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精霊の加護159 ミュンヒェーでの晩餐会
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精霊の加護
Zu-Y
№159 ミュンヒェーでの晩餐会
部屋に戻って、わが妻たちに、ヘルムートとアイチャの一件を報告した。
「ヘルムート様は上手くやったわね。流石だわ。」東部出身のリーゼにとっては、ヘルムートはご領主様のご嫡男、つまり若君である。若干、いや、かなり贔屓目で見ている。笑
「まぁな。しかし教皇様も、いきなりヘルムートに『アイチャを殿下に嫁がせたいから仲介しろ。』とは、無理難題もいいとこだよな。」
「そうですわね。でも旦那様、それも教皇猊下の本音かもしれないですわ。」
「そうだなぁ。殿下へ輿入れさせれば、王家への楔になるしな。」
「うむ。その通りだな。だとすると、わが君、帝国もやりかねないぞ。」
「実際その話は、イゴールどのからあったしな。潰したけどさ。」
「ダーリン、やるぅ。バレンシーでもミュンヒェーでも、裏で大活躍じゃん。」
「それ程でもないけどな。」
「曲者のイゴール陛下から、エカチェリーナ姫をもらい受けたディエゴ様も流石だね。」西部出身のカルメンにとっては、ディエゴはご領主様のご嫡男の若君である。カルメンもディエゴを、かなり贔屓目で見ている。笑
ドーラとトーラは話に乗って来ない。ぶっちゃけ、どうでもいいのだろう。笑
そうこうしているうちに、晩餐会の準備が整ったとの連絡が来て、30分後の集合時間に向けて、わが妻たちがスピリタス調のドレスに着替えを始めた。
スピリタス調は、胸元の深いV字切れ込みのためブラは付けない。たわわなメロンボールが14個、眼の前にぽろろんとなって、眼福、眼福。
マイドラゴンがすかさず臨戦態勢を敷いたが…、
「今、お前の出番はないぞ。」「ガルルル。」
「いやいや、俺に八つ当たりされてもなぁ。」「グルルル。」
精霊たちは、衣類は嫌いだからスピリタス調ドレスは着ないで、普段着のままだ。第五形態のツリとクレがゆるふわドレスの精霊の衣、他の7人はベージュのノースリーブワンピースだ。
精霊たち9人とわが妻たち7人を引き連れて、俺は晩餐会の会場に向かった。
俺たち一行が入場すると、場内の男どもから「おお~。」と歓声が上がった。もちろん、わが妻たちにである。苦笑
ここでも俺だけ、わが妻たちと席が違った。まぁ仕方ないのだけれども。俺はメインテーブルで、殿下の隣。俺の隣にミュンヒェーの女領主ハイジ。俺の席は領主のハイジより上座だが、殿下の側近兼、ハイジが俺の一番寄子だから、まぁいいだろう。
殿下の反対隣りは、教国席で、教皇様、そして教皇様の側近である神官たち。その中には顔見知りもちらほらいる。
ガキンチョ5人組はわが妻たちと同席。そして別席に厳重な警戒の下、特赦を受け、教国で出家する謀反貴族の子息子女9人。
ファンファーレとともに晩餐会が始まった。殿下が挨拶の口火を切った。
「余は、トレホス王国王太子、ミカエル・パリセイユ・トレホスである。
ここ、国境の町ミュンヒェーにて、神聖ニュシト教国の教皇猊下にお目に掛かれたことを、余は非常に光栄に思う。
さて、余は先日、ボドブリ帝国イゴール皇帝陛下と親しく会談する機会を得て、イゴール皇帝陛下より、そこな少年少女9名をお預かりした。9名はこれより教国に赴き、神に仕えることになる。
9名の受け入れに当たり、イゴール陛下より教皇猊下に宛てて、『出家を希望する9名の少年少女を受け入れて頂き、誠に忝く存ずる。』との伝言を預かって来ておる。
そこな9名にも、イゴール陛下より、『これより教国を新たな祖国として、終生、神にお仕えせよ。』とのお言葉を頂いた。9人とも、イゴール陛下のお言葉を肝に銘じ、聖職者への道を歩むがよい。
そして、教皇猊下と皇帝陛下の御慈悲を、終生忘れぬように。」
9名は深々とお辞儀をした。
続いて教皇様がお言葉を述べた。
