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精霊の加護019 ベスさんのスピリタス加入
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精霊の加護
Zu-Y
№19 ベスさんのスピリタス加入
ベスさんを送ったら、期待通り上がって行けと言われて、ベスさんの家に寄らせてもらった。これからのムフフな展開に期待が高まる。
部屋に入ったベスさんはいきなり装備を脱ぎだした。いきなりっすかー?内心、テンション上がりまくりの俺。
重鎧を脱いでアンダーシャツだけになったベスさんは、何とたわわな!重鎧からでは分からなかったが巨乳だ。
「ゲオルクどの、私はシャワーを浴びて来る。そなたはこのエールでも呑んでで待っててくれ。」
エールの大ジョッキをどんと置かれ、乾き物のつまみをあてがわれて放置されてしまった。え?一緒に入るんじゃないのかよ。
『ゲオルク、がっくりー。』『がっくし、とほほー。』
「だなー、でもベスさんの前で言うなよ。」
『『うん。』』
シャワーの音と鼻歌が聞こえて来る。生殺しじゃん。
しばらくすると、バスローブを着たベスさんが出て来た。
「ゲオルクどの、待ってたのに一向に来ないではないか?」
「え?行ってもよかったので?」
「ふふふ。」おい!返事は?
ベスさんは自分の分のエールをジョッキの注ぎ、向かいに座った。
「さて、常連が来て、バーでは話せなくなった続きを聞かせてくれ。潜在能力とやらと、魔力量を増やす他の方法のふたつだ。」
「潜在能力はその名の通り。ベスさんがどこまで魔力量を増やせるかだよ。」
「しかし4000と言ってなかったか?」
「ツリとクレは、そう言ってたね。」
「そんなに増えるのか?俄かには信じ難いな。それで魔力量を増やす他の方法とは?」
「満タンのときに外部から魔力を補給することだね。」
『ゲオルクー、お腹すいたー。』『クレもー。』
ツリが抱き付いて来て濃厚な濃厚なキス。ツリの体が輝き出した。続いてクレも濃厚なキス。そしてクレも輝き出した。
『『満腹ー。』』
「バーでも奴らを吊るした後に精霊たちとキスをしていたな?」
「うん、これが、精霊たちへの魔力補給なんだ。体液には魔力が宿るそうで、手頃なキスで、唾液から魔力を与えてるんだよ。血を舐めさせてもいいようだけど、俺は魔力量が桁外れに多いので、体液に蓄積している魔力も濃くて、唾液で十分なんだよね。」
「私にも補給できるのか?」
「できるよ。試す?」
ベスさんが俺の横に来て、濃厚なキス=べろちゅーをした。
「魔力が上がったか分からんな。」
「魔力が減ってるときは回復が実感できると思うよ。ところで唾液よりも血よりも濃い体液があるんだけど…その…試してみる?」
「悪い子だ。しかし上手い誘い方だな。」
「初めてなんでいろいろ教えて下さい。」北部の女性は。と、心の中で呟いたのだった。
それからベスさんのなすがままで初回を終え、一緒にシャワーを浴びつつあんなことやこんなことまでやって、ベッドに戻って本性むき出しで続きをやって、都合5回戦をこなした。
マイドラゴンがベスさんに完全に懐いてしまったのは言うまでもなかろう。
翌朝、ベスさんに鼻をつままれて起こされた。
「おい、ゲオルクどの、そなた初物ではなかったであろう?」
「北部の女性は初めてだったよ。」
「なんと!物は言いようよな。しかし初回はものの見事に騙されたぞ。」
「あれ?じゃぁなんでバレたのかな?」
「2回目以降が別人だったではないか。まぁ、それなりにいい扱いだったからこちらも堪能したがな。」
「お褒めの言葉として受け取っとくよ。
ツリ、クレ、ベスさんの魔力量はいくらになってる?」
ふたりがふわふわと飛んで来てベスさんのまわりをまわった。
