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サンタさんとLINEはじめました

不思議なメッセージ

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12月24日,,,
この日は私にとって、
いや、私達、家族にとって
忘れられない日。

そう、世の中もクリスマスムード
今までと変わらない、
クリスマスをおくろうとしていたのに

あんな,,,
今となっては笑い話だが,,,
その時はいろんな意味で
疲れてしまった話。
私はふと棚の写真を持って呟いた。

「二度とあんな事するなよ、サンタ」
皮肉を込めて言ってはみたが
顔は笑ってた。

これからお話する内容には、
あまり考えないで読んだ方が
オススメだよ。
考え過ぎるとあの時の
私みたいになるから

ー午前7時30分ー

ピピピピ
目覚ましが鳴った,,,

「朝かぁ、」

私はめっぽう朝に弱い,,,
目は覚めるが布団から出れない。
だから決まって、

ドッスン!

「パパ~起きて!」

こうして娘が布団の上に乗って
起こしてくれている。

「パパ~遅刻しちゃうよ。」

娘に言われようやく起き出す,,,
凄くありがたいのだが、
父として情けなくも感じている。

私のルーティンは、
起きて→着替えて→携帯、パソコンの
メッセージ確認→身だしなみを整え→
朝食→娘を幼稚園に送り会社に出社。
これがルーティン。

私は着替えてメッセージの確認をした
まぁ、パソコンにはいつも通り
何も無い。だいたい仕事は、
家に持ち込まないようにしている。

携帯もニュースだけだろう
私はスマホをチェックした,,,
すると、
LINEのメッセージに,,,
見知らぬ人からメッセージが入ってた
誰だろう?
私は名前を見た,,,
なんと、そこに表示されてたのは,,,

                           サンタ


え、?サンタ,,,?

いやいや、サンタなんて見間違えだよ
もう一度良く見てみる。

                        サンタ


いや、おかしいだろ!

今時、名前がサンタとかないだろ。
てか、アイコンもサンタだな!

いや待てよ、
間違えてLINEしたのか?
フィンランドには本物のサンタがいる
とは聞いた事がある。

取り敢えず、中を見てみよう。
私はメッセージを開いた,,,
なかには,,,

                 Merry Christmas

            ワシハ サンタクロース

                 ショウマ  キミ二

      サイコウノ プレゼント ガアル

          ダカラ、クリスマス  ノヒ

                    プレゼントヲ

               モッテイク  カラネ

               ソウ、キョウ  キミノ

              イエ二   イク   カラネ


なるほど,,,要はサンタが私の家に
最高のプレゼントを、
持って来てくれるって事か,,,

いや、おかしいだろ!

いきなり過ぎるだろ!
え、今のサンタって
予告状みたいなの送るの?
こっちがお願いする前に
プレゼント用意してるの?
まだ、私、娘から欲しい物聞いて
ないんだけど,,,
てか、どうやってプレゼントするの?
普通、枕元に置いとくんだよね,,,
うち、煙突ないし
夜、来られても防犯システム
作動するんだけど、大丈夫なのか?
もしかして、今時のサンタは
手渡しなのか?

あぁぁぁぁぁ判らない!
取り敢えず、宛先は私だったって事
だけ判ったけど、
目的が全然わかんね~

そんな風にサンタからのメッセージと
格闘する事10分,,,

「パパ、ママがご飯出来たって」

娘が再び呼びに来てくれたのだ,,,

「ありがとう、今行くね」
私は娘にそう言った。

娘は
「パパ、大丈夫?」
と聞いて来た。

「なんかパパ変か?」
私は娘に聞いてみた。

「うん、なんか顔が真っ青だよ」
娘はそう言った。

自分の中でも判ってた,,,
今のサンタの事でこうなっている。

私は娘に聞いた。
「彩音はサンタさんから何が欲しい」

娘はこう言った。
「家族、皆でパーティーしたい!」

「え、?」
私は驚いた。

「おもちゃとかじゃないのか?」
と私は聞いた。

娘は
「うん!いいのパパが
じいじとばあばと仲良くなって
欲しいんだ!」
と笑顔で言った。

私は
「彩音は優しいな、ありがとうね
じゃ、今日は二人を呼んで
パーティーでもしようか!」
と言った。

娘は
「本当!やった!」
と大喜びした。

すると、
「あなた、いいの?
そんな事言って?」
と妻の華奈が聞いて来た。

私は
「大丈夫だ、二人には、
私から言って置くよ。」
と言った。

私は母とは仲が悪い訳ではないが
父とは仲良く慣れずにいた。

妻は早くに両親を失くして
一人になって、
20の頃に
同じ職場で出会い結婚した。
そして、娘の彩音も産まれた。

こうして結婚生活5年目を
迎えようとしていた,,,

妻が
「あなた、ご飯食べないと
遅刻するわよ。」
と言って私は時計を見た。

起きてから20分たっている。

「まずい、遅刻する!」
私は慌てて支度始めた。

妻は
「彩音も、ご飯食べましょう」
と言って娘を連れてリビングに行った

まったく、サンタのメッセージで
時間を無駄にしてしまった!

