精霊の加護

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精霊の加護087 教国巡り開始

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精霊の加護
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№87 教国巡り開始

 翌日、高官たちの馬車は、王国へと帰って行ったが、俺たちはそのまま馬車に乗って、教国をひと通り巡ることになっている。

 実はこれは殿下からの極秘命令でもあるのだ。

~~出発前・王太子殿下執務室~~

「ゲオルク、よいか。同盟締結後はな、教国をひと巡りして、あちこちで民の難儀な問題を、精霊魔法を思いっ切り派手に使って、すべてきっちり解決して来い。神の使徒として、八面六臂の活躍をし、その名声を大いに高めて来るのだぞ。」
「すぐ帰って、帝国に行かなくてもいいので?」
「構わん。同盟を結んだ教国でお前が大活躍すれば、帝国も率先して同盟に加わりたくなるだろうよ。」
「え?でも帝国も同盟に加わるんですよね。」
「渋々な。帝国の本音はな、同盟とは名ばかりで、実質上は王国の属国になることに、まだまだ抵抗があるのだ。」
「そうなんですか?」
「ああ。だからな、帝国の方から同盟締結使節団の派遣を王国に懇願して来るようにさせたいのだ。」
「なるほど。俺が活躍すればするほど、敵に回したときのことが、脅威として効いて来る訳ですね。」
「その通り。より効果を高めるためにも、そなたには教国で、派手に活躍して来てもらいたい。よいな。」
「承知しました。」

~~現在・教都~~

 俺たちの馬車も、教皇以下、枢機卿やら大司教やら、教国の重鎮たちに見送られて、教国の西部にある教都を出発した。
 一行は、俺、わが妻たち、精霊たちの他に、案内役と称する教国のお目付役どもだ。笑

 これから教国北部、教国東部、教国南部、教国中部と教国内を巡って教都に戻る。おそらく1~2ヶ月は掛かるだろう。

 この順にしたのは理由がある。まず、教国北部は、過酷な自然環境から収穫が不安定で貧しく、そのせいで、教国政府に対する北部の民の恭順度は著しく低い。このため、教国内の反政府組織の根城になっているのだ。
 次に東部にしたのは、東部の果てにはエンシェントドラゴンがいると言うからである。
 教国北部で反政府組織を壊滅せしめ、教国東部でエンシェントドラゴンを討伐したら、教国内での名声は頂点に達するだろう。

 なお、教国南部は海路で王国と往来できるから教国の中でも裕福な地域だった。現在は王国の経済封鎖で疲弊しているだろうが、王教同盟の締結で経済封鎖も解かれるからすぐに景気を取り戻すだろう。
 教国中部は、教国内の交通の要衝として栄えていて、やはり裕福である。
 教国南部や教国中部では、特に問題もないであろうから、せいぜい教国への喜捨を大いに募ってやろうではないか。北部と東部で問題を解決した後に、南部と中部の裕福な地域を回れば、喜捨の額も跳ね上がると言うものだ。

 そういう訳で、教都からおよそ1週間掛けて、教国北部の中心都市ルゥド・オーに着いた。町の外の農耕地は手入れをされておらず、雑草が一面を覆っており、農耕地としては残念ながら荒れ果てている。

 ルゥド・オーの町に入る前から、妙な連中がこちらの様子を窺いながら、俺たちの馬車の跡をつけて来ている。いわゆる反政府勢力だろうか?あるいは盗賊の類か?
 いずれにせよ仕掛けて来たら、即返り討ちにするだけだがな。遠巻きに様子を窺っているだけでは退治する訳にも行かないよな。

 俺たちがルゥド・オーの町に入って最初に目指したのは、もちろん教会だった。教国では町の中心はすべて教会なのだ。大体、教都では、教会の大親玉の大聖堂が、教都の北側一帯をその敷地にしてたくらいだからな。
 しかしここルゥド・オーの教会は、町の中心にはあるものの、まぁ、普通の教会だった。しかしこの町の規模にしてみれば大きいか?

