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射手の統領128 ちょっとだけ遠回り
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射手の統領
Zu-Y
№128 ちょっとだけ遠回り
翌朝、俺は後ろ髪を引かれる思いで、イーヤの秘境温泉を発った。絶対また来る!と思ったので、流邏石を1個登録しておいた。抜かりはないのだ。
峡谷の川に沿ってしばらく北へ。おい、何でこんなところに小便小僧の銅像がある?洒落か?洒落だよな?
小便小僧の銅像は、深い渓谷に向かって立小便(以下、立ション)をしているようだ。さぞ気持ちよかろうな。あ!ここで立ションをしろと言うフリか?フリなのか?よーし、やらいでか!
俺は迷うことなく北斗号を小便小僧の銅像に横付けし、銅像の横に並んで渓谷に向かって立ションをした。だってしない訳には行かないじゃないか!あー気持ちいい。でもよい子の皆さんは決してマネしないで下さい。
後から嫁たちに、こんこんと説教を食らったのは言うまでもない。普段は悪戯イケイケのキョウちゃんズからもこってりと絞られたのだった。汗
が、しかし!面と向かってはもちろん言えないが、俺は心の中で思ったね。お前らは立ションの解放感を知らないからそんなに怒るんだ!女は立ションができないからな。
その後、渓谷沿いの道は一旦西に転じて、それから再び北へ。さらに行くと徐々に東に向かい出す。すると川沿いに河岸段丘ができ出して、上流から中流になったことが分かる。川幅は拡がり、中洲も形成されている。河岸段丘には町が形成されている。ミョーシの町だ。
俺たちはミョーシギルドに立ち寄って、チーコギルドのギルマスのツチスケに言われた通り、イーヤの大峡谷で、金剛鏑を手に入れたことを報告した。ギルマスが不在だったので、受付に報告を頼んでおいた。
まだ昼前だったので、用件を済ませたらすぐにミョーシを発った。俺たちが横を辿って来た上流の川は、すでに中流の河となっていて、この河はキチノの河と言う。このまま、東に向かって流れて行き、四の島東端のトクシの港町へと続いて海に注ぐそうだ。
俺たちは北から来る支流に沿って遡り、再び山峡に入り込んだ。支流沿いに北北西に進み、支流の上流が西に転じる所で支流と別れ、さらに北へ向かって山を登る。ここからは峠越えだ。北斗号をぐいぐい引っ張る4頭の馬たち、ノアール、ヴァイス、セールイ、ダークが非常に力強くて頼もしい。前から思っていたのだが、こいつら、絶対登りが好きだ。
峠で昼餉。今日は俺が当番なので腕によりを掛けて作った。と言っても鍋料理だが。チーコで手に入れた鯨肉をぶつ切りにし、野菜もぶつ切りにし、鍋にぶち込む。ニンニクと生姜に、宰府で手に入れた柚子胡椒を効かせて、最後に塩胡椒で味を調えただけである。が、嫁たちには頗る好評であった。
昼餉を終えて峠を越えると、そのまま北北東に進み、一気に平地に下りた。
この間、山道では獣の襲撃も警戒したが、まったくなかった。ま、来ても瞬殺するだけだがな。
平地を行き、すっかり日が落ちる頃、今日の目的のキンピーラの門前町に着いた。この町はキンピーラ神社の門前町である。
キンピーラ神社は、ひとつの山全体を境内とする壮大な神社で、四の島のみならず、和の島全体から参詣客が訪れる、とても有名な神社だ。
今宵はもう遅いから、明日は朝イチで起きて参詣するかね。名物の石段を登るのだが、一気に駆け上がってやろうじゃないの!
山髙屋キンピーラ支店に北斗号を預け、門前町の宿屋を取ったら何と温泉でやんの。当たりじゃーん!家族風呂に入って皆とイチャイチャ、至福のときを過ごしたのだった。
夕餉は、まさしく温泉宿の夕餉。皆で堪能し、和酒も旨い。仕上げにうどんが出て来たが、流石、屋府の勢力圏。屋府を中心とする一帯は、ヌキサーと言い、主食はうどんであると言っても過言ではない。
うどん生地を踏み込んでコシを出す独特の作り方をする。
そう言えば、屋府ではキョウちゃんズがうどん屋と勝負して、銀貨1枚ずつをせしめたっけな。笑
部屋呑みが終わって、今宵はキョウちゃんズと同室。ズシミでふたり揃って初陣させて以来だ。
俺の頂&蜜壺マッサージvsキョウちゃんズのマイドラゴンの世話。サキョウを攻めつつウキョウに攻められ、ウキョウを攻めつつサキョウに攻められて、3人で大いに盛り上がった。あー、専務、例のアレ、早く開発してくれ!