『1500~。』『ゲオルクの、魔力が、注入、されてるー。』
「そんなに増えたのか?」驚くベスさん。ベスさんに直接尋ねられた精霊たちは俺の陰に隠れた。
「なるほどな。
ベスさん、試したいことがあるからもう1回付き合ってくれる?」
俺はベスさんに襲い掛かった。
目覚めの1回戦を終えた後、ツリとクレにもう1回ベスさんの魔力量を測ってもらうと、1700だった。1回につき200程度上限を押し上げるようだ。
やはりな。リーゼさんのときも、ジュヌさんのときも、カルメンさんのときも、だいたいそれくらいの割合で上限が増えていた。
「ゲオルクどの、何を考え込んでいるのだ?」
「魔力量の上昇なんだけどさ、昨夜は5回で1000上がって、今朝は1回で200上がったんで、1回あたり200上がるのかなと。」
「なるほどな。しかしなぁ、これからパーティを組んで行くのだから、だらだらと体の関係を持つことはよくないと思うのだ。これっ切りにしよう。」
「そうだね。ただし、俺がAランクまで上がったら男として口説くことにするよ。」
「ほう、それは楽しみだな。さあ、朝餉にするか?」
ベスさんに朝餉をご馳走になり、一旦宿に戻って、冒険者ギルドで合流することにした。
冒険者ギルドに行くベスさんはもう来てて、すぐに合流した。ベスさんは騎士団を辞めてすぐに冒険者登録をしたそうで、騎士団副長の実績が買われていきなりDランクだったそうだ。ベスさんがスピリタスへの加入申請をしたので、これで晴れてパーティメンバーだ。
そこへ騎士団員が現れた。5人だ。
「ゲオルクと言う冒険者はいるか?」
「あ、俺だけど。」
「貴様か?騎士団詰所まで連行する。」
「え?何で連行されるんだ?」
「騎士団員に対する暴行容疑だ。神妙に縛に就け。」
「待て!あれはあの4人が一般人に対して傍若無人な振舞いをし、このゲオルクどのが仲裁に入ったところ、ゲオルクどのひとりに対して4人掛かりで剣を抜いたのだ。ゲオルクどのは正当防衛だ。私が証人だ。」
「副長!」
「他にも証人はいるぞ。しかも4人掛かりでひとりに後れを取るなど、騎士団員として、士道不覚悟であるな!そなたら、まさか身内の落ち度を隠蔽するために強権を発動するのではあるまいな?」
「それは本当か?」「ふざけるなよ。」まわりの冒険者がいきり立って騎士団員を囲んだ。
「副長、それは誤解です。」
「誤解だと?ふざけるな。そなたはゲオルクどのに対し、縛に就けと申したではないか。」
「そ、それは。」
「拘束されるのはそなた達の方だな。ゲオルクどの、やれ。」
「え?」
「早くこの者どもを拘束するのだ。逃がすでない!」
「ツリ。」俺はツリに向けて、ギルドの鉢植えから蔓を伸ばして騎士5人を雁字搦めにするイメージを送った。
『はーい。』
5人が拘束されて転がった。
「副長。いくら副長でも只では済まされませんぞ。」
「それだ!貴様らのその傍若無人な振舞いが騎士団の評判を地に落としているのが分からんのか?北府民は騎士団を尊敬するどころか、蛇蝎の如く嫌っておるわ。大して力もないくせに奢りおって。団員の暴走を止められぬあの無能な団長も徹底的に懲らしめてくれようぞ。
冒険者諸君。これより騎士団詰所に殴り込みを掛け、徹底的に潰す!賛同する者は我に従え!」
「おおおおお~!」×多。
ベスさんが煽りまくって、冒険者たちがそれに乗った。おい、なんかややこしいことになったぞ。汗
縛り上げた5人の騎士を先頭に、ベスさんが多くの冒険者をぞろぞろ率いて北府内を騎士団詰所に向けて練り歩く。当然、野次馬の府民がゾロゾロついて来た。
騎士団詰所の正門前にベスさん、俺、冒険者たち、野次馬市民たちが陣取った。
「団長、話がある。神妙に出て参れ。」騎士団詰所前でベスさんが大音声で叫ぶ。
「ちょっとベスさん。やり過ぎでは?」
「大丈夫だ。まぁ任せておけ。」
本当に大丈夫かよ?
「団長~、騎士団員の北府での横暴な振舞いについて意見がある。同道している同志たちはみな同じ意見だ。逃げ隠れせず正々堂々と出て来るがよい。」
ベスさんは再度大音声で畳みかける。冒険者たちや野次馬たちから歓声が上がった
騎士団員がぞろぞろと出て来て、その中には昨日吊るした騎士A~Dもいた。隊長らしき騎士が前に出て来て言った。
「副長、これは何の騒ぎですか?」
「団長はどうした。」
「副長、いや、エリザベスどの、団長は多忙です。用件は私が承ります。」
「そなたのような小者に用はない団長を連れて参れ。それとも団長は臆したか?」
「エリザベスどの、お言葉が過ぎましょうぞ。」
「おい、ゲオルクどの。やれ!」え?俺がやるの?まったくしょうがねぇなぁ。
「ツリ!」俺は、地面から蔓を生えさせて、詰所から出て来た騎士団員全員を雁字搦めにするイメージを送る。
『はーい。』身構えていた数十名の騎士団員が、あっと言う間に雁字搦めに拘束された。
「クレ!」俺は、直下型地震が騎士団詰所を襲うイメージを送った。
『了解!』詰所の建物が数回大きく揺れて半壊した。間一髪、泡を食ったように建物から転げ出て来る者数名。
「なんと!凄いではないか。しかし、ゲオルクどの、少々やり過ぎだ。」
「えー!ベスさん、そりゃないよー!」
「ふふふ。戯れだ。昨日、私を騙した罰だ。」
「はい~?」
「ベス!いったいどう言うつもりだ。」ベスさんへのこの口の利き方、こいつが団長か?
「団長、ようやく出て参ったか?そなたが臆して出て来ないゆえ、詰所が半壊する羽目になったではないか!」
「ベス!これはお前の仕業か?」
「私ではない。私のパーティのリーダーだ。伝説の精霊魔術師であるぞ。」おい!それはまだ内緒だって言ったじゃんかよ!
「おお~!」×多。冒険者たちと野次馬たちから歓声が上がった。
「団長、そこの騎士4人は昨夜、善良な府民に対して傍若無人な振舞いに及んだのだ。たまたま居合わせたゲオルクどのが仲裁に入ると、そこの騎士4人はゲオルクどのに対して4人掛かりで剣を抜いた。しかしゲオルクどのにいいようにあしらわれて木に吊るされたのだ。騎士団員が4人掛かりでたったひとりの冒険者に勝負を挑み、瞬殺で負けたのだぞ。騎士団の顔に泥を塗ったでは済まされん。団長、こ奴ら士道不覚悟であると思うがどうか?」
「いや、士道不覚悟はちょっと…。」
「それからここの騎士5人は、そこの4人の士道不覚悟を隠蔽しようと、ゲオルクどのを理不尽にも捕縛に参って、やはり瞬殺で返り討ちに会ったのだ。団長、ここの騎士5人組も士道不覚悟であるのは明白だと思うがいかが?」
「いや、ベス。士道不覚悟はあくまでも気構えなのだ。」
「団長!何と言うことを言うのだ。嘆かわしい。そんなことだから、民の範たるべき騎士団に、このような不埒な輩が続出するのだ。」
「ベス、穏便に済ませる気はないのか?」
「ない!そんなの当り前ではないか。だからこそ、冒険者の同志を募り、さらには府中を堂々と練り歩いて野次馬を誘って来たのだ。この期に及んで穏便に済ますなどとは片腹痛いわ。
ところで団長、なぜ庇い立ていたすのだ?まさか騎士団員の傍若無人な振舞いやもみ消しの行動は、団長の指示ではあるまいな。」
「そんなことがある訳なかろう。」
「されば、団長の指示に従わぬこ奴らを処分するいい機会ではないか。」
「それは…。」
「なぁ、ベスさん。さっきから出て来る士道不覚悟って何のこと?」
「騎士団員としての覚悟がないと言うことだな。騎士としての道にあるまじき行為をすると士道不覚悟として死罪なのだ。もちろん名誉のために自決を容認する慈悲は与えられるがな。」おいおい穏やかじゃねぇな。
「まじか?しかし殺すぐらいなら、犯罪奴隷にして働かせた方がいいんじゃないか?その方が民のためにもなるだろうし。」
「奴隷の辱めを受けるくらいなら自決した方がよかろう。」
「ならばなおのこと、奴隷に貶めた方がいいよ。日々の屈辱の中で、己の行いを反省させよう。」
「ふむ。ゲオルクどのがそこまで言われるのならそういたそうか?」
「で、こいつはどうする?」団長の処遇をベスさんに尋ねると、
「へ?」団長が素っ頓狂な声を上げた。
「部下の責任は上司の責任。そもそもお前に統率力がないのが悪いんだよ。無能な奴が騎士団の団長に就いているなんて、それだけで犯罪だぜ。なぁみんな?」
「そうだそうだ。」×多。俺の問い掛けに対して、冒険者たちと野次馬たちが口々に同意を表した。
ちょうどそこへ騒ぎを聞き付けた近衛隊がやって来た。ベスさんが事情を話すと、近衛隊の指揮官は頷いている。ふたりは顔見知りのようだ。そりゃ、元騎士団副長と近衛隊指揮官だもんな。接点もあったことだろう。
「ゲオルクどの、ご協力感謝する。後は私どもに任せて頂きたい。」
「きっちり処罰してもらえるのならどうぞ。」
「それは請け合おう。我々も見るに見かねていたのだ。」だったら動けよ!と思ったが、まぁいろいろなしがらみもあるのだろう。
「ではよろしく。」
極悪騎士ども9人と団長を連行して行く近衛隊を見送った後、ツリに頼んで転がったままのまともな騎士たちの拘束を解いた。
ベスさんが残った騎士たちにてきぱきと指示を与えている。まずは倒壊した騎士団詰所の跡片付けだな。そうか、団長が抜けたし、ベスさんは元副長だから騎士団に戻って新団長になるだろうな。せっかくパーティを組んだばかりで残念だが、ベスさんにはその方がいいだろう。
『ゲオルクー、お腹すいたー。』『ツリもー。』
「よしよし、ふたりともよく頑張ったな。」
ふたりに魔力を補給すると、よく事情を知らない冒険者たちや野次馬たちが固まっていた。満タンのふたりが光ったことに驚いたのではなかった。
「信じられなーい。あんな小さい女の子にキスしてるわよ。」
「今のキス、子供にするキスじゃないわよね。」
「なんだよ。精霊魔術師ってロリコンかよ。」
「おい、声がでけぇ。聞こえるぞ。でも、正直がっかりだな。」
すいません、陰口がガンガン聞こえて来るんですけど。しかもマジ凹む内容なんですけど。本来なら大活躍の後でちやほやされるはずなのに…。
『ゲオルク、ろりこんて何?』『ろりこんて何?』無邪気にトドメを刺してくれるふたり。
「さあ、何だろうねー?」顔が引きつってるのが自分で分かる。泣
冒険者たちにも野次馬たちにも一定の距離を取られたまま、ろくに話し掛けられることもなく、北府ギルドへとぼとぼひとりで歩いて行った。あ、両肩にツリとクレが乗ってるから3人か。ふたりは無邪気に俺の髪の毛を弄んでご機嫌である。
ギルドまでの道程は針の筵だった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/1/30
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№19 ベスさんのスピリタス加入
ベスさんを送ったら、期待通り上がって行けと言われて、ベスさんの家に寄らせてもらった。これからのムフフな展開に期待が高まる。
部屋に入ったベスさんはいきなり装備を脱ぎだした。いきなりっすかー?内心、テンション上がりまくりの俺。
重鎧を脱いでアンダーシャツだけになったベスさんは、何とたわわな!重鎧からでは分からなかったが巨乳だ。
「ゲオルクどの、私はシャワーを浴びて来る。そなたはこのエールでも呑んでで待っててくれ。」
エールの大ジョッキをどんと置かれ、乾き物のつまみをあてがわれて放置されてしまった。え?一緒に入るんじゃないのかよ。
『ゲオルク、がっくりー。』『がっくし、とほほー。』
「だなー、でもベスさんの前で言うなよ。」
『『うん。』』
シャワーの音と鼻歌が聞こえて来る。生殺しじゃん。
しばらくすると、バスローブを着たベスさんが出て来た。
「ゲオルクどの、待ってたのに一向に来ないではないか?」
「え?行ってもよかったので?」
「ふふふ。」おい!返事は?
ベスさんは自分の分のエールをジョッキの注ぎ、向かいに座った。
「さて、常連が来て、バーでは話せなくなった続きを聞かせてくれ。潜在能力とやらと、魔力量を増やす他の方法のふたつだ。」
「潜在能力はその名の通り。ベスさんがどこまで魔力量を増やせるかだよ。」
「しかし4000と言ってなかったか?」
「ツリとクレは、そう言ってたね。」
「そんなに増えるのか?俄かには信じ難いな。それで魔力量を増やす他の方法とは?」
「満タンのときに外部から魔力を補給することだね。」
『ゲオルクー、お腹すいたー。』『クレもー。』
ツリが抱き付いて来て濃厚な濃厚なキス。ツリの体が輝き出した。続いてクレも濃厚なキス。そしてクレも輝き出した。
『『満腹ー。』』
「バーでも奴らを吊るした後に精霊たちとキスをしていたな?」
「うん、これが、精霊たちへの魔力補給なんだ。体液には魔力が宿るそうで、手頃なキスで、唾液から魔力を与えてるんだよ。血を舐めさせてもいいようだけど、俺は魔力量が桁外れに多いので、体液に蓄積している魔力も濃くて、唾液で十分なんだよね。」
「私にも補給できるのか?」
「できるよ。試す?」
ベスさんが俺の横に来て、濃厚なキス=べろちゅーをした。
「魔力が上がったか分からんな。」
「魔力が減ってるときは回復が実感できると思うよ。ところで唾液よりも血よりも濃い体液があるんだけど…その…試してみる?」
「悪い子だ。しかし上手い誘い方だな。」
「初めてなんでいろいろ教えて下さい。」北部の女性は。と、心の中で呟いたのだった。
それからベスさんのなすがままで初回を終え、一緒にシャワーを浴びつつあんなことやこんなことまでやって、ベッドに戻って本性むき出しで続きをやって、都合5回戦をこなした。
マイドラゴンがベスさんに完全に懐いてしまったのは言うまでもなかろう。
翌朝、ベスさんに鼻をつままれて起こされた。
「おい、ゲオルクどの、そなた初物ではなかったであろう?」
「北部の女性は初めてだったよ。」
「なんと!物は言いようよな。しかし初回はものの見事に騙されたぞ。」
「あれ?じゃぁなんでバレたのかな?」
「2回目以降が別人だったではないか。まぁ、それなりにいい扱いだったからこちらも堪能したがな。」
「お褒めの言葉として受け取っとくよ。
ツリ、クレ、ベスさんの魔力量はいくらになってる?」
ふたりがふわふわと飛んで来てベスさんのまわりをまわった。
『1500~。』『ゲオルクの、魔力が、注入、されてるー。』
「そんなに増えたのか?」驚くベスさん。ベスさんに直接尋ねられた精霊たちは俺の陰に隠れた。
「なるほどな。
ベスさん、試したいことがあるからもう1回付き合ってくれる?」
俺はベスさんに襲い掛かった。
目覚めの1回戦を終えた後、ツリとクレにもう1回ベスさんの魔力量を測ってもらうと、1700だった。1回につき200程度上限を押し上げるようだ。
やはりな。リーゼさんのときも、ジュヌさんのときも、カルメンさんのときも、だいたいそれくらいの割合で上限が増えていた。
「ゲオルクどの、何を考え込んでいるのだ?」
「魔力量の上昇なんだけどさ、昨夜は5回で1000上がって、今朝は1回で200上がったんで、1回あたり200上がるのかなと。」
「なるほどな。しかしなぁ、これからパーティを組んで行くのだから、だらだらと体の関係を持つことはよくないと思うのだ。これっ切りにしよう。」
「そうだね。ただし、俺がAランクまで上がったら男として口説くことにするよ。」
「ほう、それは楽しみだな。さあ、朝餉にするか?」
ベスさんに朝餉をご馳走になり、一旦宿に戻って、冒険者ギルドで合流することにした。
冒険者ギルドに行くベスさんはもう来てて、すぐに合流した。ベスさんは騎士団を辞めてすぐに冒険者登録をしたそうで、騎士団副長の実績が買われていきなりDランクだったそうだ。ベスさんがスピリタスへの加入申請をしたので、これで晴れてパーティメンバーだ。
そこへ騎士団員が現れた。5人だ。
「ゲオルクと言う冒険者はいるか?」
「あ、俺だけど。」
「貴様か?騎士団詰所まで連行する。」
「え?何で連行されるんだ?」
「騎士団員に対する暴行容疑だ。神妙に縛に就け。」
「待て!あれはあの4人が一般人に対して傍若無人な振舞いをし、このゲオルクどのが仲裁に入ったところ、ゲオルクどのひとりに対して4人掛かりで剣を抜いたのだ。ゲオルクどのは正当防衛だ。私が証人だ。」
「副長!」
「他にも証人はいるぞ。しかも4人掛かりでひとりに後れを取るなど、騎士団員として、士道不覚悟であるな!そなたら、まさか身内の落ち度を隠蔽するために強権を発動するのではあるまいな?」
「それは本当か?」「ふざけるなよ。」まわりの冒険者がいきり立って騎士団員を囲んだ。
「副長、それは誤解です。」
「誤解だと?ふざけるな。そなたはゲオルクどのに対し、縛に就けと申したではないか。」
「そ、それは。」
「拘束されるのはそなた達の方だな。ゲオルクどの、やれ。」
「え?」
「早くこの者どもを拘束するのだ。逃がすでない!」
「ツリ。」俺はツリに向けて、ギルドの鉢植えから蔓を伸ばして騎士5人を雁字搦めにするイメージを送った。
『はーい。』
5人が拘束されて転がった。
「副長。いくら副長でも只では済まされませんぞ。」
「それだ!貴様らのその傍若無人な振舞いが騎士団の評判を地に落としているのが分からんのか?北府民は騎士団を尊敬するどころか、蛇蝎の如く嫌っておるわ。大して力もないくせに奢りおって。団員の暴走を止められぬあの無能な団長も徹底的に懲らしめてくれようぞ。
冒険者諸君。これより騎士団詰所に殴り込みを掛け、徹底的に潰す!賛同する者は我に従え!」
「おおおおお~!」×多。
ベスさんが煽りまくって、冒険者たちがそれに乗った。おい、なんかややこしいことになったぞ。汗
縛り上げた5人の騎士を先頭に、ベスさんが多くの冒険者をぞろぞろ率いて北府内を騎士団詰所に向けて練り歩く。当然、野次馬の府民がゾロゾロついて来た。
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「団長、話がある。神妙に出て参れ。」騎士団詰所前でベスさんが大音声で叫ぶ。
「ちょっとベスさん。やり過ぎでは?」
「大丈夫だ。まぁ任せておけ。」
本当に大丈夫かよ?
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「団長はどうした。」
「副長、いや、エリザベスどの、団長は多忙です。用件は私が承ります。」
「そなたのような小者に用はない団長を連れて参れ。それとも団長は臆したか?」
「エリザベスどの、お言葉が過ぎましょうぞ。」
「おい、ゲオルクどの。やれ!」え?俺がやるの?まったくしょうがねぇなぁ。
「ツリ!」俺は、地面から蔓を生えさせて、詰所から出て来た騎士団員全員を雁字搦めにするイメージを送る。
『はーい。』身構えていた数十名の騎士団員が、あっと言う間に雁字搦めに拘束された。
「クレ!」俺は、直下型地震が騎士団詰所を襲うイメージを送った。
『了解!』詰所の建物が数回大きく揺れて半壊した。間一髪、泡を食ったように建物から転げ出て来る者数名。
「なんと!凄いではないか。しかし、ゲオルクどの、少々やり過ぎだ。」
「えー!ベスさん、そりゃないよー!」
「ふふふ。戯れだ。昨日、私を騙した罰だ。」
「はい~?」
「ベス!いったいどう言うつもりだ。」ベスさんへのこの口の利き方、こいつが団長か?
「団長、ようやく出て参ったか?そなたが臆して出て来ないゆえ、詰所が半壊する羽目になったではないか!」
「ベス!これはお前の仕業か?」
「私ではない。私のパーティのリーダーだ。伝説の精霊魔術師であるぞ。」おい!それはまだ内緒だって言ったじゃんかよ!
「おお~!」×多。冒険者たちと野次馬たちから歓声が上がった。
「団長、そこの騎士4人は昨夜、善良な府民に対して傍若無人な振舞いに及んだのだ。たまたま居合わせたゲオルクどのが仲裁に入ると、そこの騎士4人はゲオルクどのに対して4人掛かりで剣を抜いた。しかしゲオルクどのにいいようにあしらわれて木に吊るされたのだ。騎士団員が4人掛かりでたったひとりの冒険者に勝負を挑み、瞬殺で負けたのだぞ。騎士団の顔に泥を塗ったでは済まされん。団長、こ奴ら士道不覚悟であると思うがどうか?」
「いや、士道不覚悟はちょっと…。」
「それからここの騎士5人は、そこの4人の士道不覚悟を隠蔽しようと、ゲオルクどのを理不尽にも捕縛に参って、やはり瞬殺で返り討ちに会ったのだ。団長、ここの騎士5人組も士道不覚悟であるのは明白だと思うがいかが?」
「いや、ベス。士道不覚悟はあくまでも気構えなのだ。」
「団長!何と言うことを言うのだ。嘆かわしい。そんなことだから、民の範たるべき騎士団に、このような不埒な輩が続出するのだ。」
「ベス、穏便に済ませる気はないのか?」
「ない!そんなの当り前ではないか。だからこそ、冒険者の同志を募り、さらには府中を堂々と練り歩いて野次馬を誘って来たのだ。この期に及んで穏便に済ますなどとは片腹痛いわ。
ところで団長、なぜ庇い立ていたすのだ?まさか騎士団員の傍若無人な振舞いやもみ消しの行動は、団長の指示ではあるまいな。」
「そんなことがある訳なかろう。」
「されば、団長の指示に従わぬこ奴らを処分するいい機会ではないか。」
「それは…。」
「なぁ、ベスさん。さっきから出て来る士道不覚悟って何のこと?」
「騎士団員としての覚悟がないと言うことだな。騎士としての道にあるまじき行為をすると士道不覚悟として死罪なのだ。もちろん名誉のために自決を容認する慈悲は与えられるがな。」おいおい穏やかじゃねぇな。
「まじか?しかし殺すぐらいなら、犯罪奴隷にして働かせた方がいいんじゃないか?その方が民のためにもなるだろうし。」
「奴隷の辱めを受けるくらいなら自決した方がよかろう。」
「ならばなおのこと、奴隷に貶めた方がいいよ。日々の屈辱の中で、己の行いを反省させよう。」
「ふむ。ゲオルクどのがそこまで言われるのならそういたそうか?」
「で、こいつはどうする?」団長の処遇をベスさんに尋ねると、
「へ?」団長が素っ頓狂な声を上げた。
「部下の責任は上司の責任。そもそもお前に統率力がないのが悪いんだよ。無能な奴が騎士団の団長に就いているなんて、それだけで犯罪だぜ。なぁみんな?」
「そうだそうだ。」×多。俺の問い掛けに対して、冒険者たちと野次馬たちが口々に同意を表した。
ちょうどそこへ騒ぎを聞き付けた近衛隊がやって来た。ベスさんが事情を話すと、近衛隊の指揮官は頷いている。ふたりは顔見知りのようだ。そりゃ、元騎士団副長と近衛隊指揮官だもんな。接点もあったことだろう。
「ゲオルクどの、ご協力感謝する。後は私どもに任せて頂きたい。」
「きっちり処罰してもらえるのならどうぞ。」
「それは請け合おう。我々も見るに見かねていたのだ。」だったら動けよ!と思ったが、まぁいろいろなしがらみもあるのだろう。
「ではよろしく。」
極悪騎士ども9人と団長を連行して行く近衛隊を見送った後、ツリに頼んで転がったままのまともな騎士たちの拘束を解いた。
ベスさんが残った騎士たちにてきぱきと指示を与えている。まずは倒壊した騎士団詰所の跡片付けだな。そうか、団長が抜けたし、ベスさんは元副長だから騎士団に戻って新団長になるだろうな。せっかくパーティを組んだばかりで残念だが、ベスさんにはその方がいいだろう。
『ゲオルクー、お腹すいたー。』『ツリもー。』
「よしよし、ふたりともよく頑張ったな。」
ふたりに魔力を補給すると、よく事情を知らない冒険者たちや野次馬たちが固まっていた。満タンのふたりが光ったことに驚いたのではなかった。
「信じられなーい。あんな小さい女の子にキスしてるわよ。」
「今のキス、子供にするキスじゃないわよね。」
「なんだよ。精霊魔術師ってロリコンかよ。」
「おい、声がでけぇ。聞こえるぞ。でも、正直がっかりだな。」
すいません、陰口がガンガン聞こえて来るんですけど。しかもマジ凹む内容なんですけど。本来なら大活躍の後でちやほやされるはずなのに…。
『ゲオルク、ろりこんて何?』『ろりこんて何?』無邪気にトドメを刺してくれるふたり。
「さあ、何だろうねー?」顔が引きつってるのが自分で分かる。泣
冒険者たちにも野次馬たちにも一定の距離を取られたまま、ろくに話し掛けられることもなく、北府ギルドへとぼとぼひとりで歩いて行った。あ、両肩にツリとクレが乗ってるから3人か。ふたりは無邪気に俺の髪の毛を弄んでご機嫌である。
ギルドまでの道程は針の筵だった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/1/30
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
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