
去年のガーデンパーティー以来、ジゼルと縁を持った商人たちだ。
貧民救済に理解のある者たちを募り、孤児を含めた子供たちの就職斡旋や、グリード地区の再開発のための意見交換などをするため、時々こうして集まってもらっている。
今回は孤児院の補修のために彼らから援助をもらおうと、ジゼルが絵板芝居をしている間に、施設内を院長先生と母に案内してもらっていたのだ。
昼食後にバトンタッチして、ロゼッタと共に子供たちの相手をしてくれている。
「丁寧に補修されてはいますが、随分老朽化が進んでいますね。早急に手を打った方がいいでしょう」
「王都は積雪が他よりマシだったので、去年の冬の大雪を乗り切れたんでしょうけど、同じことがあれば大変なことになりますね」
「補修するより、いっそ建て替えた方が安く上がるのでは?」
実際にこの地区の現状を目の当たりにしてきた彼らは、孤児院の再建に関しても前向きに検討してくれている。
元より慈善活動に精力的というのもあるが、資金に関しては結構余裕があることも大きい。自身の資産だけでなく、この計画が持ち上がってから何度か街頭募金を行い、思いのほか多数の市民から援助がもらえたのだ。
ジゼルが赤い羽根募金の真似をして、カラフルな色に染めた鶏の羽根を紐で結んだだけの簡易なアクセサリーを募金してくれた人にプレゼントしたら、オマケ欲しさに人が集まってお金を落としていってくれた。
オモチャ同然の代物だが、アクセサリーに縁のない庶民には珍しく映ったのだろう。箱に小銭を一枚二枚入れるだけでいいというのも手伝って、予想以上の人出になった。
製作者はグリード地区の主婦たちで、羽根は肉屋で出た廃棄物をもらい、紐は古着を細く裂いて編んだもので、人件費はともかく原価は正味ゼロ。
一人一人の募金額は微々たるもので、海老で鯛を釣る、なんていうほどうまい話ではないが、集まれば結構な額になった。
とはいえ、問題は金だけではない。
「ですが、その間子供たちの住む場所がなくなります。取り壊しから始めるなら、住める程度にするまででも二、三か月はかかりますし……」
「それに、自分が住んでいた家を壊されるというのは、大人でもショックを受けることです。子供ではもっと傷つくかもしれませんねぇ……」
工事の前に仮設の母屋を庭に作り、しばらくはそこで生活してもらって、完成したら移り住んでもらうというのが一番妥当な案ではあるが……それでは費用が倍近くかかることになるし、慣れ親しんだ“我が家”が崩壊していくのを間近で見せるのは可哀想だ。
近頃は子供たちのご近所付き合いの輪も広がったので、友達の家に預かってもらうという線も考えたのだが、一日二日ならともかく何か月もとなると無理な相談だろう。
子供が一人増えるだけで家計や家事の負担が増え、その家族の生活を壊してしまいかねない。
孤児のエンゲル係数分をこちらが援助すれば解決するように思えるが、子供を預かる家だけ金を渡すとなると、地域内で「あの家だけずるい」と不満が出る可能性があるし、知り合いを疑いたくはないが、その金を目的以外で使う者も出るかもしれない。
金には魔力がある。特にあぶく銭は、善人を悪人に変えてしまう魔性の存在だ。
まあ、全員顔見知りのような狭い地域コミュニティで下手なことをすれば、あっという間に悪評が広がって、牢にぶち込まれるより悲惨な目に遭うこともしばしばあるが、そのリスク感覚を麻痺させ狂気に走らせるのが、金の魔力というもの。
その魔力に抗いつつ、時に取引を有利に運ぶため利用する商人たちは、よく心得ている。
食堂の中に沈黙が落ち、話し合いは袋小路に入ったかと思われたが、
「……うーん。せやったら、ひとまずは現状維持の補強だけして、建て直しの先に違う施設を手ぇ付けた方がええかもしれませんね。ほら、公民館とかよろしいんやないですか? 家具を持ち込めば仮住まいにも使えますし、なんかあった時に頼れる場所があるっていうだけでも、住民の人らも安心できますし」
ジゼルは考えすぎで寄った眉間のしわを指先で伸ばしつつ、行き詰った空気の中に一石を投じる。
再開発計画の一環として、空き地に公民館を造る案が出されている。もちろんジゼルの発案だ。
普段は地域住民の憩いの場に使いつつ、炊き出しやリサイクル品の譲渡会などの慈善活動の場として、職業斡旋や出張販売など外部と繋がる窓口として、非常時は家を失った住民らの避難場所としても使う予定の、汎用性の高い便利施設だ。
大きな災害にも耐えられるよう、他の建造物より頑丈に作らないといけないので金も時間もかかるが、大雪の件で人命を守る施設の必要性は人々に浸透したし、孤児院の建て直し時にそこを生活拠点として利用すれば、仮住まいを建てるコストを抑えられる。
出費そのものは結構痛いが、費用対効果は抜群だと言える。
公民館建設予定地に新しい孤児院を造ることも考えたが、現在よりも敷地面積が減ってしまうので断念した。孤児はジゼルが最初に来た頃から見ても減少傾向にあるとはいえ、いつ起こるか分からない災害や疫病に備え、身寄りを失った子供たちの受け皿は大きい方がいい。
……ということをざっくり話すと、おおむね賛同を得られた。
「なるほど。ひとつ新しく大きな建物ができれば、再開発のシンボルにもなりますね」
「外からの支援提供の場を確立することで、全体的に生活水準の向上にも繋がるでしょうな」
「となると、雨期の間に資材調達の手はずを整えねばなりませんね」
懸念がなくなれば、話がまとまるのも早い。
細かい打ち合わせは後日ゆっくり行うことにして、商人たちに寄る会議はお開きとなった。
1
お気に入りに追加
2,286
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
婚約者が病弱な妹に恋をしたので、私は家を出ます。どうか、探さないでください。
待鳥園子
恋愛
婚約者が病弱な妹を見掛けて一目惚れし、私と婚約者を交換できないかと両親に聞いたらしい。
妹は清楚で可愛くて、しかも性格も良くて素直で可愛い。私が男でも、私よりもあの子が良いと、きっと思ってしまうはず。
……これは、二人は悪くない。仕方ないこと。
けど、二人の邪魔者になるくらいなら、私が家出します!
自覚のない純粋培養貴族令嬢が腹黒策士な護衛騎士に囚われて何があっても抜け出せないほどに溺愛される話。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。