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精霊の加護164 教授のゴリ押し
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精霊の加護
Zu-Y
№164 教授のゴリ押し
ジャイアントクロコダイルを無力化した俺は、最後の処理を他の冒険者や貴族家に任せ、野営地に戻って来て、フィア、チル、ワラの3名を第五形態に進化させた。
後始末も含めて、ジャイアントクロコダイルの討伐がすべて終了したら、呼びに来るだろうと思っていたので、折角だから、呼びに来るまで精霊たちとイチャコラすることにした。
第五形態のツリ、クレ、フィア、チル、ワラの巨乳でぱふぱふを満喫し、第四形態のウィン、メタ、ソル、ダクの並乳でもみもみ先行投資を行っている。
マイドラゴンは少しの休憩で復活し、タフガイであることを証明した。とは言え、このタフさは、禁欲明けで溜まっていたからに違いない。
「まぁ、でもお前はいい仕事したよ。見直したぜ。」
『グル♪』反抗期の息子と分かり合えた父親のような気分であった。笑
「ゲオルク様?」あ、ハイジだ。
「ハイジ、こっちこっち。」
ヴォルを護衛に、俺を呼びに来たハイジとクララが、露天風呂にやって来ると…。
ヴォルは呆気に取られ、クララは真っ赤になって俯き、ハイジは大爆笑した。
「ゲオルク様、何とまぁ大胆な。ジャイアントクロコダイルの後始末をわらわたちに任せ、昼間から精霊たちと乳繰り合うておられるとは…。」
湯船で9人の精霊たちに囲まれ、ちょうど、右手でソル、左手でダクの、並乳を揉んでいたところだったのだ。苦笑
「大活躍の精霊たちにご奉仕しないとな。
で、なんか用?」
「分け前や功績確認のミーティングを行うので、お呼びに来ました。」
「素材は、回収してくれた皆にやるよ。」
「なんと気前の良い…。」
「そう言う訳で任せたわ。」
「いえ、功績確認もござりますれば、大活躍のゲオルク様には、ぜひともお越し頂きたく。」
「そう?じゃあ、わざわざハイジが迎えに来てくれたことだし、行くとするか。」
で、俺はミーティング会場に来ている。
東府近衛隊隊長が場を仕切っていた。
「勲功第一は、もはや論ずる必要はないと思います。」
皆が同意の頷きを示す。
「スピリタス卿。勲功第一の感状です。ギルドに持って行って、報酬を受け取って下さい。
それと獲物の素材ですが、回収した方々とスピリタス卿の折半で…。」
「俺はいらないよ。」
「えっ?」×多。
「解体の手間を掛けた皆で分配してくれ。」
「おおー。」×多。皆から感嘆の声が上がり、尊敬の眼差しが集まった。なんか、戦利品で尊敬の眼差しが集まるってのもなぁ。
「しかしいくらなんでもそう言う訳には…。」
「てかさ、俺は昨晩の見張もしてないし、ジャイアントクロコダイルを、無力化しただけじゃん。ひと晩中、見張と警戒をしてくれて、トドメを刺して解体までしてくれた皆を差し置いて俺が勲功一番っつったらさ、ぶっちゃけ、美味しいとこ、ひとり占めじゃんよ。
これで回収素材まで分け前をもらったら流石に悪いからさ、せめて素材くらいは皆で分けてよ。」
「おーほっほっほ。流石ゲオルク様。」
ハイジの哄笑がミーティング会場に響き渡った。
「ミュンヒェー卿?」この場を仕切る東部近衛隊の隊長が、ハイジに声を掛けたが、ハイジはそれを流して、
「皆の者、このゲオルク様のお申し出、ありがたくお受けせねば却って礼を欠くことになろうぞ。
ゲオルク様、ありがたく頂戴致します。」
そう言ってハイジが、片膝を付いて俺に首を垂れると、ミーティングに参加していた他の貴族家当主たちや、パーティのリーダーたちが、それに倣った。
朝のブリーフィングでは、俺に対してよく思っていなかった連中もそこそこいたと言うのに、今や全員がこの有様である。ハイジの誘導のお陰としか言いようがない。笑
その後、全員の勲功確認が行われ、ジャイアントクロコダイル討伐部隊は解散となった。
俺は、帰途に就くハイジたち一行を見送った。
「ハイジ、いろいろ世話になった。」
「何がでござりまする?」
「いや、他の貴族たちからの、俺に対する嫉妬感情を治めてくれたじゃないか。」
「いえ、あれはあの者たちのためにやったのです。ゲオルク様に楯突くなど、身を亡ぼす元ですゆえ。」
「いやいや、皆、王国の身内じゃん。」
「寛大でござりまするなぁ。ゲオルク様は。」
「じゃあ達者でな。」
「はい。ゲオルク様も。」
「クララもな。」
「え?あ、はい。」クララが真っ赤になり、ハイジがそれを見て、おや?ッとした表情を一瞬見せた後、にやりと笑った。なんか、嫌な予感が…。
「ヴォルもな。」
「はっ。」ヴォルは俺にビシッと敬礼した。
そしてハイジたちの一行は出発したのだった。
さて、俺も東府に行くか。
ナイトに跨り、上空へ舞って東府まではひとっ飛びだ。
東府に着いたら、まずは東府ギルドだ。ジャイアントクロコダイル討伐隊で貰った勲功第一の感状を渡すと、すぐには査定できないから明日また来いと言われた。まぁいい。
次に東府教会の大司教様を訪ね、その次に東府魔法学院のルードビッヒ主任教授を訪ねた。
教授を後にしたのは、どうせ捕まるからだ。
『『『『『『『『『ルー、お久ー。』』』』』』』』』
「おお、精霊たちよ。よく来てくれた。早速、研究に付き合ってくれ。」
『『『『『『『『『いいよー。』』』』』』』』』
やっぱりな。こうなると思ったんだよ。
精霊たちは、精霊を見ることができない者とは関わりたがらない。話し掛けられても、俺の影に隠れる。しかし、何かしらの理由で気に入ったら、話は別である。
ルードビッヒ教授は、飽くなき精霊魔法に対する研究の熱意が、精霊たちにいたく気に入られているので『ルー』と、気軽に呼ばれる。
ちなみに、ベスの御父上のバース伯爵様も、30年物のアードベクをくれるので、精霊たちから大いに気に入られており、『ベスパパ』と呼ばれている。
「教授。御無沙汰しております。」
「ああ、ゲオルクか。今回はゆっくりできるのか?」
「いえ、俺が先行したんですが、数日後に本隊と合流したらすぐに王都へ発ちます。」
「そうか、ではゲオルクはその辺に座っておれ。いつでも魔力を補給できるようにな。
では精霊たちよ、頼む。」おいおい、俺はついでかいっ!苦笑
放置されるのはいささか面白くないので、ちょっと教授を釣ってみた。
「教授、第五形態への進化の様子をまとめたレポートです。」
「おお。そうか。なるほど、大きくなったと思ったら第五形態になったのだな。よし、レポートを見せてみろ。
…、ふむふむ。…なるほど。そうか!そう言うカラクリだったのか!しかし、考えてみれば道理に適っておるな。」
「何がです?」
「文献にな、精霊が第五形態になると、稀にとてつもなく特大の精霊魔法を放つと言う記述があったのだ。」
「はぁ。」
「なんだ、ゲオルク。気のない返事だな。いいか、お前のレポートにある、第五形態になった直後の精霊とのやり取りがその謎を解くカギなのだ。」
「ぱふぱふですか?」軽くボケてみたのだが…、
「それを本気で言っているのか?」と、教授は真顔で返して来た。ごめんなさい。
「すみません。お預け…ですよね?」
「左様。ゲオルク、何が何でも第五形態の精霊たちをカンストさせて、モノにするのだ。」教授ー、モノにしろって…。微妙にハズいんですけど。
「精霊たちよ、その折はよろしく頼む。ゲオルクを受け入れてやってくれ。」
『『『『『『『『いいよー。』』』』』』』』精霊たちの返事、ちょっと、いや、かなり嬉しい。
この日も含めて5日間は、東府魔法学院に缶詰めであった。宿には寝に帰るだけ。泊まり込みもあったし。まぁ、これは予想の範囲内だった。
ちなみにナイトは、東府に送ってもらった後、本隊に戻って行った。
それと、着いた日の翌日にもう一度ギルドに行ったら、ゴールドカードに「Sランク相当」と印字されていた。
5日目に本隊が到着して、夕方には東府魔法学院に迎えが来た。
助かった…。と思ったのだが、
「教授、お久しぶりです。」
「おお、リーゼではないか。」
「はい。明日、東都に発ちますので、主人を迎えに来ました。」主人…いい響き。うーん、ぞくぞくするやん。照れるやん。幸せいっぱいやーん。リーゼ、今夜は寝かさないぞー♪笑
「明日か?急だな。急過ぎる。」
「しかし、教国からの使者と共に王都に帰らなければなりません。」
「そうか…、ならばリーゼよ、今宵ひと晩、ゲオルクを借り受けたい。」教授、なんてことを言うんですか!
