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第3章 翡翠の剣姫

5.自分自身を見て欲しい……②☆

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重なった唇がやんわりと俺のを食む。
擽ったさに小さく震えると、微かに笑う気配があり、口づけが解かれる。

「カ、、イザー……」

声が意図せず震えた。
まだ、こういう行為には慣れない。
初っ端は、不慣れに訳も分からず、結局、最後まで至らず終わった。
次、触れ合えば終われないと言われた。
だから、今回……今からは、、、

「怖いか?」
「ぅ…………………………ま、ぁ、少、、し」

真っ直ぐ目を見れない。
視線を泳がせる俺に、カイザーが小さく目元に口付けてきた。
自分が女の子や小さな子どもになったみたいな扱いに、ちょっと気恥ずかしいが、緊張が少し解れる。
フッと小さく息を吐いてから、泳がせていた視線を向ける。
熱量を湛えた紺碧に瞳を射抜かれ息を呑む。
動けなくなった体がやんわりと抱き寄せられ、促されるままに腕に抱き込まれた。

「先程の問いに応えようか?」
「ぇ?」

唇が触れそうで触れない位置で囁かれた。ふわりと揺れる吐息に、呼吸どころか心臓も止まりそうだ。
イケメンは得だ。
何をやってもサマになる。
同じ男としては、多少の嫉妬しっと羨望せんぼうは否めない。
が、同じくらい、そんな誰が見てもいい男を、自分が虜にし、翻弄ほんろうしている小気味良さは感じる。

「自分に触れたいのかって言ったな?応えは当然……」
「ッッぁ…!!」

耳に口づけられ、吹き込むように言われた言葉と吐息に、俺の全身が一気に熱くなる。
腰から背中にゾクゾクしたものが這い上がり、思わず目の前の体にしがみついた。

「反則、だ……」
「何が?」
「分かってやった、んなら……ズルい」
「拒まれても、許してやれないからな。逃がさない為には、多少ズルくもなる」

小さく笑いながら言うその顔を、まともに見れなくて俯く。
普段は騎士隊長然として隙が全くないだけに、こんないかにも男としての隙を見せられたら……
自分がこれから何をされるのか。どうなるのかが気になり落ち着かなくなる。

「んな事、言われたら……や、なんて、言えねぇじゃん」
「嫌だなんて言わせるつもりはないな。次は逃さないとも言った」
「ま、だ……心のじゅ、準備が」
「余計な事は考えられないようにしてやるから大丈夫だ」
「で、も………」
「マヒロ」
「ッッ!!」

ただ、名前を呼ばれただけで、言葉を発せなくなる。

「限界…なんだ。俺が、、、な」

ひゅっと、喉が鳴った。

マズい。

ズルい。

ヤバい。

いろんな思いが交錯して益々何も言えない。
どうしよう。
自分を見ろって言ったのは、俺自身だ。
そう思ったのは事実だけど、こんな強くて熱くて…生モノな感情を剥き出しに向けられるなんて……
欲しがられるのが、こんなに……

「ぁッ、、んッッ」

服の裾から差し入れられた手が、腰から背中にかけて肌を撫でさする。
柔らかく触れる手は、騎士らしく固くて少しだけ皮膚が荒い。
ザラつくそれに、が、痛みや嫌悪はない。
むしろ、感じているのは……

「肌が、熱い……汗ばんできた」
「んっ、、ぅ、あんッッ!」

ソファに仰向けに寝かされ、上から見下ろされた。
上着の留め具を外され、肌が空気に晒される。
何もされない内から、固く尖り始めた胸の先端がジンジンと疼き、カイザーの指先が軽く触れた途端、自分でも驚く程体が跳ね、口からは明らかな嬌声きょうせいがあがった。

「あっ、、あ、やッ、、ぁん」

尖端を爪で引っ掻くようにカリカリされ、摘むようにクニクニ弄られ、体が小刻みに震える。
自分があげる声が恥ずかしい。
甘ったれたようなそれは、到底、男の自分があげているとは思えない……でも、我慢できない!
抱かれるのは2回目。最初の時もそうだが、自分の乳首そこがそんなに感じるとは知らなかった。

「ふ、あっ⁉︎あ、あぁ、、ッッ、んあっ!ぁ、、や」

突如感じた生々しい快感に、ガクンと顎が上向き嬌声が迸る。
ねっとりと乳首を蕩かすように舐め舐られ、背中が仰け反る。温かく柔らかく、それでいて力強いカイザーのヌルつく舌に甘く溶かされて、唇に拳を当て声を押し殺す。

「声、、抑えるな」
「やっッ!ああぁ、、だ、めぇっ、、」

舌先でチロチロ尖端を弄りながら、チュッと強く吸われ、潜もった声が刺激になり、意図せず腰がビクビクと跳ね上がった。
じんわりと下半身、体の奥に広がる熱にふるりと震える。
ピチャと小さく音を立てて唇が離される。
濡れて空気に触れた乳首が固く尖り、弄られていないもう片方も、ぷくっと勃ち上がり脹れて少しだけ痛い。
ハァハァと忙しなく呼吸する俺を、カイザーが見下ろしてきた。

「2回目とはいえ、素直な体だ。感度が上がっている…」
「……れ、、…へ、変?」

いくらも触れられていないのに、呆れてる?
いやらしい奴だって思われてないだろうか?
不安に駆られ、思わず縋るようにカイザーを見た途端、息をする間も与えない程、深く激しく、甘苦しい口づけを施された。








*久々、更新(>人<;)
只今、立て込んでて中々、進みません(大汗)
お待たせして申し訳ありませんが、気長にお待ち頂けますと助かりますm(_ _)m
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