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第22話 いざ冒険者ギルドへ。
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丁度俺が捕まった場所で馬車が止まった。馬車から降り体を伸ばす。
ポキっと鳴るのが気持ちいい。さらに伸ばすと、またポキっという音を立てる。またさらに伸ばすと、またポキっという音を立てる。
「ふぬぅう!!」
全力でもう伸びないぐらいまで体を伸ばしたのだが変な声が出てしまった。
「何をしとるんじゃ…?」
「ふんぬー!」
ルルが呆れた顔を向け、ヨヨは隣で俺の真似をしている。
王宮の馬車から降りてきたからか変に目立っている。俺のオーラを見てこの国の王子と勘違いでもされたら困っちまうぜ。ふっ…。
髪をサラァッとかき上げキメ顔を周囲に向ける。
「ねぇ、見て。変な人がこっち見てるわよ…」
「ええ、なんだか怖いわね…。小さい子まで連れて…。」
「ね、ママ。あの人なんか変~。」
「しっ!見ちゃいけません!」
ーーユウタのライフはゼロになった。ーー
「ぐはぁっ」
パタリとその場で四つん這いになって落ち込む。そうか、俺は周囲からそんな目で見られていたのか。駄目だ立ち直れない…。
いきなり倒れこむ優太を見て、さらに変な目で見られていることは幸いにも地面に目を向けていたため気づかなかった。
「大丈夫か?ユウタ。」
「大丈夫かな?」
心配そうに俺の顔を伺う二人。なんとも可愛らしい表情だ。この顔を見れただけでもお得だ。
ーーユウタのライフは全回復した。ーー
元気よく立ち上がり膝についた土を払う。
「さて。本来の目的はケモ耳を探す事だが…その前に金だよな。」
有り金をすべて入れている袋の中を見る。金貨2枚と銀貨4枚。ちなみに金貨は迷宮の敵の素材分だ。
金貨が二枚あるからと言って贅沢が出来るほどの余裕は全くない。しかし俺は贅沢がしたい。つまりこれは稼げと言う神のお告げだろう。
「取り敢えずは仕事か…。ギルドとか無いのかな。」
そんなに都合よくギルドとかあるわけ無いか。
「ギルド?この前歩いてる時に何個か見たのじゃ。」
えっ…マジでか。全く気づかなかった。
「何個か?」
「うむ。覚えてる限りじゃと、商人ギルドと冒険者ギルド。後は職人ギルドじゃったかの。」
「冒険者ギルド!それだ!どこにあったか覚えてるか?」
そしてルルの案内でやってきました、冒険者ギルド!!金稼ぎじゃあ!!
ポキっと鳴るのが気持ちいい。さらに伸ばすと、またポキっという音を立てる。またさらに伸ばすと、またポキっという音を立てる。
「ふぬぅう!!」
全力でもう伸びないぐらいまで体を伸ばしたのだが変な声が出てしまった。
「何をしとるんじゃ…?」
「ふんぬー!」
ルルが呆れた顔を向け、ヨヨは隣で俺の真似をしている。
王宮の馬車から降りてきたからか変に目立っている。俺のオーラを見てこの国の王子と勘違いでもされたら困っちまうぜ。ふっ…。
髪をサラァッとかき上げキメ顔を周囲に向ける。
「ねぇ、見て。変な人がこっち見てるわよ…」
「ええ、なんだか怖いわね…。小さい子まで連れて…。」
「ね、ママ。あの人なんか変~。」
「しっ!見ちゃいけません!」
ーーユウタのライフはゼロになった。ーー
「ぐはぁっ」
パタリとその場で四つん這いになって落ち込む。そうか、俺は周囲からそんな目で見られていたのか。駄目だ立ち直れない…。
いきなり倒れこむ優太を見て、さらに変な目で見られていることは幸いにも地面に目を向けていたため気づかなかった。
「大丈夫か?ユウタ。」
「大丈夫かな?」
心配そうに俺の顔を伺う二人。なんとも可愛らしい表情だ。この顔を見れただけでもお得だ。
ーーユウタのライフは全回復した。ーー
元気よく立ち上がり膝についた土を払う。
「さて。本来の目的はケモ耳を探す事だが…その前に金だよな。」
有り金をすべて入れている袋の中を見る。金貨2枚と銀貨4枚。ちなみに金貨は迷宮の敵の素材分だ。
金貨が二枚あるからと言って贅沢が出来るほどの余裕は全くない。しかし俺は贅沢がしたい。つまりこれは稼げと言う神のお告げだろう。
「取り敢えずは仕事か…。ギルドとか無いのかな。」
そんなに都合よくギルドとかあるわけ無いか。
「ギルド?この前歩いてる時に何個か見たのじゃ。」
えっ…マジでか。全く気づかなかった。
「何個か?」
「うむ。覚えてる限りじゃと、商人ギルドと冒険者ギルド。後は職人ギルドじゃったかの。」
「冒険者ギルド!それだ!どこにあったか覚えてるか?」
そしてルルの案内でやってきました、冒険者ギルド!!金稼ぎじゃあ!!
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