「それは…。」返事を躊躇うリーゼ。
「いや、教授。勘弁して下さい。久し振りにわが妻たちと合流するんですよ。」俺は教授に食い下がった。
「これから毎日一緒ではないか。明日、精霊たちが行ってしまえば、私は次にいつ会えるのか分からんのだぞ。」
「しかしですね。」
「おお、そうだ。ゲオルクの妻たちも、皆、私の研究室に泊まり込めばいいではないか。」
「は?」でもそしたら、むふふタイムが…。
「いいな、それで決まりだ。精霊たちが明日発つのであれば、この一瞬一秒も勿体ない。
さぁ、精霊たちよ。研究を続けようぞ。」
『『『『『『『『『はーい。』』』』』』』』』
教授に押し切られた。
ちなみにわが妻たちは、教授の研究室に泊まり込まなかった。そりゃあ、ここより東部公爵邸の方がいいに決まってるよな。泣
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
半年間、ふらふらしてしまいましたが、週1ペースで連載を再開します。毎週火曜22時に投稿します。
以下の2作品も合わせてよろしくお願いします。
「射手の統領」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/541586735
「母娘丼W」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/265755073
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№164 教授のゴリ押し
ジャイアントクロコダイルを無力化した俺は、最後の処理を他の冒険者や貴族家に任せ、野営地に戻って来て、フィア、チル、ワラの3名を第五形態に進化させた。
後始末も含めて、ジャイアントクロコダイルの討伐がすべて終了したら、呼びに来るだろうと思っていたので、折角だから、呼びに来るまで精霊たちとイチャコラすることにした。
第五形態のツリ、クレ、フィア、チル、ワラの巨乳でぱふぱふを満喫し、第四形態のウィン、メタ、ソル、ダクの並乳でもみもみ先行投資を行っている。
マイドラゴンは少しの休憩で復活し、タフガイであることを証明した。とは言え、このタフさは、禁欲明けで溜まっていたからに違いない。
「まぁ、でもお前はいい仕事したよ。見直したぜ。」
『グル♪』反抗期の息子と分かり合えた父親のような気分であった。笑
「ゲオルク様?」あ、ハイジだ。
「ハイジ、こっちこっち。」
ヴォルを護衛に、俺を呼びに来たハイジとクララが、露天風呂にやって来ると…。
ヴォルは呆気に取られ、クララは真っ赤になって俯き、ハイジは大爆笑した。
「ゲオルク様、何とまぁ大胆な。ジャイアントクロコダイルの後始末をわらわたちに任せ、昼間から精霊たちと乳繰り合うておられるとは…。」
湯船で9人の精霊たちに囲まれ、ちょうど、右手でソル、左手でダクの、並乳を揉んでいたところだったのだ。苦笑
「大活躍の精霊たちにご奉仕しないとな。
で、なんか用?」
「分け前や功績確認のミーティングを行うので、お呼びに来ました。」
「素材は、回収してくれた皆にやるよ。」
「なんと気前の良い…。」
「そう言う訳で任せたわ。」
「いえ、功績確認もござりますれば、大活躍のゲオルク様には、ぜひともお越し頂きたく。」
「そう?じゃあ、わざわざハイジが迎えに来てくれたことだし、行くとするか。」
で、俺はミーティング会場に来ている。
東府近衛隊隊長が場を仕切っていた。
「勲功第一は、もはや論ずる必要はないと思います。」
皆が同意の頷きを示す。
「スピリタス卿。勲功第一の感状です。ギルドに持って行って、報酬を受け取って下さい。
それと獲物の素材ですが、回収した方々とスピリタス卿の折半で…。」
「俺はいらないよ。」
