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第114話 選択
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アクノリッジは、不機嫌そうな表情で、目の前の人物を睨みつけていた。
目の前の男性は、アクノリッジから語られた、エルザ城で進められているメディアの反逆に対し、特に驚いた様子もなくこう言った。
「そうか、メディアがエルザ王をな……。まあ、驚くことではないがな」
「……てっめぇ…。よくもそんな余裕こいてられるな!! この、クソ親父が!!」
「クソは余計だ、アクノリッジ。なんだ、父親に対してその態度は」
「はあ!? 父親だと偉そうにすんなら、俺が演技をせずともシンクの立ち位置ぐらいしっかり守れよ! 今更、父親面すんな!」
辛辣な言葉を、目の前の男性―—父親であり、モジュール家当主ダンプヘッダーにぶつける。容赦はない。
だがダンプヘッダーの表情は、どれだけ息子から罵声を浴びせられても、変わらない。それどころか、小さな子どものワガママを、高い目線から見ているような余裕すら見える。
その態度が、またアクノリッジの癇に障る。
今、アクノリッジはダンプヘッダーと二人で、メディアの反逆について話していた。テーブルを挟んで向かい合う形で、椅子に座っている。
あれからメディアの身辺調査に乗り出したのだが、思った以上に困難を極めた。自分とシンクの力では、どうしても調査に限界がある。
正確な情報を数多く手に入れるには、どうしてもモジュール家そのものの協力が必要となったのだ。
アクノリッジは父親が大嫌いだった。
正直、父親の力など欠片も借りたくはない。しかし、シンクの必死の説得によって、承諾せざるを得なかったのだ。
商談などの為、ほとんど家にいる事のなく、帰ってきたかと思ったら外に出かけて戻らなかった父。今思えば、外で愛人でも囲っていたのだろう。
母は、そんな父を詰るわけでもなく、咎めるわけでもなく、ただじっと待っているだけだった。ただそんな日は、母親の機嫌が非常に悪くなったため、被害はアクノリッジが受ける事になったのだが……。
そんな環境にいた幼いアクノリッジの唯一の心の拠り所は、偉大なる発明家である祖父だった。絵本代わりに、祖父が作った技術の設計図を読み、遊びの代わりに実験や研究を手伝っていた彼が、祖父から受け継いだ才能を開花させるのは、当然の事だろう。
しかし、アクノリッジが父親嫌いなのは、家族を顧みなかった事が理由だけではなかった。
「……で、エルザ王国の危機という事だが、お前はこの家に何をして欲しいのだ?」
アクノリッジと同じ、ダンプヘッダーの水色の瞳が、スッと細められる。
この家=当主である父親に、という意味だ。
こんな男に頭を下げなければいけないことに、アクノリッジは歯ぎしりをしたい衝動に駆られた。が、言わなければならない。シンクとの約束なのだ。
「……レージュ王国にいた時の、メディアの生い立ち。そして、チャンクって奴が事件を起こしたんだが、奴とメディア、レージュの繋がり。それらを調べて欲しい」
「そうか。只ならぬお前の頼みだ。聞いてやらなくもないが……」
やはり上から目線な発言。アクノリッジの苛立ちが募る。
「……んだよ。調査するかしないか、ハッキリしろよ」
言葉尻を濁した父の発言に、嫌なものを感じる。
予想は的中した。
「協力してやってもいい。ただし、お前がモジュール家の跡を継ぐ。それが条件だ」
「はあ―—!?」
父親の要求に、アクノリッジは勢いよく立ち上がった。あまりの勢いに、椅子が厚い絨毯の上に倒れる。
アクノリッジは、倒れた椅子を直すことなく、父親に食ってかかった。
「てめえ、何を言い出すかと思えば!! 俺は、家を継ぐつもりはねえよ!! ただ何かを作っていられれば、それでいい!! そういう才がねえ事は、てめえだって分かってんだろ!! そういうのは、シンクにやらせろ!!」
父親の胸倉をつかむと、アクノリッジは声を荒げ、要求に異を唱えた。
しかしダンプヘッダーは、息子の手を払うと、胸元を整えながら言葉を続ける。
「もちろん、シンクにも条件を付ける。あいつにはこの件が解決したら、エルザ城に入って貰う」
「……どういうことだ!! シンクを厄介払いするつもりか!!」
「厄介払いなど、とんでもない。シンクも俺の大切な息子だからな」
「それなら何故!!」
「お前たちのどちらかが、ミディ王女と結婚出来たら良かったんだが。正直、あまり希望がなさそうだからな。王家との繋がりを持つなら、血を混ぜる以外に方法があるだろうと思ってな」
父親の発言に、アクノリッジはピンときた。憎々しげに、言葉を紡ぐ。
「……メディアの後釜に、シンクを据えるつもりか……」
「まあ、そこまで上り詰められるかは、シンク次第だな。ただ、今回の事件の解決にモジュール家が関われば、エルザ王に大きな貸しが出来る。多少の無理は聞いて貰えるだろう」
こういう部分だ。
アクノリッジは、相手を射殺さんとばかりの視線を父親に向ける。
人を人と思わない、父親の考え。
利用できるものは利用する。ダンプヘッダーに貸しを作ると、倍以上の何かを返さなければならない。
恩も仇も、彼の前では同じ意味を持つ。
それが、血を分けた子どもたちであっても、この国の王であってもだ。
モジュール家の繁栄の為に、何でも犠牲にする父親の考えは、アクノリッジには到底受け入れられないものだった。
「……さて。今まで自由を謳歌してきたお前は、どちらを選ぶ?」
ダンプヘッダーは、悔しそうに自分を睨みつける息子の様子を楽しむかのように尋ねる。
大切な友人の危機を救う為に、未来の自由を捨てるか。
それともこれからも、自身の自由を守っていくのか。
答えは、すでに出ている。
これ以上、この男を楽しませたくはない。
アクノリッジは、口を開いた。
「分かった。モジュール家を継ぐ。その代り、メディアの陰謀を潰す為に……、力を貸してくれ」
その声は、とても静かだった。
今まで、父親の発言一つ一つに食ってかかっていた時とは違う、全てを受け入れた瞳で、まっすぐに父親を見据える。
息子の迷いない視線を受け、ダンプヘッダーは面白くなさそうに視線を外した。
「……ちっ、即答か。まあいい」
悩む息子が見られると思ったのだが、予想外の即答に、拍子抜けしたようだ。
とことん趣味が悪いと、アクノリッジは心の中で毒づく。
そんな息子の気持ちに気づかない様子で、ダンプヘッダーは席を立った。自身が使用している机の引き出しを開けると、封筒に入った分厚い書類を取り出し、アクノリッジに向かって放り投げた。
「……突然何しやがる、クソ親父!!」
「だから、クソは余計だって言ってるだろ。お前たちが欲しい情報は、全力を挙げて調査してやる。もちろん、シンクも条件を呑んだら、の話だがな。ただこれは、お前が条件を呑んだご褒美だ。ありがたく受け取れ」
間一髪、地面に落ちる前に封筒をキャッチしたアクノリッジは、父親の高圧的発言に文句を言いながらも、その場に座り込み、書類を取り出した。
「……ディレイ・スタンダード? おい、親父。これは何の資料なんだよ?」
書類の1ページ目に目を通したアクノリッジの表情に、疑問が浮かぶ。この名前は、今まで聞いたことがない。今回の事件に、一体何の関係があるのか分からない。
ダンプヘッダーは、息子の反応に大声で笑った。きっとこの反応を見たかったのだろう。
再び、アクノリッジの怒りが、言葉となって発される。
「何笑ってんだよ!! てめえ、これ以上俺をからかうと、もう容赦は……」
「からかうも何も、今お前たちが一番欲しがっている情報の一つだろ?」
