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1章 春
パンダ組
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「みなさーん、静かにしてくださーい!」
「これから、私たちが黒板に絵を書くので、わかった人は、手をあげてください」
黒板の前で、説明している中、由衣たちはせっせと、ある紙を張り付けていた。
それは、私たちが休み時間に書いたものだ。
「正解した人には、景品があります」
その声にみんなの視線が、私たちのほうに集まった。そう、私たちが張っている、
これが景品なのだ。
でも、これとか、誰も取ってくれないんじゃないかな?
景品の中には、変な絵がたくさん入っている。まぁ、普通のかわいい絵もあるけど。
「では、第一問目です」
杏からスタート。杏が書いたものは、猫。猫だとわかった人が、次々と手を上げる。
あ、猫だ!なんて、答えを言っている人も、ちらほらいる。
でも、手を上げている人は、男子ばかり。だから、もちろん答えるのも男子。
「猫だと思いまーす!」
「杏、正解ですか?」
「はい、正解です」
少し笑いながら、杏がそう言った。景品を取りに黒板に男子がやって来る。
私たちは、どれがいいですか?と少々笑い交じりに聞いた。
「うわっ。変な絵があるー!これにしよ!」
男子が持って帰ったのは、なんと一番大きく、変な絵だった。みんなが笑いを
吹きだした。それから、菜津乃が犬を書き、私はブドウを書いた。
だが、みんなが普通に絵を書く中、私は違った。あえて、わかりにくいように、
書き順をばらばらにしたのだ。私の予想どうり、みんなの反応は、少し遅かった。
よかった。作戦大成功!
と心の中でガッツポーズを決めつつ、私は雨華が次、なにを書くのか見ていた。
「これから、私たちが黒板に絵を書くので、わかった人は、手をあげてください」
黒板の前で、説明している中、由衣たちはせっせと、ある紙を張り付けていた。
それは、私たちが休み時間に書いたものだ。
「正解した人には、景品があります」
その声にみんなの視線が、私たちのほうに集まった。そう、私たちが張っている、
これが景品なのだ。
でも、これとか、誰も取ってくれないんじゃないかな?
景品の中には、変な絵がたくさん入っている。まぁ、普通のかわいい絵もあるけど。
「では、第一問目です」
杏からスタート。杏が書いたものは、猫。猫だとわかった人が、次々と手を上げる。
あ、猫だ!なんて、答えを言っている人も、ちらほらいる。
でも、手を上げている人は、男子ばかり。だから、もちろん答えるのも男子。
「猫だと思いまーす!」
「杏、正解ですか?」
「はい、正解です」
少し笑いながら、杏がそう言った。景品を取りに黒板に男子がやって来る。
私たちは、どれがいいですか?と少々笑い交じりに聞いた。
「うわっ。変な絵があるー!これにしよ!」
男子が持って帰ったのは、なんと一番大きく、変な絵だった。みんなが笑いを
吹きだした。それから、菜津乃が犬を書き、私はブドウを書いた。
だが、みんなが普通に絵を書く中、私は違った。あえて、わかりにくいように、
書き順をばらばらにしたのだ。私の予想どうり、みんなの反応は、少し遅かった。
よかった。作戦大成功!
と心の中でガッツポーズを決めつつ、私は雨華が次、なにを書くのか見ていた。
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