「私は神聖ニュシト教国教皇のオスマン13世です。新たに神に仕える9名のお子たちは、イゴール皇帝陛下の格別なご慈悲によって、神にお仕えする機会を与えられました。
聖職者への修行は楽な道ではありませんが、常に感謝の気持ちを持って、神にお仕えするのですよ。」
9名は再びお辞儀をした。
その後、乾杯とともに晩餐会が始まった。
殿下と教皇様は、早速、王国を介しての、教国と帝国の同盟について、意見交換を始めた。俺は殿下を挟んで、教皇様とは反対の席に座ったので、教皇様到着後の会談の様に、
「使徒様の御心のままに。」と、片っ端から無茶振りされることはなかった。
晩餐会では、あまり俺に出番は回って来なかった。むしろ、殿下と反対隣に座っているハイジと話してた方が、圧倒的に多かった。
そんなこんなで、晩餐会もいい雰囲気で終了した。
最後に殿下が教皇様に問い掛けた。
「教皇猊下、本日は、昼間の会議と言い、この晩餐会での意見交換と言い、実に有意義であった。わざわざミュンヒェーまでご来駕頂き、誠に忝い。」
「王太子殿下、私もそう思います。やはり直接、お会いしてお話しすることは、書面でのやり取りよりも、腹を割って本音でお話ができると言うものです。」
「いかにも。実は、帝国のイゴール帝とも同様な会話をしましてな、会見場所であったバレンシーの領主の提案で、数年に一度、バレンシーで直接相まみえることにしたのだが、どうであろう、教皇猊下とも同様な会合を、定期的に持ちたいと思うのだが、いかがかな?」
「よきご提案です。」
「ミュンヒェー卿、聞いていたな?」
「はい。ここミュンヒェーでよろしければ、いつでも会談場所として提供しましょう程に。」
「うむ、決まった。教皇猊下、数年に一度、この地で相まみえましょうぞ。」
殿下と教皇様は熱く握手を交わした。これだけで、今日の晩餐会の実施した甲斐があったと言うものだ。
晩餐会が引けて、俺たちはあてがわれた部屋に戻った。
「あー、今日は疲れたなー。」
「あたしも、晩餐会とかは気疲れするね。食事は、遠慮なく笑いながら、楽しく呑み食いするのが一番さね。上等な料理が並んでても、気を遣いながらの食事じゃぁ、味もろくに分かりゃしないよ。」
「そう言えば、カルメンは、晩餐会ではあまりお話ししませんでしたものね。でもお食事マナーは、とても優雅でしたわよ。」
「地が出ちまうといけないからね、なるべくしゃべらないようにして、食事のマナーに集中してるんだよ。だからこそ、肩が凝っちまうのさ。」肩が凝るのはたわわなメロンボールのせいでは?笑
「そう肩肘張らずに、普通にしておればよいのではないか?」
「ベスは、上手に使い分けてるものね。晩餐会では自然に振舞ってて優雅だし、私たちとの呑み会では、私たちと一緒に羽目を外すし。」
「リーゼ、私がいつ羽目を外したと言うのだ?」
「えー、ベスったら自覚ないの?僕たちと一緒に、呑み会の席でぱふぱふとか、平気でやるじゃんさー。」
「なるほど、言われてみればそうだな。確かに晩餐会では、ぱふぱふをすることなど、決してあるまい。」したらやべーだろ。
「えっとー、スピリタス調ドレスの胸元のV字の切れ込みは、ぱふぱふ用なんだぞー。」と俺が文句を言うと、
「主様、晩餐会が終わって、会場から引き上げて来たら、ぱふぱふしてもよいのじゃぞ。」
「おお、それは正しく今ではないか。」と切り返すと、
「左様じゃな、ほれ、参るのじゃ。」両腕を開いて受け入れてくれたドーラの胸元に顔を埋める。
ドーラを皮切りに、わが妻たち全員のV字峡谷に顔を埋め、左右にそびえ立つふたつの霊峰の、柔らかくて張りのある感触を思う存分堪能したのだった。
わが妻たちとのぱふぱふが一段落着くと、今度は精霊たちが、
『『『『『『『『『ご飯ー。』』』』』』』』』と言ってやって来た。
べろちゅーで魔力を与えつつ、第五形態のツリとクレではぱふぱふを、第四形態のフィア、チル、ワラ、ウィン、メタ、ソル、ダクではもみもみを堪能したのだった。
当然、マイドラゴンが反応している。それを目敏く見付けたトーラが、