 反政府組織の巣窟と聞いてはいたが、俺たちは教国政府の者ではない。神の使徒と言うことで、俺はここでも尊敬の念を集めていたので、教会の対応は、非常に友好的だった。出迎えてくれた大司教が恭しく俺に話し掛けて来た。
「使徒様、このような辺境の町にもお運び頂いて、誠に有難うございます。」
「辺境の町ねぇ。確かに活気はないよな。」
「北部一帯は教国からは見捨てられておりますのでな。」
「え?そんなことはないだろ?俺が教国を巡りたいと言ったら、教皇は真っ先に『北部の窮状を救ってください。』って言ってたぞ。」
「それは本当ですか?」驚く大司教。
「ああ。大体さ、こんなことで嘘ついて、俺に何の得があるってんだよ。」
「確かにそうですな。では使徒様に、北部の窮状をご覧頂きとうございます。」

 教会のメインの建物は礼拝堂で、その隣には施薬院と言う、病気やケガの者たちを診る施設が隣接していたのだが、溢れんばかりの患者でごった返していた。病人ケガ人をこんなに詰め込んだら余計悪くなるだろうに。
「ジュヌ、一緒に治療しよう。」
「はい。承知いたしましたわ。」
「ソル、いいか?」
『おっけー。』

 ジュヌとソルが体力回復の全体魔法を掛けた。いわゆるエリアヒールと言う魔法だ。ジュヌの魔法とソルの精霊魔法が相乗効果をもたらして、患者の体力がみるみる回復した。ってか、多くの患者は栄養失調だ。バランスよくしっかり食べて安静にしていれば、数日で治る。
 あとは、病原菌を撃退するキュアで風邪を治し、ケガを治すリペアで傷口を塞いだ。厄介な結核などはハイキュアで、大ケガはハイリペアで十分だった。エキストラ級は使う必要はなかったのだ。俺はと言うと、魔力切れを起こしたジュヌとソルに、濃厚なキスで魔力補給を繰り返し行っただけだ。
 一緒にいた大司教は、俺の横でジュヌとソルによって繰り返し行われる回復魔法を、固唾を飲んで見守るとともに、俺とのべろちゅーだけは、平淡な白い眼で見ていたのだった。

 使徒様が天使様の回復の力を引き出し、回復の女神様と一緒に、瞬時に施薬院の入院患者全員を治療した。
 このニュースが、あっという間にルゥド・オーの町を駆け巡り、教会にはひと目俺を見ようと、多くの民が殺到した。
 殿下から、『教国各地で名声を高めて来い。』との密命を受けていた俺は、見栄えのいいわが妻たちと愛らしい精霊たちを引き連れて、教会のバルコニーから、俺をひと目見るために殺到した群衆に、笑顔で手を振っていた。

 群衆は、俺やわが妻たちが手を振るたびに、歓声を上げている。
「「「「「使ー徒様、使ー徒様、…。」」」」」教会に集まった群衆から使徒様コールが起きたので、それに応えるために両手を上げて黙るように促し、シーンとなったところで、
「俺は、この度、神聖ニュシト教国と同盟を結んだトレホス王国から来たゲオルク・スピリタス子爵だ。精霊魔術師である。精霊魔術師は、ここ教国では使徒と言われるようだがな。」
 わー。と歓声が上がる。再び両手を上げて歓声を制し、シーンとなってから続けた。
「同盟を締結し、個人的にも交誼を結んだ新教皇は、俺にこう言ったのだ。『真っ先に北部の民の窮状をお救いください。』とな。」
 群衆がどよめく。意外なようだ。俺が両手を上げて抑える仕草をし、再び沈黙を促すと、すぐに群集は黙った。
「意外なようだな?しかし証拠は俺が今ここにいることだ。俺の敵だった、前教皇はいざ知らず、俺の盟友となった新教皇はここ北部の民を最優先に考えているぞ。新教皇の下、教国政府は一新された。皆の者、教国への敵対行動はやめて、新教皇の下に結集してくれ。」
 ワーッと再び歓声が上がり、
「使徒様万歳、教国万歳!」のコールが起こって群衆に広がった。もっともこのコールを起こしたのは、案内役と称して俺に随従して来ている、教国のお目付役どもなのだが。笑

 施薬院で、ジュヌとソルが大々的な治療を行った翌日、俺たちはルゥド・オー教会の大司教と、ルゥド・オーの町の現状について話し合っていた。

「大司教、昨日の施薬院の患者たちだがな、病気と言うよりは栄養失調だ。まともな食いもんを食わせたら、すぐ元気になるぞ。」
「そうなのですが、まともな食事を十分に摂れないと言うのが、この町の窮状の元凶なのです。」
「なんで?町の外の農耕地は荒れ放題だったよな?あそこで大規模に食糧を栽培すれば、食糧はそれなりに確保できるだろ?」
「そうなんですが、栄養失調のために作業できる者が徐々に減って来てですね、手入れが不十分なために、農耕地は徐々に荒れて来てしまいました。あそこまで荒れてしまうと、現状の民の健康状態ではもはや手の付けようもなく…。」
「悪循環か?そうなる前に止められなかったのかよ?」

「そもそも寒冷地の気候のせいで、麦の育ちが悪いのです。この地が麦の栽培には適さないと言うのも原因でして。」
「じゃぁ、ポテトイモにすりゃぁいいじゃん。」
「え?ポテトイモですか?しかし毒が…。」
「毒?新芽の毒のことか?毒のある新芽は抉り取りゃぁいいだけだろうが。それよりも、新芽が出ないように低温で保管するか、新芽が出る前に加工すりゃいいだけだろ?」
「???」大司教は訳が分からんと言うような顔をした。

 どうも話が噛み合ってない気がする。
 論より証拠と言うことで、俺は大司教以下、教会の面々を連れて町の外の荒れ果てた農耕地にやって来た。町の民も、結構な数がぞろぞろとついて来ている。野次馬の数はかなり多い。こいつら、結構暇なんだな。

「フィア。雑草を焼き払ってくれ。」
『ほーい。』ファイアが農耕地の雑草を一瞬で焼き払うと、大司教以下、教会の面々と、ついて来た野次馬どもが固唾を飲んだ。
「クレ。耕してくれ。」
『はいなー。』クレが農耕地の土をモゴモゴさせた。大司教以下、教会の面々と、ついて来た野次馬どもが感嘆の声を上げた。
「ワラ、水を撒いてくれ。」
『ラジャー。』ワラがいい塩梅の雨を、ピンポイントで農耕地だけに降らせた。大司教以下、教会の面々と、ついて来た野次馬どもが驚嘆した。
「ツリ、ポテトイモを育ててくれ。」
『おっけー。』ツリがポテトイモを生やしてガンガン育てた。ついて来た野次馬どもが絶句した。
 そして、教会の面々と、ついて来た野次馬どもがせっせと収穫作業に励んだ。

 収穫したポテトイモを教会へ持ち帰り、大鍋で茹でた。茹でたポテトイモに軽く塩を振って、バターを添えれば、じゃがバターの完成である。
 大司教も、教会の面々も、野次馬たちも、最初は警戒してまったく手を付けようとはしなかったので、俺が、
「もし、腹を壊すような事態になったら、ジュヌとソルがしっかり解毒魔法を掛けてやるから安心して食え。」
と言って、最初に丸々ひとつを食べて見せた。俺に続いて、わが妻たちも美味しそうに食べると、意を決した若い神官が、ひと欠片を恐る恐る口に運んだ。
「なんと。これは旨い。使徒様、美味しいです。」
「だろ?」ドヤる俺。笑
 大司教以下、教会の面々、野次馬どもも続いて食べたが…、

 ぶっちゃけ、大好評だった。

 さらに俺は、教会の賄いに、ロスティー、マッシュポテト、ポテサラ、ポテチ、フライドポテト、などなど、基本的なポテトイモ料理のレシピを教えてやった。

 ルゥド・オーの民が、ポテトイモを警戒したのには、それなりの理由があった。
 それは、もう10年以上前のことである。寒冷地である教国北部の気候にも適する作物として、当時の教国政府からポテトイモが紹介されたのだが、適切な調理法や保管法が伝わっていなかった。
 どういうことかと言うと、ポテトイモの新芽には毒があるのだが、不幸なことにその最重要とも言うべき情報が伝わらなかったのである。これは明らかに、当時の教国政府の落ち度であり怠慢だ。

 ポテトイモを普通に食べる地方では、ポテトイモの新芽に毒があることは広く知られているから、まずは新芽を出させないように保管する。それでも新芽が出たら、当然えぐり取って調理する訳だが、その知識が伝わらなかった教国北部では、まずはポテトイモの保管が不適切で新芽を出させてしまい、さらにはそれを除去しないまま不適切に調理して、それを食べてしまったのだ。

 不幸な犠牲者を多く出した教国北部は、ポテトイモを破棄するとともに、ポテトイモを紹介して来た教国政府に対して、教国北部に悪意ある攻撃を仕掛けて来たと誤解した。そして、教国政府を警戒するようになったのだ。
 この事件以来、教国北部は当時の教国政府に対して露骨に批判的な態度を取るようになり、それがエスカレートして敵対するまでに発展し、そして反政府勢力の巣窟となって来た原因となったのだ。

 さて、話は戻るが、結局その晩から3晩続けて、教会でポテトイモ料理を振舞うことになった。ポテトイモは精霊たちのおかげでいくらでも調達出来るからな。
 ポテトイモ料理の旨さが口コミで伝わると、教会に集まる民は日に日に増え、ルゥド・オーの民のポテトイモに対する偏見がなくなり、それと並行して、現在の教国政府への敵対意識は急速に萎んだ。

 こうして反政府勢力の巣窟を、壊滅させて屈服させるのではなく、さらに上首尾の、和解による平和的な恭順と言う、最大級の結末になったのだった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

設定を更新しました。R4/7/10

更新は火木土の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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