溺愛 ※不定期掲載

zakura

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私が思っていることすべて梓たちにぶちまけて私たちは友達としてもっと仲良くなった。

レオとも話してみると普通に友達として面白くて仲良くなっていった。

休みの日は梓たちの家で遊んだり、泊まったりすることが多くなって月日は流れるようにすぎていった。

そしてすぐに二ヶ月たった。

もうすぐ7月。

セミの声がし出して、緑も多く繁り夏の空気がしてきたころ。

ついに立夏くんからのLINEが途絶えた。

私は梓とレオと相変わらず

家でだらだらしてる。

休みの日の今日も言わずもがな梓たちの家のリビングに寝転がっていた。

スマホを開くと、頭で考えるより先にラインを開いて立夏くんとのトークを開いて以前のラインを見返していた。

梓たちにぶちまけたあと、立夏くんが頭から消えることはなく、ぼーっとすることも減ることはなかった。

自分の心は立夏くんなしでは生きていけないらしい。

べつに、ただの友達なのに。

立夏くんのトークをみると、

立夏『今日帰ろ』

立夏『ご飯食べ行こーよ』

立夏『ゲームしに家にこいよ新作だぞ』

など、

入学して最近までは毎日「一緒に帰れないよ」ラインが続いていたのに、

トークの日付は六月末で止まったまま。

しかも最近はなぜか、今までの立夏くんとの思い出や出来事を思い出すようになっていた。

立夏『風間さんって、、』

立夏くんて、風間さんだったな最初。

私も最初立夏君名字でよんでたかも。

いつから名前で呼び合うようになったんだっけ。

て、まただ!!

だめだめ!

頭をふると目の前には立夏くんとのトーク。

てか、全部立夏くんからさそってるなー

私活動的じゃないなー

、、、

まただ。

私は頭を机に押し付けた。

千歳「やばい。」

というとよってくる梓。

梓「どうしたのー」

私は頭を押し付けたまま声を出した。

千歳「立夏くん脳だ、もういや。

立夏くんが頭から離れん!」

「あー!!」とあたまをがしがしとかく。

レオは飽き飽きしながらも答える。

レオ「またかよ」

私はあたまをあげて目の前の梓に飛びかかった。

どさあっ。とたおれこむ。

私は梓の胸ぐらをつかんだ。

千歳「もう、どーにかしてよ!」

梓「俺にキレられても!!」

ばっ、と胸ぐらをはなした。

だめだ、だめだ。

気分転換しよ。

私は立ち上がった。

千歳「買い物いってくる!」

そういうと二人は「一緒にいく」ともいわずに、、

レオ「アイス」

梓「ポカリ買ってきてー」

「はいはーい」と適当に返事をして家を出た。










コンビニを目指して歩く。

セミが泣いている。

額から汗がひとつ流れた。

私はため息をひとつ。

はぁー、あつ、、

気分転換とかじゃない。

なんでこんな暑い日に出ようと思ったんだ。

というか、7月なのにこの暑さはなに。

ありえないんだけど。

コンビニ遠いし。

ポコン

音と振動が手に伝わり私はスマホの電源をつけた。

なんだ、、梓が買い物の追加してきたか、、?

と思い、ラインを開くと思いもよらない人物の連絡に私は驚いた。

千歳「っ!!?」

トークを見ると。

そこには一言。

立夏『いまどこ?』

約一週間ぶりの立夏くんからのラインだった。

私は嬉しくなってすぐ返信する。

千歳「学校近く」

すると立夏くんの返信もすぐきた。

立夏『飯食いいく?』

飯!

ラインは一週間ぶりだけど、ごはん食べに行くのなんていつぶりだろう。

唐突の誘いに私は

千歳「っ!!!」

千歳「いく」

と返すしかなかった。

そのあとそのあとの予定を共有して集合場所を現地にしてからラインを閉じた。

すぐに梓に電話を掛ける。

梓はすぐに出た。

梓『もしもー

千歳「ちょっと用事できたから!買い物無理!」

梓は焦ったように聞いてくる。

梓『えっ!家にある千歳の荷物はー?』

千歳「あとでとりくる!」

電話をきって、集合する前にすべきことを考えながら歩き始めた。

って。

なにワクワクしてんのよ!

自分で歩きがスキップになっているのがわかる。

明らかに嬉しくなっちゃってるじゃん。

まぁ、友達と久しぶりに遊べるなら、嬉しいよね。

と考えると、、

あれ、、、。

唐突に頭に出てくる今までの友達がコイバナをしている風景。

『恋って連絡が来ただけで嬉しくなっちゃってー』

私このはなしわからないから苦手なんだよね。

『会いたくなるよねー』

毎日あってるのに?

『常にその人のこと考えちゃう』 

つねに、、?

その人のことを、考える?

やばい。

なにかが終わる音がする。

なんで、今なの。 

なんでこの風景が今思い出されたのかはわからない。

でも、つねに、かんがえる、、って。

ーーーー今のわたしと全く同じ状況だ。

手に持っていたスマホが下におちた。

‥、、、、、

終わった。

今までの訳がわからないことの

答え、、見つかったわ。

私はその場に座り込んだ。

下は道路だし、少しいたい。

そんなの関係ない。

私は出た答えに衝撃を受けていた。

なんで、立夏君が特別か、、

わかってしまった。

私って立夏くんが

すきなんだ。

恋愛感情で。

あー、、

千歳「まじかー」

男子が苦手な、はずなのに。

気づいたら親友に恋をしてしまっていた、

恋愛に発展しない人として安心して親友として認めてたのに。

好きになられるのだけが嫌だなって思ってたのに。

それは私のうぬぼれだったみたいだ。

千歳「私がすきになるんかい、、」

座り込んだまま、誰もいない道に呟いた。















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