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日常の検索あれこれ⑩ 「チャーハン レシピ」
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「明日 大雪警報」
『明日、あなたが住む地域に大雪警報は発令されません。よってあなたが期待しているように休校にはならないので、早く寝ましょう。』
「小学生の頃突然引っ越した友達 現在」
『あなたが小学3年生の時に週が明けると転校していた友達は、親の離婚を理由に母方の実家に引っ越す為、転校しました。現在は、岡山県に暮らしていて、県内で最も偏差値の高い高校に通っています。クラスは2年4組、所属部活は男子バレー部です。』
「帰り道 人影」
『あなたが今日の帰り道、廃墟となっている工場で見た人影は、周辺に住む徘徊老人が用を足そうとしていた時の姿です。』
「僕の体 福毛」
『あなたの体には左足の太もも裏、やや膝よりの位置に他の毛より長い毛があります』
日中、友達と自分の体にはどこに福毛があるかなんて話になった。そんなもの調べたことも無くて、会話の最中にも見つけることができなかった僕は、会話していた者の中で1番位が低いことにされてしまった。
特に検索したいことが無かった僕はそんなしょうもないことを黒いパソコンに聞いた。
しかし、教えてもらった場所を探しているとき、他よりも長い毛を見つけると、喜んだ拍子にそのまま抜いてしまった。
「チャーハン レシピ」
『現在、あなたの家にある食材と調味料で最もおいしいチャーハンを作るレシピは、材料:卵2個・炊飯器に入っている白米全て・豚こま切れ肉冷凍庫に余っているもの・レタス3枚・カットねぎ・にんにくチューブ・中華だし・塩・こしょう・味の素・七味。①豚肉とレタスを親指の大きさ位に切る。②切った豚肉とレタスを、サラダ油大さじ2杯で炒める。③豚肉とレタスに軽く焦げ目がつくと、それらをフライパンに端に寄せ、空いたスペースへさらに大さじ2杯を加え、溶き卵を注ぐ。④空気を加えるように卵を混ぜ、半熟になったところで白米を入れ、さらに炒める。⑤大体混ざったところで、カットねぎとにんにくチューブを4cm加え、さらに炒める。⑥味付けは中華だし5振り、塩6振り、こしょう4振り、味の素4振り、七味6振り。ポイントは火力を最大にすることと、素早く手を動かして炒めることです。卵は必ず溶いてフライパンに白米よりも先に入れてください。』
家に僕1人だけという休日の日のお昼。僕は無性にチャーハンが食べたくなった。
しかし、冷凍庫の中に冷凍チャーハンはない。それに、なるべくおいしいものが食べたかった僕は、たまには料理でもすることにした。
様々な自己流レシピが存在するであろう家庭チャーハン。黒いパソコンからはこんなレシピが渡された。
慣れない手つきで包丁を使い、台所に米粒を飛ばしながら、作ってみたチャーハンは母親が作る物よりもずっとうまかった。
見た目はろくなものではなかったけれど、病みつきになる味だ。
『明日、あなたが住む地域に大雪警報は発令されません。よってあなたが期待しているように休校にはならないので、早く寝ましょう。』
「小学生の頃突然引っ越した友達 現在」
『あなたが小学3年生の時に週が明けると転校していた友達は、親の離婚を理由に母方の実家に引っ越す為、転校しました。現在は、岡山県に暮らしていて、県内で最も偏差値の高い高校に通っています。クラスは2年4組、所属部活は男子バレー部です。』
「帰り道 人影」
『あなたが今日の帰り道、廃墟となっている工場で見た人影は、周辺に住む徘徊老人が用を足そうとしていた時の姿です。』
「僕の体 福毛」
『あなたの体には左足の太もも裏、やや膝よりの位置に他の毛より長い毛があります』
日中、友達と自分の体にはどこに福毛があるかなんて話になった。そんなもの調べたことも無くて、会話の最中にも見つけることができなかった僕は、会話していた者の中で1番位が低いことにされてしまった。
特に検索したいことが無かった僕はそんなしょうもないことを黒いパソコンに聞いた。
しかし、教えてもらった場所を探しているとき、他よりも長い毛を見つけると、喜んだ拍子にそのまま抜いてしまった。
「チャーハン レシピ」
『現在、あなたの家にある食材と調味料で最もおいしいチャーハンを作るレシピは、材料:卵2個・炊飯器に入っている白米全て・豚こま切れ肉冷凍庫に余っているもの・レタス3枚・カットねぎ・にんにくチューブ・中華だし・塩・こしょう・味の素・七味。①豚肉とレタスを親指の大きさ位に切る。②切った豚肉とレタスを、サラダ油大さじ2杯で炒める。③豚肉とレタスに軽く焦げ目がつくと、それらをフライパンに端に寄せ、空いたスペースへさらに大さじ2杯を加え、溶き卵を注ぐ。④空気を加えるように卵を混ぜ、半熟になったところで白米を入れ、さらに炒める。⑤大体混ざったところで、カットねぎとにんにくチューブを4cm加え、さらに炒める。⑥味付けは中華だし5振り、塩6振り、こしょう4振り、味の素4振り、七味6振り。ポイントは火力を最大にすることと、素早く手を動かして炒めることです。卵は必ず溶いてフライパンに白米よりも先に入れてください。』
家に僕1人だけという休日の日のお昼。僕は無性にチャーハンが食べたくなった。
しかし、冷凍庫の中に冷凍チャーハンはない。それに、なるべくおいしいものが食べたかった僕は、たまには料理でもすることにした。
様々な自己流レシピが存在するであろう家庭チャーハン。黒いパソコンからはこんなレシピが渡された。
慣れない手つきで包丁を使い、台所に米粒を飛ばしながら、作ってみたチャーハンは母親が作る物よりもずっとうまかった。
見た目はろくなものではなかったけれど、病みつきになる味だ。
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