40 / 42
5章
両親の思い
しおりを挟む
「えいま、私は知ってるの!本当は、人を傷つけたくない。
殺したくないってことを!!」
「え・・・?」
えいまの動きが、一瞬止まった。えいまの両親が言っていたことが、本当なんだと
舞花は、確信する。でも、そんなこと知らない二人は違った。
「舞花?なに言ってるの?」
「嘘を言っちゃいけないんだぞ。舞花」
え、乃愛ちゃん、風真君違うの!これは、ほんとのことなのっ!
そう思った舞花は、自分でもわからないくらいの素早さで、二人に伝えていた。
「違うの。乃愛ちゃん、風真君、私は知ってるの!」
いつもとは、違う舞花の迫力に二人は、唖然としてしまった。
あ、あれ?舞花って、あんな感じだったっけ?
舞花が、いつもと違う・・・。
そんな中、舞花はえいまに必死に伝えようとしていた。
亡くなったえいまの、両親の思いを受け止めて。
「えいま、人殺しをしてもお母さんや、お父さんは嬉しくないよ。
その犯人だって、見つからないよ」
「な、なんでそのことを・・・」
言葉に詰まる、えいまを見た、乃愛と風真。舞花が真実を、言っていることを
理解したようだ。それにしても、なぜ舞花が知っているのかと気になってしまう。
が、これは舞花とえいまの話だと思い、二人して口をつぐんだ。
「えいまのお母さんやお父さんが、悲しんでるよ」
「じゃ、じゃあ、どうすれば俺の両親は、悲しまないでいてくれるんだ?」
すがるような思いで、えいまは舞花に聞いた。さっきまでの、殺気はどこかに
行ってしまっている。そんな、えいまに舞花は温かい口調で言った。
「それはね____」
殺したくないってことを!!」
「え・・・?」
えいまの動きが、一瞬止まった。えいまの両親が言っていたことが、本当なんだと
舞花は、確信する。でも、そんなこと知らない二人は違った。
「舞花?なに言ってるの?」
「嘘を言っちゃいけないんだぞ。舞花」
え、乃愛ちゃん、風真君違うの!これは、ほんとのことなのっ!
そう思った舞花は、自分でもわからないくらいの素早さで、二人に伝えていた。
「違うの。乃愛ちゃん、風真君、私は知ってるの!」
いつもとは、違う舞花の迫力に二人は、唖然としてしまった。
あ、あれ?舞花って、あんな感じだったっけ?
舞花が、いつもと違う・・・。
そんな中、舞花はえいまに必死に伝えようとしていた。
亡くなったえいまの、両親の思いを受け止めて。
「えいま、人殺しをしてもお母さんや、お父さんは嬉しくないよ。
その犯人だって、見つからないよ」
「な、なんでそのことを・・・」
言葉に詰まる、えいまを見た、乃愛と風真。舞花が真実を、言っていることを
理解したようだ。それにしても、なぜ舞花が知っているのかと気になってしまう。
が、これは舞花とえいまの話だと思い、二人して口をつぐんだ。
「えいまのお母さんやお父さんが、悲しんでるよ」
「じゃ、じゃあ、どうすれば俺の両親は、悲しまないでいてくれるんだ?」
すがるような思いで、えいまは舞花に聞いた。さっきまでの、殺気はどこかに
行ってしまっている。そんな、えいまに舞花は温かい口調で言った。
「それはね____」
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お隣の犯罪
原口源太郎
ライト文芸
マンションの隣の部屋から言い争うような声が聞こえてきた。お隣は仲のいい夫婦のようだったが・・・ やがて言い争いはドスンドスンという音に代わり、すぐに静かになった。お隣で一体何があったのだろう。
コント:通信販売
藍染 迅
ライト文芸
ステイホームあるある?
届いてみたら、思ってたのと違う。そんな時、あなたならどうする?
通販オペレーターとお客さんとの不毛な会話。
非日常的な日常をお楽しみください。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
神楽囃子の夜
紫音
ライト文芸
地元の夏祭りを訪れていた少年・狭野笙悟(さのしょうご)は、そこで見かけた幽霊の少女に一目惚れしてしまう。彼女が現れるのは年に一度、祭りの夜だけであり、その姿を見ることができるのは狭野ただ一人だけだった。年を重ねるごとに想いを募らせていく狭野は、やがて彼女に秘められた意外な真実にたどり着く……。四人の男女の半生を描く、時を越えた現代ファンタジー。
※第6回ライト文芸大賞奨励賞受賞作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる