アメの夢の話！

テント

キャンプ

※この話は、前のページの『学校』とは関係ありません。

家族で、山奥にあるキャンプ場に行った。家族で、と言っても由実の姿はなかった。
車から降りて、キャンプ場に足を踏み入れると、たくさんのテントがあった。
車も多かったし、たくさん来てるんだろうなとは思ったけど、こんなにいるなんて！
どこかでお肉でも焼いているのか、いい匂いが漂ってくる。
「お母さん、お腹空いたー」
「テント張ってからね」
はーいと返事しつつ、私は木の棒を拾い、ぶんぶんと縦に振って遊んでいた。
隣では、由紀が地面に絵を書いている。私もおもしろくなって、由紀と一緒に絵を書
いた。テントが張られて、夕ご飯を食べたのは、辺りが薄暗くなってきた頃だった。
「カレー、おいしかったー！」
ご飯の炊き方が違ったりするせいか、いつもよりもおいしく感じられた。みんなが食
べ終わると、私はお母さんと由紀の後について、鍋や角型飯盒を洗いに行った。
「洗うの大変だ～」
「でも、貸してもらったんだから、綺麗にしないとね」
そう言っていると、洗うのはすぐに終わってしまった。洗い終わり、いざテントに帰
るとなった時には、暗くなっていた。
よ、夜だ。暗いなあ・・・。
急にさっきと違う雰囲気になった気がして、私はお母さんの服を持った。由紀も私と
同じ気持ちなのか、お母さんの服を引っ張っている。
そんな私たちにお母さんは、
「どうしたの？」
と言うくらい。でも、服を引っ張らないでとは言わなかったから、私たちはテントに
着くまでずっとこのままだった。