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射手の統領039 副拠で戦勝の宴
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射手の統領
Zu-Y
№39 副拠で戦勝の宴
無事蒼碧龍を攻略し、ウズの棲家のある洞窟の外に出ると、俺はウズ鏑を試すことにした。要領はライ鏑と同じだ。
ウズ鏑に通常矢をかざし、水属性を纏わせる。手頃な木に向けて放つ。矢とともに水流が生じ、木に直撃すると、木はあっさり折れた。強い水圧のせいだ。素晴らしい。
ライ鏑とウズ鏑を取り出して並べてみる。両方の鏑の中で光が、黄金龍と蒼碧龍の形態を取った。ふたつの鏑が発光しながら互いに呼応しているようだ。
今度は同時に両方の属性を纏わせてみる。雷を纏った水流が木を直撃し、辺り一帯を巻き込んで感電させた。
『アタル、考えたではないか。』
『アタル、いろいろ試してみるとよい。』
ライとウズの念話が届く。
嫁3人とキョウちゃんズも興味深そうに見ていた。
いろいろと試しているうちに、気付くと日が暮れ掛けて来たので、皆でユノベ副拠館に戻った。
そのまま表座敷に行き、代官3人を呼んで、ウズ鏑を見せ、首尾を伝えた。
「若、明日は副拠を挙げて戦勝の宴をしましょうぞ。」
「そうだな。いきなり来て、副拠の皆には世話になったしな。」
「なんの、普段は本拠におられる若が来て下さったのですからな、そんなことはお安い御用です。」
「では、明日は朝から宴じゃ。若、副拠内に触れを出しますぞ。」
俺たちは、戦闘の疲れを落とすのに、湯殿に行った。俺はやはり碧湯である。嫁3人は美肌の湯のトロ湯だ。キョウちゃんズもトロ湯に行くかと思ったが、碧湯について来た。
ぺったんこのツルツルではマイサンは反応しない。当然だ、俺はロリではないからな。もはやキョウちゃんズは遠慮なくのぞき込んで来る。
「アタル兄、さっきみたいにならへんの?」必勝祈願の禊で、嫁3人に反応したときのことを言っているのだな。
「ふたりが成長したら反応すると思うぞ。」
「やっぱりうちらだけではあかんかぁ。凹むなぁ。」
「それでこっちに来たのか?」
「「うん。」」
「まぁそう焦るなよ。」
3人で湯船に浸かりほっこりする。温泉好きと言ってただけあって、ふたりとも湯の中では非常にリラックスしたいい表情をしている。
俺はサキョウを引き寄せ、後ろから脇の下に両手を通し、抱えるようにして丹念に頂を刺激した。
「くすぐったいか?」
「うん。」サキョウは昨日で慣れたようだ。今日は身を縮こまらせたりはしない。
「これが気持ちよくなって来たら成長し出すぞ。」
「うん。」しばらく弄ってると固くなって来た。
「はい、次はウキョウ、おいで。」
同様にウキョウも後ろから抱えて丹念に頂を刺激した。
「やっぱりくすぐったいわぁ。」ウキョウも身を縮こまらせずに、俺に預けて来る。
「そうか。そのうち気持ちよくなるさ。」
「そうやとええんやけど…。」こちらも固くなるまでしばらく弄った。
そしてこの後、これが毎日の日課になった。
脱衣所で服を着ているとウズから念話が飛んで来た。
『アタルよ、こちらの小娘に余の鏑を持たせてみよ。』
「サキョウ、持ってみろ。」
サキョウにウズ鏑を手渡す。すると、サキョウの体が青く光り出した。
「「「!」」」驚く俺たち。
『やはりな。アタル、この小娘には水を操る素質があるぞ。しかもかなり高い。』
「ああ、ライからも聞いた。」
サキョウがウキョウにウズ鏑を手渡したが、ウキョウは光らない。もちろん俺も今まで何度となく持って来たが、ライ鏑でもウズ鏑でも、俺が光ったことはない。ちなみにライ鏑では、サキョウもウキョウも光らなかった。
『しかし放出口がすべて塞がっておる。新たに放出口を抉じ開けねばならんな。』
「そうらしいな。しかしまだ抉じ開けるにはふたりとも幼な過ぎる。」
『そうだな。このふたりはアタルに好意を抱いておるから、アタルがもっとかわいがってやればよいのだ。さすれば成長が加速されようぞ。』
「「ウズはん!」」モジモジ×2、真っ赤っか×2。
おー、かわいいな。俺はふたりを思わず抱き締めた。
「俺もサキョウとウキョウが大好きだぞ。」
「「おおきに。」」ふたりとも眼をキラキラさせて抱き付いて来た。
夕餉では、今日の反省会だ。と言っても、非常にスムーズな展開で、ほぼ作戦通りに進んだと言えよう。
「とにかくサキョウのデバフとウキョウのバフの効果は絶大だったな。」
「ホントよねぇ。もう体が軽くって軽くって、ウズの動きもゆっくりだったから、躱すのが楽だったわ。」
「私は…見てた…だけ…。」
「ふたりはこれからどうするのだ?また西都でフリーの冒険者をやるのか?」
「アタル兄と一緒がええね。」
「アタル兄のお手伝いがしたいね。」
「それなら正式にセプトに入らないか?」
「「入る!」」
「俺たちはこれから一旦東都に帰るぞ。それでも大丈夫か?」
「「うん。」」
即答の後、ワンテンポおいて、
「アタル兄、うちらの兄上と話してからでええ?」
「もちろんだ。」
兄上と話を付けねばならんものな。
キョウちゃんズは夕餉もガッツリ食べた。成長のためにどんどん栄養を取れと言うライのアドバイスを実践しているのだ。太らなきゃいいが。
その日は蒼碧龍攻略の疲れもあってすぐに爆睡。
翌日は朝からユノベ副拠の家来どもを集めて、嫁披露と蒼碧龍攻略の宴が開かれた。俺は乞われるまま、雷撃矢と水撃矢の演武を家来たちに披露した。
「若!凄まじいやないかー!」
「若!オミョシのお株を頂きやのー!」
「若!これでユノベは安泰やのー!」
どいつもこいつも家来どもは皆、雷属性と水属性の威力に感動しきりだ!
で、じきに家来どもは、すっかり出来上がって来た。嫁3人はニコニコ愛想を振りまいているが、キョウちゃんズは飽きてきたのだろう。席を立って俺の所に来て、膝に座ったり、背中にもたれ掛かったりと、まとわりついている。要するに子供なのだ。俺はふたりの頭を撫でた。
「若ー!嫁は皆美人やのー。」
「若ー!3人はええけど、ふたりは若過ぎやでー?」
「若ー!ロリコンやったんかー?」
「こいつらふたりは、まだ嫁じゃねーよ!俺はロリコンじゃねーからな!」
と、反論すると皆がドッと笑う。そうだ、断じて違うのだ!ロリではない!
「若ー!それはそのうちに嫁にすると聞こえまんがなー?」
「おうよ。成長したら当然嫁にするわな。こんなにかわいいんだぞ。」
これを聞いてキョウちゃんズがモジモジし出す。
「源氏の紫の上やないかーい!」
「男のロマンやないかーい!」
確かに紫の上かもしれんな、と思う。ただし、紫の上は若くして儚くなるのでそれは勘弁だ。
そろそろ夕刻だ。朝から酒の肴になってやったので、流石にもういいだろう。
「皆の者、今日は大儀。俺たちは退室するが、皆、心ゆくまで呑んで行くがいい。」
と言って、俺たちは宴会場を後にした。表座敷での宴会はまだまだ夜まで続く。
「やはりここでもアタルは家臣に慕われているのだな。」
「酒の肴にされただけだがな。」そう言えばホサキは本拠のときもこんなことを言ってたな。
「タテベは違うのか?」
「うむ。そもそもこのような宴をやらんのだ。家臣とあのように親しくしたことはないな。」
「トノベでは、たまに家臣と宴をやるけど、ユノベのように気安く話し掛けて来る雰囲気じゃないわね。」
「ヤクシも…トノベと…大体…同じ…。」
「オミョシは?」両腕にまとわりついてるキョウちゃんズに聞く。
「分からへんよ。」
「うちら、宴には出たことないさかいな。」
そりゃそうか。笑
「皆はユノベの雰囲気は苦手か?」
