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1.恋人なんかいらない(らん・まどか)
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ライオンに噛まれた次の日。
俺は早速耳のピアスをはずす作業へと取りかかっていた。
俺の耳元で唸る声。
千賀「うーん。」
カチャカチャ。
くわえて、金属音。
耳元がうるさい。
多分今は学校では昼休みの時間。
みんなが学校に行ってる間、俺は休んで格闘中だ。
といっても格闘しているのは俺じゃない。
千賀が俺のピアスをはずしてくれている
千賀こと賀山 千は人間ではない動物の猫族だ。
髪の毛は白くに目は左右で色が違ういわゆるオッドアイ。
これは猫族のトップの特徴である。
千賀は猫族の中でも一番上のくらいにいるやつだ。
それなのに動物嫌いのふわと知り合い、今では月1は絶対会って遊ぶほどなかがいい。
なんで動物嫌いのふわと猫族のトップの千賀がそこまで仲良くなれるのか。
その理由は簡単で、千賀は去勢しているからである。
つまり、自分が発情しないし相手や人間を発情させないのだ。
ふわは動物の生殖本能や発情をもっとも嫌うためそれがない千賀は、嫌いの対象には入らなかったらしい。
動物じゃなければ差別や区別を嫌う性格なのでそういうことなら仲良くなれるのが妥当だろう。
と、俺は現実に意識を戻して唸る千賀に声をかける。
まどか「いけそう?」
答えはいいものではなかった。
千賀「んー、結構ムズいね、これ」
朝からやっているんだ。
できていたらもう外れてるよな。
でも、千賀がむずいっていってるってことは相当難しいんだろうな。
その間にも金属音はなる。
カチャカチャ。
まどか「まじ?どんな感じ?」
千賀「なんか、暗証番号のしたにもう一段階あるみたいなんだよね。なにこれ」
なにこれ、とかいってるよ。
どうにかなると思ってたけど。
カチャカチャ
とれてくれないときついぞー。
本当に飴なめる生活になっちゃうよ。
千賀は耳のピアスをいじりながら俺に聞いてきた。
千賀「てゆうか、
無理やり穴開けられてピアスって、、、
大分気に入られてるね
まどかくん」
まどか「しらん」
気に入られても困る。
その思いに答える気はないし。
千賀は続けた。
千賀「もう、諦めちゃって愛されるのもてかもよ?」
、、、、。
俺は千賀のその言葉を聞いて黙り混んだ。
あい、、愛される、、ね。
みんなには言わない思いが口からこぼれでた。
千賀は口が固いし、大丈夫だろう。
まどか「怖い。」
千賀「え?」
俺の愛や恋に対する思いだ。
まどか「恋愛って怖くね?
ほんとにそいつのことしか見えなくなんの?
周りが見えなくなるぐらい好きになんの?
そいつのことしか考えられなくなるの?
それって、怖くね?」
ドラマや小説、友達の恋愛を聞いて思う。
みんな幸せそうに話すけど、怖い。
今までの生活があるのに、そんな状態になったら自分がどうなるのか、今までの生活をなげうって恋や愛を選ぶのか。
もし自分がそうなってしまったらと思うと怖いんだ。
千賀は手を止めてうなずいた。
千賀「うーん。なるほど。
確かに怖いかも」
まどか「でしょ?」
千賀「でも自分を確実に好きでいてくれる存在って嬉しくない?」
似たような言葉をライオンがいっていた。
永遠の存在、、。
まどか「お前もライオンと同じ考えか」
動物的思考ってことなのかな。
千賀はあららっ。という顔をして笑った。
千賀「あらら、そうなのか。そりゃごめん」
別にその思考を否定するわけではない。
でも、こわい。
だからこそ、
まどか「別にいいけど。
だから正直発情が怖い、
どうなるかわからん。」
発情を迎えた自分はライオンをほっするかもしれない。
みっともなく股を開いてライオンの精子を欲しがるんだ。
それまで、いやがっていたとしても、、。
そんな自分のことを想像するだけでも怖い。
千賀「ライオンくんがまどかをかわいいと思う理由わかるかも」
いきなりの言葉に俺はびっくりして千賀を見た。
まどか「やめろよきもい」
千賀は「大丈夫だよー」と手をヒラヒラふる。
千賀「はははは、発情はしないけどね。
でも、夢中になってみるのも手だよってこと」
こわいのに、か?
