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第三部2章 消える魔導 双生の煌めき編

2.消える魔導の行方⑤☆

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「あっ、ン…!も、やあぁ、バッ、、ド、や、め!」

ジュッ、チュクッ、と、下半身の方から聞こえる粘ついた水音に、耳が侵される。
体が異常に熱い。蕩けるような快感に、ジッとしていられない。

「やじゃねぇだろ?どんどん溢れさせて……グッチャグチャだ」
「ひっっ、う、んぅ!」

根元から先まで、ねっとり舐め上げられ、体が嬉しがって新たな蜜を溢れさせた。

「バルド……も、ぅ、脱が…せ、て」

上は腰の辺りまでずり下ろし、下はまだそのまま。ドレスのスカート部分にバルドが入り込み、俺の足の間を……
冷静に考えたら、おうぢ様になんて格好を、、

「自分で脱げよ?」
「んぅッ!あぁ、ん!や、ぁ、さ…れてた、無理!」

太腿につッと舌と手が這わされ、指を噛んで声を堪える。

「じゃあ、このまま…な?」

意地悪皇子め!足の間、溢したものでビショビショで、布が貼り付いて気持ち悪い。
纏わりつくドレスを脱いでしまいたい。
バルドから体を離し、うつ伏せになる。

「バルド……俺だけじゃできねぇんだって…頼むから、脱ぐの……」

剥き出しの肩と背中に口付けられる。
ピクッと震えると、クスと小さく笑う声が耳に届く。

「だったら、もうちょっと可愛く頼め?」

可愛くって……誘えって事?
肩越しにチラッと見ると、物凄く楽しそうな顔。
くっそ~……!結局、余裕なくせても一瞬。バルドから完全になくすなんて無理なんじゃないか!
うぅっ…でも、もう俺の方が我慢利かなくなりそう。

「バルド……」
「うん?」

肩甲骨の窪みをペロッと舐められ、擽ったいのと、腰に走った刺激に、んッと詰まった息を吐き、おずおず口を開く。

「脱がせて……バルドに…肌に直接、触っ、てほし…い」

クックッと喉奥で楽しそうに笑われる。
完全にバルドのペース。なんか、ズルい!

「もう少しってところだが……いい子だ、アヤ」
「あっ!」

シュルッと布の擦れる音がして、腰のリボンが解かれる。
間髪入れず、わだかまっていたドレスが体から脱がされた。
バサッと床に投げ捨てられる音が耳に届く。肌が空気に晒される。

「相変わらず綺麗な背中だ…腰も尻も小さい……男を受け入れてんのが信じられんくらいだな」
「ば、馬鹿ッ!」

恥ずかしい事を言われ、文句を言うべく体を仰向けに反転させた。

「あっ………!」

途端に、さっきまで弄られて濡れたままの前と、うつ伏せで擦られた胸の尖りが、バルドの目に晒された。
トロと蜜をこぼすモノと、赤く主張する尖りのイヤらしい様に、思わず顔が朱を帯びる。
バルドがスッ…と目を眇める。フッと、雄の欲望を湛えた色っぽい眼差しで薄く笑い、慌てて体を逃がそうとした俺の両手首を、押さえつけて固定してきた。

「これは上出来。可愛すぎる誘い方だ…男を…俺を煽るのがうまいな」
「や!してな………!」

否定する俺に構わず、バルドが体をずらし、俺の両足を掴み大きく広げた。バルドの眼前に恥ずかしいところが全て晒される。あまりの恥ずかしさに腰を捩り逃げを打つがビクともせず、構わずそのまま濡れて蜜を溢す中心に顔を埋められる。

「ーーあ…っ、や…っ」

強引に腰を押さえつけられ、遠慮もなく中心がバルドの口に含まれた。

「あ…あぁっ、や…っ、ダメ、だっ!ひぁあんっ!」

ねっとり温かく柔らかい口中に激しくシゴかれて、俺の口から、悲鳴と喘ぎが漏れた。
チュッと吸われ、先端を固く尖らせた舌で抉られ、体が跳ね上がる。

「ん……ダメ、じゃねぇだろ?どんどん溢れてくるぞ?」

熱い!体、奥……じくじくする。
形に沿って、丹念に舐め上げられる。甘く噛まれ、癒すように舐められて……

「ーーや、あぁっ!バル、ド…も、無理!出、ちゃッ!!」

無意識に頭を振るが、我慢なんかできない。
根元をやんわり揉み込まれ、一際強く吸い上げられ、目の前が白く煙った。

「んっ…ふ…っ、あっ!あ…っ、あぁぁぁぁーーっ!」

体が仰け反る。捩りたくる腰を抑えられる。

「や、や…っ、も、……出っ、なぁ、ぃ!」

出し終わったのに離してくれない。しつこく舐められ、何回も甘噛みされ、搾り取るように最後の最後まで余すことなく、残滓も綺麗に吸い取られ、ようやく口を離された。
ひくひく戦慄く太腿に口付けられ、伸び上がり、顔を覗き込まれるように見降ろされる。
息が上がる。涙目で睨むと、クスと笑われた。

「どうした?気持ちよかった、だろ?」

甘やかすように、耳にいやらしく吹き込まれ、目元を染めてふいと逸らす。
確かに気持ちよかった。体が溶けてなくなりそうなくらいに……
けど、、、
恥ずいもんは恥ずい!!
どんなに、バルドに抱かれたって、自分があんな甘ったるく喘いでるなんて……それにーーーー

「何が不満だ?」
「そ、じゃねぇよ……だって、俺」
「アヤ?」
「女、の子じゃ、ね、のに…」

ドレスや女の子の服を着せられると…不安に、なる。みんな…バルドも、もしかしたらーーーーって……

「バルド?ーーんッ!?」

訝しみ、そっと伺ったら、そのままやんわり口付けられた。バルドの舌にペロッと柔く舐められ、ひくんと体を竦ませる。
唇を軽く舐められ、おでことおでこがくっつき目が合わさる。

「お前はお前だろ?男だからとか、女じゃないとか関係ねぇよ」
「だけ、ど!でも、女の子の服……」
「可愛いからな。似合うし」
「俺、女の子じゃねぇの、に?」
「いやに拘るな?女みたいだったり、女だったなら、わざわざしねぇよ。純粋に、お前が可愛いんだ。服は関係ねぇな。可愛いのに可愛い格好させたがるのは普通だろ?まぁ……お前が不安になるくらい、ちょっと遊びすぎの感はあるが、な。少なくとも……」

おでこが離され、代わりに小さく口付けられた。

「俺はお前がどんな格好してようが、お前をお前としてしか見てねぇよ」
「………え、っと」

何て返したもんか?勝手に不安になってた自分が一人恥ずい奴みたいだ。
戸惑ってたら、目元に口付けられ、軽く目を閉じる。

「俺がお前をどんだけ可愛いって思ってるか、教えてやろうか?」
「え?わっ、ちょっ、と?!」

足が絡められ、密着した足の間に………当たる

「バ、、ルド?」
「忘れてるみてぇだが、俺はだ」
「………!!!!!」

数日前の甘い責め苦を思い出し、サァーっと軽く青褪める。

「ちょっ、待っ…!」
「待てねぇし、待たねぇ」

甘く、とびっきりの笑顔で返され、俺はこの後どんだけ続くか分からない濃密な時間を思い、乾いた笑いを漏らした。








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