ハツコイ

アメ

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俺が守る

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それからも、華音は、俺を避けていた。どうして、俺が避けられないといけないんだ?と思う日々。
俺は、ついに教室から出て行った、華音の手首を掴んだ。はっと、華音が振り返る。
だけど、振り向いた瞬間、うつむいて、小さな声で言った。
「は、離して・・・」
と。その言葉を聞き、俺は少し苛立った声で
「何で離さないといけないんだ?」
華音は、うつむいたまま掴まれた手首を俺の手から離そうとした。
でも、俺は少し力を入れただけなのに華音は離せなかった。離せないと分かると、やっと口を開いた。
「・・・友達に色々、言われるから」
「だから、俺のこと避けてたのか」
俺がそう言うと華音は、涙声で謝った。
「ごめんなさい。凌空君と一緒にいたら、また言われると思ったから。だからもう、私と関わらないで」
一瞬、思考が停止した。が、また回復して、言われたことを理解する。
華音に関わらない?俺は、そんなことできるか?
「俺は、華音とずっと一緒にいる。絶対に離れない。女子が何と言おうと、俺が守る」
俺がそう言うと、華音は涙を零して、ありがとうと言った。
それを確認すると、俺は教室に入り、全員に聞こえるように言った。
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