千賀、悪いけど俺の選択しにはないよ。
しかもその選択に至る前に、ピアスが外れればなんの問題もないんだ。
俺は悪く笑った。
まどか「それは千賀の腕次第」
千賀は俺の耳に手を戻してまたカチャカチャといじり出す。
千賀「頑張りまーす」
カチャカチャ
千賀の選択肢が頭から離れなかった。
まだ、まだだ。
その選択肢にいくのは。
この日夕方まで粘ってくれた千賀は「明日も来るね」といって帰っていった。
耳に残るピアス。
結局この日は取れなかった。
ここから一週間、千賀が俺のピアスをとることはできなかった。
俺は早速耳のピアスをはずす作業へと取りかかっていた。
俺の耳元で唸る声。
千賀「うーん。」
カチャカチャ。
くわえて、金属音。
耳元がうるさい。
多分今は学校では昼休みの時間。
みんなが学校に行ってる間、俺は休んで格闘中だ。
といっても格闘しているのは俺じゃない。
千賀が俺のピアスをはずしてくれている
千賀こと賀山 千は人間ではない動物の猫族だ。
髪の毛は白くに目は左右で色が違ういわゆるオッドアイ。
これは猫族のトップの特徴である。
千賀は猫族の中でも一番上のくらいにいるやつだ。
それなのに動物嫌いのふわと知り合い、今では月1は絶対会って遊ぶほどなかがいい。
なんで動物嫌いのふわと猫族のトップの千賀がそこまで仲良くなれるのか。
その理由は簡単で、千賀は去勢しているからである。
つまり、自分が発情しないし相手や人間を発情させないのだ。
ふわは動物の生殖本能や発情をもっとも嫌うためそれがない千賀は、嫌いの対象には入らなかったらしい。
動物じゃなければ差別や区別を嫌う性格なのでそういうことなら仲良くなれるのが妥当だろう。
と、俺は現実に意識を戻して唸る千賀に声をかける。
まどか「いけそう?」
答えはいいものではなかった。
千賀「んー、結構ムズいね、これ」
朝からやっているんだ。
できていたらもう外れてるよな。
でも、千賀がむずいっていってるってことは相当難しいんだろうな。
その間にも金属音はなる。
カチャカチャ。
まどか「まじ?どんな感じ?」
千賀「なんか、暗証番号のしたにもう一段階あるみたいなんだよね。なにこれ」
なにこれ、とかいってるよ。
どうにかなると思ってたけど。
カチャカチャ
とれてくれないときついぞー。
本当に飴なめる生活になっちゃうよ。
千賀は耳のピアスをいじりながら俺に聞いてきた。
千賀「てゆうか、
無理やり穴開けられてピアスって、、、
大分気に入られてるね
まどかくん」
まどか「しらん」
気に入られても困る。
その思いに答える気はないし。
千賀は続けた。
千賀「もう、諦めちゃって愛されるのもてかもよ?」
、、、、。
俺は千賀のその言葉を聞いて黙り混んだ。
あい、、愛される、、ね。
みんなには言わない思いが口からこぼれでた。
千賀は口が固いし、大丈夫だろう。
まどか「怖い。」
千賀「え?」
俺の愛や恋に対する思いだ。
まどか「恋愛って怖くね?
ほんとにそいつのことしか見えなくなんの?
周りが見えなくなるぐらい好きになんの?
そいつのことしか考えられなくなるの?
それって、怖くね?」
ドラマや小説、友達の恋愛を聞いて思う。
みんな幸せそうに話すけど、怖い。
今までの生活があるのに、そんな状態になったら自分がどうなるのか、今までの生活をなげうって恋や愛を選ぶのか。
もし自分がそうなってしまったらと思うと怖いんだ。
千賀は手を止めてうなずいた。
千賀「うーん。なるほど。
確かに怖いかも」
まどか「でしょ?」
千賀「でも自分を確実に好きでいてくれる存在って嬉しくない?」
似たような言葉をライオンがいっていた。
永遠の存在、、。
まどか「お前もライオンと同じ考えか」
動物的思考ってことなのかな。
千賀はあららっ。という顔をして笑った。
千賀「あらら、そうなのか。そりゃごめん」
別にその思考を否定するわけではない。
でも、こわい。
だからこそ、
まどか「別にいいけど。
だから正直発情が怖い、
どうなるかわからん。」
発情を迎えた自分はライオンをほっするかもしれない。
みっともなく股を開いてライオンの精子を欲しがるんだ。
それまで、いやがっていたとしても、、。
そんな自分のことを想像するだけでも怖い。
千賀「ライオンくんがまどかをかわいいと思う理由わかるかも」
いきなりの言葉に俺はびっくりして千賀を見た。
まどか「やめろよきもい」
千賀は「大丈夫だよー」と手をヒラヒラふる。
千賀「はははは、発情はしないけどね。
でも、夢中になってみるのも手だよってこと」
こわいのに、か?
千賀、悪いけど俺の選択しにはないよ。
しかもその選択に至る前に、ピアスが外れればなんの問題もないんだ。
俺は悪く笑った。
まどか「それは千賀の腕次第」
千賀は俺の耳に手を戻してまたカチャカチャといじり出す。
千賀「頑張りまーす」
カチャカチャ
千賀の選択肢が頭から離れなかった。
まだ、まだだ。
その選択肢にいくのは。
この日夕方まで粘ってくれた千賀は「明日も来るね」といって帰っていった。
耳に残るピアス。
結局この日は取れなかった。
ここから一週間、千賀が俺のピアスをとることはできなかった。
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