「私は好きよ。」
「私も…好き…。」
「私も好きだ。羨ましいとさえ思っている。」
「長かったさかい、うちはちょっと飽きてしもうた。」
「そやね、アタル兄が構うてくれはったからよかったけど…。」
どうもユノベの宴は特殊のようだ。
親父が逝ってから、俺は次期統領として宴に出るようになった。当時はまだ8歳、子供の俺をあやす感覚で、家来どもは気安く接してくれていたのだと思う。両親を亡くしていた俺は、叔父貴たちがいたとはいえ、やはり寂しかったのだろう。家来と親しく関われるのが心地よかった。俺にとっては、家臣は家族のようなものだからな。
今夜は、皆で混浴だ。嫁3人がいたので、マイサンは脱衣所からすでにマイドラゴン化していた。キョウちゃんズは、自分たちだけのときとの反応の違いに、シュンとしている。こればかりは仕方ないではないか。
久々の混浴なのに、子供の教育上よくないと言って、嫁3人は弄らせてくれなかった。泣
嫁3人の前であっても、キョウちゃんズとの日課はしっかりこなした。それはそれ、これはこれなのである。当たり前だが、キョウちゃんズではエッチぃ雰囲気にはならないし、嫁3人にはすでに事情を話しているので、ジト目を向けられることはなかった。
ふたりは相変わらずくすぐったがるばかりであったが、ふたりとも頂の反応は確実によくなって来ている。
ユノベ副拠館、最後の夜。
その夜、俺の部屋に嫁3人が来た。そろそろ限界だろうと言う。何と素晴らしい嫁たちなんだ!俺はすぐに全部脱いで、ベッドで大の字になった。その様子に嫁たちは笑っていた。
嫁たちの衣擦れの音を聞いただけでマイサンはマイドラゴンと化す。嫁たちの舌と指による、天国への誘いに、マイドラゴンはホワイトブレスを何度も撒き散らしていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/3/20
更新は月水金の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「精霊の加護」も、合わせてよろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№39 副拠で戦勝の宴
無事蒼碧龍を攻略し、ウズの棲家のある洞窟の外に出ると、俺はウズ鏑を試すことにした。要領はライ鏑と同じだ。
ウズ鏑に通常矢をかざし、水属性を纏わせる。手頃な木に向けて放つ。矢とともに水流が生じ、木に直撃すると、木はあっさり折れた。強い水圧のせいだ。素晴らしい。
ライ鏑とウズ鏑を取り出して並べてみる。両方の鏑の中で光が、黄金龍と蒼碧龍の形態を取った。ふたつの鏑が発光しながら互いに呼応しているようだ。
今度は同時に両方の属性を纏わせてみる。雷を纏った水流が木を直撃し、辺り一帯を巻き込んで感電させた。
『アタル、考えたではないか。』
『アタル、いろいろ試してみるとよい。』
ライとウズの念話が届く。
嫁3人とキョウちゃんズも興味深そうに見ていた。
いろいろと試しているうちに、気付くと日が暮れ掛けて来たので、皆でユノベ副拠館に戻った。
そのまま表座敷に行き、代官3人を呼んで、ウズ鏑を見せ、首尾を伝えた。
「若、明日は副拠を挙げて戦勝の宴をしましょうぞ。」
「そうだな。いきなり来て、副拠の皆には世話になったしな。」
「なんの、普段は本拠におられる若が来て下さったのですからな、そんなことはお安い御用です。」
「では、明日は朝から宴じゃ。若、副拠内に触れを出しますぞ。」
俺たちは、戦闘の疲れを落とすのに、湯殿に行った。俺はやはり碧湯である。嫁3人は美肌の湯のトロ湯だ。キョウちゃんズもトロ湯に行くかと思ったが、碧湯について来た。
ぺったんこのツルツルではマイサンは反応しない。当然だ、俺はロリではないからな。もはやキョウちゃんズは遠慮なくのぞき込んで来る。
