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第三部1章 嫁取り騒動再発 逃避の蜜月編

8.どうやらマジのようです(汗)③☆☆

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「アヤ。見てるだけじゃ進まねぇぞ?」
「分かっ…てるよ!」

手を外し、羞恥に震えながら全て曝け出した俺を、バルドは満足そうに笑い見てから、手首を掴んで引き起こし、自分の体の上に乗せてきた。しかも、体を逆向き。ベッドに仰向けのバルドの下半身に頭を向ける形。
目の前には、バルドのバルドがある。あまりにとんでもない格好に、顔と言わず全身茹でダコになりそうなくらい熱い。

普段、俺には滅多に強いる事ない行為だ。別に進んでやりたいわけではなかったが、やっぱり皇子にさせてる(されてる?)と思うと、罪悪感ハンパなかったし……

でも………

改めて、を見る。
うっ……相変わらずデカい、、、
可愛げとはてんで無縁なそれは、凶悪と言ってもいいくらい立派でやや怯む。
容姿は文句無しのイケメン。もご立派!神様は不公平だ……

「ひっ、あんッ!?」

突然走った刺激に、俺は思わず甲高い声をあげ、ビクンッと背中を仰け反らせた。
俺の中心の根元から、後ろにかけての狭間を、生温かくヌルリと這う感触に、体がビクビク戦慄く。

「あっ、あ…んぁ!ふっ、く!や、やぁッ!!」
「喘いでる暇あったらやれ、アヤ。んっ…!」

はむっとやんわり柔らかく食まれ、ピチャピチャとわざと音を立て舐め上げられ、突っ張っていた手がブルブル震えてくる。

「ア~ヤ?」
「んうっ、!っかって、る……あっ、あ、…ん、あむ」

震える手でバルドのをやんわり掴み、先端を咥え込む。見た目通り立派なそれは、全部はとても口に入らない。
なんとか含めるだけ含み、残りは手で刺激していく。
男を喜ばすテクなんかない。いざ、口に含んだはいいが、どうすればいいのか分からない為、とりあえず舐めて吸って、手で擦る。
俺の口の中で、ピクッと震えたそれの先から、じわっと苦み走ったものがトロリと溢れた。

「ふっ、ンぅッ!?」

後ろに走った快感に、目を瞠る。
ねっとりと舌が這わされ、ぞわぞわが腰を這う。
濡らすように舐めていた舌が、クッと後ろに軽く入り込み、俺はバルドを口から離してしまった。

「やアァッ!バ、ルド、やだ!あ、あぁん!だめ、それ……しな、ぃで」
「だめじゃねぇだろ?腰、動いてるぞ?」
「あ!あ、、ッ、だっ、て」
「だって?ん~?だって、何だ?」

ピチャピチャぬるぬる、浅く、時折硬く尖らせた舌が突き入れられ、バルドのをするどころじゃなくなり、上半身を完全にバルドの上に倒し、腰だけを突き出した格好になってしまう。
あう!舌……入ってくる。
異物感に顔を歪めながら、震える手でバルドのを握るが、つぷっと入れられた指を認めると、それ以上できなくなった。

「やだ!あ、入れ、んなぁーーッ!くっ、ぅん!」

グジュッと、唾液で滑った指一本が入り込む。痛みはない。バルドに慣らされきった体は、俺の意思とは無関係に痛みの緩和を心得ている為、無意識に逃がす。
ただ……

「う、んッ!あ、ぐ…ぁ、ぃう」
「こら!逃げるな」

中を探られる動きに首を振り、逃げかけた体はバルドに引き戻された。

「あつッ…ぅ、い……ゃぁ」
「痛くはねぇだろ?」

痛くはない。ただ、体が物凄く熱い。
体の力が抜けた俺を、バルドが起き上がり、自分の上で向かい合わせに座らせた。
ちゅぷっと、指が抜ける感触にふるっと体が震える。
ベッドヘッドあたりから、柔らかい布に包まれたものが出された。
のろのろと見やると、布がはだけ、白いフォルムが。
ラァムの実?

「繋がって完全に飛ぶ前にしねぇとな。アヤ、ちょっと我慢だ」

訝しむ俺の手を取り、バルドがサイドテーブルから出したナイフで、俺の薬指の先端に刃を当てた。
ピッと軽く刃をスライドされ、軽い痛みの後、血が流れ出す。
バルドが自分の手も同じようにし、俺の指とバルドの指が合わさる。混じり合い流れ出た血が数滴、ラァムの実に落とされた。
吸い込まれるように二人の血が、ラァムの実の中に消えていく。

「後は、魔導を込めるか?アヤ、できるか?」
「え……?あ、なに?バル、ド……あつ、い」

中途半端に放り出され、欲求不満に訴える体はもはや制御できない。
弄られた胸の尖りも、足の間も、体の奥も……ジンジンして止まんない。
いや・駄目と言う口とは裏腹に、俺の体は口以上に正直だ。

「無理そうだな……まぁ、ここまでなりゃ、伴侶冥利に尽きるが……俺がやるか」

なにやらぶつくさ言ったあと、バルドがおもむろに俺に口付けた。舌が絡められ、甘く柔らかいキスにすぐ夢中になる。

「ふっ?!ん、うぅッ!?」

急に冷たい力の本流が流し込まれ、目を見開く。
バルドの魔導?!
冷たく強く、俺の魔導が絡め取られていく。
内側から犯されていくようなそれに、瞳が涙で潤み目の前が歪む。
何かが喉奥から競り上がるかのような感覚がした。と、同時に口付けが解かれる。
バルドが手のひらをラァムの実に当てると、一瞬、ラァムの実が淡く発光し光が消える。

「これで、よし……の筈だ」

ボーっと見ていると、再び、ベッドに仰向けに倒された。

「始める前にすれば良かったな」
「ん、うん?な、にを??」

何か言ってる?身体中がウズウズしてて理解できねぇ。
潤む目で見つめたら、バルドが微苦笑し、軽く口付けてきた。

「お前相手だと、いろいろ手順が狂う……って話だが、聞いてねぇな?聞かんでいい……そのまま可愛く啼いてろ」

俺が応える前に、言葉はバルドの中に文字通り吸い込まれた。








*更新、めっちゃ遅れてすいません(ーー;)
エ◯、もちょっと続きます。次はバルド視点。
読んで下さりありがとうございますm(_ _)m
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