「えっ?」×多。
「解体の手間を掛けた皆で分配してくれ。」
「おおー。」×多。皆から感嘆の声が上がり、尊敬の眼差しが集まった。なんか、戦利品で尊敬の眼差しが集まるってのもなぁ。
「しかしいくらなんでもそう言う訳には…。」
「てかさ、俺は昨晩の見張もしてないし、ジャイアントクロコダイルを、無力化しただけじゃん。ひと晩中、見張と警戒をしてくれて、トドメを刺して解体までしてくれた皆を差し置いて俺が勲功一番っつったらさ、ぶっちゃけ、美味しいとこ、ひとり占めじゃんよ。
これで回収素材まで分け前をもらったら流石に悪いからさ、せめて素材くらいは皆で分けてよ。」
「おーほっほっほ。流石ゲオルク様。」
ハイジの哄笑がミーティング会場に響き渡った。
「ミュンヒェー卿?」この場を仕切る東部近衛隊の隊長が、ハイジに声を掛けたが、ハイジはそれを流して、
「皆の者、このゲオルク様のお申し出、ありがたくお受けせねば却って礼を欠くことになろうぞ。
ゲオルク様、ありがたく頂戴致します。」
そう言ってハイジが、片膝を付いて俺に首を垂れると、ミーティングに参加していた他の貴族家当主たちや、パーティのリーダーたちが、それに倣った。
朝のブリーフィングでは、俺に対してよく思っていなかった連中もそこそこいたと言うのに、今や全員がこの有様である。ハイジの誘導のお陰としか言いようがない。笑
その後、全員の勲功確認が行われ、ジャイアントクロコダイル討伐部隊は解散となった。
俺は、帰途に就くハイジたち一行を見送った。
「ハイジ、いろいろ世話になった。」
「何がでござりまする?」
「いや、他の貴族たちからの、俺に対する嫉妬感情を治めてくれたじゃないか。」
「いえ、あれはあの者たちのためにやったのです。ゲオルク様に楯突くなど、身を亡ぼす元ですゆえ。」
「いやいや、皆、王国の身内じゃん。」
「寛大でござりまするなぁ。ゲオルク様は。」
「じゃあ達者でな。」
「はい。ゲオルク様も。」
「クララもな。」
「え?あ、はい。」クララが真っ赤になり、ハイジがそれを見て、おや?ッとした表情を一瞬見せた後、にやりと笑った。なんか、嫌な予感が…。
「ヴォルもな。」
「はっ。」ヴォルは俺にビシッと敬礼した。
そしてハイジたちの一行は出発したのだった。
さて、俺も東府に行くか。
ナイトに跨り、上空へ舞って東府まではひとっ飛びだ。
東府に着いたら、まずは東府ギルドだ。ジャイアントクロコダイル討伐隊で貰った勲功第一の感状を渡すと、すぐには査定できないから明日また来いと言われた。まぁいい。
次に東府教会の大司教様を訪ね、その次に東府魔法学院のルードビッヒ主任教授を訪ねた。
教授を後にしたのは、どうせ捕まるからだ。
『『『『『『『『『ルー、お久ー。』』』』』』』』』
「おお、精霊たちよ。よく来てくれた。早速、研究に付き合ってくれ。」
『『『『『『『『『いいよー。』』』』』』』』』
やっぱりな。こうなると思ったんだよ。
精霊たちは、精霊を見ることができない者とは関わりたがらない。話し掛けられても、俺の影に隠れる。しかし、何かしらの理由で気に入ったら、話は別である。
ルードビッヒ教授は、飽くなき精霊魔法に対する研究の熱意が、精霊たちにいたく気に入られているので『ルー』と、気軽に呼ばれる。
ちなみに、ベスの御父上のバース伯爵様も、30年物のアードベクをくれるので、精霊たちから大いに気に入られており、『ベスパパ』と呼ばれている。
「教授。御無沙汰しております。」
「ああ、ゲオルクか。今回はゆっくりできるのか?」
「いえ、俺が先行したんですが、数日後に本隊と合流したらすぐに王都へ発ちます。」
「そうか、ではゲオルクはその辺に座っておれ。いつでも魔力を補給できるようにな。
では精霊たちよ、頼む。」おいおい、俺はついでかいっ!苦笑