ひと通り終わってふとふたりに聞いてみた。
「なぁ、今までずっと一緒だったけどさ、前回正式に俺の嫁になった訳だし、ひとりずつにしないでいいの?」
「えー、そんなん、考えてもみーひんかったで。」
「サキョウ、どないする?うちは、なんやひとり残るんは心細いわぁ。」そうか、ひとり残るときが心配なのか。先代権座主に勘当されてからふたりっきりで頑張って来たんだものな。
「せやな。うちもひとり残るんは心細いやろうけど…、アタル兄とサシってのも一度は試してみてもええかな。」サシって…勝負じゃないんだからさー。苦笑
「せやな。じゃぁ、次に試してみよや。で、あかんかったらまた一緒に戻したらええやん。」
そう言うことになった。
翌朝、皆で早起きして、キンピーラ神社に登る。ひと山が丸々境内だけあって、延々と石段を登ること800弱。最初は数えてたけど細かい数字はもういい。ようやく本宮に着いたので参詣。誰だよ、昨日一気に駈け上ってやるとか息巻いてたバカは?苦笑
さらに奥社まで500段以上あると言う。ここまで来たら行かいでか!へとへとになりながら着いた奥社にも参詣し、これでご利益倍増。
しかし脚はガクブル、今夜から明日に掛けて、筋肉痛は必至だな。苦笑
とは言え、この階段登りは筋トレになるのだから、ウキョウのバフの術も、サジ姉の回復の術もなし。筋肉を酷使して筋肉痛になった後に完全休息すると、筋肉は超回復して筋力アップに繋がるのだ。
早朝の参詣を終え、宿屋で朝餉を摂って、ちょっと遅い出発となった。
キンピーラから屋府へは、北東に進んで半日の行程だが、ここは敢えて、北北西へ進む。そうすると、遅めのこの時間にキンピーラを発っても、昼前にはミャルキャメの港町に着く。
そう、ミャルキャメと言えば、ヌキサーうどんの激戦区なのである。ミャルキャメでヌキサーうどんを食わずして、ヌキサーうどんを語ることなかれ。とは、誰が言ったか知らないし、そんな標語があるのかも怪しいが、まぁそれくらいうどんの激戦区なのだ。
ちなみに全国展開しているあの有名うどんチェーン店の本店は、ここミャルキャメではなく、内海を隔てた西和のカコガーだと言うからまったくもってフェイントである。苦笑
昼前にミャルキャメに着き、うどん屋に入ってうどんを注文した。
キョウちゃんズが迷わずテラ盛を頼むと、店員に「なにそれ?」と言う顔をされた。この店では、特盛が一番大きいらしい。やはりあの屋府のうどん屋の裏メニューなんだな。だったら、ここで通じる訳はない。
大人しく皆で特盛を頼んで、天ぷらもいろいろ頼んで、ネギと天かすと生姜を好き放題盛って、ガッツリ頂いたとさ。
いと美味しゅうございました。(-人-)
ミャルキャメから東北東に一直線で屋府である。夕方になる前に屋府に到着した。
キノベ陸運屋府営業所に北斗号を預け、手頃な宿屋を取った。そしてキョウちゃんズのリクエストにより、三の島へ行くときに立ち寄った屋府のうどん屋へ。しかしなぁ、昼もうどんだったんだが…。ぶっちゃけ、またうどんかよ!と思ったのは内緒な。苦笑
「おっちゃん、テラ盛や。」「うちもテラ盛や。」
「げっ!」
「おっちゃん、『げっ!』って何やの!」「せやで、客に失礼やん!」キョウちゃんズがムッとする。俺もちょっとだがイラっとした。
「せやけど、金払わんかったやないかい。」
「おい、お前、ふざけんなよ。テラ盛2杯ずつ食ったら、代金をチャラにして賞金出すって言ったのはお前だぞ。」俺は店主に文句を言った。
「せやけど、普通は食い切れるなんて思わんやんか。」
「知るか!しかも『失敗したら代金を倍払え。』とも言ったよな。俺は俺の身内が食い切れなかったら倍払う覚悟はしてたぞ。お前が言い出した勝負に俺の身内が勝った。それだけだろ!」
「うー、そやな。すまんかった。せやけど、あんたらにはもう賞金はよう出さん。うちが潰れてまうがな。」
「うちら、別に賞金目当てちゃうで。」「せや、旨かったからまた来たんや。」