「はっ? 何言ってんだ? 俺たちが欲しいのは、メディアの情報で……」
「だから、そこに書いてあるだろ」
いつの間にか、ダンプヘッダーは笑いを止めていた。先ほどとは違う、真剣な目で息子を見つめる。
そして、口を開いた。
「ディレイ・スタンダード。これがメディアがレージュにいた頃の名だ」
目の前の男性は、アクノリッジから語られた、エルザ城で進められているメディアの反逆に対し、特に驚いた様子もなくこう言った。
「そうか、メディアがエルザ王をな……。まあ、驚くことではないがな」
「……てっめぇ…。よくもそんな余裕こいてられるな!! この、クソ親父が!!」
「クソは余計だ、アクノリッジ。なんだ、父親に対してその態度は」
「はあ!? 父親だと偉そうにすんなら、俺が演技をせずともシンクの立ち位置ぐらいしっかり守れよ! 今更、父親面すんな!」
辛辣な言葉を、目の前の男性―—父親であり、モジュール家当主ダンプヘッダーにぶつける。容赦はない。
だがダンプヘッダーの表情は、どれだけ息子から罵声を浴びせられても、変わらない。それどころか、小さな子どものワガママを、高い目線から見ているような余裕すら見える。
その態度が、またアクノリッジの癇に障る。
今、アクノリッジはダンプヘッダーと二人で、メディアの反逆について話していた。テーブルを挟んで向かい合う形で、椅子に座っている。
あれからメディアの身辺調査に乗り出したのだが、思った以上に困難を極めた。自分とシンクの力では、どうしても調査に限界がある。
正確な情報を数多く手に入れるには、どうしてもモジュール家そのものの協力が必要となったのだ。
アクノリッジは父親が大嫌いだった。
正直、父親の力など欠片も借りたくはない。しかし、シンクの必死の説得によって、承諾せざるを得なかったのだ。
商談などの為、ほとんど家にいる事のなく、帰ってきたかと思ったら外に出かけて戻らなかった父。今思えば、外で愛人でも囲っていたのだろう。
母は、そんな父を詰るわけでもなく、咎めるわけでもなく、ただじっと待っているだけだった。ただそんな日は、母親の機嫌が非常に悪くなったため、被害はアクノリッジが受ける事になったのだが……。
そんな環境にいた幼いアクノリッジの唯一の心の拠り所は、偉大なる発明家である祖父だった。絵本代わりに、祖父が作った技術の設計図を読み、遊びの代わりに実験や研究を手伝っていた彼が、祖父から受け継いだ才能を開花させるのは、当然の事だろう。
しかし、アクノリッジが父親嫌いなのは、家族を顧みなかった事が理由だけではなかった。
「……で、エルザ王国の危機という事だが、お前はこの家に何をして欲しいのだ?」
アクノリッジと同じ、ダンプヘッダーの水色の瞳が、スッと細められる。
この家=当主である父親に、という意味だ。
こんな男に頭を下げなければいけないことに、アクノリッジは歯ぎしりをしたい衝動に駆られた。が、言わなければならない。シンクとの約束なのだ。
「……レージュ王国にいた時の、メディアの生い立ち。そして、チャンクって奴が事件を起こしたんだが、奴とメディア、レージュの繋がり。それらを調べて欲しい」
「そうか。只ならぬお前の頼みだ。聞いてやらなくもないが……」
やはり上から目線な発言。アクノリッジの苛立ちが募る。
「……んだよ。調査するかしないか、ハッキリしろよ」
言葉尻を濁した父の発言に、嫌なものを感じる。
予想は的中した。
「協力してやってもいい。ただし、お前がモジュール家の跡を継ぐ。それが条件だ」
「はあ―—!?」
父親の要求に、アクノリッジは勢いよく立ち上がった。あまりの勢いに、椅子が厚い絨毯の上に倒れる。
アクノリッジは、倒れた椅子を直すことなく、父親に食ってかかった。
「てめえ、何を言い出すかと思えば!! 俺は、家を継ぐつもりはねえよ!! ただ何かを作っていられれば、それでいい!! そういう才がねえ事は、てめえだって分かってんだろ!! そういうのは、シンクにやらせろ!!」
