12 / 14
12
しおりを挟む
体調がおかしくなって仕事を続ける事が出来なくなり、上司から少し休んだ方が良いと10日ほどの休暇をもらった。
思えばこの頃からすでにうつ病の傾向があったのかもしれない。
そんな時に友人が紹介してくれたのが現在の妻だった。
一緒に夕食を食べた際には、俺の箸の持ち方や店員さんへの態度を注意されたりと、どこか小煩い姉の様な感じで、初めて会ったにも関わらず言いたい事を言うタイプの子だった。
途中からそれが可笑しくて、わざとマナーの悪いふりをしたりして揶揄ったりした。
妻としてはそれがとても腹の立つ態度だったらしく、面白くない夕食だったと後から聞かされた。
妻からすればそんな初デートだったのだが、俺は心から笑う事が出来ていた。
次に会う約束はしたものの、相手の嗜好などは何の情報もなく、俺の好きな事ばかりしていると怒られそうだと思い、デートのプランを考える事にした。
今までは俺の選んだ事はだいたい肯定してくれる女性としか付き合ってこなかった。もちろん美緒もそうだ。
デートのプランで怒られそうだなんて、新鮮な気分でいつの間にか楽しんで計画を練っていた。
初めてのデートは寺社巡りをする事にした。初めてのドライブは二人きりだと間が持ちそうにないので、電車で移動した。
それが良かったのかもしれない。大学はどこで、どの路線を使って通っていただとか、高校はどこだ、部活は何をしていた、その時の彼氏はどうだったと話が弾み、たくさんの情報を得た。
思えばこの頃からすでにうつ病の傾向があったのかもしれない。
そんな時に友人が紹介してくれたのが現在の妻だった。
一緒に夕食を食べた際には、俺の箸の持ち方や店員さんへの態度を注意されたりと、どこか小煩い姉の様な感じで、初めて会ったにも関わらず言いたい事を言うタイプの子だった。
途中からそれが可笑しくて、わざとマナーの悪いふりをしたりして揶揄ったりした。
妻としてはそれがとても腹の立つ態度だったらしく、面白くない夕食だったと後から聞かされた。
妻からすればそんな初デートだったのだが、俺は心から笑う事が出来ていた。
次に会う約束はしたものの、相手の嗜好などは何の情報もなく、俺の好きな事ばかりしていると怒られそうだと思い、デートのプランを考える事にした。
今までは俺の選んだ事はだいたい肯定してくれる女性としか付き合ってこなかった。もちろん美緒もそうだ。
デートのプランで怒られそうだなんて、新鮮な気分でいつの間にか楽しんで計画を練っていた。
初めてのデートは寺社巡りをする事にした。初めてのドライブは二人きりだと間が持ちそうにないので、電車で移動した。
それが良かったのかもしれない。大学はどこで、どの路線を使って通っていただとか、高校はどこだ、部活は何をしていた、その時の彼氏はどうだったと話が弾み、たくさんの情報を得た。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる