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第23話 優しすぎる愛
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狭間の獣――長き歴史の中で、山ほど国を滅ぼしてきた最強最悪の邪纏い。
「まさか……そんな……」
「本当なのです、お父様」
俺のつぶやきを、ビアンカが真っ直ぐ否定する。その声に、迷いはなかった。
「私だって信じたくはありませんでした。しかし聖女修行をしたことで、王妃殿下に取り憑いている存在を視ることが出来るようになったのです」
「王妃はそれを知っていて、お前に神殿へ行けと……」
「ええ。恐らく私に、聖女の素質があることをご存じだったのでしょう。大神殿に行けば私が聖女認定され、ご自身の正体に気付くと踏んでいたから、三回目の人生でそうおっしゃったのです」
今までバラバラだった事実が、繋がっていく。
しかし、
「それなら、何故そうだと俺たちに言わなかった? こんな回りくどい方法をとらなくても……」
「お父様がご存じないかもしれませんが、邪纏いには守るべき制約があり、制約を破ると世界によって消されるそうです。狭間の獣に取り憑かれた王妃殿下も、その制約の影響を受け、私たちに真実を話せなかったのだと思われます。万が一、制約を破れば、王妃殿下が世界に殺され、狭間の獣が目覚めてしまうので」
ポチの言っていた、視えない世界の制約とやらか。
それが取り憑いた人間にまで適用されるなんて……くっそ、なんてものを、あの自称女神は課してきたんだ。
「王妃殿下は、ご自身に邪纏いが取り憑いていることを話せなかった。しかしこのままでは、いずれ狭間の獣が目覚め、エクペリオン王国に災いを齎す。だから私に憎まれ、処刑されようとしたんだと思います」
「お前に憎まれようとしたって……それと狭間の獣と何が関係する?」
「先ほど、一度目の人生のとき、王妃殿下に刃物で襲い掛かられ、私から発された光によって王妃殿下が気絶された話しましたよね? 今なら分かるのです。あれは聖法……それも今の私には扱えないほどの強い力です。私が強い憎しみを抱くことで、一時的に聖女の力が目覚め、王妃殿下に取り憑いた狭間の獣を封じた。それによって王妃殿下は【死ぬ自由】を得たのです」
ビアンカが言うには、アリシア――狭間の獣の宿主は、自死が選べない。それどころか獣に取り憑かれることで、宿主は通常の方法では殺せない肉体になるのだという。
狭間の獣が無事に目覚めるまで、宿主の肉体を守っているのだ。
アリシアに襲い掛かられたことで、一時的に聖女の力に目覚めたビアンカは、無意識のうちに聖法を操り、アリシアに取り憑いていた狭間の獣を封じた。
それによってアリシアは獣の支配から解放され、通常の肉体へと戻り、狭間の獣は、ビアンカの力に封じられたことにより、ただの人間に戻った宿主と生死をともにするはめになった。
「そしてあの人は処刑された。最期まで悪女を演じながら――」
悪女を演じきった自分に満足をしながら、狭間の獣とともに死んでいった。
彼女は処刑されることで、
この国を、
俺たちを、
救ったのだ。
そして、今回も――
「あっ……あぁっ……」
涙が溢れた。
娘の前で泣くなんて恥ずかしいと理性が言うが、止められなかった。
”誰もが恐れる悪女となって見事断罪され、華々しくこの命を散らしてみせましょう”
初めてアリシアの裏の顔を見たとき、彼女がポチに向かって言っていた決意を思い出した。
自分を殺させるために悪女となって、大好きで堪らないビアンカに憎まれようとした。
いずれ悪女として処刑されると分かっていたから、俺たちに冷たくしていた。
強すぎる愛だ。
俺が彼女に抱く以上に、強くて固くて真っ直ぐで、そして自身を犠牲にできるほどの、
――優しすぎる愛だった。
だけど、
“私の願いはただ一つ――あなた様とビアンカ姫の幸せ“
そう願う幸せの中に、彼女はいない。
「どう……して……」
どうしてアリシアは、俺たちはこの国を救うために、そんな残酷な方法を選んだのか――
俺の唇から洩れ出た声は、やがて嗚咽となって喉を震わせた。顔を覆った手の隙間から、滴が零れ落ちて止まらない。
ビアンカがベッドの上で立ち上がると、ソッと俺を抱きしめてくれた。抱きしめる細い腕は震えていた。
*
「……済まなかったな。情けないところを見せた」
まだ鼻がグズグズ言っている。
気持ちが落ち着いた俺は、ビアンカにそう謝罪した。彼女も目許を拭いながら、首を横にふる。黒い瞳はまだ少し赤かったが、表情は明るかった。
「いいえ。王妃殿下――いいえ、お義母様がどれだけ私たちのことを想っていてくださったか、お父様にも伝わって良かったです」
「……ああ。痛いほど伝わったよ。それで――」
俺はここで言葉を句切ると、真っ直ぐビアンカを見据えた。
「王妃から狭間の獣を祓うことは可能なのか?」
そう。
全てが明らかになった今、俺たちが立ち向かわなければならないのは、この問題だ。
ビアンカの表情も真剣なものへと変わり、俺の言葉に深く頷いた。
「はい。今の私には、一度目の人生の時に使った聖法は使えませんが、大神殿に別の方法が残されているはずです。私はそれを調べるために大神殿に戻り、狭間の獣を祓う準備をします。そしてこの件は大神殿にも報告しなければなりません。ご許可を頂けますか、お父様」
「……もちろんだ。よろしく頼む」
「任せてください」
俺を安心させようとしてくれたのだろう。
ビアンカは胸を強く叩き、自信満々アピールをした。
この子も本当に優しい子に育ってくれたと思う。
それが誇らしかった。
それにしても、俺が異世界転生者で、妻が氷系悪女、そして娘が死に戻り聖女とか……前世の世界にあったラノベの設定をめっちゃ詰め込んだみたいになってないか?
情報、詰め込みすぎだろ。
俺が読者だったら投げ出してんぞ、こんな話……
はぁっと息を吐くと、何やらビアンカの視線を感じた。
先ほどの真剣さはなく、何となくジトッとした視線をこちらに向けている。
なんだ?
「お父様って、今でもお義母様のことを、【王妃】って呼んでいらっしゃるのですね」
ギクッ。
指摘されたくない部分を指摘され、俺の肩が僅かに震えた。しかしアリシアのあの微表情を読み取るビアンカが、俺の明らかすぎる動揺を見逃すわけがない。
「お父様がお義母様を大切に思っていらっしゃることは、分かってます。なのに、何故未だに名を呼ばれないのですか?」
「そ、それはまあ何というか……今更呼びにくいというか……は、恥ずかしいというか……お、お前は王妃のことを【お義母様】って呼ぶんだな?」
話を逸らそうと別の話題を振ると、ビアンカは目を細めながら遠くを見た。
「はい。お義母様の真実を知ったからというのもあるのですが、一度目の人生で初めてお会いしたとき、とても良い印象を抱いたのです。初めてお会いしたのに初めてでないような……思わずお義母様って呼びたくなるような、そんな不思議な印象を。まあその後は、そんな印象も吹っ飛んでしまったのですけど」
「そ、そうかー、フシギなハナシだナァー」
相づちを打ちながら、俺は心の中で話題を変えることが出来たとガッツポーズを決めていたのだが、
「私の話はいいのです! 今は、お父様がお義母様の名前を何故呼ばないかの話ですよ?」
と言われ、話を戻されてしまった。くっ……
プクッと頬を膨らませながらビアンカが俺を責める。
「もー、どうしてお義母様の名前が呼べないのですか? 勇気がいるとは思えないのです」
「お、お前にはまだ分からないんだよ……」
「これでも私、四回目の人生なので、精神的には大人と一緒です」
「ぐぬぬ……」
モジモジする父親に、ビアンカが呆れ顔をしながら大きく溜息をつく。
「本当に不思議です。たった一言、【リュミエール】って呼べばいいだけなのに……」
全身から血の気が引いた。
手先から温度が消え、何も感じなくなる。
リュミエール――リュミエール・エデル・エクペリオン。
その名は……
俺の気持ちが顔に出ていたのだろう。
ビアンカが心配そうに俺の顔を覗き込んできた。
「あの……お父様? 私、言い過ぎてしまいましたか?」
「違う、だ、大丈夫だ。だけど、今日はもう遅い。この話は一度終わりにして、また明日続きを話そう」
「分かりました。お父様、お話を聞いて頂き、本当にありがとうございました。お義母様の件、頑張りましょう!」
「あ、ああ……もちろんだ」
俺は出来るだけ冷静を装いながら、ビアンカを部屋まで送り届けた。
自分の寝室に戻ると、フラフラとした足取りでベッドに近付き、糸が切れた人形のように腰を下ろした。
心の中は、ビアンカの口から出た妻の名前の衝撃で一杯だった。
……一体いつからだ?
俺はいつから、リュミエールの名前を【アリシア】だと勘違いしていた?