父親の胸倉をつかむと、アクノリッジは声を荒げ、要求に異を唱えた。
しかしダンプヘッダーは、息子の手を払うと、胸元を整えながら言葉を続ける。
「もちろん、シンクにも条件を付ける。あいつにはこの件が解決したら、エルザ城に入って貰う」
「……どういうことだ!! シンクを厄介払いするつもりか!!」
「厄介払いなど、とんでもない。シンクも俺の大切な息子だからな」
「それなら何故!!」
「お前たちのどちらかが、ミディ王女と結婚出来たら良かったんだが。正直、あまり希望がなさそうだからな。王家との繋がりを持つなら、血を混ぜる以外に方法があるだろうと思ってな」
父親の発言に、アクノリッジはピンときた。憎々しげに、言葉を紡ぐ。
「……メディアの後釜に、シンクを据えるつもりか……」
「まあ、そこまで上り詰められるかは、シンク次第だな。ただ、今回の事件の解決にモジュール家が関われば、エルザ王に大きな貸しが出来る。多少の無理は聞いて貰えるだろう」
こういう部分だ。
アクノリッジは、相手を射殺さんとばかりの視線を父親に向ける。
人を人と思わない、父親の考え。
利用できるものは利用する。ダンプヘッダーに貸しを作ると、倍以上の何かを返さなければならない。
恩も仇も、彼の前では同じ意味を持つ。
それが、血を分けた子どもたちであっても、この国の王であってもだ。
モジュール家の繁栄の為に、何でも犠牲にする父親の考えは、アクノリッジには到底受け入れられないものだった。
「……さて。今まで自由を謳歌してきたお前は、どちらを選ぶ?」
ダンプヘッダーは、悔しそうに自分を睨みつける息子の様子を楽しむかのように尋ねる。
大切な友人の危機を救う為に、未来の自由を捨てるか。
それともこれからも、自身の自由を守っていくのか。
答えは、すでに出ている。
これ以上、この男を楽しませたくはない。
アクノリッジは、口を開いた。
「分かった。モジュール家を継ぐ。その代り、メディアの陰謀を潰す為に……、力を貸してくれ」
その声は、とても静かだった。
今まで、父親の発言一つ一つに食ってかかっていた時とは違う、全てを受け入れた瞳で、まっすぐに父親を見据える。
息子の迷いない視線を受け、ダンプヘッダーは面白くなさそうに視線を外した。
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「だから、クソは余計だって言ってるだろ。お前たちが欲しい情報は、全力を挙げて調査してやる。もちろん、シンクも条件を呑んだら、の話だがな。ただこれは、お前が条件を呑んだご褒美だ。ありがたく受け取れ」
間一髪、地面に落ちる前に封筒をキャッチしたアクノリッジは、父親の高圧的発言に文句を言いながらも、その場に座り込み、書類を取り出した。
「……ディレイ・スタンダード? おい、親父。これは何の資料なんだよ?」
書類の1ページ目に目を通したアクノリッジの表情に、疑問が浮かぶ。この名前は、今まで聞いたことがない。今回の事件に、一体何の関係があるのか分からない。
ダンプヘッダーは、息子の反応に大声で笑った。きっとこの反応を見たかったのだろう。
再び、アクノリッジの怒りが、言葉となって発される。
「何笑ってんだよ!! てめえ、これ以上俺をからかうと、もう容赦は……」
「からかうも何も、今お前たちが一番欲しがっている情報の一つだろ?」
「はっ? 何言ってんだ? 俺たちが欲しいのは、メディアの情報で……」
「だから、そこに書いてあるだろ」
いつの間にか、ダンプヘッダーは笑いを止めていた。先ほどとは違う、真剣な目で息子を見つめる。
そして、口を開いた。
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