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第三部2章 消える魔導 双生の煌めき編

3.旦那さま奮戦!生まれ来る子は実は……?!⑥☆

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すよすよと眠るアヤに、苦笑しつつ、ゆっくりと口付ける。
無防備に薄く開いた唇を、舌でやんわり開かせ、するりと差し入れる。
縮こまっていたそれに触れると、ピクンと体が震える。絡み付け、甘い吐息と一緒に吸うと、んっと小さく喘ぐ。
眠っていても、俺のキスこれは相変わらず好きらしい。
ほくそ笑み、上衣の留め具を外し、肌を晒していく。
口付けをしたまま、ちらっと見下ろした。
変わらねぇな…
初めて触れた時から変わらない。肌は柔らかく、滑らかで、手が吸い付くかのような極上の手触り。ずっと触れていたくなる。
今まで抱いた、どんな女も男も、誰一人アヤのような肌はいなかった。
薄く敏感な肌を手の平で撫で下ろすと、ヒクと小さく体が跳ねる。
初めて抱いた時に比べ、今では少し触れただけで肌が戦慄くほど敏感になった。
それは、ここも……

「あっ、、…ン!ゃ、ッ」

胸の中心で小さく色づく尖りにやんわり触れると、アヤが身じろぎ、詰まった声を上げた。
フニフニと柔らかかったそれを指で撫で回していると、芯をもって固く尖り、赤く充血してピンと起ち上がる。
意識がある時と違い無防備なせいか、反応がかなりいい。声を出すのも躊躇いない。
起ち上り、ふるふるするそれを、舌で舐め上げ口に含むと、ビクンと背中をしならせ、アヤが甘く悲鳴をあげる。

「あぁッ!ん、んぅン!!や、ゃぁ、、あ」

根元から強めに舐め回し、ぢゅっときつく吸い上げる。ぐずぐずとむずがり、子猫のような甘ったれた声を上げ、腰を捩る。

「ッと……目的忘れて愉しんでる場合じゃねぇな」

ついつい甘やかす事に終始していた。
同じ男とは思えないほど、柔らかく甘い体に夢中になり、忘れるところだった。
すっと気を静め、一気に魔導を高める。右目が熱を持ち変わるのを感じた。
背中と腰を支え抱き起こす。無意識下での中途半端な愛撫に、アヤの体が不満を訴えてヒクつく。
くったりと力なく仰け反った体。薄っすらと開いた唇に、閉じられた瞼。
いとけない様に罪悪感が募る。
俺がやろうとしている事はかなり荒療治だ。
が、これしかない。

「後で文句は聞いてやる。だから戻って来い。アヤ」

何も施してないうしろに充てがい、一気に貫く。
途端に、アヤの体がビクンと大きく跳ね上がる。予想以上の抵抗、が、構わず突き上げる。

「いっ!ひ、ぐっ……っ、!」

大きく喘ぎ、アヤの体が無意識に逃げを打つ。強引に引き寄せ、腰を押さえつけ、魔導を一気に流し込んだ。
アヤの体がカッと発熱し、圧倒した水の魔導が、アヤの光の魔導を凌駕、全身を光の魔導を包み込んだ。
奪われるなら、奪われないようにすればいい。光でなくても良いなら、魔導を補ってやればいいんだ。

「ん、…っあ!ゃ、やぁ…、あ、あん」

注ぎ続ける魔導の奔流に、アヤがいやだと首を振りだす。欠落していた魔導が体に満ち、ほぼ無理矢理にだが引き戻された為、覚醒し始めているようだ。
ぐっ、グッと突き上げながら、絶えず魔導を注ぎ込んでやると、アヤの瞼がヒクつきだす。

「アヤ?」
「ん…ッ、ん……ぁ?う、ん……?」

呼びかけてやると、薄っすらと瞼が開き、虚ろな瞳が揺れる。
はくはくと開いたり閉じたりする唇に小さく口付けてやる。
ペロリと軽く舐めてやると、擽ったそうに喘いで、一度瞬きしてから、目が開いた。
薄ぼんやりとだが、焦点を結んだそれに小さく笑いかけてやる。

「起きたか?お姫様」
「バ、、ルド?ぁ、…な、に?あ、何が?」
「ゆっくり、息、吐け……分かるな?」
「ん……」

ハァッ、と小さく長く息を吐き、アヤの体が弛緩する。

「んあっッ!」

ずるりと、後ろから引き抜くと、アヤが顎を上向け呻いた。
ハァハァと忙しなく息つき、グッタリした体を抱き込み、瞳を覗き込んでやると、潤んだそれが、だが、しっかりと俺を映した。

「俺が分かるな?アヤ」
「バ……ルド」
「いい子だ……」

急場とはいえ、魔導が満ちた体に意識を取り戻し、アヤが弱いながらも俺を呼ぶ。

「あ……ラァム、バ…ドとの、子が……!」

縋り付くアヤの声に、はっとしてラァムの実に視線をやる。
白と淡い水色に発光し、カタカタ震えている。
実の表面に、青白い紋様が浮かび始めていた。










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