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第91話
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1月3日
津久見の姿は大坂城の大谷吉継の静養の間にあった。
「大谷さん、今日は戸は開けないんですか?」
と、津久見は戸の方を見ながら言った。
「お主と仕事ができる。これ程に生きている事を実感できることはない。じゃから寒風を受ける必要もなかろう。」
と、吉継は布団の上に座りながら言う。
ニコっ。
「そうですね!」
津久見は満面の笑みで言った。
「そろそろ来られると思いますので…」
と、津久見は廊下の方を気にしながら言った。
「そうか、そうか…。」
吉継は笑顔で言った。
旧知の友とまた仕事ができる喜びが溢れていた。
そこへ廊下から聞きなれた声がした。
「殿。おいでなさいました。」
せんの声だ。
「はい!」
と、津久見は立ち上がり扉に向かう。
ガラ。
扉が開かれた。
「おお!!お久しぶりです!!!」
津久見は駆け寄る。
「おう治部!!久しぶりじゃな!はははは。」
と、男は豪快に笑い部屋に入って来た。
すると男は、布団の上に座る吉継に気付き
「刑部もいるのか!!これは大事じゃな!はははは!」
また笑った。
吉継はその男の溌溂《はつらつ》とした豪快な笑い声を目を細め微笑み言った。
「よくいらっしゃいました。牛一殿。」
男は太田牛一であった。
元旦の謁見が終わるとせんを使わせ急遽、京より大坂に来るように伝えていたのであった。
「ささ、牛一さん座ってください。」
と、津久見が促す。
「どっこいしょと。」
牛一は声に出しながら座った。
「わざわざお呼びたてして申し訳ございませんでした。」
津久見が頭を落とし言う。
「ははは。元旦の夜に急にせんが参ったからの、何事かと思ったが…。」
牛一は津久見と吉継に視線をやり
「治部と刑部。面白いに決まっておろう。ははははは。」
また豪快に笑う。
「牛一様。早速ではござるが…」
吉継は話を進めて行った。
津久見は吉継の説明に感動した。
発する言葉に無駄が無く、かつ要点を抑え、更には友への愛情すらも滲み出る説明であったからだ。
「なるほど。」
一連の説明を受けた牛一はすぐに状況を理解した。
「信長公の側に仕えて以来の大仕事じゃな。はははは。」
また笑った。
そして風呂敷を広げ、硯《すずり》をすり始めた。
「牛一さん…何かすみません…。急にお呼びして…。」
津久見は牛一に向かって言う。
「ははは。構わん。せんから色々聞いておる。そなたの頑張りを聞くたびに三法師様がそなたを儂に引き合わせてくれたことに感謝しておるのじゃ。ははは。」
「牛一さん…。」
「さて、世紀の一書…」
と言うと、牛一は目を瞑り深呼吸をした。
かっ!!!
と目を開き言った。
「いざ!!!」
牛一が筆を取る。
そこに吉継の言上が始まる。
「伊達右近衛権少将殿…」
吉継の言葉通りに牛一は書を進める。
津久見は書かれていく字を、目を見開き口を開け見つめていた。
吉継の言上も然り、牛一の書は吉継の発する言葉より早く筆が動いているのでは無いかと思われるほど早かった。
それは、織田信長に長年仕えた、『覇王の祐筆』そのままであった。
「…以上、秀頼様もご同意の上。」
吉継が言い終える。
あっという間であった。
「よし。これでよかろう。ほい。」
と牛一は書いた書状を津久見に渡した。
「ありがとうございます!!」
津久見は書状に目を通す。
すると、不思議にも書状の字が浮かび上がってくる様な感覚を覚えた。
「す、凄い…。」
津久見はまるで空に舞う文字を追う様に書を読んで行った。
『小田原遅参の事、伊達家存続は政宗公の白装束と十字架によって太閤様に許された。その御恩は今後、徳川内府への忠誠へと脈々と受け継ぐべし』
と言うのも、吉継の読みでは家康の苦心の一つとして、東国の覇者がまだ捨てきれない天下統一に動いたものと見たのであった。
「では次。上杉~」
と、吉継が始める。牛一が書く。
あっという間に4通の書状が完成した。
「ふう。これで良いかの。」
牛一は最後に書いた書状を津久見に渡すと一息ついた。
「本当にありがとうございます。今お茶を用意しますので。」
と、津久見は部屋を出て行った。
そんな津久見の後姿を吉継と牛一は見ていた。
「なんとも人の為に動く男よのう。」
牛一が呟く。
「それがかの者の良い所でありまする。」
吉継が答える。
「経緯は良く分からんが、これを内府に…か。」
と、牛一は4通の書状を見つめ言った。
「今の日の本の状況では、東軍でもし争いがあったとすれば、やがて西側にも影響が出てくると踏んだものでございまする。それに…。」
「それに?」
「治部は、友の為と…。」
「友の為?」
牛一は尚一層不思議そうに書状を見つめた。
______________________________________
1601年 1月15日
津久見は約定通り大坂城謁見の間で、秀頼に出発の挨拶と例の豊家ノ印を書状に押印してもらった。
一応中身を確認した、郡や長束達は皆眉をひそめた。
これが豊臣家の為か?と、思いながらも、各書状に秀吉との恩義が書かれている事から、問題無しとされ、豊家ノ印は無事収まった。
書状を書簡に大切にしまうと、津久見は大坂城を出発した。
総勢1000名の石田軍は一路京の方へとその歩みを始めた。
当初はいつものメンバーだけで臨もうと津久見は言っていたが、未だ山賊やら狼藉者は後を絶たない為、1000の兵を帯同する事となった。
1月16日 京・御所にて朝廷への挨拶
1月18日 佐和山城 入城
1月21日 岐阜城 入城
と、行軍は進む。
岐阜城では、枚方での夜襲以来静養している織田秀信と会見。
怪我の治癒も進み、早く治部の国造りの手伝いをしたいと申し出たが、名医・曲直瀬玄朔にこれを止められ、渋々岐阜城待機となった。
1月23日 岐阜城を出発。
ここから秀信の軍500が加わり津久見の警護は合わせて1500。
というのもこれから先は、関ヶ原の戦で家康に味方した大名、強いては家康の本拠地の通過となる。
如何に和議が行われたと言われても、未だにその気配は西国諸国のそれとは違う様子であった。
岐阜城を出発し、名古屋城、吉田城とその軍を進める。
家康の鶴の一声で、東軍の天竜川以西の大名は一旦天竜川以東へ引き払っていた。
置いて行かれた町の者達は、今後どうなるのかと不安で一杯になりながら、ここ3カ月を過ごしていた。
町を抜ける津久見一行を決して温かい目で見ることは無かった。
家康の善政によって、家康の天下統一を疑わなかった者達ばかりである。
それが、あの日一変したのである。
(やることは山積みだ…)
と、津久見は頭を抱えながら馬を進めた。
吉田城を出てからは、城には寄らず陣営を張りながら、天竜川へ近づいて行った。
1月28日
浜名湖湖西に陣を張る。
1月31日
天竜川からほど近い寺院に最後の陣営を張る。
1500の警護の兵はより一層緊張感をもって警備に当たっていた。
そして
2月1日早朝
津久見達は寺院を出発。
程なくすると、天竜川へ到着した。
雲一つない晴天である。
津久見は馬に乗りながら悠久な山々を見て心を落ち着かせていた。
そこへ
「殿。」
と、左近が近付く。
「恐らくあれに。」
と、左近は川の方を指さす。
「ん?」
と、津久見はそちらに目をやる。
そこには川の渡しの船頭と、一人の男が立っていた。
「そうだね。絶対あれだね。」
「はい。では。」
と、左近は言うと振り向き喜内を呼んだ。
「喜内殿。ここからは私と殿の2人で行く。貴殿はここにて待機してくだされ。」
「はあ。」
不安気に喜内は返事をする。
「もし、万が一のことがあれば、この煙玉を狼煙と思い、殿の弔い合戦を…。」
と、左近は胸元から小さな玉を取り出した。
「そんなんで狼煙になりますかな?」
喜内が聞く。
「ははは。命に代えてでも殿はお守りいたす。その時の物でござる。」
「…。」
喜内は左近の覚悟を感じ小さく頷いた。
「さあ。左近ちゃん行こうか。」
「はっ。」
と、1500の兵から二人だけが馬に乗り天竜川へ近づいて行く。
川のほとりに着くと、その男の正体が分かった。
服部半蔵であった。
「約定お守り感謝。ではこちらへ。」
と、船へ案内する。
大人3人が座ればいっぱいになりそうな小さな船だが、津久見は何も言わず静かに船に乗った。
最後に半蔵が乗り込み、船頭に合図を出すと、船はゆっくりと進みだした。
「…。」
津久見は何も言わず、時折上流にそびえる山々を見ては心を落ち着かせていた。
5分程すると天竜川の右岸が見えて来た。
「あちらで、内府様、お待ちで。」
と半蔵は指さした。
指さす先には川のほとりに建つ一つの寺院が見えた。
(あそこに島森が…。)
津久見の心臓の鼓動は否応にも早くなってきた。
(もう少しだ島森。)
そう心に思う津久見の拳は自然と力強く握られていた。
津久見の姿は大坂城の大谷吉継の静養の間にあった。
「大谷さん、今日は戸は開けないんですか?」
と、津久見は戸の方を見ながら言った。
「お主と仕事ができる。これ程に生きている事を実感できることはない。じゃから寒風を受ける必要もなかろう。」
と、吉継は布団の上に座りながら言う。
ニコっ。
「そうですね!」
津久見は満面の笑みで言った。
「そろそろ来られると思いますので…」
と、津久見は廊下の方を気にしながら言った。
「そうか、そうか…。」
吉継は笑顔で言った。
旧知の友とまた仕事ができる喜びが溢れていた。
そこへ廊下から聞きなれた声がした。
「殿。おいでなさいました。」
せんの声だ。
「はい!」
と、津久見は立ち上がり扉に向かう。
ガラ。
扉が開かれた。
「おお!!お久しぶりです!!!」
津久見は駆け寄る。
「おう治部!!久しぶりじゃな!はははは。」
と、男は豪快に笑い部屋に入って来た。
すると男は、布団の上に座る吉継に気付き
「刑部もいるのか!!これは大事じゃな!はははは!」
また笑った。
吉継はその男の溌溂《はつらつ》とした豪快な笑い声を目を細め微笑み言った。
「よくいらっしゃいました。牛一殿。」
男は太田牛一であった。
元旦の謁見が終わるとせんを使わせ急遽、京より大坂に来るように伝えていたのであった。
「ささ、牛一さん座ってください。」
と、津久見が促す。
「どっこいしょと。」
牛一は声に出しながら座った。
「わざわざお呼びたてして申し訳ございませんでした。」
津久見が頭を落とし言う。
「ははは。元旦の夜に急にせんが参ったからの、何事かと思ったが…。」
牛一は津久見と吉継に視線をやり
「治部と刑部。面白いに決まっておろう。ははははは。」
また豪快に笑う。
「牛一様。早速ではござるが…」
吉継は話を進めて行った。
津久見は吉継の説明に感動した。
発する言葉に無駄が無く、かつ要点を抑え、更には友への愛情すらも滲み出る説明であったからだ。
「なるほど。」
一連の説明を受けた牛一はすぐに状況を理解した。
「信長公の側に仕えて以来の大仕事じゃな。はははは。」
また笑った。
そして風呂敷を広げ、硯《すずり》をすり始めた。
「牛一さん…何かすみません…。急にお呼びして…。」
津久見は牛一に向かって言う。
「ははは。構わん。せんから色々聞いておる。そなたの頑張りを聞くたびに三法師様がそなたを儂に引き合わせてくれたことに感謝しておるのじゃ。ははは。」
「牛一さん…。」
「さて、世紀の一書…」
と言うと、牛一は目を瞑り深呼吸をした。
かっ!!!
と目を開き言った。
「いざ!!!」
牛一が筆を取る。
そこに吉継の言上が始まる。
「伊達右近衛権少将殿…」
吉継の言葉通りに牛一は書を進める。
津久見は書かれていく字を、目を見開き口を開け見つめていた。
吉継の言上も然り、牛一の書は吉継の発する言葉より早く筆が動いているのでは無いかと思われるほど早かった。
それは、織田信長に長年仕えた、『覇王の祐筆』そのままであった。
「…以上、秀頼様もご同意の上。」
吉継が言い終える。
あっという間であった。
「よし。これでよかろう。ほい。」
と牛一は書いた書状を津久見に渡した。
「ありがとうございます!!」
津久見は書状に目を通す。
すると、不思議にも書状の字が浮かび上がってくる様な感覚を覚えた。
「す、凄い…。」
津久見はまるで空に舞う文字を追う様に書を読んで行った。
『小田原遅参の事、伊達家存続は政宗公の白装束と十字架によって太閤様に許された。その御恩は今後、徳川内府への忠誠へと脈々と受け継ぐべし』
と言うのも、吉継の読みでは家康の苦心の一つとして、東国の覇者がまだ捨てきれない天下統一に動いたものと見たのであった。
「では次。上杉~」
と、吉継が始める。牛一が書く。
あっという間に4通の書状が完成した。
「ふう。これで良いかの。」
牛一は最後に書いた書状を津久見に渡すと一息ついた。
「本当にありがとうございます。今お茶を用意しますので。」
と、津久見は部屋を出て行った。
そんな津久見の後姿を吉継と牛一は見ていた。
「なんとも人の為に動く男よのう。」
牛一が呟く。
「それがかの者の良い所でありまする。」
吉継が答える。
「経緯は良く分からんが、これを内府に…か。」
と、牛一は4通の書状を見つめ言った。
「今の日の本の状況では、東軍でもし争いがあったとすれば、やがて西側にも影響が出てくると踏んだものでございまする。それに…。」
「それに?」
「治部は、友の為と…。」
「友の為?」
牛一は尚一層不思議そうに書状を見つめた。
______________________________________
1601年 1月15日
津久見は約定通り大坂城謁見の間で、秀頼に出発の挨拶と例の豊家ノ印を書状に押印してもらった。
一応中身を確認した、郡や長束達は皆眉をひそめた。
これが豊臣家の為か?と、思いながらも、各書状に秀吉との恩義が書かれている事から、問題無しとされ、豊家ノ印は無事収まった。
書状を書簡に大切にしまうと、津久見は大坂城を出発した。
総勢1000名の石田軍は一路京の方へとその歩みを始めた。
当初はいつものメンバーだけで臨もうと津久見は言っていたが、未だ山賊やら狼藉者は後を絶たない為、1000の兵を帯同する事となった。
1月16日 京・御所にて朝廷への挨拶
1月18日 佐和山城 入城
1月21日 岐阜城 入城
と、行軍は進む。
岐阜城では、枚方での夜襲以来静養している織田秀信と会見。
怪我の治癒も進み、早く治部の国造りの手伝いをしたいと申し出たが、名医・曲直瀬玄朔にこれを止められ、渋々岐阜城待機となった。
1月23日 岐阜城を出発。
ここから秀信の軍500が加わり津久見の警護は合わせて1500。
というのもこれから先は、関ヶ原の戦で家康に味方した大名、強いては家康の本拠地の通過となる。
如何に和議が行われたと言われても、未だにその気配は西国諸国のそれとは違う様子であった。
岐阜城を出発し、名古屋城、吉田城とその軍を進める。
家康の鶴の一声で、東軍の天竜川以西の大名は一旦天竜川以東へ引き払っていた。
置いて行かれた町の者達は、今後どうなるのかと不安で一杯になりながら、ここ3カ月を過ごしていた。
町を抜ける津久見一行を決して温かい目で見ることは無かった。
家康の善政によって、家康の天下統一を疑わなかった者達ばかりである。
それが、あの日一変したのである。
(やることは山積みだ…)
と、津久見は頭を抱えながら馬を進めた。
吉田城を出てからは、城には寄らず陣営を張りながら、天竜川へ近づいて行った。
1月28日
浜名湖湖西に陣を張る。
1月31日
天竜川からほど近い寺院に最後の陣営を張る。
1500の警護の兵はより一層緊張感をもって警備に当たっていた。
そして
2月1日早朝
津久見達は寺院を出発。
程なくすると、天竜川へ到着した。
雲一つない晴天である。
津久見は馬に乗りながら悠久な山々を見て心を落ち着かせていた。
そこへ
「殿。」
と、左近が近付く。
「恐らくあれに。」
と、左近は川の方を指さす。
「ん?」
と、津久見はそちらに目をやる。
そこには川の渡しの船頭と、一人の男が立っていた。
「そうだね。絶対あれだね。」
「はい。では。」
と、左近は言うと振り向き喜内を呼んだ。
「喜内殿。ここからは私と殿の2人で行く。貴殿はここにて待機してくだされ。」
「はあ。」
不安気に喜内は返事をする。
「もし、万が一のことがあれば、この煙玉を狼煙と思い、殿の弔い合戦を…。」
と、左近は胸元から小さな玉を取り出した。
「そんなんで狼煙になりますかな?」
喜内が聞く。
「ははは。命に代えてでも殿はお守りいたす。その時の物でござる。」
「…。」
喜内は左近の覚悟を感じ小さく頷いた。
「さあ。左近ちゃん行こうか。」
「はっ。」
と、1500の兵から二人だけが馬に乗り天竜川へ近づいて行く。
川のほとりに着くと、その男の正体が分かった。
服部半蔵であった。
「約定お守り感謝。ではこちらへ。」
と、船へ案内する。
大人3人が座ればいっぱいになりそうな小さな船だが、津久見は何も言わず静かに船に乗った。
最後に半蔵が乗り込み、船頭に合図を出すと、船はゆっくりと進みだした。
「…。」
津久見は何も言わず、時折上流にそびえる山々を見ては心を落ち着かせていた。
5分程すると天竜川の右岸が見えて来た。
「あちらで、内府様、お待ちで。」
と半蔵は指さした。
指さす先には川のほとりに建つ一つの寺院が見えた。
(あそこに島森が…。)
津久見の心臓の鼓動は否応にも早くなってきた。
(もう少しだ島森。)
そう心に思う津久見の拳は自然と力強く握られていた。
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