この時,,,携帯が鳴ったのを気付く
のはもう少し先の事だった,,,

私は慌ててリビングに行き、
食事をし始めた。

そして
食べ終わり、
荷物を準備して、
娘と一緒に家を出た。

家を出る時、
妻が
「今日は早く帰って来てね。」
と言った。

「大丈夫!遅くならないで
帰って来るから」
私はそう返して
娘と一緒に歩き出した。

妻が後ろから、
「行ってらっしゃい~」
と言ったので、

二人で
「行ってきます~」
と返した。

娘を幼稚園に送り、
私は会社に行った。

ー午前8時15分ー
私は駅のホームに居た,,,
待ってる間に再び携帯を見た。
すると,,,

またメッセージが入っていた。

誰からだろう

私はメッセージの送り主を見た。

送り主はやはり

サンタだった。

今度はなんだ!

私はメッセージを開いた。

          イヤ~  トナカイノ
         
          チョウシガ  ワルクテ
         
          ソリ二 ノッテ 
         
          イケナイヨ
         
          コマッタナ

いや、クリスマスだよ今日!
動物だから生きてるから、
調子悪くなるのは、
仕方ないかもしれないけどさ、
もっと前から体調管理してたら
こうならなかったんじゃない?

等と思っていたらまたメッセージが、

私はメッセージを見た。

           ショウマ!

           ワシハ  サンタノ

           ジョウシキヲ

           ステテ    ヒコウキデ
            
           イクコトニ   シタヨ!
            
           マッテテネ

飛行機で来るのかよ!
もはや、サンタじゃないじゃん!
飛行機乗ったら、ただの
赤い服着て、白いひげ生やした
おっさんだよ!
もうやべーよ
これどうしよ

あ、またメッセージが来た。

        ツイシン

        ナオ、コノメッセージヲ

        ホカノ   ヒト二    ミセタラ、

        キミノ     カゾクノ

        イノチハ    ナイ!

        ゼッタイニ

        ハナシテハ        ナラナイ!

いや、いきなり脅迫!
怖いよ、
サンタってこんな怖かったけ?
サンタは皆に夢与える人じゃないの?
本当に恐ろしいよ、このサンタは。

そうしてる間に電車が来た。
幸い、今日は電車が空いていた為
席に座れた。

はぁ、朝からこんなに疲れるとは。

すると、また携帯が鳴った。
おいおい、今度はなんだ、
私はメッセージを開いた。

           イマカラ、

           ヒコウキノ   チェックイン

           スルヨ!

と一緒に写真がついて送られて来た。
写真には
赤いアロハシャツ!
黒の短パン、

え、何処の人ですか!
そりゃ、いつもの格好だと
乗りづらいのは判るけど,,,
格好が,,,
取り敢えず、上赤い服で下が黒なら
何でもいいになってるよ。
こっちとの季節感が全然違うよ。

すると、またメッセージが、
今度はなんだ

                        イマカラ

                        フライトダヨ~

                        ショウマ!

                        マッテテネ!

フライト早くない?
トナカイで来るみたいに自由だな!
こっちは待ってないし、
さっきから思ってたけど、
何で、俺の名前知ってんだぁぁぁぁぁ

取り敢えず、フライトは長いからな
判らない事だらけだが
一旦忘れて仕事に集中しなくては、
と思っていたら駅に着いた。
私は電車を降りて、改札を出て
会社に向かった。

ー午前8時30分ー
「おはようございます」
私は会社に着いて、
タイムカードを押して
自分のデスクに座った。

私の仕事は物流業だ。
ここに着て、もうすぐ10年

私も部長となり
後輩がいる職場となった。
だから、私はしっかりやらなくては
今は、サンタの事は忘れよう,,,
さぁ、仕事だ!

ーそれから2時間後ー
コーヒーでも飲むか、
私は立ち上がり、コーヒーを入れて
席に戻った。
すると,,,
また、携帯が鳴った。
サンタか?
にしては
早すぎないか?
私は時計を見た。
現在、午前10時30分だった。
いや、2時間で日本に来れる
はずが無い!
私はメッセージを開いた

                    イヤ~

                    マイッタヨ

                    ノル、ヒコウキ

                    マチガエチャッテ

                    イマ、ハワイ二キチャッタ  

                    コレカラ、チャント

                    ニホンイキノ

                    ヒコウキデムカウヨ

                    マッテテネ!(o≧▽゜)o

写真がついていた
写真では、サンタがハワイで
フラダンスをしたり
遊んだりしていた。

楽しんでいる,,,

乗る飛行機間違えたぁ!じゃねぇよ
本当に来る気あるのか?
来たら、絶対いろいろ聞いてやる!
そう思って、私はまた仕事を始めた。

一体、サンタの目的とは?
何故、ショウマの
連絡先を知ってたのか?
プレゼントとは一体なんだ!

果たして家族は幸せな
クリスマスイブを過ごす事が
出きるのか?

一方、
「計画は順調か?」

「ええ、無事に進んでいます」

「後は、プレゼントだね」

「今、準備してるよ」

「早く、会いたいなぁ」

「聖真、彩音、華奈」

「プレゼントは,,,
キミ達が驚く物を用意するよ,,,」

会話の人物は誰だ?







    
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