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今日という一日でたくさんいろんなことがあったけど、やっと学校が終わる。
帰りのHRもおわって私が立ち上がるとまどかが私に声をかけてきた。
「じゃね!るいと!」
私はてを挙げて答える。
「うん、じゃねー、まどかー」
まどかと別れて、自分のマンションに帰ってきた。
東京に来て思ったけど東京のマンションの家賃て高いよね。
なんか、格の違いって感じがする。
京都に買ってる負けてるって話じゃないけど。
というか、こんなところで格の違いを見せつけられてもて感じだけど。
マンションのエントランスを通り、エレベーターに乗ろうとしたら目の前から小さな影が見えた。
「!!るいちゃ!!!」
「ん?」
実里だとわかった私は閉じようとするエレベーターの扉を手で押さえて実里を入れる。
てをエレベーターの扉からはなすと、閉まっていく。
すべてしまってから私は実里に声をかけた。
「実里。おかえり」
エレベーターがしまってから声をかけた理由をちゃんと理解しているのか実里は私が喋り始めたのを聞いて答える。
「ただいまぁ、るいちゃ、おかえりー」
「ただいま。迎えいけなくてごめんね、同じ学校なのに」
エスカレーター式の立花学園。
小学生の実里は帰りも一人だし迎えにいきたいところだけど、どこから情報が漏れるかわからない。
申し訳ないけど行きも帰りも一緒にいくことはできない。
実里はにこにこがおのままいう。
「ううん!だって、一緒に住むのばれちゃダメだもんね!ゆいちゃんと約束したもん!」
小学生がそんな気の使い方をしなくていいのに、
と思う反面、
こんな気の使い方をさせてしまわなきゃダメな状態であることに仕方なさを感じている。
京都にかえったら思いっきり甘やかしてやろう。
私は静かに抱き締めた。
全ての思いや考えをなくす。
この子の前ではいつも明るく。
出会ったときから決めていたことだ。
私は自分の頬を実里の頬にあてて、すりすりした。
「実里ーー!!なんていい子なの!今日唯斗に報告しよ!」
唯斗ときいて喜び始める実里。
「きゃー!!今日ゆいちゃんに会えるの!?」
実里はみんなのことだいすきだけど唯斗は別格だ。
しかも唯斗もまんざらでもなさそう。
将来、本気で唯斗が欲しがったら、、
なんて、な。
要らぬ考えを捨てて目の前の実里の目を見た。
「会えるよ!一緒に報告しよ!」
「うん!する!学校の話もする!」
「かーわいい!!」
目をキラキラさせて実里はうなずいた。
なんてかわいいんだ。
エレベーターがあくと、すぐに玄関だ。
持っていた鍵を使って家にはいる。
がちゃ
「ただいまー」
「たーだいまぁー」
リビングに行くとパソコンを開いている愁がいた。
もう帰ってたのか。
愁は実里に声をかける。
「おかえり。手洗ってこい」
いつも通りの光景に色々あったことが吹っ飛んだ気がした。
気がした、だけだ。
「はーい!」
実里が手を洗いにいくと愁はまたパソコンに目を向けて、キーボードを叩き始めた。
私は愁の目の前に座る。
「愁、学校はどうだった?」
愁はちらりとこちらを見て、またキーボードをうちはじめた。
「勉強になることばっかりだった、さすが日本一の学校だな」
愁のいっている黎明学園は医療者排出日本一の学校だ。
愁の任務は黎明学園に神代組に薬をながしたやつがいるかどうかの情報を集めることもあるが
医療の勉学をするということもある。
愁は(実里もだが)組関係の血筋ではない外部の人間だ。
身寄りのない愁と実里を神代組が引き取った形になる。
それが理由とは言わないが、昔から愁は喧嘩や暴力を嫌っていた。
しかし看病をしたりなどの裏方の仕事を昔からやっていたらしい。
