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第2話① 戦いの季節
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ふわり、ふわり、その女子高生は歩いていた。
夏の日差しをいっぱいに浴びて、濡羽色の艶めく髪を半ば熱風に近い熱に踊らせながら、慣れないリボンの重さに蹌踉めいて有象無象にぶつかっても、転びかけても、その女子高生は、懸命に足を進めていた。
「あっつい……あつい……」
丁子の額からは、玉のような汗が零れ落ちていた。
ふらり、ふらり、足元はおぼつかない。それもそのはず、今朝の気温は四十度を回っているのだ。けれど、気温だけが彼女の体調を異常たらしめていた訳ではなかった。
隣の学生を見てみよう。丁子と同じ女子で、体格もほとんど変わらない。同じ糺ノ森高校の制服を着て、同じローファーを履き、同じ鏡のような照り返しの通学路を綽々と歩いている。
けれど丁子は、次に踏み込む一歩で倒れてしまいそうな程に汗をかき、目眩に苦しみながら一歩一歩を踏みしめていた。
――なんで、こんな思いをしているんだっけ。
朦朧とする頭の中には、今朝の家を出る前の光景が反芻されていた。
「丁子、どないしたんそのカッコ」
家を出る前、母は丁子の姿を見てぎょっと目を剥いていた。母の目は、彼女の全身に向けられていたのである。髪から、つま先、そして香りまで。
「何も聞かんといて!」
丁子はなけなしのお小遣いをはたいて買った香水を一振りして、逃げるように玄関から飛び出た。
今日は――絶対負けたくないデートなのである。
だが丁子は、自分の容姿に自信がなかった。今まで異性に告白されたことは一度もない。艷やかで豊かな古い家の姫様を思わせるような長い髪と名前の仰々しさも相まって、根暗の不思議ちゃんというレッテルを貼られ、長きに渡る安寧という名の封印を人生に掛けられて生きてきた。
けれど回顧するに、丁子という女の子は、至って普通の女の子であった。小中学生の時、胸のときめきを感じた人は何人もいたし、その人と一緒に遊びたいとか、もっと一緒の時間を過ごしたい――そういう『普通』の欲求は大いにあった。ともすれば、人一倍『恋』には落ちたかも知れない。
けれど丁子は、どこまでも自分に貼られたレッテルには勝てなかった。その『恋』は、いつも手前で線香花火のように消えてしまう。ほとんどの場合、原因は丁子の想い人が丁子の名前や容姿を嘲笑するような陰口を叩いていることを丁子自身が聞いてしまって夢は覚めた。彼女は誰にも何もしていない――ただ教室の隅で、好きでもない本を読むふりをしていただけなのに。
転校を決めたのも、ほとんどそれが理由だった。元から勉強が得意だった丁子は、学費さえなんとかなればあの白い壁の向こうでいつでも学ぶことができる力があった。けれど丁子の家は、二人の子供どちらも高級な学校に通わせられるほど裕福ではなかった。より優秀な兄を高級な壁の向こうの学校に通わせること――それが家族の見解で、丁子もそれを納得していた。
なにせ兄は文武両道、芸術肌、人望も文句なし、誰もが羨む大天才だったのである。近所で兄の名前を出せば、知らない人はいないし、兄の描いた絵画作品は広く世間に知られていて、『百年に一度』などという没個性な称号さえ贈られたことまである。
だからこそ、兄と比べれば精彩を欠く丁子は、性と薄っぺらい流行りものだけが支配する、汚濁した空気と話の合わない学校の中で『ここがわたしの身の丈にあった場所だ』と何度も思い込もうとした。しかしその思い込みも、結局は余計に惨めな現実を引き立たせ、喉に流れる涙の量を増やすだけだった。
そんな暗いばかりの人生が打ち砕かれたのは、つい先日のことだった。壁の向こうで絶大な人気を誇る一流校、糺ノ森高校からオファーが来たのである。綺麗でもない家に、ツープライのパリッと決まったスーツを着た要人が上がってきて、丁子の名前を呼んだ。
丁子はてっきり兄のことだとばかり思っていたから、パジャマに下着も付けないままドタバタ階段を降りて、恥ずかしい姿を見せてしまった。そこからはトントン拍子に話が決まり、遂に昨日が初の登校日になったわけである。
今度こそうまくやる、と意気込んでいたところに電車内で触られ、困っていたところに彼は現れた――のみならず、怖がっていた自己紹介もいい雰囲気にまとまり、帰り道にデートのお誘いまで受けてしまった。これを運命と呼ばずなんと呼べば良いのだろう!
