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日陰と日向

太陽と月 🌞🌓

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彼はクラスのムードメーカーで太陽なみたいな存在だった。
周りからいじられて、友達がどんどん彼の魅力に魅せられて
自然と寄っていった。カッコイイ一面もあるけれど
可愛い笑顔が特徴的なギャップに萌える女子もいた。
バレンタインデーは必ず貰っていて、いつもニコニコしていた。
私から貰ったバレンタインチョコだけは子供みたいに無邪気になって
「開けて良い?開けて良い?」とせがんでくる。
勘違いしてしまいそうになる。彼が私を好きなのではないのかって。
確信がどうしても持てない。だって私は月の人間だから。
彼といることで彼の光を受けて、輝いているだけで、彼がいなければ
注目もされていないし、友達すらできなかったと思う。
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