それに目をつけたのが神代組の専属医のじいさんだ。
後継のなかった専属医をやらないか、という話を愁にもちかけた。
組に尽くすことになんの違和感もなかった愁は迷わず医学の道を選んだ。
そう決めたときから
愁は一番勉強を強いられてきた。
しかし愁は学ぶことに嫌悪感を抱かないし、なにより多くのことを学びたがった。
私はかわいそう、と思うが愁は勉強にたいして苦痛は感じないらしい。
少し嫌な感じ、だ。
と、私は今日あったことを踏まえて思ったことをポツリとこぼした。
「あとで報告するけど、目立たないってのは難しいかもしれへん」
カタカタなっていたキーボードをたたくおとがやんだ。
愁を見ると、愁は困ったように笑っていった。
「琉生斗にはな」
やはり少し嫌な感じ、だ。
自分もそうだが私が感じている問題は流星について、だ。
「なかなか、流星が隙がみえる」
今日だけでどれだけ情報が漏れただろうか。
勢いだけでいつも乗りきれるが、今回ばかりはそうもいかない、らしい。
愁は優しい顔をしていった。
「それをカバーすることが俺らのやることじゃろ?」
そっか。
今までやって来たことを忘れるところだった。
「せやな、変なこといった」
ダメなとこがあってもいい。
それをカバーしあうことで完璧になるんだ。
京都にいて学んだことのはずなのに一瞬忘れていた。
愁にもそれは伝わったようだ。
「全然。流星にもいったんやろ」
「うん。」
「じゃあ、大丈夫。」
大丈夫。
私たちなら大丈夫。
どたどたと走ってくる音がする。
実里が手を見せながらはしってきた。
「しゅうちゃ!手ぇ洗いましたぁ!」
愁は手をしっかり見て、「おっけ!」とオッケーマークをした。
「はーい、じゃおやつ食いー」
「やったぁー!!!」
実里はキッチンへと走っていった。
その様子を見てなごむ私たち。
「かわいいなぁ」
「ほんとに」
考えなきゃいけないことはたくさんあるけど。
今は癒されとくことにする。
帰りのHRもおわって私が立ち上がるとまどかが私に声をかけてきた。
「じゃね!るいと!」
私はてを挙げて答える。
「うん、じゃねー、まどかー」
まどかと別れて、自分のマンションに帰ってきた。
東京に来て思ったけど東京のマンションの家賃て高いよね。
なんか、格の違いって感じがする。
京都に買ってる負けてるって話じゃないけど。
というか、こんなところで格の違いを見せつけられてもて感じだけど。
マンションのエントランスを通り、エレベーターに乗ろうとしたら目の前から小さな影が見えた。
「!!るいちゃ!!!」
「ん?」
実里だとわかった私は閉じようとするエレベーターの扉を手で押さえて実里を入れる。
てをエレベーターの扉からはなすと、閉まっていく。
すべてしまってから私は実里に声をかけた。
「実里。おかえり」
エレベーターがしまってから声をかけた理由をちゃんと理解しているのか実里は私が喋り始めたのを聞いて答える。
「ただいまぁ、るいちゃ、おかえりー」
「ただいま。迎えいけなくてごめんね、同じ学校なのに」
エスカレーター式の立花学園。
小学生の実里は帰りも一人だし迎えにいきたいところだけど、どこから情報が漏れるかわからない。
申し訳ないけど行きも帰りも一緒にいくことはできない。
実里はにこにこがおのままいう。
「ううん!だって、一緒に住むのばれちゃダメだもんね!ゆいちゃんと約束したもん!」
小学生がそんな気の使い方をしなくていいのに、
と思う反面、
こんな気の使い方をさせてしまわなきゃダメな状態であることに仕方なさを感じている。
京都にかえったら思いっきり甘やかしてやろう。
私は静かに抱き締めた。
全ての思いや考えをなくす。
この子の前ではいつも明るく。
出会ったときから決めていたことだ。
