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第2章 水と炎の激愛、揺れる光の惑い編

12.お仕置きとかあり得ないんですけど①☆

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*エッチ入ります。バルドがいろいろあれです(汗)




「だから、何で俺がお仕置きされなきゃなんない訳?」
「キサに、キスマーク付けられただろう?」

こいつはぁ~~~~~~~~~~~~!!

「あんたな!覚えたばっかの言葉がおもしろいからって、使って遊ぶな!」
「実際、楽しいからな」
「~~~~~~~~~~~~~~!!!!」

ムカつくーーーーーー!
キーキー怒る俺を楽しそうに笑いながら見た後、バルドがフッと真顔になった。

「で?されたのは、キスだけか?他は?」
「だけだよ!他って何だよ?!される訳ないだろ!」

俺は普通に女の子と恋愛する世界で生きてたんだ。例えこの世界が、男とがおかしくないとしても、そんな簡単に受け入れられない。
第一、悲しいかな現実は、俺はこの世界でどうやら扱いは女の子カテに入るみたい。
別に優位に立ちたいとか、男を押し倒したいとか思わないけど、やっぱり、下にされるのは悔しい。

「ここは?触られたりしたか?」
「や!やだ、触ら、れてない!」

布越しに胸を触られ、まだ柔らかい突起を指でやんわり撫でられて、ビクッと体が跳ねた。
男の胸だぞ?女の子みたいに、柔らかい丸みがある訳じゃなし、触って楽しいか?

「あ、あ、や、…って!」

突起の周りを擽られるが、直接的な刺激には程遠い為もどかしい感覚だけが募る。

「こ、の~~!女の子じゃないんだから、そんなトコ触られるワケないだろ?!」
「女とは確かに違うが、違う楽しさがあるだろ?」
「何?!そんなの、楽しく……あ、ん!」

グリっと指で押しつぶすようにされ、突如走った刺激に体がビクビク慄いた。

うわ!何、今の声?!まんま、女の子みたい⁉︎
前は薬で半分ラリッてたから、そこまで気にしなかったけど、俺、こんな声出してた?
ってか、俺、敏感すぎない?普通は、こんなとこ感じないハズ。

あ…マズいかも。何か、腰の奥ジンジンしてきた。
バルドの片手が胸から離れ下に下がってく。ヘソ、脇腹、下腹……

「ここは?触られたか?」
「ひ、あん!」

前に手が触れ、やんわり揉み込まれ、思わずバルドの上着をギュッと握りしめた。
根元から先端に向けてヤワヤワされて、布越しのもどかしさと、一番ダイレクトに感じる場所への刺激に、体が熱くなってくる。

「アヤ…聞こえてるか?触られたかどうか、聞いてんだけどな?」
「やぁ、あ、あ、!!」

体を仰け反らせる。ウエストの隙間から手を差し入れられ直に触られ、両手で上から抑えるようにし、バルドの手が動かないよう阻止した。

「やだ!やだ!触るなって!」
「だから、キサに触られたか、触られてないか?聞いてんだろ?どうなんだ?」

ん?と、聞かれ、俺は言い淀む。
だって、触られたかどうかだったら、触られた。ほんのちょっとだけど。でも、そんな事言おうものなら、この俺様皇太子様に、何をされるか考えるだに恐ろしい。かと言って、嘘ついて後でバレたらもっと怖い。
どうしよう、どうしようとグルグルしてたら、ハァッと溜息が聞こえ、バルドの呆れた視線とぶつかる。

「お前は、良い意味でも悪い意味でもわかりやすいな。言わんでもいい。もう、分かった」
「へ?あ、んぅ!?」

いきなりキスで口を塞がれ、舌を絡め取られる。

やっぱり、キサの時に感じた嫌悪感は、バルドの時にはない。

どうしよ。悔しいけど、バルドのキスは上手いし、認めたくはないが気持ちがいい。

ピチャとかクチュとか、恥ずかしい水音を立てて舌が吸われる。
歯列、口蓋と余すことなく舌で舐められ、くすぐったさに、唇を合わせたまま震える。
唇が離れ、お互いの間をつないだ銀の糸は、バルドの舌が舐めて切った。

やっぱり呼吸がうまくできず、俺は荒く息を吐き、ちょっとグッタリ。

涙目で、横目でチラリと見た俺に、バルドはわざとらしく己の唇を舐め、壮絶に色っぽい視線を投げかけてきた。
破壊度MAX。無理です、直視不可!イケメンの流し目は、免疫ない者が見たら死にます。

「じゃ、お前が誰のものなのか、体に分からせるためにお仕置きの続きと行こうか?」

俺は俺のものです。お仕置きとかあり得ないんですけど!?




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