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第1章
リュンヌは見つかりました。
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入学式も終わり、各教室に名前が貼り出されてます。リュンヌ、ガードン、ヴィオレットは共にAクラス。
さすが!ガードン様。お名前が一番上なのは入試で一番だったのね、私は二番だからまだまだだわ。そうだ、バカな私へ勉強を教えて欲しいとお願いしたらダメかしら?
『リュンヌは俺の為に勉強しているんだね。可愛い君に全て教えてあげるよ。
そ、そんな全てだなんて!私はガードン様が教えてくれるだけで胸がいっぱいですわ!……』
クラス表を見ながら赤くなるリュンヌを見つけたヴィオレットは、冷静に捕獲して席へ誘導した。
「リュンヌ、ちゃんと話を聞くのよ!」
「あら?ヴィオレット。いつの間にいらしたの?」
はぁ、と肩を落とすヴィオレットはリュンヌの側に移動すると、ローザと相談していた事を伝えた。
「これから学園生活が始まるけど、リュンヌはギレル様の婚約者候補として生活するのよ」
ヴィオレットは首をコテンとするリュンヌに説明を続ける。
「ギレル様の婚約者候補なら、下手な手は打てないから、リュンヌを自分のモノにしようとする男子生徒への牽制になるわ。
もし、ガードン様の婚約者候補だと知られると、子豚より俺の方がイケる!と勘違い野郎が出て来る可能性が高い。それを防ぐ為にね」
ヴィオレットは冷静に判断していた。弟であるガードン様が王になる確率は極めて低い。家臣へ下ると言っても、その立場は平穏な世なら別段気にならないが、もし謀反等あれば、担ぎ出されてしまう。
今は平穏だが、ずっと続く保証は無い。しかも見目は子豚なのだ!いくらリュンヌが惚れていようと、普通の令嬢が選ぶ事はあまり考えられない。
ローザと相談した結果。リュンヌとガードン様が結ばれる為には、お互いの気持ち以上に、リュンヌをまず守る事を優先する事にした。
「分かったわ、ガードン様の手を握りしめるのは、我慢する!でも、お勉強を教えて頂くのもダメかしら?本当は抱き付きたいけど我慢するから……」
何を勉強するんだ?ガードン様とリュンヌの差は、ほとんど無い気がするが?と悩むヴィオレット。
「ま、まぁ、ガードン様が良ければね」
ぱぁっと明るくなるリュンヌの頭を撫でる。同じ年じゃなく、まるで妹だと思うヴィオレット。それをじっと見ていた平民少女が居た。
あれが悪役令嬢の二人ね。
ピンク髪の平民少女コルデ。前世の記憶を持つ少女はココをゲームだと思っている。
公爵家の三令嬢が悪役で、ラスボスはガードン。少しニヒルで容姿端麗、でもクラス表に名前はあったけど、いないのかな?
コルデはガードンのスチルを思い出し探すが、見つけられない。諦めて再び公爵家の二人を見ると、1人は銀色の髪で年より上に見える為、美少女より美女で、仕草等妖艶にさえ感じる。
もう1人は、黒髪で美少女だが、ふとした時に見せる笑顔とちらりと目線を移して赤くなる顔が小悪魔的な感じ。
さすが悪役令嬢、スペック高いわね!
コルデが1人興奮していたが、彼女は知らなかった。コルデの後ろにガードンが居る事を。
前に居る女、頭イカれてんのか?
1人でぶつぶつ言ってるが全て聞こえていたぞ、悪役令嬢?なんじゃそりゃ。
しかも、俺を知っている感じだな、ちょっと様子見しなければ……
学園生活は始まったばかり、そう結論したガードンである。
さすが!ガードン様。お名前が一番上なのは入試で一番だったのね、私は二番だからまだまだだわ。そうだ、バカな私へ勉強を教えて欲しいとお願いしたらダメかしら?
『リュンヌは俺の為に勉強しているんだね。可愛い君に全て教えてあげるよ。
そ、そんな全てだなんて!私はガードン様が教えてくれるだけで胸がいっぱいですわ!……』
クラス表を見ながら赤くなるリュンヌを見つけたヴィオレットは、冷静に捕獲して席へ誘導した。
「リュンヌ、ちゃんと話を聞くのよ!」
「あら?ヴィオレット。いつの間にいらしたの?」
はぁ、と肩を落とすヴィオレットはリュンヌの側に移動すると、ローザと相談していた事を伝えた。
「これから学園生活が始まるけど、リュンヌはギレル様の婚約者候補として生活するのよ」
ヴィオレットは首をコテンとするリュンヌに説明を続ける。
「ギレル様の婚約者候補なら、下手な手は打てないから、リュンヌを自分のモノにしようとする男子生徒への牽制になるわ。
もし、ガードン様の婚約者候補だと知られると、子豚より俺の方がイケる!と勘違い野郎が出て来る可能性が高い。それを防ぐ為にね」
ヴィオレットは冷静に判断していた。弟であるガードン様が王になる確率は極めて低い。家臣へ下ると言っても、その立場は平穏な世なら別段気にならないが、もし謀反等あれば、担ぎ出されてしまう。
今は平穏だが、ずっと続く保証は無い。しかも見目は子豚なのだ!いくらリュンヌが惚れていようと、普通の令嬢が選ぶ事はあまり考えられない。
ローザと相談した結果。リュンヌとガードン様が結ばれる為には、お互いの気持ち以上に、リュンヌをまず守る事を優先する事にした。
「分かったわ、ガードン様の手を握りしめるのは、我慢する!でも、お勉強を教えて頂くのもダメかしら?本当は抱き付きたいけど我慢するから……」
何を勉強するんだ?ガードン様とリュンヌの差は、ほとんど無い気がするが?と悩むヴィオレット。
「ま、まぁ、ガードン様が良ければね」
ぱぁっと明るくなるリュンヌの頭を撫でる。同じ年じゃなく、まるで妹だと思うヴィオレット。それをじっと見ていた平民少女が居た。
あれが悪役令嬢の二人ね。
ピンク髪の平民少女コルデ。前世の記憶を持つ少女はココをゲームだと思っている。
公爵家の三令嬢が悪役で、ラスボスはガードン。少しニヒルで容姿端麗、でもクラス表に名前はあったけど、いないのかな?
コルデはガードンのスチルを思い出し探すが、見つけられない。諦めて再び公爵家の二人を見ると、1人は銀色の髪で年より上に見える為、美少女より美女で、仕草等妖艶にさえ感じる。
もう1人は、黒髪で美少女だが、ふとした時に見せる笑顔とちらりと目線を移して赤くなる顔が小悪魔的な感じ。
さすが悪役令嬢、スペック高いわね!
コルデが1人興奮していたが、彼女は知らなかった。コルデの後ろにガードンが居る事を。
前に居る女、頭イカれてんのか?
1人でぶつぶつ言ってるが全て聞こえていたぞ、悪役令嬢?なんじゃそりゃ。
しかも、俺を知っている感じだな、ちょっと様子見しなければ……
学園生活は始まったばかり、そう結論したガードンである。
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