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第41話 偽り3
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ここで、話の続きは、シンクが引き継いだ。苦笑しながら、彼の唇が言葉を紡ぎ出す。
父ダンプヘッダーは、頭と性格がちょっと「あれ」になってしまったアクノリッジを見、モジュール家の跡取を考え直し始めた。
シンクにも、跡を継ぐチャンスが訪れたのだ。
それを知った者たちが、今がチャンスとばかりにシンクの周りに集まり始め、モジュール家の中で虐げられていた少年は急激に力を集めていった。
その事により、アクノリッジ派は今までのように嫌がらせを行う事が出来なくなり、シンクはようやくまともな生活を送れるようになった。
全て、この兄弟の計算通りに。
「シンクさんの立場が良くなってきたら、今度はアクノリッジさんの立場が悪くなるんじゃないんですか?」
彼の話を聞き、ふと疑問に思ったことをジェネラルは口にした。よく気がついたとばかりに、アクノリッジが頷く。
「今までのモジュール家の発明を理解し、その技を伝えられるのは俺しかいない。新しい技術を生み出しているのも、俺だしな。性格が変わったからとお払い箱にする事は、誰も怖くて出来ないって訳だ」
祖父の優れた発明能力は父親には受け継がれず、孫であるアクノリッジに受け継がれた。
今、技を理解し、伝えられるのはアクノリッジのみ。技を発明、売ることで成り立っているモジュール家にとって、アクノリッジを失う事は死を意味する。
「そういう事だ。兄いは、ほんっと発明の天才なんだぜ? 俺、そっちの方面は全く理解出来ないから、ほんと尊敬するよ」
まるで自分の事を自慢するかのように、シンクが胸を張った。本当にこの2人、仲がいい。
「俺は馬鹿だが発明に明るい。シンクは愛人の子供ではあるが、まともで政治・経済方面に明るい。って事で、俺たちの立場は微妙ではあるが、何とかバランスを取っているって訳だ」
「まあ表向きは仲良くできないけれど、こうして夜、ここでこっそり会って、勉強したりしてるのさ」
まとめに入ったのか、シンクは、テーブルの上に置いてあったポットから香茶を注ぐと、それを一気に飲み干した。
その様子を、ただ黙ってジェネラルは見ていた。
理由を語る二人の話し方は、物凄く軽かった。だがその中で、どれだけの苦難があったのだろう。
色々あると、寂しそうに呟いたミディの気持ちが、少し分かったような気がした。
「あっ、あの……、アクノリッジさん。一つ聞いていいですか?」
少しためらいがちに、ジェネラルは口を開いた。何でもこいっ!という自信に満ちた表情で、アクノリッジが受ける。
「壷、男の人たちに被せたじゃないですか。あれって……、ワザとだったんですね?」
刺客の2人に、ジェネラルと間違えたと言って壷を被せたアクノリッジ。だが、彼が正気だと分かった今、改めて考えてみると、いろいろと不自然な部分が多い。
少年の質問に、アクノリッジの唇が少し持ち上げられる。
「ったくなあ……。本人同士の勝負だって言っときながら、刺客を差し向けるなんてな。我が母ながら情けないぜ。ほんとすまんな、ジェネラル。怪我がなくて良かったぜ」
長く息を吐きながら、アクノリッジはソファーにもたれこんだ。一見馬鹿げたあの行動は、ジェネラルを助ける為のものだったのだ。
「いえ、助かりました。本当に、有難うございました!」
倒せる相手だったとはいえ、助けられたのだ。腰を下り、ジェネラルは深々と礼をした。
面と向かって礼を言われ照れくさいのか、言葉を濁しながらアクノリッジは人差し指で額を掻いている。
ここで、シンクも話に入ってきた。
「俺も朝の事、謝っとくな。演技とは言え、酷いこと言ったもんな。ジェネラル、あの時凄く怒ってただろ? 顔が無表情だったぜ?」
シンクが両手を合わせ、ジェネラルに詫びる。朝の事、とは、彼がジェネラルに対して行った挑発行為の事に違いない。
理由を知った以上、彼の行動を非難する事は出来ない。
「いえいえ!! 僕の方も、酷い事を言ってすみませんでした!」
ジェネラルも朝の非礼を詫びた。隣でミディが、何か言いたそうにしていたが、全て見なかったことにする。
今も呼び捨てにされたりしている事に変わりはないが、それに対する怒りは全く感じない。
2人が、ジェネラルを見下しているのではなく、親しみを持ってくれていると感じているからだろう。
ふいに話が変わった。
「にしても、ミディ? お前、本当にジェネラルと結婚するつもりなのか?」
話の内容に、飲んでいた香茶を吹き出しそうになるジェネラルだったが、ミディの方は全く動揺を見せることなく、優雅に手にしたカップをテーブルに置く。
眉頭を寄せ、何を言っているのかと言わんばかりに口を開いた。
「あれは、ちょっとした冗談よ。まさか信じてないでしょうね?」
"……ちょっとした冗談にしては、あまりに騒動が大きくなりすぎだよ。ああ、そうか、ミディにとってはあの騒動、ちょっとした冗談感覚なんだねー。やっぱり、魔界まで攻めてきた王女様のやることは違うよねー”
全く悪気も感じられない王女の言葉に対し、ジェネラルは頬杖を付きながら恨めしそうにミディを見ていた。
彼女の言動で、一番の被害を受けたのはジェネラルである。それくらいの事を考えても、決して罰は当たらないに違いない。
アクノリッジは、横で恨めしそうにミディを見つめるジェネラルを見ると、うーんと唸った。まるで、残念がっているようだ。
「えー!! お前ら結婚したら、絶対に面白いだろ!! どうせお前より強い奴なんて見つかんねーんだから、ジェネラルと結婚しろよ!! ジェネラルが王になったら、毎日でも遊びに行きそうだ!! 」
「そうそう、ジェネラルが王としての教育受けてなくっても、これから育てていけばいいわけだしな! モジュール家総力を挙げて、祝福するぜ!! ミディ姉!!」
この2人、何故かジェネラルの事をかなり気に入っているようだ。キラキラ・ワクワクした瞳を2人に向け、半ば前のめりになりながら、ミディとジェネラルの結婚を勧めて来る。
楽しそうに王女を見る2人に反し、ミディの表情は非常に硬い。
「魔法で燃やされたいようね……、アクノリッジ……、シンク……?」
瞳を細め、人差し指を突き出すミディ。
本気で魔法を放ちそうな気迫に、アクノリッジは首を竦め、シンクは慌てて否定の言葉を発した。
「みっ、ミディ姉、冗談さ、冗談……」
「やれやれ……。四大精霊も、何でこんな危険な奴に、魔法を与えたんだろうなあ……。お陰で冗談も言えねえよ」
「余計なお世話よ!」
不機嫌そうに、ミディは足を組みなおした。
彼らの談笑は続く。
だがその中でジェネラルだけが、心ここにあらずと言った様子で、向けられた言葉に相槌を打っていた。
“四大精霊も、何でこんな危険な奴に、魔法を与えたんだろうなあ……”
アクノリッジが何気なく放ったこの言葉だけが、魔王の中でグルグルと回っていた。
父ダンプヘッダーは、頭と性格がちょっと「あれ」になってしまったアクノリッジを見、モジュール家の跡取を考え直し始めた。
シンクにも、跡を継ぐチャンスが訪れたのだ。
それを知った者たちが、今がチャンスとばかりにシンクの周りに集まり始め、モジュール家の中で虐げられていた少年は急激に力を集めていった。
その事により、アクノリッジ派は今までのように嫌がらせを行う事が出来なくなり、シンクはようやくまともな生活を送れるようになった。
全て、この兄弟の計算通りに。
「シンクさんの立場が良くなってきたら、今度はアクノリッジさんの立場が悪くなるんじゃないんですか?」
彼の話を聞き、ふと疑問に思ったことをジェネラルは口にした。よく気がついたとばかりに、アクノリッジが頷く。
「今までのモジュール家の発明を理解し、その技を伝えられるのは俺しかいない。新しい技術を生み出しているのも、俺だしな。性格が変わったからとお払い箱にする事は、誰も怖くて出来ないって訳だ」
祖父の優れた発明能力は父親には受け継がれず、孫であるアクノリッジに受け継がれた。
今、技を理解し、伝えられるのはアクノリッジのみ。技を発明、売ることで成り立っているモジュール家にとって、アクノリッジを失う事は死を意味する。
「そういう事だ。兄いは、ほんっと発明の天才なんだぜ? 俺、そっちの方面は全く理解出来ないから、ほんと尊敬するよ」
まるで自分の事を自慢するかのように、シンクが胸を張った。本当にこの2人、仲がいい。
「俺は馬鹿だが発明に明るい。シンクは愛人の子供ではあるが、まともで政治・経済方面に明るい。って事で、俺たちの立場は微妙ではあるが、何とかバランスを取っているって訳だ」
「まあ表向きは仲良くできないけれど、こうして夜、ここでこっそり会って、勉強したりしてるのさ」
まとめに入ったのか、シンクは、テーブルの上に置いてあったポットから香茶を注ぐと、それを一気に飲み干した。
その様子を、ただ黙ってジェネラルは見ていた。
理由を語る二人の話し方は、物凄く軽かった。だがその中で、どれだけの苦難があったのだろう。
色々あると、寂しそうに呟いたミディの気持ちが、少し分かったような気がした。
「あっ、あの……、アクノリッジさん。一つ聞いていいですか?」
少しためらいがちに、ジェネラルは口を開いた。何でもこいっ!という自信に満ちた表情で、アクノリッジが受ける。
「壷、男の人たちに被せたじゃないですか。あれって……、ワザとだったんですね?」
刺客の2人に、ジェネラルと間違えたと言って壷を被せたアクノリッジ。だが、彼が正気だと分かった今、改めて考えてみると、いろいろと不自然な部分が多い。
少年の質問に、アクノリッジの唇が少し持ち上げられる。
「ったくなあ……。本人同士の勝負だって言っときながら、刺客を差し向けるなんてな。我が母ながら情けないぜ。ほんとすまんな、ジェネラル。怪我がなくて良かったぜ」
長く息を吐きながら、アクノリッジはソファーにもたれこんだ。一見馬鹿げたあの行動は、ジェネラルを助ける為のものだったのだ。
「いえ、助かりました。本当に、有難うございました!」
倒せる相手だったとはいえ、助けられたのだ。腰を下り、ジェネラルは深々と礼をした。
面と向かって礼を言われ照れくさいのか、言葉を濁しながらアクノリッジは人差し指で額を掻いている。
ここで、シンクも話に入ってきた。
「俺も朝の事、謝っとくな。演技とは言え、酷いこと言ったもんな。ジェネラル、あの時凄く怒ってただろ? 顔が無表情だったぜ?」
シンクが両手を合わせ、ジェネラルに詫びる。朝の事、とは、彼がジェネラルに対して行った挑発行為の事に違いない。
理由を知った以上、彼の行動を非難する事は出来ない。
「いえいえ!! 僕の方も、酷い事を言ってすみませんでした!」
ジェネラルも朝の非礼を詫びた。隣でミディが、何か言いたそうにしていたが、全て見なかったことにする。
今も呼び捨てにされたりしている事に変わりはないが、それに対する怒りは全く感じない。
2人が、ジェネラルを見下しているのではなく、親しみを持ってくれていると感じているからだろう。
ふいに話が変わった。
「にしても、ミディ? お前、本当にジェネラルと結婚するつもりなのか?」
話の内容に、飲んでいた香茶を吹き出しそうになるジェネラルだったが、ミディの方は全く動揺を見せることなく、優雅に手にしたカップをテーブルに置く。
眉頭を寄せ、何を言っているのかと言わんばかりに口を開いた。
「あれは、ちょっとした冗談よ。まさか信じてないでしょうね?」
"……ちょっとした冗談にしては、あまりに騒動が大きくなりすぎだよ。ああ、そうか、ミディにとってはあの騒動、ちょっとした冗談感覚なんだねー。やっぱり、魔界まで攻めてきた王女様のやることは違うよねー”
全く悪気も感じられない王女の言葉に対し、ジェネラルは頬杖を付きながら恨めしそうにミディを見ていた。
彼女の言動で、一番の被害を受けたのはジェネラルである。それくらいの事を考えても、決して罰は当たらないに違いない。
アクノリッジは、横で恨めしそうにミディを見つめるジェネラルを見ると、うーんと唸った。まるで、残念がっているようだ。
「えー!! お前ら結婚したら、絶対に面白いだろ!! どうせお前より強い奴なんて見つかんねーんだから、ジェネラルと結婚しろよ!! ジェネラルが王になったら、毎日でも遊びに行きそうだ!! 」
「そうそう、ジェネラルが王としての教育受けてなくっても、これから育てていけばいいわけだしな! モジュール家総力を挙げて、祝福するぜ!! ミディ姉!!」
この2人、何故かジェネラルの事をかなり気に入っているようだ。キラキラ・ワクワクした瞳を2人に向け、半ば前のめりになりながら、ミディとジェネラルの結婚を勧めて来る。
楽しそうに王女を見る2人に反し、ミディの表情は非常に硬い。
「魔法で燃やされたいようね……、アクノリッジ……、シンク……?」
瞳を細め、人差し指を突き出すミディ。
本気で魔法を放ちそうな気迫に、アクノリッジは首を竦め、シンクは慌てて否定の言葉を発した。
「みっ、ミディ姉、冗談さ、冗談……」
「やれやれ……。四大精霊も、何でこんな危険な奴に、魔法を与えたんだろうなあ……。お陰で冗談も言えねえよ」
「余計なお世話よ!」
不機嫌そうに、ミディは足を組みなおした。
彼らの談笑は続く。
だがその中でジェネラルだけが、心ここにあらずと言った様子で、向けられた言葉に相槌を打っていた。
“四大精霊も、何でこんな危険な奴に、魔法を与えたんだろうなあ……”
アクノリッジが何気なく放ったこの言葉だけが、魔王の中でグルグルと回っていた。
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