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番外編
イライラいがいがの理由と在り処…判明⑦☆
しおりを挟む「い、にゃぁんッ!」
やだーーーーーーーー!変な声出た!!
俺のそれ……胸の尖りは、バルドとするようになってから、格段に感じやすくなった。
十七年生きてきて、存在すら感じた事も、ましてや、
「男に必要?」とすら感じてた部位だ。
なのに……今は、ちょっと触れられるだけでも、ビリビリするくらい。
だから………
「や、や、!擦った、ら!あ、あぁんっ……っく!」
「嘘つき。中……つッ、ぁ…気持ちいいって、締め付け、てんぞ?」
「ゃ…し、てな……!!!」
ギュッと、ちょっと痛いくらい強く摘まれて、電流が走ったみたいな衝撃と快感が、下半身にまで伝う。
「ひっ!んッぅ!」
が、そこは勿論、紐でせき止められているため、どんなに快感を拾っても、僅かな蜜を零す事は出来ても、イく事など到底出来ない。熱と行き場のない、苦痛手前の快感が、澱のようにドロドロ溜まるだけだ。
「アヤ……声、出せよ。口から、手離せ」
「……ッ……ッ………、……、…」
口元を手で覆ったまま、ブンブン首を振る俺に、バルドが笑みを結ぶ。優しいそれではなく、意地悪全開なそれに、俺は微かな恐怖と僅かな期待に心臓がドクドクしだすのを感じた。
「意地っ張り……我慢くらべだな。先に根をあげた方の負け……」
挑発的な視線に、俺の中の負けん気が頭をもたげる。
キッと涙目ながら睨むと、バルドが不敵に笑い、トンと軽く腰を突き上げてきた。前触れもなく突然の刺激に、歯を食い縛り何とか耐えた。
正直キツい。胸の尖りはプックリしてジンジンしてるし、縛られたあそこはビリビリ疼いてる。入れられたままの後ろはヒクヒク戦慄いてる。バルドは快感はくれるけど、決定的なものはくれない。
頭、ボンヤリする。息が苦しい…………
「…………!!~~~~!!」
紐で結ばれたそれを、バルドの手が包み込み、下から上に擦りあげ、タラタラ蜜を零す先端に、指先を突き立てられた。爪が僅かに入り込み、痛いような痒いような強烈な刺激に体がのたうつ。悲鳴を飲み込んだのは奇跡だ。そう言えるくらいの圧倒的な快美。
クチュクチュ、ニチャニチャ粘着質な水音が響き、耳からも犯されていく。
体が、ブルブル震える。変な力が入り、後ろのバルドを再度締め付け、それにも感じてと、限界に近い。
「降参、するか?アヤ……俺はまだ、耐えられるが、本気で痛めつけたい訳じゃねぇ」
多分、そうだろうな…バルドは、まだ耐えられる。でも、俺は……
ゆっくり口から手を離す。涙が溢れ目尻を流れ落ちる。
「降参、な?」
こっくり頷き、それでも悔しさと恥ずかしさに、横を向くと、頬をやんわり撫でられた。
「じゃ、俺が今から言う事言えよ?そしたら、一緒にイこうか?」
「わ、かった……から、早く」
ググッと体を傾けられ、擦られる角度が変わって呻くが、何とか耐える。
耳にボソボソ吹き込まれる言葉。目を見開き、弱々しく睨むが、バルドは一切堪えてない。
「言わなきゃこのままだ。俺はどちらでもいいがな」
反論しかけ…口を閉じた。バルドはやるといったら、やるだろう。何せ、体力は人並み以上にある皇子様。
でも、せめて………
「耳に、直接は……?バルド…駄目か?恥ずかしいから、顔見ては……や」
これも相当言うの恥ずいが、何とか面と向かっては回避したい。このぐらいは譲歩してくれ!
しばらく考えてから、バルドがフゥッと息を吐く。
「どこでそんな甘え方覚えたんだか…まぁ、いい。可愛く甘えられたから、そのくらいは聞いてやる」
再び体を倒すバルドの首を引き寄せ、俺は耳に少し躊躇いながらも、バルドが望んだ言葉を囁く。
うぅっ…恥ずかしい。
聞き終わると、メチャクチャ上機嫌で、バルドが俺の頬に軽く口付けた。
「よくできました」
まるで子供に言うかのような褒め言葉。余計恥ずかしくて、バルドの胸元に縋るとそれが合図のように、中断された行為が再開し、俺は波に飲まれていった。
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