四葉のクローバー ～4人の絆～

2章 夏

遊び放題！！

今日は朝からるんるんの由衣。夏休みの宿題も少しずつ終わっていき、自由研究を書
くのもあと少し！最近、勉強会も四人でして、疲れた頭。
それを直すのは、やっぱりこれしかないでしょ！！

❀❀❀

「杏、ありがとー！！」
「おいしいおいしい、ミルクティーだぞっ！」
わーいと私たちは、杏が持ってきたミルクティーを受け取る。
疲れた頭を直すと言ったら、遊ぶことだよね！
今日もちゃんとおかし持ってきてるし。と由衣は心の中で付け足した。しかも、おか
しを持ってきたのは、由衣だけではない。雨華と菜津乃もだ。
「「「おかし持ってきたよー！」」」
三人同時におかしを掲げる。え・・・？そう私たちは思ったに違いない。
おかし自体はそれぞれ違うものの、一斉に出すなんて。
そんな私たちに、言葉を告げたのは杏だ。
「さ、三人とも、シンクロしてるじゃん・・！」
笑いを抑えきれず、杏があははと笑いを零す。目をぱちくりしていた由衣もやっと状
況が読み込め、あはと口を開く。
「雨華も菜津乃も、思ってること同じなんだね」
「いやいや、由衣こそ」
「あ、そっか」
みんな、おかしが好きなんだ！・・・って、私もか。
そう思いながら、勉強会の時と同じく袋を開けた。
「じゃ、今日はおかしパーティーかな？」
杏がそう言い、私たちはそろって頷く。
その日は、宿題なんてことを忘れて四人で遊び呆けた。