いつからだ⁉
俺がアリシアだと思っていた妻の本当の名前は、リュミエールだ。
ビアンカを送り届けた後、念の為に彼女の名前を確認したから間違いない。
それにリュミエールの名前が出てから、俺の記憶にある彼女の名前は、元々そうであったかのようにリュミエールに戻っている。
ゾッとした。
そして同時に思う。
アリシアとは、一体誰だ――と。
「まさか……そんな……」
「本当なのです、お父様」
俺のつぶやきを、ビアンカが真っ直ぐ否定する。その声に、迷いはなかった。
「私だって信じたくはありませんでした。しかし聖女修行をしたことで、王妃殿下に取り憑いている存在を視ることが出来るようになったのです」
「王妃はそれを知っていて、お前に神殿へ行けと……」
「ええ。恐らく私に、聖女の素質があることをご存じだったのでしょう。大神殿に行けば私が聖女認定され、ご自身の正体に気付くと踏んでいたから、三回目の人生でそうおっしゃったのです」
今までバラバラだった事実が、繋がっていく。
しかし、
「それなら、何故そうだと俺たちに言わなかった? こんな回りくどい方法をとらなくても……」
「お父様がご存じないかもしれませんが、邪纏いには守るべき制約があり、制約を破ると世界によって消されるそうです。狭間の獣に取り憑かれた王妃殿下も、その制約の影響を受け、私たちに真実を話せなかったのだと思われます。万が一、制約を破れば、王妃殿下が世界に殺され、狭間の獣が目覚めてしまうので」
ポチの言っていた、視えない世界の制約とやらか。
それが取り憑いた人間にまで適用されるなんて……くっそ、なんてものを、あの自称女神は課してきたんだ。
「王妃殿下は、ご自身に邪纏いが取り憑いていることを話せなかった。しかしこのままでは、いずれ狭間の獣が目覚め、エクペリオン王国に災いを齎す。だから私に憎まれ、処刑されようとしたんだと思います」
「お前に憎まれようとしたって……それと狭間の獣と何が関係する?」
「先ほど、一度目の人生のとき、王妃殿下に刃物で襲い掛かられ、私から発された光によって王妃殿下が気絶された話しましたよね? 今なら分かるのです。あれは聖法……それも今の私には扱えないほどの強い力です。私が強い憎しみを抱くことで、一時的に聖女の力が目覚め、王妃殿下に取り憑いた狭間の獣を封じた。それによって王妃殿下は【死ぬ自由】を得たのです」
ビアンカが言うには、アリシア――狭間の獣の宿主は、自死が選べない。それどころか獣に取り憑かれることで、宿主は通常の方法では殺せない肉体になるのだという。
狭間の獣が無事に目覚めるまで、宿主の肉体を守っているのだ。
アリシアに襲い掛かられたことで、一時的に聖女の力に目覚めたビアンカは、無意識のうちに聖法を操り、アリシアに取り憑いていた狭間の獣を封じた。
それによってアリシアは獣の支配から解放され、通常の肉体へと戻り、狭間の獣は、ビアンカの力に封じられたことにより、ただの人間に戻った宿主と生死をともにするはめになった。
「そしてあの人は処刑された。最期まで悪女を演じながら――」
悪女を演じきった自分に満足をしながら、狭間の獣とともに死んでいった。
彼女は処刑されることで、
この国を、
俺たちを、
救ったのだ。
そして、今回も――
「あっ……あぁっ……」
涙が溢れた。
娘の前で泣くなんて恥ずかしいと理性が言うが、止められなかった。
”誰もが恐れる悪女となって見事断罪され、華々しくこの命を散らしてみせましょう”
初めてアリシアの裏の顔を見たとき、彼女がポチに向かって言っていた決意を思い出した。
自分を殺させるために悪女となって、大好きで堪らないビアンカに憎まれようとした。
いずれ悪女として処刑されると分かっていたから、俺たちに冷たくしていた。
強すぎる愛だ。
俺が彼女に抱く以上に、強くて固くて真っ直ぐで、そして自身を犠牲にできるほどの、
――優しすぎる愛だった。
だけど、
“私の願いはただ一つ――あなた様とビアンカ姫の幸せ“
そう願う幸せの中に、彼女はいない。
「どう……して……」
どうしてアリシアは、俺たちはこの国を救うために、そんな残酷な方法を選んだのか――
俺の唇から洩れ出た声は、やがて嗚咽となって喉を震わせた。顔を覆った手の隙間から、滴が零れ落ちて止まらない。
ビアンカがベッドの上で立ち上がると、ソッと俺を抱きしめてくれた。抱きしめる細い腕は震えていた。
*
「……済まなかったな。情けないところを見せた」
まだ鼻がグズグズ言っている。
気持ちが落ち着いた俺は、ビアンカにそう謝罪した。彼女も目許を拭いながら、首を横にふる。黒い瞳はまだ少し赤かったが、表情は明るかった。
「いいえ。王妃殿下――いいえ、お義母様がどれだけ私たちのことを想っていてくださったか、お父様にも伝わって良かったです」
「……ああ。痛いほど伝わったよ。それで――」
俺はここで言葉を句切ると、真っ直ぐビアンカを見据えた。
「王妃から狭間の獣を祓うことは可能なのか?」
そう。
全てが明らかになった今、俺たちが立ち向かわなければならないのは、この問題だ。
ビアンカの表情も真剣なものへと変わり、俺の言葉に深く頷いた。
「はい。今の私には、一度目の人生の時に使った聖法は使えませんが、大神殿に別の方法が残されているはずです。私はそれを調べるために大神殿に戻り、狭間の獣を祓う準備をします。そしてこの件は大神殿にも報告しなければなりません。ご許可を頂けますか、お父様」
「……もちろんだ。よろしく頼む」
「任せてください」
俺を安心させようとしてくれたのだろう。
ビアンカは胸を強く叩き、自信満々アピールをした。
この子も本当に優しい子に育ってくれたと思う。
それが誇らしかった。
それにしても、俺が異世界転生者で、妻が氷系悪女、そして娘が死に戻り聖女とか……前世の世界にあったラノベの設定をめっちゃ詰め込んだみたいになってないか?