「さよか。ほんま堪忍な。そんで、おおきに。嬢ちゃんふたりはテラ盛2丁な。で、あんたらは?」
嫁たちが次々に特盛を頼むが、俺は先程のやり取りにムカッと来ていた。こんな店で食いたくねぇ。
「俺はいらねぇ。他の店で食うわ。」
「アタル兄、大人げないで。」「せやで。おっちゃんは『堪忍な。』って言うたやん。」
「でもよう。…てか、お前らなんでここで食うの?こんな店、出ようぜ。」
「「「「「アタル!」」」」」
「嬢ちゃんたち、ええんや。わしが悪かったんや。
兄さん、堪忍やで。この通りや。」店主に頭を下げられた。ちっ。
「しゃーねーな。小でいい。」「「「「「「「!」」」」」」」
俺が頼んだ小=半玉に、嫁たちがぴくッと反応した。しかし俺はスルーだ。俺はうどんなんか食いたくねぇ。ああ、蕎麦かラーメンが恋しいぜ。
「おおきに。」
店主は俺の当てつけの注文に対しても、きちんと礼を言うと、せっせとうどんをつくった。俺は、天かすとネギと生姜を入れ、ずっずっずっーと3口でぞんざいに飲み込んだ。ちくしょう、やっぱり旨ぇや。そのせいでなんか余計ムカついた。
店を出るとキョウちゃんズが詫びて来た。
「アタル兄、堪忍え。うちらのせいでやな想いさせてしもたな。」
「お前らのせいじゃねぇよ。あの店主の態度がムカついたんだ。」
「それはきっかけやろ?ほんまはうどんに飽きてたんやないの?」やべ、図星。
「いや、そんなことはない。旨かったから余計ムカついただけだ。」
「ホンマ?やっぱ旨いやねんかー。」「えへへ。そやったんか。旨かったんかー。」
「でもね、アタル。あの店主の態度も悪かったけど、アタルの態度もよくなかったわよ。ね、サジ。」
こくり。「感じ…悪かった…。」
「しかしな、あいつのあの言い分はないだろ。」
「そうだな。しかしあ奴はそれに気付いて詫びたのだぞ。」ま、確かにそうではあるがな。
「それなら、素直にその詫びを受けるべきですよね。」うーん、それは…。
「アタルぅ。器は大きい方がぁ、素敵ですよぉ。」うーむ。確かにちょっと狭量だったかもしれんな。
「分かったよ。ちょっと反省するわ。」
「それでこそアタル兄や。」「せやねー。」
「でも、小だったから、食い足りねぇ。どっか行こうぜ。」と言うことになって、適当な居酒屋に入った。
その店の店員がイチ押しだったのが骨付鳥。ニンニクを効かせた調味料に漬け込んだ鶏の骨付肉をオーブンで焼くだけ。シンプルだがその分誤魔化しは効かない。旨いじゃないの!うどんだけじゃないのね。つまみがいいと酒も進む。
うどん屋でテラ盛を食ったキョウちゃんズもガッツリ食っていた。いったいこの細い体のどこに消えて行くのだ?
夕餉を堪能し、宿屋に戻って大部屋で部屋呑みをしつつ、皆で明日の行程を練った。
「屋府ってさ、商都行の廻船がないのな。」
「そうですね。内海航路の西行は寄港しますが、東行は寄港しませんからね。東行は対岸のオキャマに寄港します。」
「すると渡し航路でオキャマに行かねばならんのだな。確かアズキ島経由だったか?」
「南の島航路でぇ、トクシに行ってぇ、渡し航路でぇ、ワキャマに渡る方法もぉ、ありますよぉ。」
「それはちょっと遠回りじゃね?」俺が難色を示すと、
「アタル兄、ワキャマやったらいい温泉があるで。な、サキョウ。」
「赤い濁り湯の炭酸泉でな、温泉と冷泉があってな、交互に何回も入んねん。な、ウキョウ。」
「せやからついつい長風呂になってまうんや。」
「なにそれ?いいね。ブッペに寄れなかったしさ、そこ行こうぜ。」
嫁たちも同意して、そう言うことになった。
だったらミョーシから北進して屋府ではなく、東進してトクシに行っときゃよかったか?笑
部屋呑みの後、今宵はタヅナと同室である。
タヅナの攻略法を会得した俺は、頂と蜜壺への的確な攻めで、早々にタヅナを乱れさせた。しかし、眼がイッてしまうとタヅナは暴走を始めるので、そこの見極めが重要だ。
とは言え、本音を言うと、暴走したタヅナに蹂躙されたいとの秘かな思いもある。あー、専務、例のアレ、早く開発してくれ!
翌日、屋府ギルドで嫁たちの流邏石を登録。これはチーコギルドに登録していたものを登録し直した。俺の分の流邏石は、三の島遠征に行くときに既に登録済みである。
それからキノベ陸運屋府営業所で北斗号を受け取り、昼に屋府を出航した南の島航路南東回りでトクシの港町へ。ひと晩船中泊で、翌日の午前中にトクシの港町へ入港。
トクシ港で俺用に流邏石1個を登録し、ワキャマ行の渡し航路に乗り換えた。そして夕方にはワキャマの港町に到着。町外れの温泉宿へと向かった。
温泉好きのキョウちゃんズが推すだけあって、赤濁りの濃厚な炭酸泉は非常に上質な湯だった。源泉は冷温泉でひんやりと心地よい温度。源泉と、源泉を温めた温泉に、数分交代で交互に入る。当然長風呂になるが、非常に心地よい。
露天風呂やぬる湯もあり、なかなか飽きさせない造りだった。この温泉宿も気に入ったので流邏石を1個登録しておくことにする。
典型的な温泉宿の夕餉の後、今宵はアキナと同室である。
アキナはドS系女上司眼鏡で今宵は対決姿勢を顕わにして来た。アキナは早速マイドラゴンの世話を始め、グイグイ攻めて来る。しばらく身を委ねた俺は快楽に耽りつつ反撃のチャンスを待つ。マイドラゴンにホワイトブレスを吐かせ、ひと息入れたアキナに、俺は頂&蜜壺攻めで反撃の狼煙を上げた。俺たちの攻防は、夜遅くまで続いたのであった。あー、専務、例のアレ、早く開発してくれ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/10/16
更新は月水金の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「精霊の加護」も、合わせてよろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№128 ちょっとだけ遠回り
翌朝、俺は後ろ髪を引かれる思いで、イーヤの秘境温泉を発った。絶対また来る!と思ったので、流邏石を1個登録しておいた。抜かりはないのだ。
峡谷の川に沿ってしばらく北へ。おい、何でこんなところに小便小僧の銅像がある?洒落か?洒落だよな?
小便小僧の銅像は、深い渓谷に向かって立小便(以下、立ション)をしているようだ。さぞ気持ちよかろうな。あ!ここで立ションをしろと言うフリか?フリなのか?よーし、やらいでか!
俺は迷うことなく北斗号を小便小僧の銅像に横付けし、銅像の横に並んで渓谷に向かって立ションをした。だってしない訳には行かないじゃないか!あー気持ちいい。でもよい子の皆さんは決してマネしないで下さい。
後から嫁たちに、こんこんと説教を食らったのは言うまでもない。普段は悪戯イケイケのキョウちゃんズからもこってりと絞られたのだった。汗
が、しかし!面と向かってはもちろん言えないが、俺は心の中で思ったね。お前らは立ションの解放感を知らないからそんなに怒るんだ!女は立ションができないからな。
その後、渓谷沿いの道は一旦西に転じて、それから再び北へ。さらに行くと徐々に東に向かい出す。すると川沿いに河岸段丘ができ出して、上流から中流になったことが分かる。川幅は拡がり、中洲も形成されている。河岸段丘には町が形成されている。ミョーシの町だ。
俺たちはミョーシギルドに立ち寄って、チーコギルドのギルマスのツチスケに言われた通り、イーヤの大峡谷で、金剛鏑を手に入れたことを報告した。ギルマスが不在だったので、受付に報告を頼んでおいた。
まだ昼前だったので、用件を済ませたらすぐにミョーシを発った。俺たちが横を辿って来た上流の川は、すでに中流の河となっていて、この河はキチノの河と言う。このまま、東に向かって流れて行き、四の島東端のトクシの港町へと続いて海に注ぐそうだ。
俺たちは北から来る支流に沿って遡り、再び山峡に入り込んだ。支流沿いに北北西に進み、支流の上流が西に転じる所で支流と別れ、さらに北へ向かって山を登る。ここからは峠越えだ。北斗号をぐいぐい引っ張る4頭の馬たち、ノアール、ヴァイス、セールイ、ダークが非常に力強くて頼もしい。前から思っていたのだが、こいつら、絶対登りが好きだ。
峠で昼餉。今日は俺が当番なので腕によりを掛けて作った。と言っても鍋料理だが。チーコで手に入れた鯨肉をぶつ切りにし、野菜もぶつ切りにし、鍋にぶち込む。ニンニクと生姜に、宰府で手に入れた柚子胡椒を効かせて、最後に塩胡椒で味を調えただけである。が、嫁たちには頗る好評であった。
昼餉を終えて峠を越えると、そのまま北北東に進み、一気に平地に下りた。
この間、山道では獣の襲撃も警戒したが、まったくなかった。ま、来ても瞬殺するだけだがな。
平地を行き、すっかり日が落ちる頃、今日の目的のキンピーラの門前町に着いた。この町はキンピーラ神社の門前町である。
キンピーラ神社は、ひとつの山全体を境内とする壮大な神社で、四の島のみならず、和の島全体から参詣客が訪れる、とても有名な神社だ。
今宵はもう遅いから、明日は朝イチで起きて参詣するかね。名物の石段を登るのだが、一気に駆け上がってやろうじゃないの!
山髙屋キンピーラ支店に北斗号を預け、門前町の宿屋を取ったら何と温泉でやんの。当たりじゃーん!家族風呂に入って皆とイチャイチャ、至福のときを過ごしたのだった。
夕餉は、まさしく温泉宿の夕餉。皆で堪能し、和酒も旨い。仕上げにうどんが出て来たが、流石、屋府の勢力圏。屋府を中心とする一帯は、ヌキサーと言い、主食はうどんであると言っても過言ではない。
うどん生地を踏み込んでコシを出す独特の作り方をする。
そう言えば、屋府ではキョウちゃんズがうどん屋と勝負して、銀貨1枚ずつをせしめたっけな。笑
部屋呑みが終わって、今宵はキョウちゃんズと同室。ズシミでふたり揃って初陣させて以来だ。
俺の頂&蜜壺マッサージvsキョウちゃんズのマイドラゴンの世話。サキョウを攻めつつウキョウに攻められ、ウキョウを攻めつつサキョウに攻められて、3人で大いに盛り上がった。あー、専務、例のアレ、早く開発してくれ!
ひと通り終わってふとふたりに聞いてみた。
「なぁ、今までずっと一緒だったけどさ、前回正式に俺の嫁になった訳だし、ひとりずつにしないでいいの?」
「えー、そんなん、考えてもみーひんかったで。」
「サキョウ、どないする?うちは、なんやひとり残るんは心細いわぁ。」そうか、ひとり残るときが心配なのか。先代権座主に勘当されてからふたりっきりで頑張って来たんだものな。
「せやな。うちもひとり残るんは心細いやろうけど…、アタル兄とサシってのも一度は試してみてもええかな。」サシって…勝負じゃないんだからさー。苦笑
「せやな。じゃぁ、次に試してみよや。で、あかんかったらまた一緒に戻したらええやん。」
そう言うことになった。
翌朝、皆で早起きして、キンピーラ神社に登る。ひと山が丸々境内だけあって、延々と石段を登ること800弱。最初は数えてたけど細かい数字はもういい。ようやく本宮に着いたので参詣。誰だよ、昨日一気に駈け上ってやるとか息巻いてたバカは?苦笑
さらに奥社まで500段以上あると言う。ここまで来たら行かいでか!へとへとになりながら着いた奥社にも参詣し、これでご利益倍増。
しかし脚はガクブル、今夜から明日に掛けて、筋肉痛は必至だな。苦笑
とは言え、この階段登りは筋トレになるのだから、ウキョウのバフの術も、サジ姉の回復の術もなし。筋肉を酷使して筋肉痛になった後に完全休息すると、筋肉は超回復して筋力アップに繋がるのだ。
早朝の参詣を終え、宿屋で朝餉を摂って、ちょっと遅い出発となった。
キンピーラから屋府へは、北東に進んで半日の行程だが、ここは敢えて、北北西へ進む。そうすると、遅めのこの時間にキンピーラを発っても、昼前にはミャルキャメの港町に着く。
そう、ミャルキャメと言えば、ヌキサーうどんの激戦区なのである。ミャルキャメでヌキサーうどんを食わずして、ヌキサーうどんを語ることなかれ。とは、誰が言ったか知らないし、そんな標語があるのかも怪しいが、まぁそれくらいうどんの激戦区なのだ。
ちなみに全国展開しているあの有名うどんチェーン店の本店は、ここミャルキャメではなく、内海を隔てた西和のカコガーだと言うからまったくもってフェイントである。苦笑
昼前にミャルキャメに着き、うどん屋に入ってうどんを注文した。
キョウちゃんズが迷わずテラ盛を頼むと、店員に「なにそれ?」と言う顔をされた。この店では、特盛が一番大きいらしい。やはりあの屋府のうどん屋の裏メニューなんだな。だったら、ここで通じる訳はない。
大人しく皆で特盛を頼んで、天ぷらもいろいろ頼んで、ネギと天かすと生姜を好き放題盛って、ガッツリ頂いたとさ。
いと美味しゅうございました。(-人-)
ミャルキャメから東北東に一直線で屋府である。夕方になる前に屋府に到着した。
キノベ陸運屋府営業所に北斗号を預け、手頃な宿屋を取った。そしてキョウちゃんズのリクエストにより、三の島へ行くときに立ち寄った屋府のうどん屋へ。しかしなぁ、昼もうどんだったんだが…。ぶっちゃけ、またうどんかよ!と思ったのは内緒な。苦笑
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「げっ!」
「おっちゃん、『げっ!』って何やの!」「せやで、客に失礼やん!」キョウちゃんズがムッとする。俺もちょっとだがイラっとした。
「せやけど、金払わんかったやないかい。」
「おい、お前、ふざけんなよ。テラ盛2杯ずつ食ったら、代金をチャラにして賞金出すって言ったのはお前だぞ。」俺は店主に文句を言った。
「せやけど、普通は食い切れるなんて思わんやんか。」
「知るか!しかも『失敗したら代金を倍払え。』とも言ったよな。俺は俺の身内が食い切れなかったら倍払う覚悟はしてたぞ。お前が言い出した勝負に俺の身内が勝った。それだけだろ!」
「うー、そやな。すまんかった。せやけど、あんたらにはもう賞金はよう出さん。うちが潰れてまうがな。」
「うちら、別に賞金目当てちゃうで。」「せや、旨かったからまた来たんや。」
「さよか。ほんま堪忍な。そんで、おおきに。嬢ちゃんふたりはテラ盛2丁な。で、あんたらは?」
嫁たちが次々に特盛を頼むが、俺は先程のやり取りにムカッと来ていた。こんな店で食いたくねぇ。
「俺はいらねぇ。他の店で食うわ。」
「アタル兄、大人げないで。」「せやで。おっちゃんは『堪忍な。』って言うたやん。」
「でもよう。…てか、お前らなんでここで食うの?こんな店、出ようぜ。」
「「「「「アタル!」」」」」
「嬢ちゃんたち、ええんや。わしが悪かったんや。
兄さん、堪忍やで。この通りや。」店主に頭を下げられた。ちっ。
「しゃーねーな。小でいい。」「「「「「「「!」」」」」」」
俺が頼んだ小=半玉に、嫁たちがぴくッと反応した。しかし俺はスルーだ。俺はうどんなんか食いたくねぇ。ああ、蕎麦かラーメンが恋しいぜ。
「おおきに。」
店主は俺の当てつけの注文に対しても、きちんと礼を言うと、せっせとうどんをつくった。俺は、天かすとネギと生姜を入れ、ずっずっずっーと3口でぞんざいに飲み込んだ。ちくしょう、やっぱり旨ぇや。そのせいでなんか余計ムカついた。
店を出るとキョウちゃんズが詫びて来た。
「アタル兄、堪忍え。うちらのせいでやな想いさせてしもたな。」
「お前らのせいじゃねぇよ。あの店主の態度がムカついたんだ。」
「それはきっかけやろ?ほんまはうどんに飽きてたんやないの?」やべ、図星。
「いや、そんなことはない。旨かったから余計ムカついただけだ。」
「ホンマ?やっぱ旨いやねんかー。」「えへへ。そやったんか。旨かったんかー。」
「でもね、アタル。あの店主の態度も悪かったけど、アタルの態度もよくなかったわよ。ね、サジ。」
こくり。「感じ…悪かった…。」
「しかしな、あいつのあの言い分はないだろ。」
「そうだな。しかしあ奴はそれに気付いて詫びたのだぞ。」ま、確かにそうではあるがな。
「それなら、素直にその詫びを受けるべきですよね。」うーん、それは…。
「アタルぅ。器は大きい方がぁ、素敵ですよぉ。」うーむ。確かにちょっと狭量だったかもしれんな。
「分かったよ。ちょっと反省するわ。」
「それでこそアタル兄や。」「せやねー。」
「でも、小だったから、食い足りねぇ。どっか行こうぜ。」と言うことになって、適当な居酒屋に入った。
その店の店員がイチ押しだったのが骨付鳥。ニンニクを効かせた調味料に漬け込んだ鶏の骨付肉をオーブンで焼くだけ。シンプルだがその分誤魔化しは効かない。旨いじゃないの!うどんだけじゃないのね。つまみがいいと酒も進む。
うどん屋でテラ盛を食ったキョウちゃんズもガッツリ食っていた。いったいこの細い体のどこに消えて行くのだ?
