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2章
プロローグ
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《朝のニュースをお伝えします》
キッチンの机で、3度寝していた私に母が言った。
「もう。早く起きなさい。また、連続殺人事件のニュースしてるわよ」
うーんと唸りながら舞花は、聞き耳をたてた。
《連続殺人事件についてですが、未だに解決しておりません。
警察は、1か月がたった今もなお、事件解決について捜査を進めています》
「・・・殺人?」
私が、なんとなく気になった部分を呟くと、母は真面目な顔で
「そうよ、殺人事件。人を殺したってことくらい、舞花はわかるわよね?」
へーぇ、そうなんだ。それにしても、ねむいなぁ。
母の言っていることなど、気にしない舞花を見て母は、
大きなため息を吐いた。
!!!
「なー、舞花はさ。朝のニュース見た?」
登校中、風真がふと思い出したように舞花に聞いた。
舞花は、朝のできごとを思い出し、
「うん。見たというか、聞いてたよ」
そんな舞花の言葉を聞き、乃愛と風真は目を見開いた。舞花と相手の顔に
指を交互に指しあっている。少し、しんとした空気になった後、
遅れて二人が喋りだした。
「えぇ!?舞花が・・・。苦手な朝に、ニュースを?」
「舞花、成長したんだな!?」
少々、酷いことを言っている二人に、なんとなくうなづいた後、
舞花はえいまのことを思い出していた。
本当に、どこに行ったんだろう。えいま・・・。
もうすぐで、また会えるなんてこと、今の舞花には
絶対にわからなかっただろう。二人を巻き込むことも。
キッチンの机で、3度寝していた私に母が言った。
「もう。早く起きなさい。また、連続殺人事件のニュースしてるわよ」
うーんと唸りながら舞花は、聞き耳をたてた。
《連続殺人事件についてですが、未だに解決しておりません。
警察は、1か月がたった今もなお、事件解決について捜査を進めています》
「・・・殺人?」
私が、なんとなく気になった部分を呟くと、母は真面目な顔で
「そうよ、殺人事件。人を殺したってことくらい、舞花はわかるわよね?」
へーぇ、そうなんだ。それにしても、ねむいなぁ。
母の言っていることなど、気にしない舞花を見て母は、
大きなため息を吐いた。
!!!
「なー、舞花はさ。朝のニュース見た?」
登校中、風真がふと思い出したように舞花に聞いた。
舞花は、朝のできごとを思い出し、
「うん。見たというか、聞いてたよ」
そんな舞花の言葉を聞き、乃愛と風真は目を見開いた。舞花と相手の顔に
指を交互に指しあっている。少し、しんとした空気になった後、
遅れて二人が喋りだした。
「えぇ!?舞花が・・・。苦手な朝に、ニュースを?」
「舞花、成長したんだな!?」
少々、酷いことを言っている二人に、なんとなくうなづいた後、
舞花はえいまのことを思い出していた。
本当に、どこに行ったんだろう。えいま・・・。
もうすぐで、また会えるなんてこと、今の舞花には
絶対にわからなかっただろう。二人を巻き込むことも。
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