情報、詰め込みすぎだろ。
俺が読者だったら投げ出してんぞ、こんな話……
はぁっと息を吐くと、何やらビアンカの視線を感じた。
先ほどの真剣さはなく、何となくジトッとした視線をこちらに向けている。
なんだ?
「お父様って、今でもお義母様のことを、【王妃】って呼んでいらっしゃるのですね」
ギクッ。
指摘されたくない部分を指摘され、俺の肩が僅かに震えた。しかしアリシアのあの微表情を読み取るビアンカが、俺の明らかすぎる動揺を見逃すわけがない。
「お父様がお義母様を大切に思っていらっしゃることは、分かってます。なのに、何故未だに名を呼ばれないのですか?」
「そ、それはまあ何というか……今更呼びにくいというか……は、恥ずかしいというか……お、お前は王妃のことを【お義母様】って呼ぶんだな?」
話を逸らそうと別の話題を振ると、ビアンカは目を細めながら遠くを見た。
「はい。お義母様の真実を知ったからというのもあるのですが、一度目の人生で初めてお会いしたとき、とても良い印象を抱いたのです。初めてお会いしたのに初めてでないような……思わずお義母様って呼びたくなるような、そんな不思議な印象を。まあその後は、そんな印象も吹っ飛んでしまったのですけど」
「そ、そうかー、フシギなハナシだナァー」
相づちを打ちながら、俺は心の中で話題を変えることが出来たとガッツポーズを決めていたのだが、
「私の話はいいのです! 今は、お父様がお義母様の名前を何故呼ばないかの話ですよ?」
と言われ、話を戻されてしまった。くっ……
プクッと頬を膨らませながらビアンカが俺を責める。
「もー、どうしてお義母様の名前が呼べないのですか? 勇気がいるとは思えないのです」
「お、お前にはまだ分からないんだよ……」
「これでも私、四回目の人生なので、精神的には大人と一緒です」
「ぐぬぬ……」
モジモジする父親に、ビアンカが呆れ顔をしながら大きく溜息をつく。
「本当に不思議です。たった一言、【リュミエール】って呼べばいいだけなのに……」
全身から血の気が引いた。
手先から温度が消え、何も感じなくなる。
リュミエール――リュミエール・エデル・エクペリオン。
その名は……
俺の気持ちが顔に出ていたのだろう。
ビアンカが心配そうに俺の顔を覗き込んできた。
「あの……お父様? 私、言い過ぎてしまいましたか?」
「違う、だ、大丈夫だ。だけど、今日はもう遅い。この話は一度終わりにして、また明日続きを話そう」
「分かりました。お父様、お話を聞いて頂き、本当にありがとうございました。お義母様の件、頑張りましょう!」
「あ、ああ……もちろんだ」
俺は出来るだけ冷静を装いながら、ビアンカを部屋まで送り届けた。
自分の寝室に戻ると、フラフラとした足取りでベッドに近付き、糸が切れた人形のように腰を下ろした。
心の中は、ビアンカの口から出た妻の名前の衝撃で一杯だった。
……一体いつからだ?
俺はいつから、リュミエールの名前を【アリシア】だと勘違いしていた?
いつからだ⁉
俺がアリシアだと思っていた妻の本当の名前は、リュミエールだ。
ビアンカを送り届けた後、念の為に彼女の名前を確認したから間違いない。
それにリュミエールの名前が出てから、俺の記憶にある彼女の名前は、元々そうであったかのようにリュミエールに戻っている。
ゾッとした。
そして同時に思う。
アリシアとは、一体誰だ――と。
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追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?
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【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
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