「アタル兄、さっきみたいにならへんの?」必勝祈願の禊で、嫁3人に反応したときのことを言っているのだな。
「ふたりが成長したら反応すると思うぞ。」
「やっぱりうちらだけではあかんかぁ。凹むなぁ。」
「それでこっちに来たのか?」
「「うん。」」
「まぁそう焦るなよ。」
3人で湯船に浸かりほっこりする。温泉好きと言ってただけあって、ふたりとも湯の中では非常にリラックスしたいい表情をしている。
俺はサキョウを引き寄せ、後ろから脇の下に両手を通し、抱えるようにして丹念に頂を刺激した。
「くすぐったいか?」
「うん。」サキョウは昨日で慣れたようだ。今日は身を縮こまらせたりはしない。
「これが気持ちよくなって来たら成長し出すぞ。」
「うん。」しばらく弄ってると固くなって来た。
「はい、次はウキョウ、おいで。」
同様にウキョウも後ろから抱えて丹念に頂を刺激した。
「やっぱりくすぐったいわぁ。」ウキョウも身を縮こまらせずに、俺に預けて来る。
「そうか。そのうち気持ちよくなるさ。」
「そうやとええんやけど…。」こちらも固くなるまでしばらく弄った。
そしてこの後、これが毎日の日課になった。
脱衣所で服を着ているとウズから念話が飛んで来た。
『アタルよ、こちらの小娘に余の鏑を持たせてみよ。』
「サキョウ、持ってみろ。」
サキョウにウズ鏑を手渡す。すると、サキョウの体が青く光り出した。
「「「!」」」驚く俺たち。
『やはりな。アタル、この小娘には水を操る素質があるぞ。しかもかなり高い。』
「ああ、ライからも聞いた。」
サキョウがウキョウにウズ鏑を手渡したが、ウキョウは光らない。もちろん俺も今まで何度となく持って来たが、ライ鏑でもウズ鏑でも、俺が光ったことはない。ちなみにライ鏑では、サキョウもウキョウも光らなかった。
『しかし放出口がすべて塞がっておる。新たに放出口を抉じ開けねばならんな。』
「そうらしいな。しかしまだ抉じ開けるにはふたりとも幼な過ぎる。」
『そうだな。このふたりはアタルに好意を抱いておるから、アタルがもっとかわいがってやればよいのだ。さすれば成長が加速されようぞ。』
「「ウズはん!」」モジモジ×2、真っ赤っか×2。
おー、かわいいな。俺はふたりを思わず抱き締めた。
「俺もサキョウとウキョウが大好きだぞ。」
「「おおきに。」」ふたりとも眼をキラキラさせて抱き付いて来た。
夕餉では、今日の反省会だ。と言っても、非常にスムーズな展開で、ほぼ作戦通りに進んだと言えよう。
「とにかくサキョウのデバフとウキョウのバフの効果は絶大だったな。」
「ホントよねぇ。もう体が軽くって軽くって、ウズの動きもゆっくりだったから、躱すのが楽だったわ。」
「私は…見てた…だけ…。」
「ふたりはこれからどうするのだ?また西都でフリーの冒険者をやるのか?」
「アタル兄と一緒がええね。」
「アタル兄のお手伝いがしたいね。」
「それなら正式にセプトに入らないか?」
「「入る!」」
「俺たちはこれから一旦東都に帰るぞ。それでも大丈夫か?」
「「うん。」」
即答の後、ワンテンポおいて、
「アタル兄、うちらの兄上と話してからでええ?」
「もちろんだ。」
兄上と話を付けねばならんものな。
キョウちゃんズは夕餉もガッツリ食べた。成長のためにどんどん栄養を取れと言うライのアドバイスを実践しているのだ。太らなきゃいいが。
その日は蒼碧龍攻略の疲れもあってすぐに爆睡。
翌日は朝からユノベ副拠の家来どもを集めて、嫁披露と蒼碧龍攻略の宴が開かれた。俺は乞われるまま、雷撃矢と水撃矢の演武を家来たちに披露した。
「若!凄まじいやないかー!」
「若!オミョシのお株を頂きやのー!」
「若!これでユノベは安泰やのー!」
どいつもこいつも家来どもは皆、雷属性と水属性の威力に感動しきりだ!
