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【攻め視点】怪しい魔法のアレで開発しちゃっていたようです

1話

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気になるやつがいる。俺にとっては幼馴染で、つい普段は口喧嘩しがちだが、いざとなると頼りになる優しいやつだ。お互いの家の合鍵を渡すくらい仲は良い。
変化を自覚したのは最近だった。最近着替えなどであいつの裸を見てしまうと、持て余す気持ちが湧き上がり、日に日に平静を装うのが辛くなっていった時、それに出会った。


「お兄ちゃん悩んでるネ?どうだいひとつ占いでも」


帰路について道を歩いていると、実に怪しい恰好をしたピエロがいた。
そこは占い師の恰好ではないのだろうかと心でツッコミつつ、関わりにならない方がいいだろうと通り過ぎようとしていた。

「恋の悩みだネ、幼馴染のあの子かい?」

まるで心を読まれたような物言いに、バッとピエロに目線を戻すと、ニタァ…と不気味な笑みでこちらを見ていた。

「そんな悩める思春期に朗報!秘めたる気持ちが暴発しそうな君にぴったりの商品……」

ピエロが踊りながら取り出したのはどう見ても肌色の……

「カタシロくん~~~!!」

「カ、カタシロくん…?」

見た目とは違った名前につい、警戒心を忘れて食いついてしまっていた。

「そう!今のままでは関係を持つ前に気持ちが暴走しちゃいそう、そんな君の悩みを解消する為のアイテムさ」

ハッと我に返る。つまりこのピエロはこちらが悶々としていたのを察知し、ソレを売りつけようというのだろう。
もしかしたら幼馴染、というのもあてずっぽうに言っただけで、たまたまだったかもしれない。

「…い、いいです…いま手持ちないんで…」

「いいよタダで」

「え」

「ボクは悩みから人を解放してあげるのが趣味なんだ。是非使ってみてくれたまエ」

そう言って半ば無理やりソレをピエロから押し付られ、つい俺は受け取ってしまっていた。

「ほらそこ、相手の一部を入れる所があるんだ」

指摘された所を見ると、確かに小さい取り外せる箇所を見つけ、外蓋を外すと窪みがあった。

「そうだね、たとえば髪の毛なんかがいいかな。それを入れて、相手を思い遣りながら触ってあげると、相手の形になるんだヨ」

「相手の形…?」

「使ってみればわかるヨ。じゃ、少年よ。健闘を祈る!」

「あ…!ちょっ……」

少し目を離した隙に、ピエロは忽然といなくなっていた。






「おい、どうした。ぼーっとして」

「えっべ、べつに!?」

昼休み中、俺の幼馴染がその顔をキスできるくらいまで近づけていた。
恐らく当人にはこちらの気持ちなど全く気付いていないからこそできる事なのだろう、心臓に悪い。

「ん、そうか……最近どこか上の空すぎないか?」

「べつにそんな事ねぇけどぉ!?」

つい、顔の近すぎて一瞬にして色んなやましい気持ちが過ってしまったせいか、声が上ずってしまっていた。
我ながら怪しすぎると後悔した。

「そっか……。なんかあったら言えよ」

心配そうにしながらも、こちらが言いたくなるまで待ってくれる姿勢に優しさが伝わってくる。
しかし今、その優しさが痛い。主に下半身が。

「うん……その時は言う」

言えたらいいな、と思いつつ、親友としての立場がどっちにしろ無くなってしまう事に不安を感じえずにはいられなかった。
そんな時ふと、あのピエロを思い出す。

「……なあ頭にゴミついてる」

「え、嘘、まじ?」

「とれた」

「ありがと」

「じゃ、俺、先行くね」

「わかった。後でな」

幼馴染の髪の毛を握りしめ、なくさないようにそっと鞄にしまい込んだ。


 ◆


(ここに髪の毛を入れて……と)

自宅に帰ってきた俺は早速それを試した。

あとは心に想い相手を思い浮かべながら…カタシロくんカタシロくん…たのむぞ…。
目を閉じて念じていると、ソレはシリコンで出来た造形物らしい形状から、本当に生々しい造形へと変わっていた。

(まじか……うわ、やわらか……)

恐る恐る触ると、ぷにぷにした質感は本物の人間の皮膚みたいだ。
挿入するだけを目的にした片手ほどの大きさのものの蕾は、まるで本当に人間のそれのようになっていた。

(わざわざ想い人の一部を入れたりするんだから……きっと……これがあいつの……)

その閉じられた蕾に指先を触れさせ、その皺を押し開こうとする。しかしそれは固く、まだ指一本すら入るのは難しそうだった。

(あいつ……お堅いのは知ってるけど……いざ本当に実感すると……やばい)

こんな摩訶不思議なことがありえるのか。そんな理屈を抜きに、本当に相手の状態が再現されているのであれば、と、安心したと同時に興奮が湧き上がってきた。
ふにふにとその蕾の触感を楽しんでいたが、流石にローションが欲しいと思い、そこに滑りを足していく。滑りを足しながらそこを指で少しずつ弄っていくと、次第に一本は入るようになった。
達成感を感じて、気をよくした俺は、少しずつ、そこを二本、三本と入るように、丹念にほぐしていった。

今や蕾を指で拡げてやると、ピンクの内壁がひくひくと見えている。
物欲しそうに見えた俺は、猛った自身をその蕾に埋めていった。

(あ、まだ、きつ……いけど、やば、きもち…い…)

無理に進めず、ゆっくりと少しずつ、入り口付近を出し入れしながら、蕾を俺自身の形に慣れさせていった。
ハァハァと、まるでフルマラソンしたかのような荒い息を巻きながら、慎重に慎重を重ねて、やっと蕾は俺自身を飲み込んだ。
まだ内壁に柔軟は無いが、本当に人のナカに入れたかのような感触は言い知れぬ多幸感につつまれた。
あまり無理をさせないよう、気を使いながら上下に動かし、蕾の中に俺は劣情を吐き出した。



 ◆



「なんだよ、今日は妙にテンション高いな」
「えっええっそう?!」

昨日の今日で、一時的にカタシロくんで爆発しそうな気持は鎮火したが、未だ幼馴染とどう向き合えばわからないまま、声が上ずってしまっていた。
親友のままでいたいとはいえ、想像しながら疑似的な事をしてしまった限りで、妙な居たたまれなさがある。
衝動は落ち着いても、持て余している気持ちはどうにも落としどころがわからない。

「まあいい……お前が元気ならそれで」

そう言いながら、腕を上にあげて伸び伸びをしている幼馴染はどこかダルそうそうに見えた。

「あれ、今日はそっちが元気なさそう?」
「ん……オレだって元気ない時くらいある」
「そう?午後休んでく?」
「いや、そこまでじゃない…大丈夫」
「そか…もし何かあれば言えよ」
「………ん」
「なんだよ、やけに素直だな」

幼馴染はとても気が強い。というか跳ねっ返りだ。
その精神のお陰か、向上心が高すぎて、誰もついていけなくなる事が珍しくない。

「オ、オレだって悩み位あるんだからな…!」
「おけおけ。いつでも聞いてやるって。合鍵だって渡してあるんだし、直接でもスマホでもどっちでもいいよ」
「………うん」

そんな幼馴染だからこそ何ごともキチっとしていて、しかも即決型。健康管理も無論怠らない。だからこそ珍しいなと思いつつも、詮索されたくなさそうな様子から、それ以上は追及しなかった。



 ◆


(心配だなあ……調子悪いなら病院勧めた方がよかっただろうか)

そう思いながらも、俺は今日もカタシロくんにお世話になろうとしている。
目を閉じて、カタシロくんを持ちながらあいつを思い描く。

(挿れるだけじゃ、寂しかったから───できたらあいつ自身のモノも再現してくれないかな)

そう願って目を開けると、カタシロくんは人間の腰部分を完全に再現していた。

(嘘だろ……こんな事までできるの!?)

再現された、まだ萎えている状態のあいつ自身だろうものを興奮して夢中で手で触れる。
触感と形を確かめたら、手で包んで擦り上げていると、それは少しずつ芯を持ち始め、その生体反応にゴクリと生唾を飲む。

片手では扱えなくなったカタシロくんをベットに置き、ローションを手に取り滑りを足し、ソレと蕾を両手で刺激し始める。

(やば……ここまで生々しいと、あいつが寝そべって足開いてくれてる妄想できそう)

一方で上下に擦り、時折先端を指の腹で擦ってやると、じわじわと先走りまで零し始めるリアルさに、もう一方で蕾を刺激する指の動きと共に勢いがついてくる。
蕾は形状記憶ができるのか、前回より解れるのが早く、もう二本目を飲み込んでいる。
ローションも足しているが、零れてくる生暖かい先走りと共にそこはもうびちょびちょで、早く挿れてほしいと言っているかのようだった。

(待って…いま三本目だからね…もう少し…)

自分も早く挿れてあげたい逸る気持ちを抑えながら、十分に解してから、待ちかねた自身をそれに埋め込んでいった。
たまらず一気に奥まで挿れてやるとビクビクとしながら先端から白濁が零れ、内壁もきゅうきゅうと閉まった。

その収縮した動きに持っていかれそうになったが、寸での所で耐えることができた。

まだピクピクきゅうきゅうしてるのが収まりきってないまま、たまらず腰を動かし始める。

(はあ…!もうトコロテンしちゃうなんて、かわい…!やば…!)

我慢出来ずにそのまま激しくピストンを始めるとカタシロくんの中も合わせて動く。それがなんだかくすぐったくて、またかわいいと愛おしさが込み上げる。

(これ、すご……まるで本当にヤッてるかみたい)

激しい水音とベッドが軋む音を響かせ、肌を打つ音をさせながら何度も突き続ける。突くたびに脳髄まで痺れた俺は欲望のまま夢中に貪り、最奥に劣情を叩き込んだ。


息巻きながら頭が冷えてきた頃、居間からガタンと物音が聞こえた。
いまこの家に俺以外の人はいないはずだった。急いで身なりを整え、そろりと寝室から出て居間の様子を伺いに行くと、驚愕の光景が拡がっていた。

「おま……なん、で」

そこには幼馴染が倒れていた。ただ倒れているのではなく、衣服が非常に乱れ、本来隠すところが見えてしまっている。

「あ……なんか、からだ、おか…しく…て、そうだん、したくて」

晒された秘部からは白濁が零れ、ひくひくと内壁が蠢いている。

「いえに、はい……たら……急に……またおかひくなって……」

そこに俺の知っている幼馴染はいなかった。

「ねえ……たしゅ、けて……♡」

そう言うと幼馴染は、そこを指で拡げてみせた。

「うん……いいよ……」

その様子に、今まで一線を越える事に躊躇っていた事など忘れ、ひくつくそこに、己の屹立を埋め込んでいった。
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