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2章

約束

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「じゃあ、俺が舞花を捕まえたら勝ち。舞花を捕まえられなかったら、
 負け。それでいいだろ?」
「うん・・・」
 えいまの説明を聞いても、いまいちピンとこない。そんな舞花を見かね、
「制限時間は何分だ?」
 えいまが舞花にたずねた。急に問いかけられ、舞花はしどろもどろになりながら
「えっ・・・と、い、一日??」
「・・・なるほど」
 頭に浮かんできたのは、一日。
 結構長いなと思いながらも、えいまは承諾した___。

!!!

「ふわ~あ・・・」
 大きなあくびをしたのは、舞花。次の土曜日にある、 
 鬼ごっこにうきうきしすぎて、寝られないのだ。
  今日は、水曜日だから、あと少し。
 明日、乃愛ちゃんと風真君も誘って、みようかな。
 そんなことを考えながら、舞花は眠っていった。

「鬼ごっこか・・・」
 そうつぶやいたのは、えいま。えいまもえいまで、土曜日のことが気になって
 しかたがなかった。なぜなら、
 どうやって、舞花を捕まえようか・・・。
 と、捕まえ方を考えていたからである。実は、事前に捕まえ方・逃げ方は、
 自由と言ってある。これなら、逃げる方も捕まえる方も、平等ということだ。
 それにしても、あいつは、どんな顔で捕まるんだろうか・・・。
 今から考えても、楽しみでしょうがない。という風にえいまは笑った。
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