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遠距離恋愛編
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先輩と会うまで約一週間。
最近のおれの考え事はひとつだ。
ーーーークリスマスプレゼントをあげるべきか、
ーーーーあげるとしても何をあげるべきか
だ。
俺は大学の机にうっつぷした。
「あーーーーー」
この光景を見飽きたであろうかなやんと大志はもはや構ってさえくれない。
二人も最初こそは真剣に考えてくれていたが今はこの通りである。
何回も聞いているが俺は聞くことはやめない。
今日も同じようなことを二人に聞く。
「クリスマスプレゼントってあげたがいいのかな、もうわからん。」
二人は飽き飽きした顔をしながらも返してくれる。
「もー、いるでしょって何回言えばいいのさー」
とかなやん。
いる。
いるまでは答えが簡単に出る、、が
「な「なんでもいいやろ。お前がちゃんと考えたものなら。」まだ聞いてないよ!」
俺に被せて答えをくれる大志。
なにがいい?、と言う質問は何回もしているため覚えてしまったのだろう。
授業は今日はもうない。俺は帰ろうとしてた二人を捕まえて今話を聞いている。
早く帰りたいんだろう。二人は。
でも、正直、俺のこの問題も大事!でしょ。
付き合ってはじめてのクリスマスだよ、
どーすればいいのか、マニュアルがほしいよ。
「あーーーーー」
また振り出しに戻る。
かなやんは俺の頭を撫でながら聞いてきた。
「あげることは決定でしょ?」
俺はうなずく。
「んー、、なんか先輩の好きなものとかないの?」
んー、、
先輩の好きなもの、、
好きな、食べ物は特出したものはないっていってたし、、
あ、、
「、、甘いもの」
すごい甘党だった!
「へぇー!意外!んー、じゃあ、なんか作ったら?お菓子とか」
お菓子、、
料理は作るけど、
うーーん
でも他に選択肢はなさそう。
俺は頭をあげた。
ずっと頭をなで続けてたかなやんは俺を見て「どう?」と聞いてくる。
「、、頑張ってみる」
というとかなやんはにっこり笑った。
「失敗作とか、試作品とか全然食べるから持ってきてねー!!ぜひ!!」
、、、
最初からそれが目的じゃ、、ということばは飲み込んだ。
俺のために考えてくれたんだし、
でも、
そうすると新たな問題が出てきた。
「なに作ろ、」
「ええーーー!!次はそれー!?」
「お前が作りゃなんでもいいやろ」
、、大志は論外。
それしか言わん。
かなやんも不満らしく、大志に「てきとーすぎ!」と怒っている。
しかし大志は悪びれていないようで「ほんとのことだし。」とかなやんの頭を押さえていた。
かなやんは大志に頭を押さえつけられながら俺に言う。
「でも、こればっかりは大志の言うとおりかもよ?
きっと陸が作ってくれたものならなんでもいいと思うよ。
まぁ、それでだめだったらーーーー」
俺に手招きしてくるので俺はかなやんの口に耳を寄せた。
かなやんは小さい声でささやいた。
「生クリーム自分につけて
『俺を食べて?』で先輩は大喜びだと思うよ?」
俺はかなやんを大志のもとへ押し戻す。
かなやんをみると、あははっと笑っていた。
あのやろう。
ふざけんな、
俺のかおはしばらく赤くなっていた。
想像してない訳じゃない、けど。
男性同士のSEXの仕方も、授業とかでやったけど、
でも、
さすがにクリスマスに、、
まさか。
しかも自分でそんな、誘うみたいなっ。
無理だ。
決めた、生クリームは使わない!
ガトーショコラにしよ。
俺はかなやんを睨み付けた。
「ガトーショコラにするから!」
そういうとかなやんは「ふーん。」といい、意地悪くいった。
「じゃあ、どろどろにとけたチョコレートもっていったら?」
「殺す!」
俺は立ち上がると二人に「ありがと!じゃね!」といい素早く立ち去った。
ありえん!
あああああああ!!もう!
ただのデートだって!