一気に舞い込んできた人生の分岐点に、丁子は綺麗さっぱり冷静さを失っていた。その愚かさは本人も自覚していたけれど、それでも構わなかった。もしこの熱に乗れなかったならば、もう二度とこれほどのことは人生で起こらないかも知れない――。
そう考えるのは、貧者の貪欲だ。わかっていながらも丁子はブレーキを踏むだけの理性がなかった。だって、こんな青春が、送りたかったんだもの――!
今や丁子は、恋に恋するうら若き乙女そのものだった。
だから今日は睡眠不足だし、バッグは弾けんばかりにパンパンだった。今朝が酷暑で四十度を上回る可能性があることも知らなかったし、体操服は忘れた。
だから昨日とは打って変わって通学路がピカピカに見えるのは、世界が素晴らしくなったからだって勝手に思い込んでいたし、本当にただただ日照が規格外に強いだけなんていう可能性は、微塵も考えなかった。
だが、精神はいくら高揚していても、肉体は正直である。
着飾ったばかりに一枚増えた上着の間からは、止まらない汗が流れていた。タオルも持ってきたけれど、今ではぐっしょりと濡れている。もう少しで学校に着くというのに、足が動かない。眼の前が眩んで、回って見える。
おかしいな――なんだか、体が――。
「大丈夫ですか?」
どこからか心配の声が響く。丁子には首を回すだけの活気が既になかった。
「だいじょうぶ、れす……」
心配されるわけにはいかない、そんなことをしたら、今日のデートに行けなくなってしまう。
強がって出した声と共に、丁子は膝をついた。そこでようやく、丁子は自分の体が悲鳴を上げていることを受け容れた。目尻からは、涙が溢れた。
「わたしって、ほんと、バカ……」
口の中だけで泡のように呟いた言葉は、耳の中に酷く反響した。
「熱中症かも、すぐそこに学校がありますから。すみません、抱きかかえますね」
「すみ、ません」
男の人の声だった。低く、澄み渡るような声。
頬に大きなガーゼを貼っている。怪我しているのだろうか、けれど、金色の瞳は綺麗だ。
丁子の視界は暗転して消えていく、縋りついた背中は大きくて、お兄ちゃんにおんぶして貰った時のことを思い出していた。
夏の日差しをいっぱいに浴びて、濡羽色の艶めく髪を半ば熱風に近い熱に踊らせながら、慣れないリボンの重さに蹌踉めいて有象無象にぶつかっても、転びかけても、その女子高生は、懸命に足を進めていた。
「あっつい……あつい……」
丁子の額からは、玉のような汗が零れ落ちていた。
ふらり、ふらり、足元はおぼつかない。それもそのはず、今朝の気温は四十度を回っているのだ。けれど、気温だけが彼女の体調を異常たらしめていた訳ではなかった。
隣の学生を見てみよう。丁子と同じ女子で、体格もほとんど変わらない。同じ糺ノ森高校の制服を着て、同じローファーを履き、同じ鏡のような照り返しの通学路を綽々と歩いている。
けれど丁子は、次に踏み込む一歩で倒れてしまいそうな程に汗をかき、目眩に苦しみながら一歩一歩を踏みしめていた。
――なんで、こんな思いをしているんだっけ。
朦朧とする頭の中には、今朝の家を出る前の光景が反芻されていた。
「丁子、どないしたんそのカッコ」
家を出る前、母は丁子の姿を見てぎょっと目を剥いていた。母の目は、彼女の全身に向けられていたのである。髪から、つま先、そして香りまで。
「何も聞かんといて!」
丁子はなけなしのお小遣いをはたいて買った香水を一振りして、逃げるように玄関から飛び出た。
今日は――絶対負けたくないデートなのである。
だが丁子は、自分の容姿に自信がなかった。今まで異性に告白されたことは一度もない。艷やかで豊かな古い家の姫様を思わせるような長い髪と名前の仰々しさも相まって、根暗の不思議ちゃんというレッテルを貼られ、長きに渡る安寧という名の封印を人生に掛けられて生きてきた。
けれど回顧するに、丁子という女の子は、至って普通の女の子であった。小中学生の時、胸のときめきを感じた人は何人もいたし、その人と一緒に遊びたいとか、もっと一緒の時間を過ごしたい――そういう『普通』の欲求は大いにあった。ともすれば、人一倍『恋』には落ちたかも知れない。