夕餉を堪能し、宿屋に戻って大部屋で部屋呑みをしつつ、皆で明日の行程を練った。
「屋府ってさ、商都行の廻船がないのな。」
「そうですね。内海航路の西行は寄港しますが、東行は寄港しませんからね。東行は対岸のオキャマに寄港します。」
「すると渡し航路でオキャマに行かねばならんのだな。確かアズキ島経由だったか?」
「南の島航路でぇ、トクシに行ってぇ、渡し航路でぇ、ワキャマに渡る方法もぉ、ありますよぉ。」
「それはちょっと遠回りじゃね?」俺が難色を示すと、
「アタル兄、ワキャマやったらいい温泉があるで。な、サキョウ。」
「赤い濁り湯の炭酸泉でな、温泉と冷泉があってな、交互に何回も入んねん。な、ウキョウ。」
「せやからついつい長風呂になってまうんや。」
「なにそれ?いいね。ブッペに寄れなかったしさ、そこ行こうぜ。」
嫁たちも同意して、そう言うことになった。
だったらミョーシから北進して屋府ではなく、東進してトクシに行っときゃよかったか?笑
部屋呑みの後、今宵はタヅナと同室である。
タヅナの攻略法を会得した俺は、頂と蜜壺への的確な攻めで、早々にタヅナを乱れさせた。しかし、眼がイッてしまうとタヅナは暴走を始めるので、そこの見極めが重要だ。
とは言え、本音を言うと、暴走したタヅナに蹂躙されたいとの秘かな思いもある。あー、専務、例のアレ、早く開発してくれ!
翌日、屋府ギルドで嫁たちの流邏石を登録。これはチーコギルドに登録していたものを登録し直した。俺の分の流邏石は、三の島遠征に行くときに既に登録済みである。
それからキノベ陸運屋府営業所で北斗号を受け取り、昼に屋府を出航した南の島航路南東回りでトクシの港町へ。ひと晩船中泊で、翌日の午前中にトクシの港町へ入港。
トクシ港で俺用に流邏石1個を登録し、ワキャマ行の渡し航路に乗り換えた。そして夕方にはワキャマの港町に到着。町外れの温泉宿へと向かった。
温泉好きのキョウちゃんズが推すだけあって、赤濁りの濃厚な炭酸泉は非常に上質な湯だった。源泉は冷温泉でひんやりと心地よい温度。源泉と、源泉を温めた温泉に、数分交代で交互に入る。当然長風呂になるが、非常に心地よい。
露天風呂やぬる湯もあり、なかなか飽きさせない造りだった。この温泉宿も気に入ったので流邏石を1個登録しておくことにする。
典型的な温泉宿の夕餉の後、今宵はアキナと同室である。
アキナはドS系女上司眼鏡で今宵は対決姿勢を顕わにして来た。アキナは早速マイドラゴンの世話を始め、グイグイ攻めて来る。しばらく身を委ねた俺は快楽に耽りつつ反撃のチャンスを待つ。マイドラゴンにホワイトブレスを吐かせ、ひと息入れたアキナに、俺は頂&蜜壺攻めで反撃の狼煙を上げた。俺たちの攻防は、夜遅くまで続いたのであった。あー、専務、例のアレ、早く開発してくれ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/10/16
更新は月水金の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「精霊の加護」も、合わせてよろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
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【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
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お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
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ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
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しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
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