372 / 465
第三部1章 嫁取り騒動再発 逃避の蜜月編
8.どうやらマジのようです(汗)③☆☆
しおりを挟む「アヤ。見てるだけじゃ進まねぇぞ?」
「分かっ…てるよ!」
手を外し、羞恥に震えながら全て曝け出した俺を、バルドは満足そうに笑い見てから、手首を掴んで引き起こし、自分の体の上に乗せてきた。しかも、体を逆向き。ベッドに仰向けのバルドの下半身に頭を向ける形。
目の前には、バルドのバルドがある。あまりにとんでもない格好に、顔と言わず全身茹でダコになりそうなくらい熱い。
普段、俺には滅多に強いる事ない行為だ。別に進んでやりたいわけではなかったが、やっぱり皇子にさせてる(されてる?)と思うと、罪悪感ハンパなかったし……
でも………
改めて、それを見る。
うっ……相変わらずデカい、、、
可愛げとはてんで無縁なそれは、凶悪と言ってもいいくらい立派でやや怯む。
容姿は文句無しのイケメン。ナニもご立派!神様は不公平だ……
「ひっ、あんッ!?」
突然走った刺激に、俺は思わず甲高い声をあげ、ビクンッと背中を仰け反らせた。
俺の中心の根元から、後ろにかけての狭間を、生温かくヌルリと這う感触に、体がビクビク戦慄く。
「あっ、あ…んぁ!ふっ、く!や、やぁッ!!」
「喘いでる暇あったらやれ、アヤ。んっ…!」
はむっとやんわり柔らかく食まれ、ピチャピチャとわざと音を立て舐め上げられ、突っ張っていた手がブルブル震えてくる。
「ア~ヤ?」
「んうっ、!っかって、る……あっ、あ、…ん、あむ」
震える手でバルドのをやんわり掴み、先端を咥え込む。見た目通り立派なそれは、全部はとても口に入らない。
なんとか含めるだけ含み、残りは手で刺激していく。
男を喜ばすテクなんかない。いざ、口に含んだはいいが、どうすればいいのか分からない為、とりあえず舐めて吸って、手で擦る。
俺の口の中で、ピクッと震えたそれの先から、じわっと苦み走ったものがトロリと溢れた。
「ふっ、ンぅッ!?」
後ろに走った快感に、目を瞠る。
ねっとりと舌が這わされ、ぞわぞわが腰を這う。
濡らすように舐めていた舌が、クッと後ろに軽く入り込み、俺はバルドを口から離してしまった。
「やアァッ!バ、ルド、やだ!あ、あぁん!だめ、それ……しな、ぃで」
「だめじゃねぇだろ?腰、動いてるぞ?」
「あ!あ、、ッ、だっ、て」
「だって?ん~?だって、何だ?」
ピチャピチャぬるぬる、浅く、時折硬く尖らせた舌が突き入れられ、バルドのをするどころじゃなくなり、上半身を完全にバルドの上に倒し、腰だけを突き出した格好になってしまう。
あう!舌……入ってくる。
異物感に顔を歪めながら、震える手でバルドのを握るが、つぷっと入れられた指を認めると、それ以上できなくなった。
「やだ!あ、入れ、んなぁーーッ!くっ、ぅん!」
グジュッと、唾液で滑った指一本が入り込む。痛みはない。バルドに慣らされきった体は、俺の意思とは無関係に痛みの緩和を心得ている為、無意識に逃がす。
ただ……
「う、んッ!あ、ぐ…ぁ、ぃう」
「こら!逃げるな」
中を探られる動きに首を振り、逃げかけた体はバルドに引き戻された。
「あつッ…ぅ、い……ゃぁ」
「痛くはねぇだろ?」
痛くはない。ただ、体が物凄く熱い。
体の力が抜けた俺を、バルドが起き上がり、自分の上で向かい合わせに座らせた。
ちゅぷっと、指が抜ける感触にふるっと体が震える。
ベッドヘッドあたりから、柔らかい布に包まれたものが出された。
のろのろと見やると、布がはだけ、白いフォルムが。
ラァムの実?