「お頭様、発情期は、今日まで。」と、上目遣いで誘って来る。むふふ。
俺は、トーラをお姫様抱っこすると、そのままむふふ部屋に連れ込んだのだった。
発情期のトーラとひと仕事終えた俺は、その後、本来の輪番のカルメンとベスもむふふ部屋に連れ込んで、大暴れした。どうせハイジがこちらの様子を気にしているのだから、派手に立ち回ってやる。笑
カルメンとベスをひくひくさせた後、俺はふと思った。
そう言えば、ラスプ・デルスゥデ島の基礎開発の際に、クレが第五形態になってから、他の精霊たちが、なかなか第五形態に上がらないな。
それもそのはず、精霊魔法を派手にぶっ放す機会があまりないものな。てか、ラスプ・デルスゥデ島の後は、殿下の命で帝国に行って、帰って来たらすぐ教国への旅路だものな。この間クエストはあまり受けてないし。
西部大草原でサンドワームをやったのと、帝国から帰って教国に発つまでの準備期間に王都のクエストを少々こなしたぐらいだ。このときはワルキューレ組がちゃっちゃと退治しちゃったから、精霊たちが『出番よこせー。』って、ぶー垂れたものな。
「あー、クエストやりてぇ。特に討伐系。このままじゃ腕が鈍っちまう。」
「お頭様、トーラも、やりたい。」
「お前さん、あたしもやりたいねぇ。」
「うむ、わが君、ぜひやろうぞ。」
「なんだ、まだやりたいのか。よし、望むところだ。」3人に襲い掛かると…、
「そう言う意味じゃないよ。でも…。」
「うむ、勝負は正々堂々受けて立とうではないか。」
「お頭様、勝負。」
…逆に犯られてしまった俺なのだった。苦笑
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/12/25
更新は火木土の週3日ペースでしたが、11月中旬にストックが尽きてしまい、1か月ちょっとの間、自転車操業で更新していました。
このため、後からの付け足しなど、修正改稿が増えてしまいました。
次週より、しばらく更新をお休みして、ストックを増やしてから再開いたします。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№159 ミュンヒェーでの晩餐会
部屋に戻って、わが妻たちに、ヘルムートとアイチャの一件を報告した。
「ヘルムート様は上手くやったわね。流石だわ。」東部出身のリーゼにとっては、ヘルムートはご領主様のご嫡男、つまり若君である。若干、いや、かなり贔屓目で見ている。笑
「まぁな。しかし教皇様も、いきなりヘルムートに『アイチャを殿下に嫁がせたいから仲介しろ。』とは、無理難題もいいとこだよな。」
「そうですわね。でも旦那様、それも教皇猊下の本音かもしれないですわ。」
「そうだなぁ。殿下へ輿入れさせれば、王家への楔になるしな。」
「うむ。その通りだな。だとすると、わが君、帝国もやりかねないぞ。」
「実際その話は、イゴールどのからあったしな。潰したけどさ。」
「ダーリン、やるぅ。バレンシーでもミュンヒェーでも、裏で大活躍じゃん。」
「それ程でもないけどな。」
「曲者のイゴール陛下から、エカチェリーナ姫をもらい受けたディエゴ様も流石だね。」西部出身のカルメンにとっては、ディエゴはご領主様のご嫡男の若君である。カルメンもディエゴを、かなり贔屓目で見ている。笑
ドーラとトーラは話に乗って来ない。ぶっちゃけ、どうでもいいのだろう。笑
そうこうしているうちに、晩餐会の準備が整ったとの連絡が来て、30分後の集合時間に向けて、わが妻たちがスピリタス調のドレスに着替えを始めた。
スピリタス調は、胸元の深いV字切れ込みのためブラは付けない。たわわなメロンボールが14個、眼の前にぽろろんとなって、眼福、眼福。
マイドラゴンがすかさず臨戦態勢を敷いたが…、
「今、お前の出番はないぞ。」「ガルルル。」
「いやいや、俺に八つ当たりされてもなぁ。」「グルルル。」
精霊たちは、衣類は嫌いだからスピリタス調ドレスは着ないで、普段着のままだ。第五形態のツリとクレがゆるふわドレスの精霊の衣、他の7人はベージュのノースリーブワンピースだ。
精霊たち9人とわが妻たち7人を引き連れて、俺は晩餐会の会場に向かった。
俺たち一行が入場すると、場内の男どもから「おお~。」と歓声が上がった。もちろん、わが妻たちにである。苦笑
ここでも俺だけ、わが妻たちと席が違った。まぁ仕方ないのだけれども。俺はメインテーブルで、殿下の隣。俺の隣にミュンヒェーの女領主ハイジ。俺の席は領主のハイジより上座だが、殿下の側近兼、ハイジが俺の一番寄子だから、まぁいいだろう。
殿下の反対隣りは、教国席で、教皇様、そして教皇様の側近である神官たち。その中には顔見知りもちらほらいる。
ガキンチョ5人組はわが妻たちと同席。そして別席に厳重な警戒の下、特赦を受け、教国で出家する謀反貴族の子息子女9人。
ファンファーレとともに晩餐会が始まった。殿下が挨拶の口火を切った。
「余は、トレホス王国王太子、ミカエル・パリセイユ・トレホスである。
ここ、国境の町ミュンヒェーにて、神聖ニュシト教国の教皇猊下にお目に掛かれたことを、余は非常に光栄に思う。
さて、余は先日、ボドブリ帝国イゴール皇帝陛下と親しく会談する機会を得て、イゴール皇帝陛下より、そこな少年少女9名をお預かりした。9名はこれより教国に赴き、神に仕えることになる。
9名の受け入れに当たり、イゴール陛下より教皇猊下に宛てて、『出家を希望する9名の少年少女を受け入れて頂き、誠に忝く存ずる。』との伝言を預かって来ておる。
そこな9名にも、イゴール陛下より、『これより教国を新たな祖国として、終生、神にお仕えせよ。』とのお言葉を頂いた。9人とも、イゴール陛下のお言葉を肝に銘じ、聖職者への道を歩むがよい。
そして、教皇猊下と皇帝陛下の御慈悲を、終生忘れぬように。」
9名は深々とお辞儀をした。
続いて教皇様がお言葉を述べた。
「私は神聖ニュシト教国教皇のオスマン13世です。新たに神に仕える9名のお子たちは、イゴール皇帝陛下の格別なご慈悲によって、神にお仕えする機会を与えられました。
聖職者への修行は楽な道ではありませんが、常に感謝の気持ちを持って、神にお仕えするのですよ。」
9名は再びお辞儀をした。
その後、乾杯とともに晩餐会が始まった。
殿下と教皇様は、早速、王国を介しての、教国と帝国の同盟について、意見交換を始めた。俺は殿下を挟んで、教皇様とは反対の席に座ったので、教皇様到着後の会談の様に、
「使徒様の御心のままに。」と、片っ端から無茶振りされることはなかった。
晩餐会では、あまり俺に出番は回って来なかった。むしろ、殿下と反対隣に座っているハイジと話してた方が、圧倒的に多かった。
そんなこんなで、晩餐会もいい雰囲気で終了した。
最後に殿下が教皇様に問い掛けた。
「教皇猊下、本日は、昼間の会議と言い、この晩餐会での意見交換と言い、実に有意義であった。わざわざミュンヒェーまでご来駕頂き、誠に忝い。」
「王太子殿下、私もそう思います。やはり直接、お会いしてお話しすることは、書面でのやり取りよりも、腹を割って本音でお話ができると言うものです。」
「いかにも。実は、帝国のイゴール帝とも同様な会話をしましてな、会見場所であったバレンシーの領主の提案で、数年に一度、バレンシーで直接相まみえることにしたのだが、どうであろう、教皇猊下とも同様な会合を、定期的に持ちたいと思うのだが、いかがかな?」
「よきご提案です。」
「ミュンヒェー卿、聞いていたな?」
「はい。ここミュンヒェーでよろしければ、いつでも会談場所として提供しましょう程に。」
「うむ、決まった。教皇猊下、数年に一度、この地で相まみえましょうぞ。」
殿下と教皇様は熱く握手を交わした。これだけで、今日の晩餐会の実施した甲斐があったと言うものだ。
晩餐会が引けて、俺たちはあてがわれた部屋に戻った。
「あー、今日は疲れたなー。」
「あたしも、晩餐会とかは気疲れするね。食事は、遠慮なく笑いながら、楽しく呑み食いするのが一番さね。上等な料理が並んでても、気を遣いながらの食事じゃぁ、味もろくに分かりゃしないよ。」
「そう言えば、カルメンは、晩餐会ではあまりお話ししませんでしたものね。でもお食事マナーは、とても優雅でしたわよ。」
「地が出ちまうといけないからね、なるべくしゃべらないようにして、食事のマナーに集中してるんだよ。だからこそ、肩が凝っちまうのさ。」肩が凝るのはたわわなメロンボールのせいでは?笑
「そう肩肘張らずに、普通にしておればよいのではないか?」
「ベスは、上手に使い分けてるものね。晩餐会では自然に振舞ってて優雅だし、私たちとの呑み会では、私たちと一緒に羽目を外すし。」
「リーゼ、私がいつ羽目を外したと言うのだ?」
「えー、ベスったら自覚ないの?僕たちと一緒に、呑み会の席でぱふぱふとか、平気でやるじゃんさー。」
「なるほど、言われてみればそうだな。確かに晩餐会では、ぱふぱふをすることなど、決してあるまい。」したらやべーだろ。
「えっとー、スピリタス調ドレスの胸元のV字の切れ込みは、ぱふぱふ用なんだぞー。」と俺が文句を言うと、
「主様、晩餐会が終わって、会場から引き上げて来たら、ぱふぱふしてもよいのじゃぞ。」
「おお、それは正しく今ではないか。」と切り返すと、
「左様じゃな、ほれ、参るのじゃ。」両腕を開いて受け入れてくれたドーラの胸元に顔を埋める。
ドーラを皮切りに、わが妻たち全員のV字峡谷に顔を埋め、左右にそびえ立つふたつの霊峰の、柔らかくて張りのある感触を思う存分堪能したのだった。
わが妻たちとのぱふぱふが一段落着くと、今度は精霊たちが、
『『『『『『『『『ご飯ー。』』』』』』』』』と言ってやって来た。
べろちゅーで魔力を与えつつ、第五形態のツリとクレではぱふぱふを、第四形態のフィア、チル、ワラ、ウィン、メタ、ソル、ダクではもみもみを堪能したのだった。
当然、マイドラゴンが反応している。それを目敏く見付けたトーラが、
「お頭様、発情期は、今日まで。」と、上目遣いで誘って来る。むふふ。
俺は、トーラをお姫様抱っこすると、そのままむふふ部屋に連れ込んだのだった。
発情期のトーラとひと仕事終えた俺は、その後、本来の輪番のカルメンとベスもむふふ部屋に連れ込んで、大暴れした。どうせハイジがこちらの様子を気にしているのだから、派手に立ち回ってやる。笑
カルメンとベスをひくひくさせた後、俺はふと思った。
そう言えば、ラスプ・デルスゥデ島の基礎開発の際に、クレが第五形態になってから、他の精霊たちが、なかなか第五形態に上がらないな。
それもそのはず、精霊魔法を派手にぶっ放す機会があまりないものな。てか、ラスプ・デルスゥデ島の後は、殿下の命で帝国に行って、帰って来たらすぐ教国への旅路だものな。この間クエストはあまり受けてないし。
西部大草原でサンドワームをやったのと、帝国から帰って教国に発つまでの準備期間に王都のクエストを少々こなしたぐらいだ。このときはワルキューレ組がちゃっちゃと退治しちゃったから、精霊たちが『出番よこせー。』って、ぶー垂れたものな。
「あー、クエストやりてぇ。特に討伐系。このままじゃ腕が鈍っちまう。」
「お頭様、トーラも、やりたい。」
「お前さん、あたしもやりたいねぇ。」
「うむ、わが君、ぜひやろうぞ。」
「なんだ、まだやりたいのか。よし、望むところだ。」3人に襲い掛かると…、
「そう言う意味じゃないよ。でも…。」
「うむ、勝負は正々堂々受けて立とうではないか。」
「お頭様、勝負。」
…逆に犯られてしまった俺なのだった。苦笑
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更新は火木土の週3日ペースでしたが、11月中旬にストックが尽きてしまい、1か月ちょっとの間、自転車操業で更新していました。
このため、後からの付け足しなど、修正改稿が増えてしまいました。
次週より、しばらく更新をお休みして、ストックを増やしてから再開いたします。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
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