19 / 20
0:00
#2
しおりを挟む「っ……ん……う……っ」
熱を感じてる。互いに、冷めきらない夢の中で。
「父……さん……あ、あぁっ」
柔らかいシーツの上で絶頂を迎える。たくさんの白い蜜を遠くに飛ばして彼の手を汚した。
「気持ち良かった? 理瑛」
「……うん。気持ちいい、父さん……」
優しく触れた掌に頬ずりする。もっと触ってほしい。むしろもっと、好き勝手してほしい。
暗い部屋の中で毎晩父と抱き合う。そんな毎日を送っている。
「良かった。理瑛は本当に良い子だ」
「ほんとう?」
「本当」
それを聞いて、また嬉しくて彼に抱きついた。蜜でぬれた股間を擦りつけながら。
自分の心情がどうだろうと、父の安心しきった顔を見ると安心する。
大好き。大好きな、たったひとりの父親。
彼に愛されるためなら、いくらでも脚を開ける。
愛して欲しいだけ。見捨ててほしくないだけだ。そんなに罪深い欲望じゃないと思う。
だから毎日彼と抱き合う。
そして一日がリセットされる。
「理瑛、明日は何時に帰るんだ?」
「んー……学校終わったらすぐ帰るから、十六時過ぎぐらいかな?」
「そっか。気をつけろよ。お前はちょっと抜けてるから」
「失礼な、抜けてないよ。大体、何に気をつけんの?」
「そうだな………」
父さんは瞼を閉じ、うーんと考える。
「……痴漢とか?」
「はは、ないない」
おかしくって、すぐさま否定する。
だって痴漢ならむしろ家庭の中。俺にそういう事をするのは父さんぐらいだし。
「おいおい、真剣に言ってるんだぞ? 夜遅くなれば遅くなるほど、危ない人間が増えるんだから」
「はいはい」
「だから時間に気をつけるんだよ。何度言っても忘れるんだから。……お前は」
「分かったって! ありがとー」
適当に返して彼の腕の中で眠りにつく。
心配してくれるのは普通に嬉しいけど、なんかなぁ。
本当に、過保護すぎる。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
【R18】エロ短編集❤︎
猫(*´∇`*)
BL
【随時更新中】
短編のBLエロ小説を集めた物です。
1、2話あたりで完結するので、どこからでも入れます。
登場人物など考えていないので、
ストーリー <<<< エロ
重視になっております。
エロいのが読みたい!という時に読んで貰えると幸いです。
息子の運命、父の執着。2
塩
BL
前昨で、短編のつもりが長くなるし、とカットした所と彼らの生活です。
亮太とパパのラブラブ生活編です。
ちょっとマニアックですが基本甘いです。
父ちゃんが、若干“息子可愛い、息子可愛い”と鬱陶しいです。
エロいのに※付けてます。
エロいの基準が、もう・・・よく分からなくて参考程度にしかなりません。
誤字脱字もすいませんm(_ _)m
いつか時系列に並べようと思っています。
タイトルに振ったナンバーが変わるかもしれません。
息子の運命、父の執着。4
塩
BL
結局迷って、3が息子バージョン、4を父バージョンにしました。
父が頑張る話のハズなのに市井兄が苦労してる謎。
市井兄と唐父の絡みが多くなってしまったジレンマ。
父と子の甘いの書きたい・・・希望。
エロ控えめで甘々を描きたい(二回目)。
エロいの※つけられたらつけます。『エロいの基準とは!?』の迷宮から抜け出すのは諦めました。
もう雰囲気で決めてます。
誤字脱字もすいません。
いつか時系列に並べようと思っています。
タイトルに振ったナンバーが変わるかもしれません。
息子の運命、父の執着。
塩
BL
俺と父は他人だ。
でも父さんは俺を男手1つで育ててくれた。
父に捨てられないよう、亮太くんが頑張ります。
父は父で亮太を手放さないよう頑張ります。
・エロいのには※が付きます、ご注意下さい。
ただどの辺からエロ認定していいのか途中から分からなくなり曖昧です。
・父の方に少年愛表現がありますご注意下さい。
・犯罪はダメ!絶対!
・決して奴隷制を肯定しているわけではありません。
俺と親父とお仕置きと
ぶんぶんごま
BL
親父×息子のアホエロコメディ
天然な父親と苦労性の息子(特殊な趣味あり)
悪いことをすると高校生になってまで親父に尻を叩かれお仕置きされる
そして尻を叩かれお仕置きされてる俺は情けないことにそれで感じてしまうのだ…
親父に尻を叩かれて俺がドMだって知るなんて…そんなの知りたくなかった…!!
親父のバカーーーー!!!!
他サイトにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる