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【オメガバース】α嫌いのΩとオメガ嫌いのαが番になった話
5話 番【攻め視点】
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「お前が……アルファ……?」
川上の瞳が大きく見開かれていく。
そして、まるで恐怖しているかのように顔を青ざめると、まるで逃げるように抵抗し始めた。
「離せっ!なんで、お前が……っ、まさか、最初から知ってて……!?」
川上が暴れ始めるが、力の差は歴然で、容易く抑え込むことが出来る。
「確信はなかったが……やっぱそうかって。……だから、ここは俺に任せてくれないか?」
「い、嫌だ……嫌なんだ、こんな、オメガの身体が……っ」
川上の身体が小刻みに震えている。
「………一度隔離施設に送られれば、もう人として自由には生きられない」
「……っ」
「悪い取引じゃないと思うぜ?」
「取……引……」
「そう。俺と番になれば、俺以外にヒートが起こらなくなる。番になったからといって、何か強制するつもりはない」
「……そんな都合のいい話、お前にどんなメリットがあるというんだ」
「………そうだな。アルファのラットを抑える薬。抑制剤の治験に協力してもらいたい」
「なん……だと」
「実はもう使ってるんだ。だからこうして冷静に話せている」
「………だから今までベータのように振舞えて……」
「このアルファ抑制剤が俺の家をより飛躍させる為に必要だと思っている。お前は俺以外にヒートは起こさなくなり変わらない日常を送れる。俺はお前を通して自分で実験する。お互いにメリットしかないと思うが?」
「───っう、ぐうっ……!!」
抑え込んだ川上が自らの意思に反して悶えだす。どうやらヒートが強くなってきているようで、試作段階とはいえ抑制剤を使っているはずの俺自身すら匂いで目眩がし、正気を保つのに限界を感じていた。
「は……あ、悪いが、お互いにもう余裕がないみたいだな───!」
「ひゃあっ!?」
川上の下肢に手を伸ばし、服の隙間からオメガ特有の生理現象で濡れそぼったそこに指を這わせる。
「───ッッ!!……っ、……っ」
「……はは、すげぇ……どろどろだな」
「……っ、や……だ……っ!」
「こんだけ濡れてればもう入りそうだけど……ちょっと楽しもうか」
「ひう!」
濡れそぼったそこから手を引き抜くと、引き裂かれた衣服をズラし、露にした胸元に舌を這わせた。
「あっ、ふぁ……や……っ」
「気持ちよさそうな声出して……もっと聞かせて」
敏感なそことは遠回りに肌を伝い、焦らしに焦らし、悩ましく腰が揺れてきた頃に、その胸元の小さい突起に突くように舌を這わした。
「やあっ、やめっ……」
「ほらここも、固くなってきたぞ」
くるくると形を確かめるように舐めまわしていると、その突起は小さくも主張するように尖っていく。べたべたになった尖りを、ちゅう、と強めに吸い上げた。
「ひっやぁうっ……たのむ、するなら早く終わらせて……っ!」
川上は必死に懇願するが、俺は構わず続けた。もう片方の乳首は摘まんで引っ張ったり、爪でカリっと掻いたりして弄ぶ。
「は、あぅ……ん、はあ、あ……」
「はあ、やばい。アルファ抑制剤だってまだ効いてるハズなのに、これがオメガのヒート……!」
俺はそのアルファを惑わすかぐわしい匂いを放つ肢体を夢中になっていく。胸から辿るように、肩、首筋、腕、脇を舐めて辿り、手で下半身を造形を覚えていくように這わせていった。
川上はその度に悩ましく腰を揺らし、甘い吐息が止めなく溢れていく。
気付けばお互いの衣服は全て取り払って、肌同士が触れる度にお互いの官能を高めていく。
「んん……ん、ん……ん」
「こっちが物足りなさそうだな?」
足の付け根を執拗に撫でまわし、時折きゅ、と軽く握るとそれだけで川上の身体はビクリと跳ね上がる。
川上の中心は既に痛々しい程反り返っていて、先走りの液がダラダラと流れ出ている。
それをわざと見せつけるように扱くと、川上は顔を真っ赤にして首を横に振る。
「それ……やだあ……」
「なんで、気持ちよさそうにビクビクしてるよ?」
「そう、じゃ、なく、てぇっ」
擦る度に腰をビクつかせている川上が、こちらの手を払い、おずおずと自分の足を引き寄て
身体を折って、濡れそぼったそこを俺に向けてきた。
「もう、奥、つらい……っから、おねが、い」
「────!」
顔を真っ赤にさせて、微かに残っているだろう理性が羞恥心を伺える、とろとろになった顔で、その淫靡な光景に俺の理性は完全に切れてしまった。
「……っ、ああ、わかった」
誘われるがまま、俺はそこに猛った己を突き立てた。
濡れそぼったそこはまるで待っていた、と言わんばかりに、狭いながらもどんどん屹立を飲みこんでいく。
「────ッッ!!」
「……っく、キツ……!」
「や、あっ!ま、まって……!」
「待てない……!」
「あああううううっ!!」
制止の声を無視して、根元まで一気に押し込む。
「うあ……あ……あ……」
最奥まで到達すると、川上はびくびくと身体を痙攣させながら達してしまった。
とろりと自身から白濁がにじんでいた。
「っはあ……はあ……はあ……」
「挿れただけでイっちゃうなんて、エロいな」
「あ……あ……あ……」
「でも俺、まだだから…動くね…」
「まっ……イったばかりで……ひあんッ」
「ごめん……止まれない……っ」
川上の静止も聞かずに、律動を開始する。
「や、あ、あ……んっ」
「はあ……すごい、こんなの初めてだ……っ」
「ふぁっ、んっ」
「川上……川上……!ずっと……ずっと見てたんだ……!」
「あっ、ああっ、んあ、ひうっ!」
「俺のものになって……川上……川上──!!」
「やあアアぁあくううう──ッッ!!」
果てると同時に、がぶりと川上の首筋に噛みつき、川上は俺にしがみ付くようにひと際強く痙攣し、俺もビリビリと脳天に焼き付くような感覚に襲われ、お互いの存在が刻まれた。
川上の瞳が大きく見開かれていく。
そして、まるで恐怖しているかのように顔を青ざめると、まるで逃げるように抵抗し始めた。
「離せっ!なんで、お前が……っ、まさか、最初から知ってて……!?」
川上が暴れ始めるが、力の差は歴然で、容易く抑え込むことが出来る。
「確信はなかったが……やっぱそうかって。……だから、ここは俺に任せてくれないか?」
「い、嫌だ……嫌なんだ、こんな、オメガの身体が……っ」
川上の身体が小刻みに震えている。
「………一度隔離施設に送られれば、もう人として自由には生きられない」
「……っ」
「悪い取引じゃないと思うぜ?」
「取……引……」
「そう。俺と番になれば、俺以外にヒートが起こらなくなる。番になったからといって、何か強制するつもりはない」
「……そんな都合のいい話、お前にどんなメリットがあるというんだ」
「………そうだな。アルファのラットを抑える薬。抑制剤の治験に協力してもらいたい」
「なん……だと」
「実はもう使ってるんだ。だからこうして冷静に話せている」
「………だから今までベータのように振舞えて……」
「このアルファ抑制剤が俺の家をより飛躍させる為に必要だと思っている。お前は俺以外にヒートは起こさなくなり変わらない日常を送れる。俺はお前を通して自分で実験する。お互いにメリットしかないと思うが?」
「───っう、ぐうっ……!!」
抑え込んだ川上が自らの意思に反して悶えだす。どうやらヒートが強くなってきているようで、試作段階とはいえ抑制剤を使っているはずの俺自身すら匂いで目眩がし、正気を保つのに限界を感じていた。
「は……あ、悪いが、お互いにもう余裕がないみたいだな───!」
「ひゃあっ!?」
川上の下肢に手を伸ばし、服の隙間からオメガ特有の生理現象で濡れそぼったそこに指を這わせる。
「───ッッ!!……っ、……っ」
「……はは、すげぇ……どろどろだな」
「……っ、や……だ……っ!」
「こんだけ濡れてればもう入りそうだけど……ちょっと楽しもうか」
「ひう!」
濡れそぼったそこから手を引き抜くと、引き裂かれた衣服をズラし、露にした胸元に舌を這わせた。
「あっ、ふぁ……や……っ」
「気持ちよさそうな声出して……もっと聞かせて」
敏感なそことは遠回りに肌を伝い、焦らしに焦らし、悩ましく腰が揺れてきた頃に、その胸元の小さい突起に突くように舌を這わした。
「やあっ、やめっ……」
「ほらここも、固くなってきたぞ」
くるくると形を確かめるように舐めまわしていると、その突起は小さくも主張するように尖っていく。べたべたになった尖りを、ちゅう、と強めに吸い上げた。
「ひっやぁうっ……たのむ、するなら早く終わらせて……っ!」
川上は必死に懇願するが、俺は構わず続けた。もう片方の乳首は摘まんで引っ張ったり、爪でカリっと掻いたりして弄ぶ。
「は、あぅ……ん、はあ、あ……」
「はあ、やばい。アルファ抑制剤だってまだ効いてるハズなのに、これがオメガのヒート……!」
俺はそのアルファを惑わすかぐわしい匂いを放つ肢体を夢中になっていく。胸から辿るように、肩、首筋、腕、脇を舐めて辿り、手で下半身を造形を覚えていくように這わせていった。
川上はその度に悩ましく腰を揺らし、甘い吐息が止めなく溢れていく。
気付けばお互いの衣服は全て取り払って、肌同士が触れる度にお互いの官能を高めていく。
「んん……ん、ん……ん」
「こっちが物足りなさそうだな?」
足の付け根を執拗に撫でまわし、時折きゅ、と軽く握るとそれだけで川上の身体はビクリと跳ね上がる。
川上の中心は既に痛々しい程反り返っていて、先走りの液がダラダラと流れ出ている。
それをわざと見せつけるように扱くと、川上は顔を真っ赤にして首を横に振る。
「それ……やだあ……」
「なんで、気持ちよさそうにビクビクしてるよ?」
「そう、じゃ、なく、てぇっ」
擦る度に腰をビクつかせている川上が、こちらの手を払い、おずおずと自分の足を引き寄て
身体を折って、濡れそぼったそこを俺に向けてきた。
「もう、奥、つらい……っから、おねが、い」
「────!」
顔を真っ赤にさせて、微かに残っているだろう理性が羞恥心を伺える、とろとろになった顔で、その淫靡な光景に俺の理性は完全に切れてしまった。
「……っ、ああ、わかった」
誘われるがまま、俺はそこに猛った己を突き立てた。
濡れそぼったそこはまるで待っていた、と言わんばかりに、狭いながらもどんどん屹立を飲みこんでいく。
「────ッッ!!」
「……っく、キツ……!」
「や、あっ!ま、まって……!」
「待てない……!」
「あああううううっ!!」
制止の声を無視して、根元まで一気に押し込む。
「うあ……あ……あ……」
最奥まで到達すると、川上はびくびくと身体を痙攣させながら達してしまった。
とろりと自身から白濁がにじんでいた。
「っはあ……はあ……はあ……」
「挿れただけでイっちゃうなんて、エロいな」
「あ……あ……あ……」
「でも俺、まだだから…動くね…」
「まっ……イったばかりで……ひあんッ」
「ごめん……止まれない……っ」
川上の静止も聞かずに、律動を開始する。
「や、あ、あ……んっ」
「はあ……すごい、こんなの初めてだ……っ」
「ふぁっ、んっ」
「川上……川上……!ずっと……ずっと見てたんだ……!」
「あっ、ああっ、んあ、ひうっ!」
「俺のものになって……川上……川上──!!」
「やあアアぁあくううう──ッッ!!」
果てると同時に、がぶりと川上の首筋に噛みつき、川上は俺にしがみ付くようにひと際強く痙攣し、俺もビリビリと脳天に焼き付くような感覚に襲われ、お互いの存在が刻まれた。
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