けれど丁子は、どこまでも自分に貼られたレッテルには勝てなかった。その『恋』は、いつも手前で線香花火のように消えてしまう。ほとんどの場合、原因は丁子の想い人が丁子の名前や容姿を嘲笑するような陰口を叩いていることを丁子自身が聞いてしまって夢は覚めた。彼女は誰にも何もしていない――ただ教室の隅で、好きでもない本を読むふりをしていただけなのに。
転校を決めたのも、ほとんどそれが理由だった。元から勉強が得意だった丁子は、学費さえなんとかなればあの白い壁の向こうでいつでも学ぶことができる力があった。けれど丁子の家は、二人の子供どちらも高級な学校に通わせられるほど裕福ではなかった。より優秀な兄を高級な壁の向こうの学校に通わせること――それが家族の見解で、丁子もそれを納得していた。
なにせ兄は文武両道、芸術肌、人望も文句なし、誰もが羨む大天才だったのである。近所で兄の名前を出せば、知らない人はいないし、兄の描いた絵画作品は広く世間に知られていて、『百年に一度』などという没個性な称号さえ贈られたことまである。
だからこそ、兄と比べれば精彩を欠く丁子は、性と薄っぺらい流行りものだけが支配する、汚濁した空気と話の合わない学校の中で『ここがわたしの身の丈にあった場所だ』と何度も思い込もうとした。しかしその思い込みも、結局は余計に惨めな現実を引き立たせ、喉に流れる涙の量を増やすだけだった。
そんな暗いばかりの人生が打ち砕かれたのは、つい先日のことだった。壁の向こうで絶大な人気を誇る一流校、糺ノ森高校からオファーが来たのである。綺麗でもない家に、ツープライのパリッと決まったスーツを着た要人が上がってきて、丁子の名前を呼んだ。
丁子はてっきり兄のことだとばかり思っていたから、パジャマに下着も付けないままドタバタ階段を降りて、恥ずかしい姿を見せてしまった。そこからはトントン拍子に話が決まり、遂に昨日が初の登校日になったわけである。
今度こそうまくやる、と意気込んでいたところに電車内で触られ、困っていたところに彼は現れた――のみならず、怖がっていた自己紹介もいい雰囲気にまとまり、帰り道にデートのお誘いまで受けてしまった。これを運命と呼ばずなんと呼べば良いのだろう!
一気に舞い込んできた人生の分岐点に、丁子は綺麗さっぱり冷静さを失っていた。その愚かさは本人も自覚していたけれど、それでも構わなかった。もしこの熱に乗れなかったならば、もう二度とこれほどのことは人生で起こらないかも知れない――。
そう考えるのは、貧者の貪欲だ。わかっていながらも丁子はブレーキを踏むだけの理性がなかった。だって、こんな青春が、送りたかったんだもの――!
今や丁子は、恋に恋するうら若き乙女そのものだった。
だから今日は睡眠不足だし、バッグは弾けんばかりにパンパンだった。今朝が酷暑で四十度を上回る可能性があることも知らなかったし、体操服は忘れた。
だから昨日とは打って変わって通学路がピカピカに見えるのは、世界が素晴らしくなったからだって勝手に思い込んでいたし、本当にただただ日照が規格外に強いだけなんていう可能性は、微塵も考えなかった。
だが、精神はいくら高揚していても、肉体は正直である。
着飾ったばかりに一枚増えた上着の間からは、止まらない汗が流れていた。タオルも持ってきたけれど、今ではぐっしょりと濡れている。もう少しで学校に着くというのに、足が動かない。眼の前が眩んで、回って見える。
おかしいな――なんだか、体が――。
「大丈夫ですか?」
どこからか心配の声が響く。丁子には首を回すだけの活気が既になかった。
「だいじょうぶ、れす……」
心配されるわけにはいかない、そんなことをしたら、今日のデートに行けなくなってしまう。
強がって出した声と共に、丁子は膝をついた。そこでようやく、丁子は自分の体が悲鳴を上げていることを受け容れた。目尻からは、涙が溢れた。
「わたしって、ほんと、バカ……」
口の中だけで泡のように呟いた言葉は、耳の中に酷く反響した。
「熱中症かも、すぐそこに学校がありますから。すみません、抱きかかえますね」
「すみ、ません」
男の人の声だった。低く、澄み渡るような声。
頬に大きなガーゼを貼っている。怪我しているのだろうか、けれど、金色の瞳は綺麗だ。
丁子の視界は暗転して消えていく、縋りついた背中は大きくて、お兄ちゃんにおんぶして貰った時のことを思い出していた。
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