私は自分の頬を実里の頬にあてて、すりすりした。
「実里ーー!!なんていい子なの!今日唯斗に報告しよ!」
唯斗ときいて喜び始める実里。
「きゃー!!今日ゆいちゃんに会えるの!?」
実里はみんなのことだいすきだけど唯斗は別格だ。
しかも唯斗もまんざらでもなさそう。
将来、本気で唯斗が欲しがったら、、
なんて、な。
要らぬ考えを捨てて目の前の実里の目を見た。
「会えるよ!一緒に報告しよ!」
「うん!する!学校の話もする!」
「かーわいい!!」
目をキラキラさせて実里はうなずいた。
なんてかわいいんだ。
エレベーターがあくと、すぐに玄関だ。
持っていた鍵を使って家にはいる。
がちゃ
「ただいまー」
「たーだいまぁー」
リビングに行くとパソコンを開いている愁がいた。
もう帰ってたのか。
愁は実里に声をかける。
「おかえり。手洗ってこい」
いつも通りの光景に色々あったことが吹っ飛んだ気がした。
気がした、だけだ。
「はーい!」
実里が手を洗いにいくと愁はまたパソコンに目を向けて、キーボードを叩き始めた。
私は愁の目の前に座る。
「愁、学校はどうだった?」
愁はちらりとこちらを見て、またキーボードをうちはじめた。
「勉強になることばっかりだった、さすが日本一の学校だな」
愁のいっている黎明学園は医療者排出日本一の学校だ。
愁の任務は黎明学園に神代組に薬をながしたやつがいるかどうかの情報を集めることもあるが
医療の勉学をするということもある。
愁は(実里もだが)組関係の血筋ではない外部の人間だ。
身寄りのない愁と実里を神代組が引き取った形になる。
それが理由とは言わないが、昔から愁は喧嘩や暴力を嫌っていた。
しかし看病をしたりなどの裏方の仕事を昔からやっていたらしい。
それに目をつけたのが神代組の専属医のじいさんだ。
後継のなかった専属医をやらないか、という話を愁にもちかけた。
組に尽くすことになんの違和感もなかった愁は迷わず医学の道を選んだ。
そう決めたときから
愁は一番勉強を強いられてきた。
しかし愁は学ぶことに嫌悪感を抱かないし、なにより多くのことを学びたがった。
私はかわいそう、と思うが愁は勉強にたいして苦痛は感じないらしい。
少し嫌な感じ、だ。
と、私は今日あったことを踏まえて思ったことをポツリとこぼした。
「あとで報告するけど、目立たないってのは難しいかもしれへん」
カタカタなっていたキーボードをたたくおとがやんだ。
愁を見ると、愁は困ったように笑っていった。
「琉生斗にはな」
やはり少し嫌な感じ、だ。
自分もそうだが私が感じている問題は流星について、だ。
「なかなか、流星が隙がみえる」
今日だけでどれだけ情報が漏れただろうか。
勢いだけでいつも乗りきれるが、今回ばかりはそうもいかない、らしい。
愁は優しい顔をしていった。
「それをカバーすることが俺らのやることじゃろ?」
そっか。
今までやって来たことを忘れるところだった。
「せやな、変なこといった」
ダメなとこがあってもいい。
それをカバーしあうことで完璧になるんだ。
京都にいて学んだことのはずなのに一瞬忘れていた。
愁にもそれは伝わったようだ。
「全然。流星にもいったんやろ」
「うん。」
「じゃあ、大丈夫。」
大丈夫。
私たちなら大丈夫。
どたどたと走ってくる音がする。
実里が手を見せながらはしってきた。
「しゅうちゃ!手ぇ洗いましたぁ!」
愁は手をしっかり見て、「おっけ!」とオッケーマークをした。
「はーい、じゃおやつ食いー」
「やったぁー!!!」
実里はキッチンへと走っていった。
その様子を見てなごむ私たち。
「かわいいなぁ」
「ほんとに」
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