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前途多難
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しおりを挟む「嫌だ……っ!」
抵抗を試みるも背後から押さえ込まれ、座位をとらされる。強引に両脚を開かされた為、高まった中心部が部屋にいる全員に晒されてしまった。
この場にいる者皆、待ちに待った様子で一架を凝視している。羞恥心から自暴自棄になりかけた頃、とうとう朝間の指が後ろの小さな入口に入りこんできた。
ローションをたっぷり塗りこまれてはいるが、固く閉じた部分を無理やりこじ開けられれば激しい痛みが伴う。生理的に涙が流れたが、容赦なく中を犯される。
「い……痛……っ!」
「うんうん。ね? 視てるだけじゃ分からないでしょ? ───体験しなきゃ」
上手く息できない。
青白い照明が明滅している。
明暗も分からないぐらい、頭がおかしくなってしまったのかもしれない。
いつからか視線を独り占めにしていた。誰とも目を合わせないように俯き、何故こんな事になったのかをひたすら考える。分かったところで、何も解決はしないけど。
「少しキツいかもしれないけど、こっち入れようか」
何本も含ませていた指を引き抜かれ、またなにか硬いものを押し当てられる。
「え……?」
熱を持ったその感触の正体は、本能で理解した。震えが走り、目を見開く。
「一架、大人しくしててね」
下から腰をホールドされ、勢いよく貫かれる。
「うあぁあっ!!」
あまりの衝撃に身体が仰け反り、腰が宙に浮いた。
全身の関節がぎしぎしと叫ぶ。熱くて太い狂気がくい込んでくる。
恐ろしくて泣き叫ぶこともできなかった。
思考がショートしている。上半身だけに力が入って、下はむしろ脱力していった。
「朝間、さんっ……いや、やめて……やだあっ!」
痛みを堪えながら必死に声を振り絞ったけど、彼は優しく微笑むだけだった。頬や唇に、啄むような口付けを落とす。
「ごめんね、やめられそうにない。今すごく最高の気分なんだ。……ほら、皆も一架を視てる」
涙で滲んでいるけど、何とか正面を見た。皆自慰をやめ、嬉々とした眼で一架と朝間に注目している。
特等席から眺めていた時とは真逆だ。今は自分が舞台の上に立ち、醜態を晒している。観客は彼らで、俺は狂った役者。
あぁ……。
視られてる。────俺が。
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