「繋がって完全に飛ぶ前にしねぇとな。アヤ、ちょっと我慢だ」
訝しむ俺の手を取り、バルドがサイドテーブルから出したナイフで、俺の薬指の先端に刃を当てた。
ピッと軽く刃をスライドされ、軽い痛みの後、血が流れ出す。
バルドが自分の手も同じようにし、俺の指とバルドの指が合わさる。混じり合い流れ出た血が数滴、ラァムの実に落とされた。
吸い込まれるように二人の血が、ラァムの実の中に消えていく。
「後は、魔導を込めるか?アヤ、できるか?」
「え……?あ、なに?バル、ド……あつ、い」
中途半端に放り出され、欲求不満に訴える体はもはや制御できない。
弄られた胸の尖りも、足の間も、体の奥も……ジンジンして止まんない。
いや・駄目と言う口とは裏腹に、俺の体は口以上に正直だ。
「無理そうだな……まぁ、ここまでなりゃ、伴侶冥利に尽きるが……俺がやるか」
なにやらぶつくさ言ったあと、バルドがおもむろに俺に口付けた。舌が絡められ、甘く柔らかいキスにすぐ夢中になる。
「ふっ?!ん、うぅッ!?」
急に冷たい力の本流が流し込まれ、目を見開く。
バルドの魔導?!
冷たく強く、俺の魔導が絡め取られていく。
内側から犯されていくようなそれに、瞳が涙で潤み目の前が歪む。
何かが喉奥から競り上がるかのような感覚がした。と、同時に口付けが解かれる。
バルドが手のひらをラァムの実に当てると、一瞬、ラァムの実が淡く発光し光が消える。
「これで、よし……の筈だ」
ボーっと見ていると、再び、ベッドに仰向けに倒された。
「始める前にすれば良かったな」
「ん、うん?な、にを??」
何か言ってる?身体中がウズウズしてて理解できねぇ。
潤む目で見つめたら、バルドが微苦笑し、軽く口付けてきた。
「お前相手だと、いろいろ手順が狂う……って話だが、聞いてねぇな?聞かんでいい……そのまま可愛く啼いてろ」
俺が応える前に、言葉はバルドの中に文字通り吸い込まれた。
*更新、めっちゃ遅れてすいません(ーー;)
エ◯、もちょっと続きます。次はバルド視点。
読んで下さりありがとうございますm(_ _)m
2
お気に入りに追加
2,208
あなたにおすすめの小説
俺は成人してるんだが!?~長命種たちが赤子扱いしてくるが本当に勘弁してほしい~
アイミノ
BL
ブラック企業に務める社畜である鹿野は、ある日突然異世界転移してしまう。転移した先は森のなか、食べる物もなく空腹で途方に暮れているところをエルフの青年に助けられる。
これは長命種ばかりの異世界で、主人公が行く先々「まだ赤子じゃないか!」と言われるのがお決まりになる、少し変わった異世界物語です。
※BLですがR指定のエッチなシーンはありません、ただ主人公が過剰なくらい可愛がられ、尚且つ主人公や他の登場人物にもカップリングが含まれるため、念の為R15としました。
初投稿ですので至らぬ点が多かったら申し訳ないです。
投稿頻度は亀並です。
愛されなかった俺の転生先は激重執着ヤンデレ兄達のもと
糖 溺病
BL
目が覚めると、そこは異世界。
前世で何度も夢に見た異世界生活、今度こそエンジョイしてみせる!ってあれ?なんか俺、転生早々監禁されてね!?
「俺は異世界でエンジョイライフを送るんだぁー!」
激重執着ヤンデレ兄達にトロトロのベタベタに溺愛されるファンタジー物語。
注※微エロ、エロエロ
・初めはそんなエロくないです。
・初心者注意
・ちょいちょい細かな訂正入ります。
俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。
悪役令息に憑依したけど、別に処刑されても構いません
ちあ
BL
元受験生の俺は、「愛と光の魔法」というBLゲームの悪役令息シアン・シュドレーに憑依(?)してしまう。彼は、主人公殺人未遂で処刑される運命。
俺はそんな運命に立ち向かうでもなく、なるようになる精神で死を待つことを決める。
舞台は、魔法学園。
悪役としての務めを放棄し静かに余生を過ごしたい俺だが、謎の隣国の特待生イブリン・ヴァレントに気に入られる。
なんだかんだでゲームのシナリオに巻き込まれる俺は何度もイブリンに救われ…?
※旧タイトル『愛と死ね』
転生したら第13皇子⁈〜構ってくれなくて結構です!蚊帳の外にいさせて下さい!!〜
白黒ニャン子(旧:白黒ニャンコ)
BL
『君の死は手違いです』
光の後、体に走った衝撃。
次に目が覚めたら白い部屋。目の前には女の子とも男の子ともとれる子供が1人。
『この世界では生き返らせてあげられないから、別の世界で命をあげるけど、どうする?』
そんなの、そうしてもらうに決まってる!
無事に命を繋げたはいいけど、何かおかしくない?
周りに集まるの、みんな男なんですけど⁈
頼むから寄らないで、ほっといて!!
せっかく生き繋いだんだから、俺は地味に平和に暮らしたいだけなんです!
主人公は至って普通。容姿も普通(?)地位は一国の第13番目の皇子。平凡を愛する事なかれ主義。
主人公以外(女の子も!)みんな美形で美人。
誰も彼もが、普通(?)な皇子様をほっとかない!!?
*性描写ありには☆マークつきます。
*複数有り。苦手な方はご注意を!
明日もいい日でありますように。~異世界で新しい家族ができました~
葉山 登木
BL
『明日もいい日でありますように。~異世界で新しい家族ができました~』
書籍化することが決定致しました!
アース・スター ルナ様より、今秋2024年10月1日(火)に発売予定です。
Webで更新している内容に手を加え、書き下ろしにユイトの母親視点のお話を収録しております。
これも、作品を応援してくれている皆様のおかげです。
更新頻度はまた下がっていて申し訳ないのですが、ユイトたちの物語を書き切るまでお付き合い頂ければ幸いです。
これからもどうぞ、よろしくお願い致します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
祖母と母が亡くなり、別居中の父に引き取られた幼い三兄弟。
暴力に怯えながら暮らす毎日に疲れ果てた頃、アパートが土砂に飲み込まれ…。
目を覚ませばそこは日本ではなく剣や魔法が溢れる異世界で…!?
強面だけど優しい冒険者のトーマスに引き取られ、三兄弟は村の人や冒険者たちに見守られながらたくさんの愛情を受け成長していきます。
主人公の長男ユイト(14)に、しっかりしてきた次男ハルト(5)と甘えん坊の三男ユウマ(3)の、のんびり・ほのぼのな日常を紡いでいけるお話を考えています。
※ボーイズラブ・ガールズラブ要素を含める展開は98話からです。
苦手な方はご注意ください。
【完結】僕の異世界転生先は卵で生まれて捨てられた竜でした
エウラ
BL
どうしてこうなったのか。
僕は今、卵の中。ここに生まれる前の記憶がある。
なんとなく異世界転生したんだと思うけど、捨てられたっぽい?
孵る前に死んじゃうよ!と思ったら誰かに助けられたみたい。
僕、頑張って大きくなって恩返しするからね!
天然記念物的な竜に転生した僕が、助けて育ててくれたエルフなお兄さんと旅をしながらのんびり過ごす話になる予定。
突発的に書き出したので先は分かりませんが短い予定です。
不定期投稿です。
本編完結で、番外編を更新予定です。不定期です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる