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第三部1章 嫁取り騒動再発 逃避の蜜月編

9.お戯れはほどほどに…(汗)!②

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「馬鹿皇子。スケベ皇子。万年発情期……」

つらつらと悪態つく俺に、バルドが覆いかぶさったまま苦笑い。
起き抜けに再びめちゃくちゃに抱かれ、疲労困憊。体は熱怠く、グッタリで、指一本動かすのも億劫だ。

「俺だけ責めるのか?さっきまで喜んで甘ったるく喘いでたのはおま……「馬鹿ッッッ!!!!!馬ぁ~鹿!馬ぁ~鹿!馬ぁ~鹿ッッッ!!!!!」

本当に最低だ!
抱かれるのがヤなわけじゃない。バルドとのエッチは…かなり複雑だが、嫌いじゃないし…ただ、物凄く、男としては葛藤があり、恥ずかしさもある。だから、そういう自尊心プライドを刺激するような事言うなって、いつも言ってんのに!

「んっ……ッ!」

裸の胸が合わさり、尖りがバルドの肌に擦れ、微かな痛みと腰の奥に走った刺激に小さく呻いた。
昨日と今日とで嬲り尽くされたそこは、ずっとジンジン痺れたままだ。
散々舐められ、吸われ、噛まれ、指で弄られ……真っ赤に充血し腫れて、ちょっと触れただけで体が跳ねるくらい敏感に。自分自身見るのも恥ずかしいくらい、いかがわしい有様になっている。

「腫れてるな…痛そうだ」
「誰のせ……んぁッ!触っ、るなぁ!!」

周りの薄い肉ごとやんわり掴まれ、背中が軽く仰け反る。
痛いから触られたくないのに……思いとは裏腹に、尖りそこは、バルドの与えてくれる刺激を欲しがり固く尖る。
もう、マジでやだ…俺の体、節操なさすぎ!

「んっ、バルド!やめ…っ!」
「痛いのか?」
「痛…ぁ、痛い、からぁ、、」

ほんと言うと、感覚がおかしくなってる。痛みなのか快感なのか…はたまた両方か?

「痛いんなら……」
「へ?い、にゃあぁんッ!」

尖りをねっとり熱い熱が襲い、体が思い切り跳ねた。
根元から抉られるように舌で舐め舐られ、刺激が腰に、腰から足の間とその奥を直撃する。
もう!我慢できん!!

「いっ、い、……………………」
「うん?どうした?」

胸周りに口付けを繰り返され、キッと涙目で睨みつける。

「いい加減にしろッッッ!!!この、スケベ皇子!」

渾身の力で押し退け、敷布を引っ剥がし、体に纏いつける。

「これ以上付き合ってらんないってば!体、おかしくなる!!」
「まだ途中だぞ?今やめたら辛いだろ?」
「辛くても、もう無理ッ!昨日からやりっ放しじゃないか!」
「気持ちいいのは好きだろ?俺もまだ触れてたいし。お前の肌は触ってて気持ちいいしな」
「~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!!!」

この……!どスケベ皇子は~~~~!!
顔も体も文句無しのイケメンのくせに、エッチこういう事の時には、要らんぐらいに頑張りやがって!
今やめたら確かに辛いのは辛い。けど、湯室に行って体を静めれば、まだなんとか抑えられる。
体を引き寄せられる。抱き込まれ、逆らう気持ちが萎えそうになる。

「バルド、も、無理……ッ!」
「もうちょっと、な?」

また、『な?』かよ?!

「無理ッ!無理なもんは無理!無理ったら、無理ッッッ!!!!!」

もがくが抱き込まれ、腰と尻をやんわり腕に支え込まれ動きが制限される。

「アヤ……」
「~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!!!」

ズルい……
ほんとズルい!!
そんな、甘ったるく請われるような声出されたら、揺らぐじゃないか!
だけど……

「……たいんだってば!」
「うん??」

聞き返された。
うう~~~~ッッッ!!!恥ずかしい!!
けど、はっきり言わなきゃ伝わんねぇ!

「もうッ!!弄られまくった乳首痛いし!舐められまくったチ◯◯も痛い!!ガンガン突かれた腰は痛いし、拡げられまくった股関節痛いし!!なにより、バルドのずっと入れられてたケツが痛いの!!バルドとすんの……その…す、、だけ、ど…俺、これ以上抱かれたら壊れるってば!!」

顔が熱い。
まったく、なんて事言わせんだよ!
一気に捲し立てた俺に、バルドがニッと不敵に笑う。
おデコにおデコをくっ付けられ、顔を覗き込まれる。
うぅっ…嫌な感じの笑い。

「ア~ヤ?途中、言葉が聞き取れなかったんだがな?」

正確に拾ってる…
目を泳がせる俺に、バルドがおデコと目尻、頬と鼻の頭に小さく口付けた。
唇に、フゥッと吐息がかかり、擽ったさと甘やかされてる気恥ずかしさとで、ドキドキと動悸が激しくなった。

「ちゃんと、言っ…「ってねぇだろ?」

おうぢさまは逃がしてくれないようです、、、

「アヤ……?俺と愛し合うのは?」
「うっ、、…ぁ」
「俺に抱かれんのは?」
「えっ…、、ぅ」

あと数センチ、数ミリで唇が触れる。
少しだけ体温低くて冷たくて、でも触れるとすぐに熱くなる。
口の中は熱っぽくて、溶かされそうなくらい……

「す、、き……」

無意識に口をついて出た。

「な、なしっ!今の……ッ!」

慌てて言い募ろうとした唇は、すぐに塞がれた。








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