かなやんのせいで俺は悶々とした気分をスーパーにまで持ち込んでしまうのだった。
数日後。
何回作ったかわからないガトーショコラ。
今回スイーツをつくって感じたけど、結構難しい。
しかも、問題がもうひとつ。
目の前の人物が俺の作ったガトーショコラを一口食べる。
俺は反応を見る。
試食した本人はうっとりとしたかおになった。
ほっぺたにてを当てる。
「おーいしーい。」
俺はあきれた。
「俺なんかい作ったと思ってるの。ずっと同じ反応なんだけど。どーなってるの。」
試食係1の同居人はどうやら味覚音痴らしい。
一回目からこの反応だ。
本当に美味しいのか?、と俺が食べてみるとスポンジは固いし、美味しくない。
三回目ぐらいにこいつ(まこ)は味覚音痴だと気づいた。
だからもう一人よんだ。
まこの隣の人物も「どれどれぇー?」といって一口食べる。
しっかり食べてから俺に向かっていった。
「おいしいっ。陸くんはなに作っても美味しいね。」
こいつも、おなじ反応だ。
正確にいうと、いってることばは毎回違うが要するに、、、
「陸くんが作ってくれたってことが嬉しいよ。」
彼氏だとしたらパーフェクトだろう。
けど、俺が求めてるのはそういうことじゃない。
俺は頼みの綱の試食係2、びーくんの肩をつかんでいった。
「頼む。本当のこといって!」
何回もいってることだ。
しかし、びーくんはおなじような答えしか返さない。
「ほんとのことだよー。」
「あーー!もう!」
俺はイライラしながらもう一度作る。
試食係に問題があるなんて聞いたことない。
まともに味見できる奴もいないの!?
俺の回りには。
まともじゃないなら数を重ねていくしかない。
二人は俺を無視してなんこめかわからないガトーショコラを食べながら話している。
胃袋だけは無限だからどれだけでも食わせれる。
それだけが救いだ。
俺はボールをだして、作り出した。
そういう日々は流れるようにすぎていった。
そして、やって来た24日。
俺はたくさんの荷物をもって東京駅に久しぶりにたどり着いた。
最近のおれの考え事はひとつだ。
ーーーークリスマスプレゼントをあげるべきか、
ーーーーあげるとしても何をあげるべきか
だ。
俺は大学の机にうっつぷした。
「あーーーーー」
この光景を見飽きたであろうかなやんと大志はもはや構ってさえくれない。
二人も最初こそは真剣に考えてくれていたが今はこの通りである。
何回も聞いているが俺は聞くことはやめない。
今日も同じようなことを二人に聞く。
「クリスマスプレゼントってあげたがいいのかな、もうわからん。」
二人は飽き飽きした顔をしながらも返してくれる。
「もー、いるでしょって何回言えばいいのさー」
とかなやん。
いる。
いるまでは答えが簡単に出る、、が
「な「なんでもいいやろ。お前がちゃんと考えたものなら。」まだ聞いてないよ!」
俺に被せて答えをくれる大志。
なにがいい?、と言う質問は何回もしているため覚えてしまったのだろう。
授業は今日はもうない。俺は帰ろうとしてた二人を捕まえて今話を聞いている。
早く帰りたいんだろう。二人は。
でも、正直、俺のこの問題も大事!でしょ。
付き合ってはじめてのクリスマスだよ、
どーすればいいのか、マニュアルがほしいよ。
「あーーーーー」
また振り出しに戻る。
かなやんは俺の頭を撫でながら聞いてきた。
「あげることは決定でしょ?」
俺はうなずく。
「んー、、なんか先輩の好きなものとかないの?」
んー、、
先輩の好きなもの、、
好きな、食べ物は特出したものはないっていってたし、、
あ、、
「、、甘いもの」
すごい甘党だった!
「へぇー!意外!んー、じゃあ、なんか作ったら?お菓子とか」
お菓子、、
料理は作るけど、
うーーん
でも他に選択肢はなさそう。
俺は頭をあげた。
ずっと頭をなで続けてたかなやんは俺を見て「どう?」と聞いてくる。
「、、頑張ってみる」
というとかなやんはにっこり笑った。
「失敗作とか、試作品とか全然食べるから持ってきてねー!!ぜひ!!」
、、、
最初からそれが目的じゃ、、ということばは飲み込んだ。
俺のために考えてくれたんだし、
でも、
そうすると新たな問題が出てきた。
「なに作ろ、」
「ええーーー!!次はそれー!?」
「お前が作りゃなんでもいいやろ」
、、大志は論外。
それしか言わん。
かなやんも不満らしく、大志に「てきとーすぎ!」と怒っている。
しかし大志は悪びれていないようで「ほんとのことだし。」とかなやんの頭を押さえていた。
かなやんは大志に頭を押さえつけられながら俺に言う。
「でも、こればっかりは大志の言うとおりかもよ?
きっと陸が作ってくれたものならなんでもいいと思うよ。
まぁ、それでだめだったらーーーー」
俺に手招きしてくるので俺はかなやんの口に耳を寄せた。
かなやんは小さい声でささやいた。
「生クリーム自分につけて
『俺を食べて?』で先輩は大喜びだと思うよ?」
俺はかなやんを大志のもとへ押し戻す。
かなやんをみると、あははっと笑っていた。
あのやろう。
ふざけんな、
俺のかおはしばらく赤くなっていた。
想像してない訳じゃない、けど。
男性同士のSEXの仕方も、授業とかでやったけど、
でも、
さすがにクリスマスに、、
まさか。
しかも自分でそんな、誘うみたいなっ。
無理だ。
決めた、生クリームは使わない!
ガトーショコラにしよ。
俺はかなやんを睨み付けた。
「ガトーショコラにするから!」
そういうとかなやんは「ふーん。」といい、意地悪くいった。
「じゃあ、どろどろにとけたチョコレートもっていったら?」
「殺す!」
俺は立ち上がると二人に「ありがと!じゃね!」といい素早く立ち去った。
ありえん!
あああああああ!!もう!
ただのデートだって!
かなやんのせいで俺は悶々とした気分をスーパーにまで持ち込んでしまうのだった。
数日後。
何回作ったかわからないガトーショコラ。
今回スイーツをつくって感じたけど、結構難しい。
しかも、問題がもうひとつ。
目の前の人物が俺の作ったガトーショコラを一口食べる。
俺は反応を見る。
試食した本人はうっとりとしたかおになった。
ほっぺたにてを当てる。
「おーいしーい。」
俺はあきれた。
「俺なんかい作ったと思ってるの。ずっと同じ反応なんだけど。どーなってるの。」
試食係1の同居人はどうやら味覚音痴らしい。
一回目からこの反応だ。
本当に美味しいのか?、と俺が食べてみるとスポンジは固いし、美味しくない。
三回目ぐらいにこいつ(まこ)は味覚音痴だと気づいた。
だからもう一人よんだ。
まこの隣の人物も「どれどれぇー?」といって一口食べる。
しっかり食べてから俺に向かっていった。
「おいしいっ。陸くんはなに作っても美味しいね。」
こいつも、おなじ反応だ。
正確にいうと、いってることばは毎回違うが要するに、、、
「陸くんが作ってくれたってことが嬉しいよ。」
彼氏だとしたらパーフェクトだろう。
けど、俺が求めてるのはそういうことじゃない。
俺は頼みの綱の試食係2、びーくんの肩をつかんでいった。
「頼む。本当のこといって!」
何回もいってることだ。
しかし、びーくんはおなじような答えしか返さない。
「ほんとのことだよー。」
「あーー!もう!」
俺はイライラしながらもう一度作る。
試食係に問題があるなんて聞いたことない。
まともに味見できる奴もいないの!?
俺の回りには。
まともじゃないなら数を重ねていくしかない。
二人は俺を無視してなんこめかわからないガトーショコラを食べながら話している。
胃袋だけは無限だからどれだけでも食わせれる。
それだけが救いだ。
俺はボールをだして、作り出した。
そういう日々は流れるようにすぎていった。
そして、やって来た24日。
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