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空波遥の章
Is she a boy?
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「あっ、すみません先生。今日はとても教室に入れそうにないので帰ります」
「こらこらこら。ここでそれを言うんじゃない。しかもめちゃくちゃ元気良く」
くるりとその場を離れようとしたオレの首元を、永沢先生ががっちり掴んで引き戻す(教師がそんなことしていいと思ってるのか)。
「話が違います、先生。無理そうだったら別室に行っていいんじゃないんですか」
「僕はそんなこと一言も言ってないね。・・・・・・え、何?空波遥と知り合いなの?」
詰め寄るオレに、飄々と返す永沢先生。
「い、いやその・・・・・・。そ、そうだ先生ちょっとつかぬことをお伺いしますが!」
「なんだい?」
「今あそこで飛び跳ねてるセーラー服のすんごい可愛・・・・・・、いやっ、ちが、可愛いとか思ってなくてそのー、ええーとー・・・・・・、あの黒髪の可憐な・・・・・・、いや違うっ!とっ、とにかくあの女子は!女子ですよね?ね?彼は女子ですよね!?」
「落ち着いて結城くん。日本語が崩壊しているよ。空波と何かあったの?ほんと誰とでもすぐ仲良くなっちゃうからなー空波は」
そんな「ウチの犬すぐヨソの人に寄っていっちゃうのよねー」みたいな感じで片付けていいモンじゃなかったぞ。
永沢先生はきっぱりと言った。
「男子生徒だよ。空波遥は」
「ぐう・・・・・・。倒置法で言われたら認めざるをえないじゃないですか・・・・・・」
「あはは、まあ初めてだとびっくりするのも無理ないか。僕らなんかとっくの昔に慣れちゃったけど・・・・・・。というかこのクラス、彼以外にもたくさんいるよ?」
含みを持たせたその言葉に微かな引っ掛かりを覚えつつも、さっぱり意味が分からないので尋ねる。
「・・・・・・何がですか?」
「女の子の格好してる男子生徒」
「・・・・・・・・・・・・えっ?」
えっ?
「こらこらこら。ここでそれを言うんじゃない。しかもめちゃくちゃ元気良く」
くるりとその場を離れようとしたオレの首元を、永沢先生ががっちり掴んで引き戻す(教師がそんなことしていいと思ってるのか)。
「話が違います、先生。無理そうだったら別室に行っていいんじゃないんですか」
「僕はそんなこと一言も言ってないね。・・・・・・え、何?空波遥と知り合いなの?」
詰め寄るオレに、飄々と返す永沢先生。
「い、いやその・・・・・・。そ、そうだ先生ちょっとつかぬことをお伺いしますが!」
「なんだい?」
「今あそこで飛び跳ねてるセーラー服のすんごい可愛・・・・・・、いやっ、ちが、可愛いとか思ってなくてそのー、ええーとー・・・・・・、あの黒髪の可憐な・・・・・・、いや違うっ!とっ、とにかくあの女子は!女子ですよね?ね?彼は女子ですよね!?」
「落ち着いて結城くん。日本語が崩壊しているよ。空波と何かあったの?ほんと誰とでもすぐ仲良くなっちゃうからなー空波は」
そんな「ウチの犬すぐヨソの人に寄っていっちゃうのよねー」みたいな感じで片付けていいモンじゃなかったぞ。
永沢先生はきっぱりと言った。
「男子生徒だよ。空波遥は」
「ぐう・・・・・・。倒置法で言われたら認めざるをえないじゃないですか・・・・・・」
「あはは、まあ初めてだとびっくりするのも無理ないか。僕らなんかとっくの昔に慣れちゃったけど・・・・・・。というかこのクラス、彼以外にもたくさんいるよ?」
含みを持たせたその言葉に微かな引っ掛かりを覚えつつも、さっぱり意味が分からないので尋ねる。
「・・・・・・何がですか?」
「女の子の格好してる男子生徒」
「・・・・・・・・・・・・えっ?」
えっ?
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