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No.9
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メリーが具合を悪くした後も時はゆっくりと流れ、俺は徐々に魔法を覚えていった。
魔法を一つ一つ覚えるた日にメリーが笑って褒めてくれるのが嬉しかった。
あのあとジレットはメリーのことは秘密と言われているから言ってないが好きな子がいるとわかったら優しく応援してくれた。
ただ…
「あ、あのね。ずっと言うつもりなかったし好きな子いるってわかってるんだけど…私、リックくんのこと好きなの」
あのあとリエルから突然の告白を受けた。
俺が友達としてしか見てないというように丁寧に断ったらふられるのはわかってたからとリエルは言っていたがミーシャによると俺の見えないところで泣いていたらしい。
リエルには申し訳なかったけれどせめてリエルは友達の関係は壊したくないと言ったらしく今でも一緒にお昼を食べている感じだ。
そうして時は過ぎ、中2の冬にメリーに突然告げられる
「リック、だいぶ強くなったね。ところで契約する種族は決めた?」
「契約する種族?」
「ええ、この学校では中3の時に他の種族と契約を結ぶのよ。そうすることでその種族の力が借りれてより強くなるの」
そういえば中3の先輩達は精霊やら、聖獣をつれているのはみたことあるけど自分が何と契約するかは全くかんがえていなかった。
「リックはエクソシストになりたいなら天使がおすすめなんだけど…」
そう言ってメリーは言葉をつまらせる。
「けど?」
俺はメリーが言葉をつまらせてるのは珍しいなと思いながら声をかける。
なんかメリーは暗い顔をしているような気がした。
でも、
「ううん、なんでもないわ。とにかくエクソシストになりたいなら天使がおすすめね。神の使いだからやっぱり強いし悪魔退治に特化した魔法とかを使うときにとても強い魔法をだせるわ。」
メリーはニコッと笑って言った。
だけどその表情には曇りが見える。
俺はそれを不思議に思いながらもメリーに質問する
「じゃあメリーの家は代々天使と契約しているんだね。」
「うん、そうね。私の父のほうがその家系だったから、母は天使じゃなくて精霊だったけど…」
「メリーは俺より年上だから、天使とはもう契約したの?」
俺は軽く質問したつもりだった。
ただそれを聞いたメリーの顔はびっくりするほど青ざめていた。
震える口でメリーはゆっくりと話しだす。
「ねえ、リック…私…実は…」
メリーの呼吸が早くなる。
そしてメリーはばたりと倒れた。
「メリー!?」
俺はメリーをベットに運び、とんでもないことをしたなと反省した。
メリーは相変わらず呼吸を荒くして具合を悪そうにしている。
「ごめん、メリー。変なこと聞いて。答えなくて大丈夫。嫌な質問だったんだよな。」
するとメリーは息を荒くしたままこっちを向いて
「ううん…話さなくちゃ…いけない…でも…少し…待っ…て…その…時が…来る…まで…」
「わかった。待ってるから今は少し休んで」
俺はそう言ってメリーに眠りの魔法をかけた。
メリーはすやすやと寝だした。
まだ、具合は悪そうだが…
俺はそんなメリーの手をぎゅっと握った。
その手は小さくて頼りなくて消えてしまいそうな手だった。
俺は怖くなった。
メリーの秘密をこれ以上知ったらどうなってしまうんだろう。
知りたいけど知りたくない。
そんな感情が俺の中で渦巻いていた。
時計塔に暮らしている理事長の孫娘のメリー
俺はこのあと知ることになる。
メリーの秘密もメリーが時計塔に暮らしてる意味も…
その時が近づくのを暗示するかのように時計塔の時計はチクタクと時を紡いでいた…
魔法を一つ一つ覚えるた日にメリーが笑って褒めてくれるのが嬉しかった。
あのあとジレットはメリーのことは秘密と言われているから言ってないが好きな子がいるとわかったら優しく応援してくれた。
ただ…
「あ、あのね。ずっと言うつもりなかったし好きな子いるってわかってるんだけど…私、リックくんのこと好きなの」
あのあとリエルから突然の告白を受けた。
俺が友達としてしか見てないというように丁寧に断ったらふられるのはわかってたからとリエルは言っていたがミーシャによると俺の見えないところで泣いていたらしい。
リエルには申し訳なかったけれどせめてリエルは友達の関係は壊したくないと言ったらしく今でも一緒にお昼を食べている感じだ。
そうして時は過ぎ、中2の冬にメリーに突然告げられる
「リック、だいぶ強くなったね。ところで契約する種族は決めた?」
「契約する種族?」
「ええ、この学校では中3の時に他の種族と契約を結ぶのよ。そうすることでその種族の力が借りれてより強くなるの」
そういえば中3の先輩達は精霊やら、聖獣をつれているのはみたことあるけど自分が何と契約するかは全くかんがえていなかった。
「リックはエクソシストになりたいなら天使がおすすめなんだけど…」
そう言ってメリーは言葉をつまらせる。
「けど?」
俺はメリーが言葉をつまらせてるのは珍しいなと思いながら声をかける。
なんかメリーは暗い顔をしているような気がした。
でも、
「ううん、なんでもないわ。とにかくエクソシストになりたいなら天使がおすすめね。神の使いだからやっぱり強いし悪魔退治に特化した魔法とかを使うときにとても強い魔法をだせるわ。」
メリーはニコッと笑って言った。
だけどその表情には曇りが見える。
俺はそれを不思議に思いながらもメリーに質問する
「じゃあメリーの家は代々天使と契約しているんだね。」
「うん、そうね。私の父のほうがその家系だったから、母は天使じゃなくて精霊だったけど…」
「メリーは俺より年上だから、天使とはもう契約したの?」
俺は軽く質問したつもりだった。
ただそれを聞いたメリーの顔はびっくりするほど青ざめていた。
震える口でメリーはゆっくりと話しだす。
「ねえ、リック…私…実は…」
メリーの呼吸が早くなる。
そしてメリーはばたりと倒れた。
「メリー!?」
俺はメリーをベットに運び、とんでもないことをしたなと反省した。
メリーは相変わらず呼吸を荒くして具合を悪そうにしている。
「ごめん、メリー。変なこと聞いて。答えなくて大丈夫。嫌な質問だったんだよな。」
するとメリーは息を荒くしたままこっちを向いて
「ううん…話さなくちゃ…いけない…でも…少し…待っ…て…その…時が…来る…まで…」
「わかった。待ってるから今は少し休んで」
俺はそう言ってメリーに眠りの魔法をかけた。
メリーはすやすやと寝だした。
まだ、具合は悪そうだが…
俺はそんなメリーの手をぎゅっと握った。
その手は小さくて頼りなくて消えてしまいそうな手だった。
俺は怖くなった。
メリーの秘密をこれ以上知ったらどうなってしまうんだろう。
知りたいけど知りたくない。
そんな感情が俺の中で渦巻いていた。
時計塔に暮らしている理事長の孫娘のメリー
俺はこのあと知ることになる。
メリーの秘密もメリーが時計塔に暮らしてる意味も…
その時が近づくのを暗示するかのように時計塔の時計はチクタクと時を紡いでいた…
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