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第二部1章 黒き鎖の呪痕 奪われつつある光の章
4.何、その設定…………(汗)
しおりを挟む「はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー?!
な、な、なな、何ッッッ、?!」
「分からんかったか?だから、まぐ……」
「だぁーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!アホーーーーーーーーーーーー!何回も言わんでいいわッッッ!」
「ほう………」
「「ほう………」じゃねぇ!馬鹿バルド!ラトナ!あんたも、何、サラッとしれっととんでも発言してくれちゃってんだよ?!」
何だよ!そのエロに弾けろとばかりな設定は!!
「大事な事だろ?そもそも、元々は番がまぐ…「わーー!」…事で、子ができたんだ。それが、ラァムの実に変わっても、やる事は一緒。むしろ、直接的な繋がりがない分、番同士の精…「わーー!」…が、実に行くよう励まねば子には中々ならん」
ゼェ、ハァッ!あ~~、疲れた。騒ぎまくって余計疲れた。
血と魔力がおそらく、番とたまごを繋ぐ媒体みたいな役割を果たすのだろう。
が!その設定だけは許せん!!
「子供つくる為だから」なんてうっかり許そうもんなら、俺のケツの死亡は確定だ。
確実に俺はこのバルドにヤり殺される。
この世界には慣れた。受け入れた。が、ついこないだまで向こうの世界で高校生やってた人間には、こっちのあっち事情はハードル高すぎんだよ!
現代もやしっ子の体力舐めんなよ!
「とにかく、ラァムの実はどれくらい必要だとか、今後のやりとりなど、話はあるだろうが明日にしよう。アスラ、俺とユフィカも今日はここに泊めてくれ」
「分かりました。屋敷を用意しましょう。人族の皆さんはこの屋敷をお使いください。食事などは、後から運ばせますので」
そう言い、アスラを含めた犬狼三人は出て行った。
「グレイ。俺とイアンも部屋を移る」
え!今、二人にされるの、マズい気がするんですけど……
セレストとイアンも部屋を出て行き、俺とバルドの二人きり。
えぇ、っと……さり気なく距離を……
「逃すわけねぇだろ?」
「うわっ!ちょ、ちょっと?!」
逃亡敢えなく失敗。バルドに引き寄せられ、もつれ込むように敷き布とクッションが沢山置かれた場所に倒れこむ。
「お前は自分がやった事を忘れたのか?」
「えぇっ、と……」
「毎回毎回、俺の言いつけ破って動いちゃ、いらん騒動巻き込まれ……お前の頭は空っぽか?」
「な!ひど……「くないだろ?お前のほうが酷いだろ?」
上から押さえ込まれるように見下ろされる。バルドの視線が痛いし、気まずい。
「それとも、何か?俺にお仕置きして欲しくて、わざとか?」
「んわけないだろ!」
お仕置き望んでって、俺はどんなMだ!?
「手加減してやるから駄目なんだな。とことんやれば、その頭にもちっとは刻まれるだろう」
「手加減?!どこが?!手加減されてるなんて思えないくらい、毎回毎回、メチャクチャにしまくるくせに!」
「手加減してるだろ?その証拠に動けてるだろう?」
「かろうじて!かろうじて動けてるってだけ!フラフラの疲労困憊なんて、手加減なんて言わない!!」
「そうは言っても、「いい・もっと・やめないで」毎回毎回甘えて強請って、お仕置きにならないくらいよがりまくるのはお前だぞ?」
「馬鹿バルド!!だから、そういうこと言うなって、言ってるだろが!」
もう泣きたい……
自分がエッチの最中にどうなるかなんて、聞きたくないっつうの!!
「俺、思うんだけど、お仕置きって別に…その……こういう事じゃなくても良くない?例えば、ご飯抜くとか、罰金払うとか?」
「ないな!」
「な、何で?!」
即答かよ!
「俺に何の益がある?俺にとって楽しいから、お仕置きになんだろ?」
楽しい……本音、言いやがったな。
「ちょっと!待って、待てって!バルド!!」
両手首、軽々片手で頭上に押さえつけられ、もう片手で服の結び紐をシュルシュルどんどん解かれる。
「まだ何かあんのか?」
「え、と……セ、セレスト!!」
「は?」
「そう、セレストが!セレストが怒る!明日には、ここ出立するかもじゃん?また、遅れたりしたらセレスト、怒るって!ここ来る前もそうだったし……」
「…………………」
よし!止まった。やっぱ、バルドもセレストの名前を出されれば………
ドキドキしつつ、止まった事にホッとした俺の耳に、部屋の扉のノック音が聞こえた。
ガチャリと開いて、入ってきたのは………
「グレイ、アヤ。食事を持ってきた。それから、明日の出立時間…………」
「セレスト!!」
「…………………」
言いながら、ワゴンのようなものを押して入るセレストの言葉が固まる。
俺を見て、バルドを見て、最後にまた俺を見たセレストが、ハァ~~~ッと、思い切り呆れたように嘆息した。
怒ってる、呆れてる。この際、どっちでもいい!
頼むから、この皇子を止めてくれ~~~~!
「……いい。夕刻には出発できるようにしてくれ…」
「分かった」
うぉい?!ちょっと、待てーーーーーーーーーーーー!
「セレスト!セレスト!!」
「何だ?」
いや、そんな面倒くさそうに…
「止めるよな?止めるでしょ?止めてよ!!」
「アヤ。俺は言ったな?殿下が暴走しかけたらお止めしろと。あれは撤回する。というか悟った。無理だ!それによく考えたら、お前と好きなだけイチャコラしたあとのグレイは仕事をよくこなす。その仕事に影響出ん範囲で好きにしろ」
え、え、えぇぇえーーーーーーーー!!
「何で?!ここ来る前、怒ったじゃん?!」
「そりゃ、怒るだろ?組んでた段取り壊されたら。予測できん段取り狂いは腹が立つ。今回のコレは、まぁ調整が必要だから腹は立つが、予測が立つ分、まだマシだ」
しれっとそれだけ言い、さっさとセレストは出て行ってしまった。
「良かったな?これで、セレストの事は問題なしだ」
問題なし?!問題ありまくりだろう!?ちょっと、待て!
明日の夕刻って言った?って事は……
「時間はたっぷりある」
バルドの宣告に青くなる。い、い、い、、、…………
「いやだぁ~~~~~~~~~~~!!!!!」
*次はおそらく、☆です(^◇^;)いましばらく、お付き合い下さいませm(_ _)m
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