放置されるのはいささか面白くないので、ちょっと教授を釣ってみた。
「教授、第五形態への進化の様子をまとめたレポートです。」
「おお。そうか。なるほど、大きくなったと思ったら第五形態になったのだな。よし、レポートを見せてみろ。
…、ふむふむ。…なるほど。そうか!そう言うカラクリだったのか!しかし、考えてみれば道理に適っておるな。」
「何がです?」
「文献にな、精霊が第五形態になると、稀にとてつもなく特大の精霊魔法を放つと言う記述があったのだ。」
「はぁ。」
「なんだ、ゲオルク。気のない返事だな。いいか、お前のレポートにある、第五形態になった直後の精霊とのやり取りがその謎を解くカギなのだ。」
「ぱふぱふですか?」軽くボケてみたのだが…、
「それを本気で言っているのか?」と、教授は真顔で返して来た。ごめんなさい。
「すみません。お預け…ですよね?」
「左様。ゲオルク、何が何でも第五形態の精霊たちをカンストさせて、モノにするのだ。」教授ー、モノにしろって…。微妙にハズいんですけど。
「精霊たちよ、その折はよろしく頼む。ゲオルクを受け入れてやってくれ。」
『『『『『『『『いいよー。』』』』』』』』精霊たちの返事、ちょっと、いや、かなり嬉しい。
この日も含めて5日間は、東府魔法学院に缶詰めであった。宿には寝に帰るだけ。泊まり込みもあったし。まぁ、これは予想の範囲内だった。
ちなみにナイトは、東府に送ってもらった後、本隊に戻って行った。
それと、着いた日の翌日にもう一度ギルドに行ったら、ゴールドカードに「Sランク相当」と印字されていた。
5日目に本隊が到着して、夕方には東府魔法学院に迎えが来た。
助かった…。と思ったのだが、
「教授、お久しぶりです。」
「おお、リーゼではないか。」
「はい。明日、東都に発ちますので、主人を迎えに来ました。」主人…いい響き。うーん、ぞくぞくするやん。照れるやん。幸せいっぱいやーん。リーゼ、今夜は寝かさないぞー♪笑
「明日か?急だな。急過ぎる。」
「しかし、教国からの使者と共に王都に帰らなければなりません。」
「そうか…、ならばリーゼよ、今宵ひと晩、ゲオルクを借り受けたい。」教授、なんてことを言うんですか!
「それは…。」返事を躊躇うリーゼ。
「いや、教授。勘弁して下さい。久し振りにわが妻たちと合流するんですよ。」俺は教授に食い下がった。
「これから毎日一緒ではないか。明日、精霊たちが行ってしまえば、私は次にいつ会えるのか分からんのだぞ。」
「しかしですね。」
「おお、そうだ。ゲオルクの妻たちも、皆、私の研究室に泊まり込めばいいではないか。」
「は?」でもそしたら、むふふタイムが…。
「いいな、それで決まりだ。精霊たちが明日発つのであれば、この一瞬一秒も勿体ない。
さぁ、精霊たちよ。研究を続けようぞ。」
『『『『『『『『『はーい。』』』』』』』』』
教授に押し切られた。
ちなみにわが妻たちは、教授の研究室に泊まり込まなかった。そりゃあ、ここより東部公爵邸の方がいいに決まってるよな。泣
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半年間、ふらふらしてしまいましたが、週1ペースで連載を再開します。毎週火曜22時に投稿します。
以下の2作品も合わせてよろしくお願いします。
「射手の統領」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/541586735
「母娘丼W」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/265755073
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