で、じきに家来どもは、すっかり出来上がって来た。嫁3人はニコニコ愛想を振りまいているが、キョウちゃんズは飽きてきたのだろう。席を立って俺の所に来て、膝に座ったり、背中にもたれ掛かったりと、まとわりついている。要するに子供なのだ。俺はふたりの頭を撫でた。
「若ー!嫁は皆美人やのー。」
「若ー!3人はええけど、ふたりは若過ぎやでー?」
「若ー!ロリコンやったんかー?」
「こいつらふたりは、まだ嫁じゃねーよ!俺はロリコンじゃねーからな!」
と、反論すると皆がドッと笑う。そうだ、断じて違うのだ!ロリではない!
「若ー!それはそのうちに嫁にすると聞こえまんがなー?」
「おうよ。成長したら当然嫁にするわな。こんなにかわいいんだぞ。」
これを聞いてキョウちゃんズがモジモジし出す。
「源氏の紫の上やないかーい!」
「男のロマンやないかーい!」
確かに紫の上かもしれんな、と思う。ただし、紫の上は若くして儚くなるのでそれは勘弁だ。
そろそろ夕刻だ。朝から酒の肴になってやったので、流石にもういいだろう。
「皆の者、今日は大儀。俺たちは退室するが、皆、心ゆくまで呑んで行くがいい。」
と言って、俺たちは宴会場を後にした。表座敷での宴会はまだまだ夜まで続く。
「やはりここでもアタルは家臣に慕われているのだな。」
「酒の肴にされただけだがな。」そう言えばホサキは本拠のときもこんなことを言ってたな。
「タテベは違うのか?」
「うむ。そもそもこのような宴をやらんのだ。家臣とあのように親しくしたことはないな。」
「トノベでは、たまに家臣と宴をやるけど、ユノベのように気安く話し掛けて来る雰囲気じゃないわね。」
「ヤクシも…トノベと…大体…同じ…。」
「オミョシは?」両腕にまとわりついてるキョウちゃんズに聞く。
「分からへんよ。」
「うちら、宴には出たことないさかいな。」
そりゃそうか。笑
「皆はユノベの雰囲気は苦手か?」
「私は好きよ。」
「私も…好き…。」
「私も好きだ。羨ましいとさえ思っている。」
「長かったさかい、うちはちょっと飽きてしもうた。」
「そやね、アタル兄が構うてくれはったからよかったけど…。」
どうもユノベの宴は特殊のようだ。
親父が逝ってから、俺は次期統領として宴に出るようになった。当時はまだ8歳、子供の俺をあやす感覚で、家来どもは気安く接してくれていたのだと思う。両親を亡くしていた俺は、叔父貴たちがいたとはいえ、やはり寂しかったのだろう。家来と親しく関われるのが心地よかった。俺にとっては、家臣は家族のようなものだからな。
今夜は、皆で混浴だ。嫁3人がいたので、マイサンは脱衣所からすでにマイドラゴン化していた。キョウちゃんズは、自分たちだけのときとの反応の違いに、シュンとしている。こればかりは仕方ないではないか。
久々の混浴なのに、子供の教育上よくないと言って、嫁3人は弄らせてくれなかった。泣
嫁3人の前であっても、キョウちゃんズとの日課はしっかりこなした。それはそれ、これはこれなのである。当たり前だが、キョウちゃんズではエッチぃ雰囲気にはならないし、嫁3人にはすでに事情を話しているので、ジト目を向けられることはなかった。
ふたりは相変わらずくすぐったがるばかりであったが、ふたりとも頂の反応は確実によくなって来ている。
ユノベ副拠館、最後の夜。
その夜、俺の部屋に嫁3人が来た。そろそろ限界だろうと言う。何と素晴らしい嫁たちなんだ!俺はすぐに全部脱いで、ベッドで大の字になった。その様子に嫁たちは笑っていた。
嫁たちの衣擦れの音を聞いただけでマイサンはマイドラゴンと化す。嫁たちの舌と指による、天国への誘いに、マイドラゴンはホワイトブレスを何度も撒き散らしていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/3/20
更新は月水金の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「精霊の加護」も、合わせてよろしくお願いします。
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カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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