魔法使いは、5人だけ?

アメ

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屋敷へ

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「アリサ様ー、行きますよー?」
「うん、今行くー!」
(ついに、行く時間になってしまった・・・)
学校に行く時間ぎりぎりまで部屋で粘ってみたが、だめだった。他の三人はもう車に
乗っているから、遅れるわけにはいかない。こうして遅くなったのは、もしかしたら
朝起きるのが苦手だからかもしれない。
(うーん・・・。なんでみんな朝起きるの早いんだか・・・?)
「んじゃ、行ってきます」
「いってらっしゃーい」
玄関を出る前、お母さんに言ってから、アリサは歩を速めた。

***

「うわー、なんだあれ!?」
「でっけー!!」
窓の外をふっと見たアリサは、はあとため息を吐いた。やはり、学校の人たちがなに
ごとかとやってくる。
「アリサ様、降りないと遅刻しますよ?」
「い、今降りるよ?」
司秋に声をかけられ、アリサは我に返った。いつの間にかチサトしか車に残っていな
い。
「ん、アリサ行くぞ」
「うん・・・?」
そう返事をするアリサにチサトは手を差し伸べた。アリサには、それがよくわからな
かった。もたもたしている間に、チサトはアリサの手を掴むと、車の外に出た。
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