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番外編

お酒は二十歳になってから?③☆

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「アヤ、一ついいか?」
「何?」

いや、何じゃねぇよ。

「これはどういう事だ……?」

どういう事……俺の今の現状だ。
俺は今……
ーーーーーーーーーー縛られてる。
正確には、両手首縛られベッドヘッドに繋がれている。
いざ、行為に及ぼうとした俺を制し、衣装部屋に行って戻ったアヤに、嬉々として大判のスカーフのような物で縛られた。

「俺がやるの。バルドは手出すな。だから、縛った」

だからどうした?とばかりな言い様だ。
ヒクヒクと、酔っ払い特有のしゃくりを小さく立てながら、フニャリと可愛らしく笑う。
くそ!手が自由なら押し倒してるのに!

「バルドがやると、俺、ヒック!、わけ分かんなくなっちゃ、う、から、だ~め!」
「わけわ分かんなくすんのがいいんだろうが!手、外せ!」
「い・や・だ!!」
「この!犯すぞ、こら!」
「やれるもんならね~。バルド、口悪いぞ?せっかくのイケメンが台無し~」

こっちが自由がきかないのをいい事に、アヤは得意満面、楽しそうに笑ってる。

「バルドは、見てるだけな?俺が、自分でするから」

それは………有りかもしれない。
押し黙り、見つめる俺の前で、アヤがゆっくり服の前合わせをはだけていく。
少し伏目で、はだけた肌に手を滑らす仕草に、無意識に喉が鳴る。

「あ、……っ、ん!」

ツンっと尖った胸の尖りに指がかかり、甘い声がアヤの口からこぼれる。
摘んで擦って、自分で自分を弄るアヤに、俺の興奮はますます募り……

「ん………き、もちい…あ、いぃ」
「………ッ、く!」

我慢できず、跨いだままの下半身を揺らめかせるアヤの動きに、意図せず擦られる俺はたまったもんじゃないっ!
胸を弄る手はそのままに、もう片方の手が下に伸び、裾を掻いて潜り込む。

「ん、あ!……あ、あん」

正直、目の前の光景が信じられん。
これは、ホントにアヤか?酒の力、恐るべしだ。
逆に不安にもなるな。呑む・呑んだが俺の前でなら構わんが、これは迂闊に呑ませられんな……

「アヤ、手、外せ。やってやるから」
「ダメ、だってば……バルド、は、見てる……ん!だ…け」

クチュクチャいやらしい水音が、下から響く。蠢く手に、裾に隠れて見えないが、どうなっているかは見ずとも知れる。
拷問だ……!

「アヤ……」
「ん!い、や……怖い、んだ。だから、やだ……」
「怖い?」
「バルドに触られたら、わけ分かんなくなる。バルドでいっぱいになっちゃう…バルドの事しか、考えれなくなる……俺ばっかり、好きになる……だから」
「アヤ、お前………」

本心だろう。普段隠れてる本音や気持ちが、酒の力で出た。
ちょっと、いや、かなりだな………
情けない。クレイドル皇太子ともあろう者が、七つも下の恋人に翻弄され、挙句、貴方が好きでたまりません(半分願望)的な言葉に浮かれてる。
こんなの、セレストやキサが見れば鼻で笑い、ルースやカーティスあたりは盛大に笑い飛ばすな……考えたら、イラッとするが。

「バルドは、だから、何もしないで…俺がするんだから。今日は、俺がバルドの事抱くから」
「は?!ちょっ、待て!アヤ……くっ!」

聞き捨てならんぞ!抱くって……どういう意味の抱くだ?
焦る俺に構わず、アヤが俺の下の前を寛げる。煽られ、兆しているモノを、手のひらに収め少し躊躇ってから舌を這わせてきた。

「ん!………ぁ、ッ、」

思わず小さく呻く。下から上へ。舌全体を使い舐める動きに、俺は煽られた。

「う、む……あむ……っ、ぅ」

全体に唾液をまぶし、小さい口に精一杯頬張られ不覚にも吐息が漏れた。
舌で先端を抉られ、くびれを吸われ、側面を舐め上げられ……
はっきり言って技巧もクソもない、下手くそもいいとこだが、必死さと気持ちが伝わり、こちらも快感をかなり得てしまう。

溢れた俺の先走りと、アヤの唾液でグショグショになり、チュプリと音を立てて唇が離れた。

「ん………も、いいかな」
「おい、アヤ?!」

俺を抱くと言ってたが………肝心な場所が!
若干、蒼白になる俺に、アヤが体を起こし……ーーーー




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