6 / 15
誤魔化し
しおりを挟む
下駄箱で、シューズに履き替えていると、
「ひっ!!」
隣から聞こえた、短い悲鳴に俺は顔を向けた。華音が顔を青くして、下駄箱の中を見ている。
「どうした?」
と言い、下駄箱の中を覗こうとすると、華音が慌てて扉を閉めて、
「な、何でもないよ」
笑顔でそう言った。何かを誤魔化しているように見えて、疑問になったが、
聞きすぎも、あれだと思い
「分かった。じゃあ、先教室行ってるな」
そう言い残し、その場を去った。華音にくるりと背を向けてから、俺は真剣な顔になった。
それは、華音が扉を閉める前、ちらりと、見えた物が原因だ。少ししか見えなかったが、シューズが
泥まみれになっていた。だが、まだいじめと考えたくはなくて、俺はそのことを忘れるように
屋上での出来事を思い返すことにした。
だけど、その後俺は、どうして今 いじめだと考えなかったのか後悔する。
「ひっ!!」
隣から聞こえた、短い悲鳴に俺は顔を向けた。華音が顔を青くして、下駄箱の中を見ている。
「どうした?」
と言い、下駄箱の中を覗こうとすると、華音が慌てて扉を閉めて、
「な、何でもないよ」
笑顔でそう言った。何かを誤魔化しているように見えて、疑問になったが、
聞きすぎも、あれだと思い
「分かった。じゃあ、先教室行ってるな」
そう言い残し、その場を去った。華音にくるりと背を向けてから、俺は真剣な顔になった。
それは、華音が扉を閉める前、ちらりと、見えた物が原因だ。少ししか見えなかったが、シューズが
泥まみれになっていた。だが、まだいじめと考えたくはなくて、俺はそのことを忘れるように
屋上での出来事を思い返すことにした。
だけど、その後俺は、どうして今 いじめだと考えなかったのか後悔する。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
私と彼の恋愛攻防戦
真麻一花
恋愛
大好きな彼に告白し続けて一ヶ月。
「好きです」「だが断る」相変わらず彼は素っ気ない。
でもめげない。嫌われてはいないと思っていたから。
だから鬱陶しいと邪険にされても気にせずアタックし続けた。
彼がほんとに私の事が嫌いだったと知るまでは……。嫌われていないなんて言うのは私の思い込みでしかなかった。
年下の彼氏には同い年の女性の方がお似合いなので、別れ話をしようと思います!
ほったげな
恋愛
私には年下の彼氏がいる。その彼氏が同い年くらいの女性と街を歩いていた。同じくらいの年の女性の方が彼には似合う。だから、私は彼に別れ話をしようと思う。
すれ違う思い、私と貴方の恋の行方…
アズやっこ
恋愛
私には婚約者がいる。
婚約者には役目がある。
例え、私との時間が取れなくても、
例え、一人で夜会に行く事になっても、
例え、貴方が彼女を愛していても、
私は貴方を愛してる。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 女性視点、男性視点があります。
❈ ふんわりとした設定なので温かい目でお願いします。
【完結】夫もメイドも嘘ばかり
横居花琉
恋愛
真夜中に使用人の部屋から男女の睦み合うような声が聞こえていた。
サブリナはそのことを気に留めないようにしたが、ふと夫が浮気していたのではないかという疑念に駆られる。
そしてメイドから衝撃的なことを打ち明けられた。
夫のアランが無理矢理関係を迫ったというものだった。
頑張らない政略結婚
ひろか
恋愛
「これは政略結婚だ。私は君を愛することはないし、触れる気もない」
結婚式の直前、夫となるセルシオ様からの言葉です。
好きにしろと、君も愛人をつくれと。君も、もって言いましたわ。
ええ、好きにしますわ、私も愛する人を想い続けますわ!
五話完結、毎日更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる